この規格ページの目次
- 5 テープ内の部品の極性及び向きの要求事項
- 5.1 全てのタイプに対する要求事項
- 5.2 タイプ1aに対する要求事項
- 5.3 タイプ4に対する要求事項
- 6 キャリアテープの要求事項
- 6.1 テーピング材料
- 6.2 最小曲げ半径(全てのタイプに適用)
- 6.3 テープの反り
- 7 カバーテープの要求事項(タイプ1a,タイプ1b,タイプ2a,タイプ2b及びタイプ3に適用)
- 8 部品のテーピング及び追加要求事項
- 8.1 全てのテープに適用
- 8.2 タイプ1bに対する特定の要求事項
- 8.3 タイプ2bに対する特定の要求事項
- 8.4 タイプ4に対する特定の要求事項
- JIS C 0806-3:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS C 0806-3:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 0806-3:2014の関連規格と引用規格一覧
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C 0806-3 : 2014 (IEC 60286-3 : 2013)
5 テープ内の部品の極性及び向きの要求事項
5.1 全てのタイプに対する要求事項
全てのタイプに対する要求事項は,次による。
a) 全ての極性をもつ部品は,一方向に整列させる。2端子の部品は,個別規格に規定がない場合には,
陰極側を送り穴側とする又はテーピングのトレーラ部側とする。
b) 2個以上の端子をもつフラットパッケージ(例えば,チップキャリア及びSOパッケージ)部品は,
個別規格に規定がない場合,1番端子を送り穴側とする。
c) 2個以上のパッド及び端子をもつダイ製品(ベアダイ又はバンプダイ)は,個別規格に規定がない場
合には,1番パッドを送り穴側とする。
d) EC 60191-2によるスタンプリード形部品は,端子が1個側をテープの送り穴に最も近い部品収納部
側に向け,実装面側を部品収納部の底面側とする(“底面側”については,10.1参照)。
e) 同一方向に2端子をもつ水晶発振子は,端子側を送り穴側とする。
f) その他の形状又は端子構造の部品に対する極性又は向きは,個別規格に規定する。
注記 極性及び向きに関する参考図を図19Aのa) c)に示す。−は,陰極側の位置を表し,図19A a)
に示す。点は,1番端子の位置を表し,図19A b)に示す。1番端子の位置が図19A b)のよう
にできない場合の位置を,図19A c)に示す。
a) 陰極が左上 b) 1番端子が左上 c) 1番端子が右上
図19A−極性及び向きに関する参考図
5.2 タイプ1aに対する要求事項
タイプ1aは,実用上,キャリアテープの両面から部品の取り出しができる。部品の実装面側がキャリ
アテープの底面側又は上面側となる場合がある(“上面側”については,10.1参照)。ある種の表面実装部
品のように,部品の実装側を反転する必要がある場合には,キャリアテープを巻き戻して,反対方向のカ
バーテープをがすことによって,部品の向きを反転できる。
5.3 タイプ4に対する要求事項
一般的に,部品の非実装面をテープの底面側の接着材層に,貼り付ける。この向きは,部品の保持のた
めのカバーテープがないので,開口した収納部内での元の位置を維持しているかについての付加的な外観
検査及び調査試験を可能にする。フリップチップ又はWLCSP(ウェーハレベルチップサイズパッケージ)
の場合には,部品は,その目的で設計した特殊な接着材層に“バンプを上向き”状に置いてもよい。粘着
テープに対して“バンプを下向き”方向は,バンプを磨滅又は機械的取扱いに起因する損傷から保護する。
――――― [JIS C 0806-3 pdf 21] ―――――
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6 キャリアテープの要求事項
6.1 テーピング材料
テーピング材料及びテーピング方法は,静電気に弱い部品が損傷しないように選定する。
6.2 最小曲げ半径(全てのタイプに適用)
テープを表20に示すテープ幅ごとの最小曲げ半径(キャリアテープの底側で測定。図20参照。)で曲
げたとき,テープの損傷がなく,かつ,部品はテープ内での位置及び向きを維持しなければならない。
テープの材料は,表20に規定する半径に,特別の補助なしで容易に曲げることができる特性をもつこ
とが望ましい。
部品を収納したテープは,損傷することなく,表20に規定する半径の周りに巻き付けることができな
ければならない。
図20−曲げ半径
表20−最小曲げ半径
単位 mm
最小曲げ範囲 Rmin 最小曲げ範囲 Rmin
公称テープ幅 部品間ピッチ P1 (タイプ1a,タイプ1b,タイプ2a, (タイプ4だけに適用)b)
