JIS C 4210:2001 一般用低圧三相かご形誘導電動機 | ページ 6

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な回転子位置における入力 (W)
とし,一定の拘束電流IS'における拘束電圧の回転子位置による変化が著しい場合は,
(VS' ) in
I St '
ISt (A)
(VS') ax
ここに, (VS') in : 拘束電流IS'に対する拘束電圧の最小値 (V)
(VS') ax : 拘束電流IS'に対する拘束電圧の最大値 (V)
WS' : 拘束電流IS',束電圧 (VS') axのときの入力 (W)
とする。
始動装置を用いる電動機の場合,その始動方式における最小始動トルクは,電源側の最大始動電流が流
れるときの電動機電流を上記の算定法におけるIstとして用いて算定する。
7.7.6 プルアップトルクの算定 プルアップトルクは,定格電圧に近い電圧を印加して測定する。しかし,
定格電圧に近い電圧を印加することが困難な場合には,低電圧におけるプルアップトルクを測定して,次
の式によって定格電圧時のプルアップトルクを算定する。ただし,VP2はVP1の2倍以上が望ましく,VP1
は,定格電圧の20%以上が望ましい。
k
V1
Tur Tu2
VP2
Tu2
log
Tu1
k
VP2
log
VP1
ここに, V1 : 定格電圧 (V)
VP2 : プルアップトルク測定時のVP1よりも高い印加電圧 (V)
VP1 : プルアップトルク測定時のVP2よりも低い印加電圧 (V)
Tur : 定格電圧時のプルアップトルク(定格トルクに対する比)
Tu2 : 電圧VP2を印加したときの測定プルアップトルク(定格トル
クに対する比)
Tu1 : 電圧VP1を印加したときの測定プルアップトルク(定格トル
クに対する比)

7.8 始動入力特性試験

 始動入力特性は,拘束試験の結果から次のa)   d)のいずれかの方法で最大始動
電流Istを求め,次の式によって定格出力 (kW) に対する始動入力 (kVA) の比を算定する。
3V1ISt10−3 kVA
定格出力(kW)に対する始動入力(kVA)の比 −3
PR 10 kW
a) 正比例法 拘束試験を定格電流のほぼ100%の電流について行い,その結果から次の式によって計算
する。
V1
Ist Is1 (A)
Vs1
ここに, V1 : 定格電圧 (V)
Vs1 : 拘束試験で加えた電圧 (V)
Is1 : 拘束電流 (A)(各線電流の平均値)
b) 対数比例法(I) 拘束試験を定格電流のほぼ100%及び200%の電流について行い,そのときの拘束電流

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Is1,Is3 (A) 及びそれぞれに対応する拘束電圧Vs1及びVs3 (V) を測定し,次の式によって最大始動電流
を計算する。この算定法は,全閉スロット機に適用する。
V1
Ist Is1 (A)
Vs1
拿 0.7 懿 0.35
IS3
log
IS1
VS3
log
VS1
c) 対数比例法 (II) 対数比例法 (I) の拘束試験のほかに定格電流のほぼ150%の電流について拘束試験
を行い,そのときの拘束電流Is2 (A) 及びそれに対応する拘束電圧Vs2 (V) を測定し,次の式によって
最大始動電流を計算する。この算定法は,半閉スロット機及び開放スロット機に適用する。
r
V1
ISt .104IS3 (A)
VS3
r=1.05r2−0.35 (r1−1) (r2>r1のとき)
=0.7r2+0.35 (r2≦r1のとき)
IS2
log
IS1
r1
VS2
log
VS1
IS3
log
IS2
r2
VS3
log
VS2
d) 対数比例法 (III)正比例法の拘束試験のほかに定格周波数の下で定格電圧に近い電圧を加えて始動
させ,そのきの電圧V1' (V) 及び電流Ist' (A) を測定し,次の式によって最大始動電流を計算する。
V1
ISt ISt' (A)
V1'
ISt'
log
IS1
V1'
log
VS1
なお,始動試験時の電圧V1'は,定格電圧の60%以上が望ましい。
備考 始動試験時の電流は,過渡現象消滅後の値を測定する。

7.9 騒音試験

 電動機を定格電圧及び定格周波数で無負荷運転した場合の騒音レベルを測定する。
a) 測定条件
1) 据付け 測定は暗騒音及び周囲からの反射音ができるだけ少なく,また,変化の少ない場所を選び,

