JIS B 8829:2018 クレーン―鋼構造部分の性能照査 | ページ 11

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B 8829 : 2018
附属書C
(規定)
溶接部の設計応力及び溶接部の設計せん断応力
C.1 突合せ継手
溶接部設計応力(σw,Sd)及び溶接部設計せん断応力(τw,Sd)は,式(C.1)で計算する(図C.1参照)。
Fσ Fτ
w,Sd , w,Sd (C.1)
ar lr ar lr
ここに, σw,Sd : 溶接部設計応力(MPa)
τw,Sd : 溶接部設計せん断応力(MPa)
Fσ : 作用する垂直力(N)
Fτ : 作用するせん断力(N)
ar : 有効のど厚(mm)
・完全溶込み溶接 ar=min(t1, t2)
・両面対称部分溶込み溶接 ar=2×ai
注記 この規格では片側部分溶込み溶接は取り扱わない。
lr : 有効溶接長さ(mm)
lr=lw−2×ar(連続溶接の場合)
lr=lw(全溶接長さが有効であることを保証する測定が実施
された場合)
ai : 片側ののど厚
図C.1−突合せ継手
C.2 すみ肉溶接
溶接部設計応力(σw,Sd)及び溶接部設計せん断応力(τw,Sd)は,式(C.2)で計算する(図C.2参照)。
Fσ Fτ
w,Sd , w,Sd (C.2)
a1r l1r a2r l2r a1r l1r a2r l2r
ここに, σw,Sd : 溶接部設計応力(MPa)
τw,Sd : 溶接部設計せん断応力(MPa)
Fσ : 作用する垂直力(N)
Fτ : 作用するせん断力(N)
ari : 有効のど厚(mm)
lri : 有効溶接長さ(mm)

――――― [JIS B 8829 pdf 51] ―――――

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図C.2−継手寸法
有効のど厚(ari)は,次の制限を受ける。
ari≦0.7×min (t1, t2)
有効溶接長さ(lri)の算出方法は,C.1を参照。
片側溶接に対して,溶接部設計応力(σw,Sd)及び溶接部設計せん断応力(τw,Sd)は,適切な溶接パラメー
タを用いて同様な方法で計算する。
注記 性能照査では,溶接部設計応力(σw,Sd)と共存して作用する垂直力(Fσ)による面内せん断成
分の影響は必然的に考慮する。
C.3 完全溶込み及び部分溶込みのT継手
溶接部設計応力(σw,Sd)及び溶接部設計せん断応力(τw,Sd)は,式(C.3)で計算する(図C.3参照)。
F F
w,Sd , w,Sd (C.3)
a1r l1ra2r l2r a1r l1r a2r l2r
ここに, σw,Sd : 溶接部設計応力(MPa)
τw,Sd : 溶接部設計せん断応力(MPa)
Fσ : 作用する垂直力(N)
Fτ : 作用するせん断力(N)
ari : 有効のど厚(mm)
lri : 有効溶接長さ(mm)(図C.3参照)

――――― [JIS B 8829 pdf 52] ―――――

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図C.3−継手寸法
有効のど厚(ari)は,次の制限を受ける。
ari≦0.7×min (t1, t2)
有効溶接長さの算出方法は,C.1を参照。
片側溶接に対して,溶接部設計応力(σw,Sd)及び溶接部設計せん断応力(τw,Sd)は,適切な溶接パラメー
タを用いて同様な方法で計算する。
C.4 集中荷重下における有効分布長さ
簡便化のために,集中荷重下では,溶接部設計応力(σw,Sd)及び溶接部設計せん断応力(τw,Sd)は,式(C.4)
の有効分布長さ(lr)を用いて計算してもよい(図C.4参照)。
lr 2 hd tan L (C.4)
ここに, lr : 有効分布長さ(mm)
hd : 溶接部と荷重接触部の距離(mm)
(照査する)断面と(集中)荷重の着力部までの距離
λL : 接触面の(溶接方向)長さ(mm)
輪荷重に対し,λLは次のように定められる。
λL=0.2×r
ただし,λL≦50 mm
r : 車輪の半径(mm)(図C.4参照)
θ : 広がり角度(図C.4参照)
ただし,θ≦45°

――――― [JIS B 8829 pdf 53] ―――――

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図C.4−集中荷重
附属書Dの特性疲労強度(Δσc)及び特性疲労せん断強度(Δτc)の値は,ここに示された計算に基づい
ている。しかし,他の計算によってもよい。

――――― [JIS B 8829 pdf 54] ―――――

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附属書D
(規定)
S-N曲線の勾配定数及び特性疲労強度,特性疲労せん断強度の値
低強度鋼を用いる母材部分の疲労強度は,表D.2又は表D.3に示される規定によらず表D.1の疲労強度
による。
切欠き等級(NC)は,附属書Eの第一段の記載を参照(6.2.1参照)。
表D.1−構造部材の母材
番号 特性疲労強度 構造の状態 要求事項
(Δσc), (fyは構造部材の降伏点)
特性疲労
せん断強度
(Δτc)(MPa)
1.1 m=5 一般要求事項
− 圧延のままで表面幾何学的切欠き
なし(例 切抜き)
− ショットブラストのような表面
処理する前の表面粗さ
垂直応力を受ける板材,平鋼,圧延形鋼
140 構造部材の降伏点(fy)に基づかない − ISO 7788の表1による表面状態
− 補修溶接可
140 180≦fy≦220 − ISO 7788の表1による表面状態
160 220 180 320 200 500 又は自由端なし
− 表面粗さ RZ≦60 μm +1NC
180 180≦fy≦220 − ISO 7788の表1による表面状態
200 220 225 320 250 500 280 650 315 900

――――― [JIS B 8829 pdf 55] ―――――

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JIS B 8829:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 20332:2016(MOD)

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