タイプ2b及びタイプ3に適用)
4 1 25 25
8 1,2及び4 25 25
12 2,4及び8 30a) 50
16 4,8,12及び16 30 50
24 4,8及び12 30 50
24 16及び24 30 89
32 432 40 適用しない
44 444 40 適用しない
56 456 50 適用しない
72200 472b) 75 適用しない
注a) パンチテープについては,最小曲げ半径は25 mmとする。
b) 部品を装着したテープの最小曲げ半径は,部品装着部のV1方向の部品寸法に比例する。個片化したベアダイ
を装着した24 mm幅テープで部品装着部間ピッチP1(図17参照)が16 mmの場合,最小曲げ半径は,100 mm
が望ましい。必要がある場合,有効なリールのハブ径(N,図24)を確保するために,テープのトレーラ部を
長くして巻きつけることができる。
6.3 テープの反り
テープの反りは,図21に示すように,テープを引っ張らない状態で測定する。テープの反りは,キャ
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C 0806-3 : 2014 (IEC 60286-3 : 2013)
リアテープ長さ250 mm当たり,いずれの方向にも1 mm以下とする。
注記 この規格は,包装材メーカから部品メーカに納入するときの仕様に適用するものではなく,部
品メーカと使用者との間で使用するためのものである。したがってこの規定は,レコード巻き
リールだけに適用する内容である。
図21−テープの反り(上面図)
7 カバーテープの要求事項(タイプ1a,タイプ1b,タイプ2a,タイプ2b及びタイプ3に適用)
タイプ1a,タイプ1b,タイプ2a,タイプ2b及びタイプ3のカバーテープの要求事項は,次による。
a) カバーテープは,送り穴(タイプ1a,タイプ1b,タイプ2a,タイプ2b及びタイプ3)及び細長い送
り穴(タイプ3)を塞いではならない。
b) カバーテープの材質及び接着材は,部品の機械的及び電気的な特性並びに表示に悪影響を与えてはな
らない。
c) キャリアテープ又はカバーテープに部品が付着してはならない。
d) カバーテープは,離していてはならない。
e) カバーテープは,キャリアテープの端からはみ出してはならない。
f) 上面カバーテープは,キャリアテープの隣り合う二つの部品収納部間の表面に接着してはならない。
注記 例外として,薄い部品の場合は,テープの巻取り又は引出しのときに部品収納部間を移動し
ないように,離強度の許容範囲内で上面カバーテープと,部品収納部間のキャリアテープ
表面とを,ドットシールしてもよい(図21A参照)。
上面図 ドットシール
図21A−部品収納部間の表面をドットシールしたときの参考図
――――― [JIS C 0806-3 pdf 23] ―――――
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C 0806-3 : 2014 (IEC 60286-3 : 2013)
g) カバーテープの破断強度は,10 N以上とする。
h) 離強度試験における,引きがすときのカバーテープと引き出す方向との角度は,165°180°と
する。このとき,カバーテープは,引出し方向の両側に沿ってキャリアテープに均一に付着させる。
i) 引し速度は300 mm/min±10 mm/minとし,離強度は表21による。
表21−離強度
公称テープ幅 離強度
mm N
4 0.10.7
8 0.11.0
1256 0.11.3
72200 0.11.5
タイプ1a,タイプ1b及びタイプ2b : 寸法記号が0603M又はより小さい極小部品の場合,質量が非常に小さいの
で,カバーテープを離するときに部品収納部から飛び出す可能性がある。このような部品に対しては,離強度と
して,0.2 N±0.1 Nとすることが望ましい。離強度は,時間経過によって経年変化することがあるため,テーピン
グ後7日間以上,この値を満足できることが望ましい。
適正なカバーテープの離強度を維持するために,テープの逆曲げ(カバーテープを内側にした曲げ)してはなら
ない。
8 部品のテーピング及び追加要求事項
8.1 全てのテープに適用
部品は,テープの部品収納・装着部から落下してはならない。一般に,キャリアテープの片側(エンボ
ステープ)又は両側(パンチテープ)のカバーテープによって落下しないようにしている。タイプ1a,タ
イプ1b,タイプ2a,タイプ2b及びタイプ3のカバーテープの要求事項を,箇条7に示す。タイプ4では,
テーピングするときに粘着テープによって部品を保持するため,カバーテープを用いない。
隣接したテープは,リール内で互いに付着してはならない。
テープの材質は,テーピングした部品を保管するのに適切な,次の特性でなければならない。
