JIS B 9908-4:2019 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第4部:換気用エアフィルタユニットの除電処理の試験方法 | ページ 3

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B 9908-4 : 2019
附属書A
(参考)
IPA使用における健康及び安全に関する情報
A.1 一般
この処理試験は,健康に有害な試薬(IPA)の使用を必要とする。この規格は,安全衛生に関して可能
性のある問題全てを考慮したものではない。
この方法を適用する前に作業者の安全衛生保護のために適切な処置をとることは,この規格の使用者の
義務である。加えて,使用責任者は,法律及び規制の遵守に注意を払わなければならない。
A.2 IPAの健康及び安全に対する危険性に対処するための処置
空気とIPA蒸気との混合ガスは,IPA蒸気及び空気の飽和空気に対する比がIPAの爆発限界内で爆発の
危険を形成する(箇条6参照)。
処理キャビネット周辺で空気とIPAとの混合ガスが爆発する危険性があるため防爆ゾーンを定め,あら
ゆる種類の着火源を避け,キャビネットその他を接地するなどの爆発防止の措置をとることを推奨する。
爆発の危険があるために,処理キャビネットの全ての部品は導電性材質とし,表面帯電防止のために接
地するのがよい。
処理キャビネット自体は,特別な換気フードの下に設置するか,処理の間,特にキャビネットの扉を開
けるときにIPA蒸気を排気するために同様な措置をとることを推奨する。
液体IPAの取扱いの際,手袋及び蒸気の吸入を防止するための保護マスクを着用することを推奨する。
これは全操作において励行するのがよい。SDSは,遵守し処理キャビネットに備えておくのが望ましい。
さらに,これらの試験を行うとき,安全衛生の問題を避けるために,作業環境許容濃度などの安全衛生に
関わる法律及び条例を遵守すべきである。
たとえこの規格の指示と矛盾しているとしても,国及び地方公共団体の安全規則が特別な装置の製作及
び使用を義務付けている場合は,従うべきである。いずれにおいても,安全衛生に関わる国及び地方公共
団体の規則には全て適合すべきである。
いかなる場合でも,国及び地方公共団体の爆発安全規則に従って安全対策をとるべきである。例えば,
防爆機器類(ポンプ,弁など)の使用,機器の部品の全ての接地,地域のガイドラインに従って接地不可
能面をなくしたり減らすことなどである。
外部へのIPA−空気混合ガスの排出が国及び地方公共団体によって許容されるかどうかを確認すべきで
ある。安全衛生の専門家に意見を聞くことを推奨する。
トレイへのIPAの注入は,排気フードの下で行うことを推奨する。
A.3 代替処理キャビネット
使用者が,この規格で定められるキャビネットと同じ結果が得られることを証明すれば,代わりの設計
の処理キャビネットを適用できる(箇条7参照)。
ここで示すのは,作業者の安全衛生確保のために検討した結果の一例である。このキャビネットは,図
A.1に示すA,B及びCのように三つのセクションからなる。

――――― [JIS B 9908-4 pdf 11] ―――――

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B 9908-4 : 2019
A 液滴散布・除去部
B フィルタユニット保持チャンバ
C 循環空気吸引部
1 ラスキンノズル
2 フィルタパッド(J-ePM10が少なくとも50 %)
3 フィルタユニット試験体
4 コンプレッサ(防爆,風量25 dm3/min)
図A.1−代替除電処理キャビネット
この処理キャビネットの中のIPA蒸気雰囲気は,液体IPAの入ったラスキンノズルを用いて三つのセク
ションに空気を循環することによって作る。ラスキンノズルから出た空気は,IPA蒸気を飽和し,さらに
IPAエアロゾルを含んでいる。IPAエアロゾルは,上のA部のフィルタパッドで捕捉され,その後蒸発す
る。キャビネットの空気は,キャビネットの換気率に応じてIPA蒸気で飽和になる。24時間の暴露時間の
後,キャビネット内の空気は循環ポンプを使って排出するが,それは1時間当たりにチャンバ体積の3.5
倍よりも大きな換気率が得られる風量をもつものとする。新鮮な空気を再循環させた30分後には,キャビ
ネット及び試験サンプルのIPAは十分に低下するので,爆発又は健康障害の危険性なくキャビネットを開
けることができ,試験サンプルを滞りなく測ることができる。

