この規格ページの目次
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B 8639 : 2017
1 外気(OA)
2 給気(SA)
3 還気(RA)
4 排気(EA)
図1−全熱交換器の空気の名称
3.6
エネルギー係数(coefficient of energy,COE)
給排気間で交換する総エネルギー交換量に空気搬送の仕事量を加え,これらを全熱交換・換気ユニット
の入力電力で除したもの。
注記 エネルギー係数を求める式を,8.6に示す。
3.7
測定点(rating point)
静圧,速度調整設定など一定の測定条件の下で風量及び熱交換効率を測定する点。
注記 速度調整設定とは,速度調整装置(3.15参照)によって作り出された速度調整の設定値を指す。
3.8
有効仕事(effective work,EW)
給排気間で交換される総エネルギー交換量に空気搬送の仕事量を加え,そこから全熱交換・換気ユニッ
トの入力電力を差し引いたもの。
注記1 計算式を,8.7に示す。
注記2 有効仕事の単位は,Wで表す。
3.9
空気搬送の仕事量(power value of moving air)
全熱交換・換気ユニットによって運ぶ空気の圧力エネルギーと運動エネルギーとの和。
注記1 計算式を,8.6.1に示す。
注記2 空気搬送の仕事量は,Pvmaで表し単位はWで表す。
3.10
熱交換効率(gross effectiveness)
全熱交換器の各空気の乾湿球温度の測定結果から計算する温度交換効率,湿度交換効率,及び全熱交換
効率の総称。
――――― [JIS B 8639 pdf 6] ―――――
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B 8639 : 2017
注記1 有効換気量率,全熱交換・換気ユニットのモータの発熱,及びケーシングを通じた熱伝達の
調整は行わない。
注記2 給排気量が等しい状態における全熱交換器の温度,湿度,及び全熱交換効率については,8.5
による。また,この規格においては給排気量が等しくない場合についても同じ計算式を用い
る。
3.11
最大測定風量(maximum rated airflow)
製造業者が規定した,風量測定試験が行われる給気及び還気の最大風量。
注記 速度調整装置を備えた全熱交換・換気ユニットの場合,試験が行われる各速度調整設定に対し
て異なった最大測定風量を定めてもよい。
3.12
最小測定風量(minimum rated airflow)
製造業者が規定した,風量測定試験が行われる給気及び還気の最小風量。
注記 速度調整装置を備えた全熱交換・換気ユニットの場合,試験が行われる各速度調整設定に対し
て異なった最小測定風量を定めてもよい。
3.13
有効換気量(net supply airflow,QSANet)
給気量(QSA)のうち,外気量(QOA)に由来する部分。
注記1 有効換気量は,変数QSANetで表し,m3/hで表す。
注記2 有効換気量を求めるための式を,8.4.1及び8.4.2に示す。
注記3 減衰法(附属書Bの測定法)の場合だけ,有効換気量(QSANet)は全熱交換・換気ユニット
によって生じる測定室内外の静圧差に起因した換気量を含む,直接対象室へ供給される風量
を示す。
3.14
有効換気量率(net supply airflow ratio,NSAR)
有効換気量を給気量(QSA)で除して求められる比。
注記1 パーセント(%)で表し,8.4.1及び8.4.2による。
注記2 減衰法(附属書Bの測定法)の場合には,有効換気量に全熱交換・換気ユニットによって生
じる測定室内外への静圧差に起因した換気量を差し引いた,全熱交換・換気ユニットを通る
外気量で計算する[有効換気量率の計算は,JIS B 8628の8.4.2.1(有効換気量を減衰法で測
定した場合の有効換気量率の計算)参照]。
3.15
速度調整装置(speed control device)
換気ユニットに組み込まれる,送風機の速度を調整する装置。
3.16
標準空気(standard air)
密度1.2 kg/m3の乾燥空気。
注記 この条件は,20 ℃及び絶対圧101.325 kPaの乾燥空気にほぼ対応する。
3.17
静圧差(static pressure differential)
――――― [JIS B 8639 pdf 7] ―――――
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B 8639 : 2017
給排気流の吸込側静圧及び吹出側静圧の絶対差。
例 |x2−x1|又は|x4−x3|で測定される静圧
3.18
熱交換効率測定(thermal performance measurement)
附属書Dで規定する,全熱交換器の給気の温度及び湿度の測定方法。
3.19
排気移行率(unit exhaust air transfer ratio,UEATR)
規定の風量において,給気(SA)と外気(OA)との間のトレーサガス濃度差を,還気(RA)と外気(OA)
との間のトレーサガス濃度差で除した値。
注記1 計算式を8.3に示す。
注記2 排気移行率はパーセント(%)で表す。
3.20
換気装置(ventilator)
顕熱交換器単体又は全熱交換器単体と,それらを通じて空気を移動させるための送風機とを含んだ自立
形の装置。この規格では,全熱交換・換気ユニット(3.21)と同意。
3.21
全熱交換・換気ユニット(energy recovery ventilator,ERV)
顕熱及び潜熱の交換を目的に,全熱交換器単体と,全熱交換器単体を通じて空気を移動させるための送
風機とを同一きょう(筐)体内に組み込んだ全熱交換器。温度だけを交換する顕熱交換・換気ユニット(heat
recovery ventilator,HRV)も含む。
3.22
給気質量流量(fresh air mass flow rate,qm2)
給気(SA,ステーション2)における質量流量。
3.23
顕熱交換・換気ユニット(heat recovery ventilator,HRV)
顕熱だけの交換を目的に,顕熱交換器単体と,顕熱交換器単体を通じて空気を移動させるための送風機
とを同一きょう(筐)体内に組み込んだ全熱交換器。この規格では,全熱交換・換気ユニット(3.21)に
含まれる。
3.24
非ダクト接続形換気ユニット(unducted ventilator)
いかなる空気流の吸込口及び吹出口にも,専用部材(3.27)を除くダクトなどを接続することを意図し
ていない全熱交換・換気ユニット。
3.25
ダクト接続形換気ユニット(ducted ventilator)
一つ以上の空気流の吸込口及び吹出口とダクトとを接続し,ダクトからの様々な静圧差に対応すること
が意図されている吸込口及び吹出口をもつ全熱交換・換気ユニット。
注記 同時にダクトを接続することを意図していない吸込口及び吹出口をもつものも含まれる。
3.26
ダクト(duct)
用途による必要性から決められた長さをもち,換気システムの一部として設置する,断熱された又はさ
――――― [JIS B 8639 pdf 8] ―――――
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れていない閉鎖流路であって,吸込雨よけのような端末部材から設置前に独立しているもの。
3.27
専用部材(model-specific exterior termination system)
製造業者が指定する,全熱交換器と合わせて使用する部材。
3.28
有効換気質量流量(net supply mass flow rate)
給気量(SA)のうち,外気量(OA)に由来する部分の質量流量。エネルギー係数などを算出する際に
利用する。
注記 計算式を8.6.1及び8.6.2に示す。
4 記号及び略語
記号 説明 単位
Ci 測定室内の初期トレーサガス濃度(全ての測定点の平均)
Co 外気(OA)のトレーサガス濃度
COA 外気口(OA)(ステーション1)でのトレーサガス濃度
Cp 給気の比熱 kJ/(kg・K)
CRA 還気口(RA)(ステーション3)でのトレーサガス濃度
CSA 給気口(SA)(ステーション2)でのトレーサガス濃度
Ct t時間後の測定室内のトレーサガス濃度(全ての測定点の平均)
h1 外気口(OA)(ステーション1)での空気のエンタルピー kJ/kg(DA) )
h2 給気口(SA)(ステーション2)での空気のエンタルピー kJ/kg(DA) )
qm2 給気(SA)(ステーション2)の質量流量 kg/s
qm2,net 有効換気質量流量 kg/s
NSAR 有効換気量率 %
Paux 全熱交換・換気ユニットの電動機以外の電気構成部品への入力電力 W
Pem 全熱交換・換気ユニットの全ての電動機への入力電力 W
Pin 全熱交換・換気ユニットの入力電力 W
Pvma 空気搬送の仕事量 W
Q1 m3/h
B.2.1.1及びB.2.1.2の手順で試験する全熱交換・換気ユニットを動作状態にした
際の3回の測定の平均体積風量
Q2 m3/h
B.2.2.1及びB.2.2.2の手順で試験する全熱交換・換気ユニットを取り外した際の
3回の測定の平均体積風量
Qi m3/h
B.2.1.1,B.2.1.2,B.2.2.1及びB.2.2.2で記載された,i番のデータから計算された
体積風量
QSA 給気量 m3/h
QSANet 有効換気量 m3/h
psn 入口又は出口の静圧 Pa
t 試験装置を動作開始させてからの経過時間 s
T1 ステーション1の空気の温度 ℃
T2 ステーション2の空気の温度 ℃
UEATR 排気移行率 %
V 測定室の気積 m3