− 端子にマイグレーションが発生する危険がない。
− 端子のはんだ付けを困難とするガスの放出,又は化学変化による部品の特性若しくは端子が劣化する
原因となるガスの放出がない。
テープの材質は,テーピングした部品を装着機に供給するときの,テープの引出しによって破断するよ
うな経年変化及び強度の劣化があってはならない。キャリアテープの材質は,実装時に部品の適切な供給
を妨げるような離があってはならない。
引出し方向におけるテープの破断強度は,10 N以上とする。接続用テープは,キャリアテープ及びカバ
ーテープの表面に付着が可能で,キャリアテープ及びカバーテープの搬送を妨害しない性能をもつことが
望ましい。テープをつなぎ合わせる場合には,継ぎ目のそれぞれの側での送り穴のずれは,どの方向に対
しても±0.15 mm以下とする。
包装材料及び装着機器内部での,摩擦,離などで発生する静電気による電子部品の障害及び実装不良
を最小限にするために,静電気電荷の発生及び漏えい(洩)を抑制するような包装材料を選定すること,
並びにテーピング機及び実装機の稼働時に静電気の発生しにくい運転環境を考慮することが望ましい。
注記 参照する規格類として,IEC 61340-5-1及びIEC/TR 61340-5-2がある。
――――― [JIS C 0806-3 pdf 24] ―――――
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C 0806-3 : 2014 (IEC 60286-3 : 2013)
8.2 タイプ1bに対する特定の要求事項
返り,毛羽及び戻りは,最小限にとどめることが望ましく,部品を取り出すときに影響があってはなら
ない。毛羽は,部品実装に不都合な影響があってはならない。
テーピングの厚さ(T及びT3),部品収納部(A0及びB0)及び深さ(K0)の寸法の推奨測定方法は,附
属書Aによる。
8.3 タイプ2bに対する特定の要求事項
エンボス及びカバーテープは,微粉の発生がない帯電防止特性をもつプラスチックを用いる。
エンボステープの素材は,使用するクリーンルームのクラスに適した材料であることが望ましい。
8.4 タイプ4に対する特定の要求事項
8.4.1 一般事項
部品は,キャリアテープの粘着面から脱落せずに,自動実装のための固定位置を維持しなければならな
い。部品は,粘着面にしっかり固定していなければならない。部品は,粘着面に固定した後に横方向及び
回転方向にずれてはならない。
引出し中に,部品は,損傷及び粘着剤残さの付着がなく,キャリアテープから容易に取り出すことがで
きなければならない。
粘着剤は,位置ずれ及びがれがあってはならない。
8.4.2 座標システム
タイプ4の座標システムの要求事項は,次による。
a) 図22で示す座標システムは,粘着式プラスチックパンチキャリアテープ上の部品の配置と共に,キャ
リアテープの寸法を示す。
b) 横座標は,連続テープの全長にわたる送り穴の過半数の中心部を一列に整列した無限長の0−0基準軸
である。
c) 縦座標は,横座標に対して垂直な直線であって,かつ,横座標に沿って一列に整列した各送り穴の中
心の位置ごとに構成する直線である。
d) 粘着式プラスチックパンチキャリアテープの部品装着部は,キャリアテープの長さ方向にあらかじめ
指定した間隔で部品を装着するための仮想境界で構成する。
e) 横座標及び縦座標からの距離で表す横方向及び縦方向の座標位置は,個々の仮想境界内に装着する部
品の水平面内の中心に対応する部品目標中心点の位置である。
f) 部品の中心は,仮想境界内の部品目標中心点から直径0.2 mm以内とする(図22及び図23参照)。
g) 部品の回転は,送り穴の横座標の中心軸から5° 以下とする(図19参照)。
h) 表17及び表18に規定した許容差を遵守することによって,次の重要基準の維持が確実になる。
1) 全ての送り穴の中心を通る横座標に沿った正確な整列
2) キャリアテープの全長にわたる送り穴の一貫したピッチ
3) 全ての送り穴の一定した直径
4) キャリアテープ内の部品の極性及び向き
――――― [JIS C 0806-3 pdf 25] ―――――
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- IEC 60286-3:2013(IDT)
JIS C 0806-3:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 31 : エレクトロニクス > 31.240 : 電子設備の機械的構造
JIS C 0806-3:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0503:2012
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード39