JIS C 4210:2001 一般用低圧三相かご形誘導電動機 | ページ 7

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C 4210 : 2001

7.10 耐電圧試験

 耐電圧試験は,直流500V絶縁抵抗計で電動機巻線の絶縁抵抗を測定し,1M      坎   上あ
ることを確かめた後,周波数50Hz又は60Hzの正弦波に近い表14の試験電圧を,その一次巻線と鉄心及
び大地との間に1分間加える。温度試験を実施した場合は,温度試験の直後にこの試験を行う。ただし,
多量生産の電動機には,表14の試験電圧の120%の電圧を1秒間加えてこれに代えることができる。
表14 試験電圧
電動機定格出力 試験電圧(実効値)
1kW未満 2E+500 (V) (最低1 000V)
1kW以上 2E+1 000 (V) (最低1 500V)
備考 Eは,定格電圧。

8. 表示

 電動機には,読みやすく,耐久性があり,次の事項を記載した定格銘板を取り付けなければな
らない。
なお,次の事項は必ずしも同一銘板上になくてもよい。
銘板は,できるだけ電動機の見やすい箇所に取り付ける。
a) 電動機の名称
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造番号又は機器番号
d) 製造年[この情報が項目c)によって製造業者から得られる場合は省略してもよい。]
e) 形式(製造業者が定めた形式名)
f) 保護方式の記号
g) 定格出力
h) 定格電圧
i) 定格電流(全負荷電流の近似値を表示する。)
j) 定格回転速度(定格出力における毎分回転数の近似値を表示する。)
k) 相数及び定格周波数
l) 定格の種類又は使用の種類(省略する場合は,連続定格とする。)
m) 耐熱クラス又は温度上昇限度
n) 構造上回転方向が制約される場合には,回転方向を電動機の見やすい箇所に表示する。
o) 適用規格の番号
関連規格 JIS C 4003 : 1998 電気絶縁の耐熱クラス及び耐熱性評価
JIS C 4034-1 : 1999 回転電気機械−第1部 : 定格及び特性
JEC-2137 : 2000 誘導機
JEM 1400 : 1991 一般用低圧三相かご形誘導電動機の寸法

――――― [JIS C 4210 pdf 31] ―――――

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2
附属書(参考) JISと国際規格との対比表
10:2001
序文 この附属書(参考)は,JISと対応する国際規格との対比について記述するもので,規定の一部ではない。
JIS C 4210 : 2001 一般用低圧三相かご形誘導電動機 IEC 60034-1 : 1996 Rotating electrical machines−Part 1 : Rating and performance
(回転電気機械−第1部 : 定格及び特性)
IEC 60034-2 : 1972 Rotating electrical machines−Part 2 : Methods for determining losses and efficiency of rotating electrical
machinery from tests
(回転電気機械−第2部 : 試験による回転機の損失及び効率算定)
IEC 60034-9 : 1997 Rotating electrical machines−Part 9 : Noise limits
(回転電気機械−第9部 : 騒音の限度)
IEC 60034-12 : 1972 Rotating electrical machines−Part 12 : Starting performance of single-speed three-phase cage induction
motors for voltage up to and including 660 V
(回転電気機械−第12部 : 電圧660V以下の単速度三相かご形誘導電動機の始動特性)
IEC 60072-1 : 1991 Dimensions and output series for rotating electrical machines−Part 1 : Frame numbers 56 to 400 and
flange numbers 55 to 1080
(回転機の寸法及び出力系列−第1部 : フレーム番号56−400及びフランジ番号55-1080)
(I) ISの規定 (II) 国際規格(III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との技術的差異の (V) ISと国際規格との技術的差
番号 項目ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
表示箇所 : 本文中
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目番 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 号 評価
1. 1.1
適用範囲として,冷媒温度40℃ IEC 60034-1 車両用回転機を除くすべての MOD/変更 JISは,IECの適用範囲の 1. IEC 60034シリーズ(回転機規格
以下の場所に使用される連続 回転機。 一部を適用範囲としてる。シリーズ)の規格体系は,要素技
定格,周波数50Hz,若しくは 術ごとに規定する形態で,機種ご
60Hz専用又は50Hz,60Hz共 とに規定する形態をとっていな
用,電圧600V以下,保護方式 い。それに対してJISは機種ごと
はIP2X(保護計),IP4X(全閉 に規定する形態をとっている。
形)の一般用低圧三相かご形誘 2. JIS規定は標準化を念頭において
導電動機と規定している。 (1)出力と寸法の対応,(2)効率
値・力率値などを規定している。

――――― [JIS C 4210 pdf 32] ―――――

    (I)   ISの規定                  (II) 国際規格(III) 国際規格の規定            (IV)   ISと国際規格との技術的差異の (V)   ISと国際規格との技術的差
番号 項目ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
表示箇所 : 本文中
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目番 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 号 評価
2. 引用規格としてJIS規格9件と IEC 60034-1 1.2 引用規格として国際規格23件 MOD/変更 引用規格が異なる。 JISは,この機種範囲に必要な規格
国際規格1件を規定している。 を規定している。 だけを引用規格としている。
3.1 6.1
定格電圧は200,220,400,440V IEC 60034-1 100V-750 000V MOD/変更 JISは,IECの定格電圧の JISは,この機種範囲に標準的に使
と規定している。 一部を定格電圧としてい 用されている電圧を定格電圧とし
る。 て規定している。
3.2 9.
定格出力として0.2,0.25,0.37,IEC 60072-1 推奨する定格出力として MOD/変更 JISは,IECの定格出力以 0.2,0.4kWは従来のJISに規定さ
0.4, 0.55,0.75,1.1,1.5,2.2, 0.06-250kWを規定 外に0.2,0.4kWを定格出 れ,長年にわたり標準出力として使
3.7,5.5,7.5,11,15,18.5, 力としている。 われている。
22,30,37kWを規定している。
4.1 E,B,Fクラスの温度上昇限度 IEC 60034-17.10 A,E,B,F,Hクラスの温度 MOD/変更 IECではA,Hも規定され JISは,この機種範囲に標準的に使
を規定している。 上昇限度を規定している。 ている。 用されている耐熱クラスだけを規
定している。
IEC 60034-1 7.2 冷却方式別に温度上昇限度を MOD/変更 JISは,空冷機種の温度上 JISは,この機種範囲に標準的に使
規定している。 昇のみを規定している。用されている冷却方式の温度上昇
限度だけを規定している。
4.2 定格200Vの電動機の全負荷特 − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − ユーザのため基準となる特性数値
性(効率,力率)を,また,参 ない。 が必要である。
考値として無負荷電流,全負荷
電流,全負荷滑りを規定してい
る。
4.3 0.237kW,2,4,6極の最小 IEC 60034-12 4.8 0.4630kW-2,4,6,8極に対 MOD/変更 IECではトルク特性を4種 JISは一般用低圧三相誘導電動機の
始動トルク,プルアップトル して4種類の設計ごとに始動ト 類の設計に分類している。 規格であるため,Design Nだけを規
ク,最大トルクについて定格ト ルク,プルアップトルク,最大 JISはそのうちのDesign N 定している。
ルクに対する比で規定してい トルクを規定している。 のトルクを規定している。
る。
4.4 定格出力kWに対する始動入力 IEC 60034-125.9 拘束皮相電力S1=kVA/kWが MOD/変更 規定出力範囲で0.2kWは JISは0.2kWも適用範囲としている
C4
kVAの比が規定されている。 規定されている。 JISにはあるがIECにはな ため,規定している。
210:
い。
20
3
0
1
1