vs 給気(SA)の比体積 m3/kg
x 乾球温度(温度交換効率) ℃
絶対湿度(湿度交換効率) kg(W)/kg(DA) ) )
エンタルピー(全熱交換効率) kJ/kg(DA) )
ε 熱交換効率
――――― [JIS B 8639 pdf 9] ―――――
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注a) g(DA)は,乾き空気(Dry Air)の質量を示す。
b) g(W)は,水蒸気の質量を示す。
5 風量測定
5.1 一般条件
この規格の適用範囲内の全ての全熱交換・換気ユニットは,次の規定に従って風量を測定する。
注記 測定方法にはダクト方式と2室方式とがある。それぞれ詳細は,附属書A参照。
5.1.1 温湿度条件
風量測定を実施する場合,測定場所の環境条件は温度20±15 ℃及び相対湿度3095 %RHでなければ
ならない。測定者は,測定時の測定場所の環境温湿度を記録して報告しなければならない。
5.1.2 速度調整設定
全熱交換・換気ユニットは,製造業者が規定する速度調整設定を用いて測定しなければならない。測定
中は速度調整設定を調整してはならない。ただし,送風機の一定風量制御など機器が自動で送風機の回転
数を調整する製品の場合には,速度調整装置の調整には該当しない。
5.1.3 動作電圧及び周波数
測定中の全熱交換・換気ユニットへの供給電源電圧は,定格電圧±2 %でなければならない。また,供
給電源の電源周波数は,定格周波数±1 %でなければならない。
5.2 ダクト接続形換気ユニットの風量測定
5.2.1 測定箇所
風量の測定は,5.2.2に示す静圧条件下において,図1に示す給気(SA,ステーション2)及び還気(RA,
ステーション3)で測定し,記録しなければならない。
5.2.2 測定時の静圧条件
5.2.2.1 測定点数
装置の性能を適切に特性づけるために,全熱交換・換気ユニットは任意の速度調整設定下において,図
2のように規定の最大測定風量,最小測定風量,及びそれらの間でほぼ均等の間隔になるように調整した,
合計五つ以上の測定点で風量測定を実施しなければならない。ただし,送風機の一定風量制御機能をもつ
製品の場合は,任意の設定における最大機外静圧及び最小機外静圧,並びにそれらの間でほぼ均等の間隔
になるように調整した,合計五つ以上の動作点で風量を測定しなければならない。各測定点は,測定設備
を調整して全熱交換・換気ユニットの吸込側及び吹出側の静圧差を変えることによって到達しなければな
らない。全熱交換・換気ユニットが速度調整装置を備えている場合には,測定中に調整をしてはならない。
各測定点において消費電力を測定し,記録しなければならない。
5.2.2.2 ダクトに接続しない吸込口又は吹出口をもつダクト接続形換気ユニット測定時の静圧要求事項
全熱交換・換気ユニットにダクト接続用に設計されていない吸込口又は吹出口がある場合には,全ての
測定点について,その吸込口又は吹出口の静圧を測定中の平均値で0±2.5 Paに維持しなければならない。
ただし,全熱交換・換気ユニットに専用部材(3.27参照)がある場合には,その部材を設置しなければな
らない。また,製造業者が機器の各吸込口及び吹出口の機外静圧を仕様書などに明示している場合には,
明示した機外静圧をかけた状態で測定を実施しなければならない。
注記 例えば,ダクト接続用に設計されていない吹出口(又は吸込口)を風量測定装置に接続する場
合には,図1Aのように附属書Gを参考にしたチャンバボックスと,同じ風路の機器の吸込口
(又は吹出口)には静圧調整装置(ダンパ,オリフィスなどで静圧を調整できるもの)とを取
――――― [JIS B 8639 pdf 10] ―――――
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JIS B 8639:2017の引用国際規格 ISO 一覧
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JIS B 8639:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.080 : ヒートポンプ
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.120 : 換気装置.ファン.空調装置
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- 規格番号
- 規格名称
- JISB8330:2000
- 送風機の試験及び検査方法
- JISB8628:2017
- 全熱交換器
- JISZ8762-1:2007
- 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第1部:一般原理及び要求事項