JIS C 2814-2-3:2009 家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-3部:絶縁貫通形締付式接続器具の個別要求事項 | ページ 2

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C 2814-2-3 : 2009

10 導体の接続

  導体の接続は,JIS C 2814-1の箇条10によるほか,次による。
10.101 IPCDは,製造業者が指定する同一の又は異なる公称断面積の1本又はそれ以上の非可とう導体
(単線又はより線)及び可とうの未処理導体を取り付けられなければならない。
10.102 タイプ1の接続器具の定格接続容量と接続可能な導体との関係,及び導体直径に関するデータを
表101に示す。
タイプ2の接続器具の各端子は,表示された又は製造業者が取扱説明書で指定する断面積の導体を確実
に締め付けられなければならない。
表101−定格接続容量及び接続可能な導体(タイプ1)
定格接続容量 接続可能容量及びその理論的直径
メートル法
非可とう導体 可とう導体
単線 より線
mm2 mm2 φ mm d b) m mm2 d b) m
0.2 0.2 0.51 0.53 0.2 0.61
0.34 0.34 0.63 0.66 0.34 0.8
0.5 0.5 0.9 1.1 0.5 1.1
0.75 0.75 1.0 1.2 0.75 1.3
1.0 1.0 1.2 1.4 1.0 1.5
1.5 1.5 1.5 1.7 1.5 1.8
2.5 2.5 1.9 2.2 2.5 2.4 a)
4.0 4.0 2.4 2.7 4.0 3.0 a)
6.0 6.0 2.9 3.3 4.0 3.0 a)
10.0 10.0 3.7 4.2 6.0 3.9
16.0 16.0 4.6 5.3 10.0 5.1
25.0 25.0 − 6.6 16.0 6.3
35.0 35.0 − 7.9 25.0 7.8
注記1 AWGとの対応を表BB.2に示す。
注記2 非可とう及び可とう導体の最大直径はJIS C 3664の表C.1及びIEC 60344による。
注a) (対応国際規格の注を削除した。)
b) は,最大外径を表す。
10.103 再使用形又は非再使用形のIPCDからの導体の取外しは,導体だけを引く動作以外の方法が要求
される。手又は適切な工具で取り外すときには慎重な扱いを必要としなければならない。
適否は,10.106及び10.107の試験によって判定する。
10.104 IPCDは偶然に緩むことのないよう十分に固定されていなければならない。
適否は,目視検査並びに10.106及び10.107の試験によって判定する。
10.105 IPCDが導体の接続にねじを使用するものである場合,各試験の前に次を行う。
再使用形IPCDのねじは適切な工具によって,表102の対応するトルク値で5回締め付け,緩める。各
回とも新しい導体端を使用し,ねじを緩めた後に再度締め付ける。
非再使用形及び取外し不可能形IPCDのねじは,表102の対応するトルク値で1回締め付ける。
関連情報が提供されているときは,IPCDの製造業者がその旨を表明するならば,より大きなトルクを
用いてもよい。

――――― [JIS C 2814-2-3 pdf 6] ―――――

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表102−ねじの呼び径に対応する締付トルク
ねじ山の呼び径 トルク Nm
I II III IV V
mm
を超え 以下
− 1.6 0.05 − 0.1 0.1 −
1.6 2.0 0.1 − 0.2 0.2 −
2.0 2.8 0.2 − 0.4 0.4 −
2.8 3.0 0.25 − 0.5 0.5 −
3.0 3.2 0.3 − 0.6 0.6 −
3.2 3.6 0.4 − 0.8 0.8 −
3.6 4.1 0.7 1.2 1.2 1.2 1.2
4.1 4.7 0.8 1.2 1.8 1.8 1.8
4.7 5.3 0.8 1.4 2.0 2.0 2.0
5.3 6.0 1.2 1.8 2.5 3.0 3.0
6.0 8.0 2.5 2.5 3.5 6.0 4.0
8.0 10.0 − 3.5 4.0 10.0 6.0
10.0 12.0 − 4.0 − − 8.0
12.0 15.0 − 5.0 − − 10.0
列Iは,締め付けるとき,ねじが穴から突き出ない場合には,頭なしねじに適用し,また,ねじの直
径よりも幅の広い刃をもつドライバによって締め付けできないその他のねじに適用する。
列IIは,ドライバによって締め付けるマントル端子のナットに適用する。
列IIIは,ドライバによって締め付ける端子のその他のねじに適用する。
列IVは,ドライバ以外の手段によって締め付けるねじ及びナットに適用する。ただし,マントル端子
のナットは除く。
列Vは,ドライバ以外の手段によって締め付けられるマントル端子のナットに適用する。
試験中,再使用形IPCDは,例えば,ねじの破壊,又はすりわり,ねじ山,ワッシャ若しくはあぶみ金
の損傷のような,それ以上使用できなくなるほどの損傷があってはならない。
テストドライバの刃の形状は,試験するねじの頭に合わなければならない。ねじは一つの円滑な連続的
なトルクで締め付けなければならない。
10.106 製造業者が指定する種類並びに最小及び最大断面積の新しい単心導体を接続した新しいIPCD
を,図101に示す装置で試験する。
試験は,3個の最小断面積の導体及び3個の最大断面積の導体の,6個のサンプルで行う。
試験導体の長さは,表103に規定する高さHよりも75 mm長くする。
試験導体は,製造業者の分類(7.102)に従って締付器具内に接続する。
締付けねじがある場合は,10.105によるトルクで締め付ける。
各導体に対し次の試験を行う。
導体の端末を,表103に示す固定具の下側で高さHの位置に設けた円板内にある適切なサイズのブッシ
ングに貫通させる。ブッシングは,水平面において,その中心線が締付金具の中心と同心で75 mmの円を
描くように水平面に配置する。次に,円板を毎分10±2回転の速度で回転させる。
締付金具の口とブッシング上面との間の垂直距離は,表103に示す高さHの15 mm以内でなければな
らない。ブッシングは,絶縁導体の結束,よじれ又は回転を防止するために滑りやすくしてもよい。表103