――――― [JIS C 4210 pdf 27] ―――――

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かつ,弾性体上で行うことが望ましい。
2) 暗騒音の影響 合成騒音と暗騒音との差が10dB以上のときは,暗騒音の影響を無視してよい。そ
の差が10dB未満のときは,表12によって補正をして対象の音の騒音を推定することができる。両
者の差が少ないとき,特に3dB未満のときは測定値には信頼性がない。
表12 暗騒音の影響に対する補正
単位 dB
合成騒音と暗騒音との差 3 4 5 6 7 8 9
補正値 −3 −2 −1
3) 反射音の影響 電動機表面からマイクロホンまでの距離に対して,騒音レベルが一様に減少し,か
つ,距離を2倍にしたとき,約4dB以上減少するような場所を選ぶことが望ましい。
b) 音圧レベルの測定 測定には,JIS C 1502に適合した普通騒音計を使用し,周波数補正はA特性とす
る。騒音計の指示が変動するときは,数回の測定の平均値とする。
1) 測定位置
1.1) 横軸機の測定 測定位置は,軸中心線を含む水平面上の軸方向及び固定子枠のほぼ中心で軸と直角
方向の4点で,表13に示す距離で行う。ただし,表13に示す距離で測定するのが不適当な場合,
例えば,測定すべき騒音レベルと暗騒音が著しく接近している場合,又は反射音の影響が顕著な場
合には表13以外の距離を選定してもよいが,この場合にはマイクロホン距離を明記しておかなけれ
ばならない。
なお,マイクロホンは電動機自身の冷却風の影響を受けないところに置く。距離のとり方は,軸
を除く電動機表面から測定する。
表13 マイクロホンの距離
電動機定格出力 距離
m
1kW未満 0.5
1kW以上 1.0
1.2) 立軸機の測定 立形電動機の場合は,固定子枠のほぼ中心を通る水平面で横軸機に準じて行う。
2) 騒音の音圧レベルの算出方法 測定値の相加平均をもって電動機の騒音の音圧レベルとする。
c) 音響パワーレベルの測定
1) 測定位置
1.1) 横軸機の測定 図5の基準測定点(×印)及び基準測定点から1mピッチの各点(○印)で騒音レ
ベル (dB) を測定する。
図5a)による測定位置は,軸中心線を含む垂直面上の位置を示し,また,図5b)による測定位置は,
軸中心線を含む水平面上の位置を示す。

――――― [JIS C 4210 pdf 28] ―――――

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a) )図のII−II線に沿う縦断面
b) )図のI−I線に沿う横断面
h : 軸心高さ(ただし,h≦0.25mのときは,h=0.25mとする。)
l : 電動機全長(軸端を除く。)
図5 測定位置(横軸機)
1.2) 立軸機の測定 図6の基準測定点(×印)及び基準測定点から1mピッチの各点(○印)で騒音レ
ベル (dB) を測定する。
図6a)による測定位置は,軸中心線を含む垂直面上の位置を示し,また,図6b)による測定位置は,
電動機高さの半分の位置における水平面上の位置を示す。

――――― [JIS C 4210 pdf 29] ―――――

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C 4210 : 2001
a) )図のII−II線に沿う縦断面
b) )図のI−I線に沿う横断面
H : 電動機高さ
h H
(ただし,h≦0.25mのときは,h= 0.25mとする。)
2
a≧b
図6 測定位置(立軸機)
2) 騒音の音響パワーレベルの算出方法 n個の騒音の音圧レベル測定値Lp1,Lp2, ······,Lpnから,次
の式を用いて騒音の平均音圧レベル Lを求める。
p
1 1LP1 1 LP2 1 Lpn
LP 10 log log log log
n 10 10 10
次に図5又は図6にあるa,b及びcの値から等価半球の半径rsを,次の式で求める。
1
a(b c) 2
rS
2
電動機が反射性の床面,例えば,コンクリート床や地面上などに置かれているときは,次の式に
よって,A特性で補正された音響パワーレベルLwを求める。
Lw= L+20
P logrs+8 (dB)
また,電動機が自由空間(音場が反射物などの影響を受けない場所のことであって,無響室がこ
れに相当する。)で測定された場合は,次の式によってA特性で補正された音響パワーレベルLwを
求める。
Lw= L+20
P logrs+11 (dB)
備考 騒音計及び測定上の精度のため,騒音レベル測定には,3dB以内の誤差を生じることがある。

――――― [JIS C 4210 pdf 30] ―――――

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JIS C 4210:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60034-12:1972(MOD)
  • IEC 60034-1:1996(MOD)
  • IEC 60034-2:1972(MOD)
  • IEC 60034-9:1997(MOD)
  • IEC 60072-1:1991(MOD)

JIS C 4210:2001の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4210:2001の関連規格と引用規格一覧