――――― [JIS C 4210 pdf 33] ―――――

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3
(I) ISの規定 (II) 国際規格(III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との技術的差異の (V) ISと国際規格との技術的差
2
番号 項目ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
210:
表示箇所 : 本文中
2
表示方法 : 点線の下線
001
項目 内容 項目番 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 号 評価
4.5 0.2kW37kW,2,4,6極の各 IEC 60034-9 6. 1kW5 500kW,3 750min−1以 MOD/変更 規定している定格の範囲 国内では音圧レベルの規定が一般
定格に対して騒音レベルを音 下について騒音レベルを音響 が異なる。また,JISでは 的であるので音圧レベルでも規定
響パワーレベル及び音圧レベ パワーレベルで規定している。 音圧レベルでも規定して している。
ルで規定している。 いる。 なお,音響パワーレベルはIECの
は規定と整合している。
4.6 耐電圧を規定している。 IEC 60034-1 8.1 耐電圧を規定している。 IDT − −
4.7 運転中の電圧及び周波数変動 IEC 60034-1 6.3 運転中の電圧及び周波数変動 IDT − −
を規定している。 を規定している。
5.1 付属品としてベースについて − − IEC規格では特に規定してい MOD/変更 − 国内では,ユーザの要求により規定
規定している。 ない。 する必要がある。
5.2 ケーブル引込口方向及び端子 IEC 60072-1 4. 端子箱の取付位置を規定して MOD/変更 ケーブル引込口方向及び JISに長年にわたり規定されてお
箱を設ける場合の位置につい いる。 端子箱位置が異なる。 り,変更することはユーザに対し不
て規定している。 利益となる。
5.3 スターデルタ始動について規 − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − 国内では,ユーザの要求により規定
定している。 ない。 する必要がある。
5.4 接地端子について規定してい IEC 60034-1 10.1 接地端子について規定してい MOD/変更 IECは接地導線の断面積を JISは国内の慣行に従った規定とし
る。 る。 規定している。 ている。
6. 出力と枠番号の対応について IEC 60072-1 6.1, 枠番号と寸法について規定し MOD/追加 IECでは出力と枠番号の対 国内では,ユーザの要求によって規
規定している。 10 ている。 応について規定していな 定する必要がある。
い。
7.1 試験の種類について規定して − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − 試験法を規定する必要がある。
いる。 ない。
7.2 構造試験について規定してい − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − 試験法を規定する必要がある。
る。 ない。
7.3 抵抗測定について規定してい − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − 試験法を規定する必要がある。
る。 ない。
7.4 拘束試験について規定してい − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − 試験法を規定する必要がある。
る。 ない。

――――― [JIS C 4210 pdf 34] ―――――

    (I)   ISの規定                  (II) 国際規格(III) 国際規格の規定            (IV)   ISと国際規格との技術的差異の (V)   ISと国際規格との技術的差
番号 項目ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
表示箇所 : 本文中
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目番 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 号 評価
7.5 無負荷試験について規定して IEC 60034-2 9.1.1.1 無負荷試験について規定して IDT − −
いり。 いる。
7.6 7.7
定格出力で連続負荷して行う。 IEC 60034-1 負荷の種類を10通りで規定 MOD/変更 JISはS1の連続運転のみの JISでは,購入者が使用形式を明示
実負荷が困難な場合は等価負 (S1S10) 試験を規定している。 できない場合を想定しているため,
荷法による。 S1だけとした(IEC準拠)。
固定子巻線の温度上昇は抵抗 IEC 60034-1 7.6 抵抗法,埋込温度計 (ETD) 法,MOD/変更 JISでは埋込温度計 (ETD) ISは一般用低圧三相誘導電動機の
法による。それ以外は温度計法 温度計法による。 法がない。 規格のため抵抗法だけを規定して
による。 いる。この範囲の機種に対しては
IECも抵抗法だけを規定している。
冷媒温度は1時間以下の等間隔 IEC 60034-17.3.3 試験期間の最後の1/4の期間に MOD/変更 間隔が1時間以下とJISで 試験を正確にするため,規定する必
で測定した記録から,最後の おける平均値とする。 は規定しているが,IECに 要がある。
1/4の期間における平均値とす はない。
る。
7.7 9.
負荷特性,最大トルク,最小始 IEC 60034-2 IEC規格では効率算定のみ規 MOD/追加 IECではトルク特性試験に JISには負荷特性値・トルク特性値
動トルク,プルアップトルクの 定している。 ついて規定していない。の規定があり試験法を規定する必
算定法,試験法を規定してい 要がある。
る。
7.8 始動入力特性試験について規 − − IEC規格では特に規定してい MOD/追加 − 始動入力特性の規定があり,試験法
定している。 ない。 を規定する必要がある。
7.9 0.2kW37kW,2,4,6極に対 IEC 60034-9 4. 1kW以上に対して音響パワー MOD/変更 JISは音圧レベルの試験法 音圧レベルの規定があるため,試験
して音響パワーレベル及び音 レベルの騒音試験法を規定し も規定している。 法も規定する。く
圧レベルの騒音試験法を規定 ている。
している。
7.10 耐電圧試験について規定して IEC 60034-1 8.1 耐電圧試験について規定して MOD/変更 JISは0.2kW37kWにつ JISには大容量機の規定は不要であ
いる。 いる。 いての規格であり,大容量 る。
機についての規定は削除
C4
している。
210:20
3
0
3
1

――――― [JIS C 4210 pdf 35] ―――――

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JIS C 4210:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60034-12:1972(MOD)
  • IEC 60034-1:1996(MOD)
  • IEC 60034-2:1972(MOD)
  • IEC 60034-9:1997(MOD)
  • IEC 60072-1:1991(MOD)

JIS C 4210:2001の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4210:2001の関連規格と引用規格一覧