――――― [JIS C 2814-2-3 pdf 7] ―――――

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に示す質量のおもりを導体の端につり下げる。
試験時間は15分とする。
試験中,試験導体は締付金具から抜け落ちても,締付金具の近くで破損してもならない。
再使用形及び非再使用形IPCDは,この試験を含め,その後の使用に適さないほど試験導体を損傷させ
てはならない。
多心ケーブル又はコードだけに使用するように設計されたIPCDは,この試験を行ってはならない。
表103−おもり,高さ及び導体の断面積の関係
導体断面積 導体直径 ブッシングの穴の径a) 高さb) 導体に対するおもり
mm2 φ mm mm H kg
0.2 6.4 260 0.2
0.34 6.4 260 0.2
0.5 6.5 260 0.3
0.75 6.5 260 0.4
1.0 6.5 260 0.4
1.25 6.5 260 0.4
1.5 6.5 260 0.4
2.0 1.6 9.5 280 0.7
2.5 9.5 280 0.7
3.5 2.0 9.5 280 0.9
4.0 9.5 280 0.9
5.5 2.6 9.5 280 1.4
6.0 9.5 280 1.4
8.0 9.5 280 2.0
10.0 9.5 280 2.0
14.0 13.0 300 2.9
16.0 13.0 300 2.9
22.0 13.0 300 4.5
25.0 13.0 300 4.5
35.0 14.5 300 6.8
注記1 mm2とAWGとの関係を附属書BBに示す。
注記2 (対応国際規格のこの注記を削除した。)
注a) ブッシングの穴の径が,束ねない状態の導体を収容するのに十分な大きさでない場合,
次の大きさの穴サイズをもつブッシングを用いてもよい。
b) 高さの許容差は,H±15 mmである。
10.107 IPCDは,次によって引張試験を行う。
・ 10.107.1,単心導体用に設計されたIPCD
・ 10.107.2,多心ケーブル又はコード用に設計されたIPCD
10.107.1 単心導体用に設計されたIPCDの引張試験
10.106の試験後,同じサンプルを表104の値に従って分岐線の軸方向に円滑に連続した動作で1分間引
っ張る。
試験中に導体がIPCDから外れてはならない。

――――― [JIS C 2814-2-3 pdf 8] ―――――

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表104−引張力と断面積との関係
断面積 0.2を 0.34を 0.5を 0.75を 1.0を 1.5を 2.5を 4を 6を 10を 16を 25を
超え 超え 超え 超え 超え 超え 超え 超え 超え 超え 超え 超え
mm2 0.2 0.34 0.5 0.75 1.0 1.5 2.5 4 6 10 16 25 35
以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下
引張力
10 15 20 30 35 40 50 60 80 90 100 135 190
N
注記1 mm2とAWGとの関係を附属書BBに示す。
注記2 (対応国際規格のこの注記を削除した。)
注記3 φ1.6は2 mm2,φ2は3.5 mm2,φ2.6は5.5 mm2,φ3.2は8 mm2に相当する。
10.107.2 多心導体用に設計されたIPCDの引張試験
多心ケーブル又はコード用に設計されたIPCDの引張試験は,引張力を各心ではなく多心ケーブル又は
コード全体に加えることを除き,10.107.1によって実施する。
引張力は,次の式によって計算する。
F F(x) n
ここに, F : 加える力の合計
n : 心線数
x : (導体の)断面積
F(x) : 断面積に応じた1心線当たりにかかる力(表104参照)
試験中,ケーブル又はコードがIPCDから外れてはならない。

11 構造

  構造は,JIS C 2814-1の箇条11によるほか,次による。ただし,11.3は,適用しない。
11.101 IPCDで接触圧力がセラミック以外の絶縁材料を経由して伝えられるものは通常使用条件の下で
安定したものでなければならない。
IPCDで接触圧力を金属部品を経由して伝えるものは,適否を目視検査及び15.101の試験によって判定
する。
IPCDで接触圧力を金属板以外の材料を経由して伝えるものは,15.102の試験を行う。
11.102 接続圧力を与えるためのねじは,他のいかなる部分を固定するためにも使用してはならないが,
IPCDを保持したり,転回を防ぐためには使用してもよい。
ねじは,軟らかくクリープを起こしやすい金属で作ってはならない。
注記 アルミニウム合金ねじ及び本体がアルミニウム合金のIPCDの使用は,IEC 61545に従う追加
試験が必要になる。
適否は,目視検査によって判定する。
11.103 非再使用形IPCDは,導体から取り外したときに自動的に破壊されるように設計・製作しなけれ
ばならない。損傷は明確なものでなければならない。
注記 IPCDは,再使用の場合に,当初のものではなく新しい部品又は材料を使用しなければならない
とき,永久的に破壊されたものと考える。
11.104 IPCDは,確実な機械的接続を行わなければならない。
適否は,10.106及び10.107の試験によって判定する。

――――― [JIS C 2814-2-3 pdf 9] ―――――

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12 耐劣化性,耐湿性及び固形物の侵入又は水の有害な浸入に対する耐久性

  耐劣化性,耐湿性及び固形物の侵入又は水の有害な浸入に対する耐久性は,JIS C 2814-1の箇条12によ
る。

13 絶縁抵抗及び耐電圧

  絶縁抵抗及び耐電圧は,JIS C 2814-1の箇条13による。

14 機械的強度

  機械的強度は,JIS C 2814-1の箇条14による。

15 温度上昇

  温度上昇は,JIS C 2814-1の箇条15によるほか,次による。
15.101 IPCDで接続圧力を金属製の部品を通じ伝えるものは,電気的特性を6個(12個)のサンプルを
用いて,次の試験によって検査する。
試験は,製造業者が指定した最小及び最大の断面積の新しい銅導体によって行う。
導体の種類によるサンプルの数は次のとおりである。
− 単線専用のIPCD : 6サンプル
− 非可とう導体専用のIPCD : 6サンプル
− 可とう導体専用IPCD : 6サンプル
− すべての種類の導体用のIPCD : 12サンプル
最小断面積の導体を通常使用状態のように3個のIPCDのそれぞれに接続し,最大断面積の導体を通常
使用状態のように更に別の3個のIPCDのそれぞれに接続する。
3個のIPCDそれぞれの組を直列に接続する。
すべての種類の導体用のIPCDは2回,すなわち1回を非可とう導体,1回を可とう導体でこの試験を
行う(合計12個のIPCD)。
IPCDで限定的種類及び/又は単一の断面積用に設計されたものは,3個のサンプルだけを試験する。
ねじがあれば,10.105に規定するトルクで締め付ける。
各IPCDは,図102に示すように接続する。
次いでIPCDは,次のA又はBのいずれか一方の試験を行う。
試験Bの結果,疑義がある場合は,新しいサンプルで試験Aを行う。
この双方の試験は交流で行うことが望ましいが,直流で行ってもよい。
この試験の後,通常又は矯正された視力の裸眼で付加的拡大をせずに目視検査を行い,その後の使用を
妨げるような明らかな変化,ひび,変形又はそれに類するようなものがあってはならない。
15.101.1 試験A : 導体を含む試験装置全体を,あらかじめ(20±2)℃に保った加熱槽に入れる。
冷却期間中を除いて,JIS C 2814-1の表2に規定する電流(定格電流だけを表示するものは,定格電流)
を直列回路を通じ加える。試験電流は,各サイクルの最初の30分間加える。
接続する導体の断面積が異なる場合は,試験電流は小さい方の面積の導体に適合する値とする。
次いでIPCDに192回の温度サイクルを加える。各サイクルは約1時間とし,次による。
槽内温度を20分間で40 ℃又はT表示値まで上げる。
この温度を±5 ℃以内で約10分間保つ。次いでIPCDを約20分間で約30 ℃まで冷却するが,強制冷

――――― [JIS C 2814-2-3 pdf 10] ―――――

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