JIS C 3801-3:1999 がいし試験方法―第3部:がい管 | ページ 5

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C 3801-3 : 1999
附属書付図2

8. 吸湿試験

(磁器製がい管に対してだけ) 吸湿性がないことの試験は,次のいずれかの試料で行うものとする。
− がい管と同じ磁器構成で,当該がい管に隣接した位置で,かつ,製造業者が最低温度の領域であると
考える位置で,焼成した試験片ブロック。
− 受渡当事者間の協定によって,研磨中にがい管から切り取られた代表的肉厚の試験片。
− 同じロットのがい管で,他の理由によって除外されたか,又は試験中に破壊されたがい管から取り出
した試験片。
吸湿試験に使用される試験片は,がい管のロットを代表するものであり,その最小寸法は,ほぼ9.
に定義した厚さ
試験片は断片に破砕し,それらを赤又は紫のメチン染料(例えば,アストラゾン又はバソニール)
の3%アルコール溶液に浸すものとする(100g変性アルコール中に3gメチン染料)。この溶液は,次
の条件を満足する時間中,15×106N/m2以上の圧力に保持するものとする。
試験時間(単位 : 時間)×試験圧力(単位 : N/m2)≧180×106
次に,断片を溶液から取り出し,洗浄し,乾燥し,そして再び破砕するものとする。
新たに破砕した面を目視によって試験した場合に,染料の染み込みがないものとする。試験片の初
めの破砕中にできた小さなクラックへの染み込みは,無視するものとする。
参考 原国際規格は,試験液として,フクシン1%アルコール溶液を規定している。しかし,IEC TC36
(がいし技術委員会)は,染料のフクシンが健康に害を及ぼす可能性があることから,無害の
メチン染料に置換する方針を決定した。この方針に従い,原国際規格は,改定されるか又は追
補が発行されることが確実であるため,この附属書では,改正内容を先取りして規定した。

9. 冷熱試験

 がい管は,a)に規定するいずれかの試験又はb)に規定する試験で,どちらか該当する方の
試験を行うものとする。。
a) 磁器製又は強化ガラス製のがい管に適用する試験 当初,周囲温度のがい管を,中間容器を介さずに,
冷水の温度よりt℃高い温度に維持された水槽にすばやく浸し,15+0.7m分間(ただし,最高30分間)

――――― [JIS C 3801-3 pdf 21] ―――――

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浸しておく(mはがい管の質量で,単位はキログラム)。次に,がい管を取り出し,冷水槽にすばやく
浸し,同じ時間だけ浸しておくものとする。
この加熱冷却サイクルは,連続して3回行うものとする。一方の槽から他方の槽へ移す時間は,で
きるだけ短くする。
温度差tは,がい管の寸法によって,附属書付表Iのとおりとする。この温度差は図面上に表示さ
れることがある。

――――― [JIS C 3801-3 pdf 22] ―――――

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附属書付表I
D2Lmm3・10-6 肉厚 歛 差t℃
23< 26< 32< 36< 43<
D2L≦ 164 60 55 50 45 40 35
164 410 655 900 1 150 D2L>2 000 受渡当事者間の協定による
D=がい管のかさの最大外径 (mm)
L=がい管の高さ (mm)
替 がい管の中心軸を含む縦断面における最大内接円の直径として定義される最大肉厚 (mm)
(附属書付図3参照)
備考 附属書付表Iにおける温度差は,浸せき時に内部に水が自由に浸入することができるストレー
ト又はテーパ状の内面形状をもつがい管に適用する。最小内径が最大内径の0.25倍未満であれ
ば,がい管には水が自由に浸入できないものと考えられる。そのような場合,温度差tは,受
渡当事者間の協定による。
附属書付図3
大形がい管に対する代替試験 1 200mmを超える高さのがい管の場合には,受渡当事者間の協定によっ
て,上記の試験方法に替えて次の試験方法を使用してもよい。
がい管の温度は適切な手段(加熱した空気又は水の循環,赤外線照射など)によって,後で人工雨とし
て散布するために使用する冷水の温度よりt℃高い値までゆっくり上昇させるものとする。この温度は15
分間保持する。
この後,直ちにがい管には強さ約3mm/minの人工雨を散布するものとし,この散布を15分間継続する
ものとする。
この加熱冷却サイクルは,連続して3回行うものとする。温度差tは,先に定義した壁面肉厚 替
附属書付表IIのとおりとする。

――――― [JIS C 3801-3 pdf 23] ―――――

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附属書付表II
肉厚 歛 差t℃
70 50
b) アニールガラス製のがい管に適用する試験 がい管は,中間容器を介さずに,後で使用する人工雨の
温度より35℃高い温度に維持された水槽にすばやく浸し,15分間浸しておくものとする。
次に,がい管を取り出し,直ちに強さ約3mm/minの人工雨の散布に,15分間さらすものとする。
この加熱冷却サイクルは,連続して3回行うものとする。温水槽から人工雨へ移したり,その逆を行
ったりする時間は,できるだけ短くする。
試験a)及びb)に適用する事項 上記試験a)及びb)のための水槽内の水の量は,がい管の浸せきによ
る水温の変化を±5℃以下に抑えるべく,十分に大きな量でなければならない。
3サイクル後において,がい管は,うわぐすりにクラック,若しくは損傷を呈したり,又は電気的
特性若しくは機械的特性において劣化要因となるその他の欠陥を示さないものとする。
がい管が6.に規定する商用周波肉厚耐電圧試験に合格した場合,そのような劣化は存在しないこと
が確認されたとみなされる。
冷熱試験に合格したがい管は,通常使用のがい管として,そのロットの残りのがい管と一緒に供給
しても差し支えない。
備考 中間容器を使用しないという制限は,低熱容量で,かつ,水が自由に出入りできるワイヤメッ
シュ状のかごの使用を排除するものではない。

10. 再試験手順

a) 7.の要求事項に適合していないがい管に対する再試験 抜取検査中に試験された一つ以上のがい管が
7.の要求事項を満足できなかった場合,そのロット中のすべてのがい管について重要寸法を測定する
ことを,受渡当事者間で協定してもよい(このとき試験は全数検査となる。)。
7.の要求事項を満足しないがい管は,この規定に適合しないものとする。ただし,特別な状況下で
は,寸法上の欠陥だけがあるがい管の一部又は全部を受け入れてもよいことが,受渡当事者間で合意
されてもよい。
b) 8.及び9.に規定するいずれかの試験に合格しないがい管に対する再試験
1) 一つのがい管だけが8.及び9.に規定する試験のいずれかに不合格であった場合,初回サンプル数の
2倍の個数が含まれるサンプルに対して,問題の試験を繰り返さなければならない。この再試験中
に,結果の一つ以上が不合格であれば,そのロット全体がこの規定に適合しないものとする。
2) 二つ以上のがい管が8.及び9.に規定する試験の要求事項のいずれかを満足しない場合には,製造業
者はさらなる試験のためにそのロット全体を回収し,その後ロットの全部又は一部を受入れ承認の
ために再提出してもよい。
新しいサンプルは,初回サンプル数の3倍の個数としなければならない。
この再試験において,一つ以上の結果が不合格であれば,そのロット全体がこの規定に適合して
いないものとする。

――――― [JIS C 3801-3 pdf 24] ―――――

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C 3801-3 : 1999
追補(規定) 電気機器用がい管に関する試験方法

序文

     この追補は,本体の規定に対応するIEC 60233 Amendment 1 : 1988, Tests on hollow insulators for
use in electrical equipmentを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成したものである。
附属書,15ページ

5. 外観試験

 この箇条を,次に置き換える。
5.1 磁器製のがい管
a) 外表面 がい管の色は,おおよそ図に指定した色とする。若干の色調の変化は許容されており,それ
をがい管の受入れ拒否の理由としてはならない。このことは,うわぐすりがうすくなり色調が薄めに
なった部分(例えば,小さい半径の角)に対しても有効である。
図面上で“うわぐすり”と指定されている部分は,クラックや使用上有害な欠陥のない,滑らかで
光沢のある硬質なうわぐすりで覆うものとする。
うわぐすりの欠陥とは,うわぐすりのはげ,欠け,うわぐすり中の異物,及びピンホールのことを
いう。
通常の手段は,欠けによる損傷を防止するために,切断及び研磨された端面の内外角部を面取りす
ることである。
備考 受渡当事者問の協定によって,図面に面取りなしの角が指定されることがある。この場合には,
納入時点で,角に対する許容損傷の程度についても,協定があるものとする。指針として,個々
の欠けは,長さが5mmを超えないことを推奨する。
うわぐすりの欠陥の総面積は,次の値を超えてはならない。
D F
100 mm2
2 000
ここに,D=がい管の最大外径 (mm)
F=がい管の表面漏れ距離 (mm)
個々のうわぐすりの欠陥の面積は,次の値を超えてはならない。
D×F≦30×105mm2のとき,100mm2
D×F>30×105mm2のとき,200mm2
がい管の胴部においては,個々のうわぐすりのはげは,25mm2を超えてはならない。
うわぐすり内の異物[例えば,上側かさ(笠)についた焼成中のごみ]も,総面積が25mm2を超えては
ならず,個々の異物は,表面から2mmを超えて出っ張ってはならない。
異物(例えば,サンド粒)が集中している場合には,それらを包含する包絡線を境界とする単一のうわ
ぐすりの欠陥と考え,その面積は,うわぐすりの欠陥の総面積に含まれるものとする。
直径が1.0mm未満の非常に小さなピンホール(例えば,うわぐすり工程中のほこり付着によって引き起
こされるピンホール)は,うわぐすりの欠陥の総面積に含めてはならない。ただし,毎(50mm×10mmの
部分)において,ピンホールの数は15個を超えてはならない。さらに,がい管のピンホールの総数は,次
の値を超えてはならない。
D F
50
1500

――――― [JIS C 3801-3 pdf 25] ―――――

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JIS C 3801-3:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60233:1974(NEQ)
  • IEC 60233:1974/AMENDMENT 1:1988(NEQ)

JIS C 3801-3:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 3801-3:1999の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7503:2017
ダイヤルゲージ
JISB7507:2016
ノギス
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISB7516:2005
金属製直尺
JISC3802:1964
電気用磁器類の外観検査
JISC3803:1977
がいし及びブッシング用語
JISK8891:2006
メタノール(試薬)