――――― [JIS B 9908-4 pdf 12] ―――――

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B 9908-4 : 2019
参考文献
[1] ISO 29461,Air intake filter systems for rotary machinery−Test methods−Part 1: Static filter elements
[2] ISO 29463 (all parts),High-efficiency filters and filter media for removing particles in air
[3] ANSI/ASHRAE 52.2-2007,Method of testing general ventilation air-cleaning devices for removal efficiency
by particle size
[4] EN 779,Particulate air filters for general ventilation−Determination of the filtration performance

――――― [JIS B 9908-4 pdf 13] ―――――

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B 9908-4 : 2019
B9
2
附属書JA
90
(参考)
8-
4 : 2
JISと対応国際規格との対比表
019
ISO 16890-4:2016,Air filters for general ventilation−Part 4: Conditioning method to
JIS B 9908-4:2019 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試
験方法−第4部 : 換気用エアフィルタユニットの除電処理の試験方法 determine the minimum fractional test efficiency
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
  •  1 適用範囲・・・・[1]
 適用範囲                1        JISとほぼ同じ        追加     J-ePMxの定義を追加した。       この規格で用いている記号J-ePMx
の説明を加えたもので,実質的な
差異はない。
変更 ISO規格はISO 16890を引用してい JIS B 9908-6が,この規格の適用
るが,これに代えてJIS B 9908-6を
範囲の上限を超えるフィルタユニ
引用した。 ットの試験方法を規定するJISで
あるため。
  •  2 引用規格・・・・[2]
 引用規格                2        JISとほぼ同じ        追加     JIS B 9908-6を追加した。       箇条1で,JIS B 9908-6を引用し
たため。
変更 ISO規格はISO 29464を引用してい JIS Z 8122が,ISO 29464に相応
するJISであるため。
るが,これに代えてJIS Z 8122を引
用した。
4 記号及び 4 記号及び略語 4 JISとほぼ同じ 変更 ISO規格で用いている“MSDS 我が国で用いられている呼称に適
略語 合させるため。
(Material Safety Data Sheet)”を“SDS
安全データシート(Safety Data
Sheet)”に変更した。
5 除電処理 5.4 処理キャビネッ 5.4 JISとほぼ同じ 削除 ISO規格から次の規定を削除した。処理キャビネットの寸法を厳密に
試験要件 ト要件 “図1に示す全ての寸法は,特に明規定する必要性がないため。除電
に影響するのは,処理キャビネッ
記しない限り必須要件である。示す
単位は,特に明記しない限りmmで トの体積であるので,次回のISO
ある” 規格の見直しの際,修正を提案す
る。

――――― [JIS B 9908-4 pdf 14] ―――――

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B 9908-4 : 2019
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
7 処理キャ 7.2 処理キャビネッ 7.2 JISとほぼ同じ 削除 ISO規格から次の規定を削除した。フィルタユニット保持チャンバの
ビネット ト寸法及び材質 外寸を厳密に規定する必要性がな
“フィルタ保持チャンバの外寸は,
750 mm×750 mm×850 mmでなけ いため。次回のISO規格の見直し
ればならない” の際,削除を提案する。
7.3 環境,温度及び 7.3 JISとほぼ同じ 変更 “処理キャビネットを設置する室 我が国の気候下でも容易に管理で
相対湿度 内空気は,23±5 ℃で相対湿度を きる条件にした。
(50±15)%に管理しなければなら
ない”とした。
ISO規格では,“25±5 ℃で相対湿
度を(40±20)%に管理しなければ
ならない”としている。
“フィルタユニット試験体の安定
化のための標準的な雰囲気条件は,
23±5 ℃で相対湿度(50±15)%で
なければならない”とした。
ISO規格では,“25±5 ℃で相対湿
度を(45±10)%”としている。
9 試験方法 9.1 一般 9.1 JISとほぼ同じ 変更 パージを行う空気を,“23±5 ℃で
我が国の気候下でも容易に管理で
相対湿度を(50±15)%”とした。きる条件にした。
ISO規格では,“25±5 ℃で相対湿
度を(45±10)%”としている。
9.2 除電処理手順 9.2 JISとほぼ同じ 削除 ISO規格で規定している,除電処理定格風量と定格の50 %風量とで
後に行う定格の50 %風量での捕集 0.4 μm捕集率の差が5 %ポイント
率試験の項目を削除した。 未満であることが除電の確認とな
る科学的根拠が不明確であり,か
えって混乱を招くおそれがあるた
B9
め。次回のISO規格の見直しの際,
9
削除を提案する。
08-
4 : 2019
2

――――― [JIS B 9908-4 pdf 15] ―――――

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JIS B 9908-4:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16890-4:2016(MOD)

JIS B 9908-4:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9908-4:2019の関連規格と引用規格一覧