JIS C 4411-2:2019 無停電電源装置(UPS)―第2部:電磁両立性(EMC)要求事項 | ページ 5

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A.9 測定サイト
A.9.1 テストサイト
試験は,CISPR 16-2-3の要求事項に従って行う。
A.9.2 代替テストサイト
A.9.1に規定する全ての特性を満足していないテストサイトで試験を行わなければならない場合がある
が,代替サイトで得られた測定結果が無効にならないことを明らかにしておく必要がある。代替サイトの
例を図A.2に示す。グラウンド面については,A.9.1の要求事項を満足しなければならない。
A.10 放射エミッション試験のためのUPSセットアップ
A.10.1 一般事項
UPSは,A.6.4の要求事項に基づいて配置し,動作させる。卓上形UPSは図A.11,床置形UPSは図A.12
又は図A.13に示すように配置する。
卓上形UPSは,放射エミッションテストサイトの水平グラウンド面から,高さ0.8 mの非導電性の台上
に設置する。
床置形UPSは,通常の使用と同じように直接グラウンド面に設置するが,グラウンド面と金属接触しな
いように,厚さ0.15 m以下の絶縁体で絶縁する。
卓上形及び床置形のいずれでも使用できるように設計したUPSは,標準的な設置方法が床置形でない場
合は卓上形の配置だけで試験するが,そうでない場合はいずれかの配置だけで試験を行う。
壁取付形用に設計したUPSは,卓上形UPSと同じように試験する。UPSの方向は,通常運転するとき
と同じ状態で試験する。
フェライトクランプ式のCMADは,放射エミッション測定の結果において,試験領域の外のケーブルの
影響を減らすために用いる。CMADを用いる場合,試験領域の外部に向かうケーブルは,グラウンド面に
届く地点でCMADに接続する。CMADの出口とターンテーブルの出口との間のケーブルの部分は,でき
るだけ短くする。それぞれのケーブルは,別々のCMADに接続する。市販の使用可能なCMADのケーブ
ル接続部より直径が太いケーブルは,CMADには接続しない。
注記 適切なCMADを選定するために,製造業者は,EUT内のコモンモード電流の大きさを知る必
要がある。
試験領域から出るケーブルが3本以下のEUTの場合,それぞれのケーブルは,放射エミッション試験中,
CMADを接続する。この要求事項は,あらゆる種類のケーブル(例えば,電力ケーブル,信号ケーブル)
にも適用する。試験領域から出るケーブルが3本を超えるEUTの場合,より高いエミッションを放射する
ことが想定される3本のケーブルにだけCMADを接続する。CMADを接続したケーブルは,試験報告書
に記載する。
試験結果の再現性のために,CMADを採用することが推奨されている。
長いケーブルを用いる試験配置の場合,アンテナから見える長さを制限することが望ましい。EUTと
CMADとの間の距離は,0.8 mとすることが望ましい。
A.10.2 放射エミッション測定
A.4で規定するように,エミッションの限度値に対する比が最大になるUPS構成,ケーブル構成及び運
転状態を調べる。その構成で測定し,データを記録する。
周波数スペクトルをモニタしながらエミッションの限度値に対する比が最大になるように,アンテナの
高さ及び偏向(水平・垂直)並びにUPSのアンテナに対する方向を探す。

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エミッションの限度値に対する比が−20 dB未満の放射エミッション測定結果のうち,限度値に対する
比の大きい方から6点以上の周波数を記録する。それぞれの記録したエミッションごとに,アンテナの偏
向を記録する。
A.10.3 高レベル周囲雑音中での測定
試験は,CISPR 11:2015の7.2及びAnnex Cの要求事項に従って行う。
A.11 放射磁界エミッションの測定
附属書B参照。
A.12 ネットワークポートのエミッション測定
試験は,CISPR 16-2-1:2014及びAmendment 1:2017のH.5に従って行う。
注記 その周波数で,XCが1 500 Ωより極めて小さく,かつ,X1がRより極めて大きい場合,
雑音端子電圧は,次の式で表される。
1 500
V= U
R
ここに, V : 雑音端子電圧
U : 測定器の入力電圧
図A.1−交流入力電力ポート又は交流出力電力ポートの雑音端子電圧測定用回路

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“境界”で示した線内で,下はグラウンド面から,上はEUT又はアンテナのいずれか高
い方から3 m以上の高さがある水平面までの空間の内部に反射物があってはならない。
代替テストサイトの適用については,A.9.2参照。
図A.2−最小代替テストサイト

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A : 負荷側測定スイッチ位置
B : 入力電源側測定スイッチ位置
C : RFI測定受信機
D : AMN
E : AMNからUPSへの電源接続
F : 編組の接地線(長さと幅との比が最大3 : 1)
G : 入力電源端子
H : UPS
I : 負荷
J : 電圧プローブ
K : 基準グラウンド
RE : 終端抵抗(50 Ω)
UPSの出力端子1及び2と負荷との間の距離は,0.1 mとすることが望ましい。UPS
と負荷との間の接続線は,1 mを超えてはならない。
RFI測定受信機のグラウンドは,AMNのグラウンドと確実に接続する。
スイッチが位置Aのとき,AMN上の測定用端子は,適切な抵抗REで終端する。
保護クラス1のUPS及び/又は負荷に対して,グラウンド安全導体は,AMNのグ
ラウンドに接続する。
図A.3−卓上形UPSの電圧プローブを用いた伝導エミッション測定のためのセットアップ

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記号は,図A.3参照。
セットアップA : 負荷電流がAMNの定格電流以下の場合
セットアップB : 負荷電流がAMNの定格電流を超える場合,負荷をUPS出力に直接接続し,AMNを電
圧プローブとして用いてよい。
図A.4−卓上形UPSのAMNを用いた伝導エミッション測定のためのセットアップ(代替試験方法)
AK及びRE : 図A.3参照。
C1 : 代替受信機位置
図A.5−床置形UPSの伝導エミッション測定のための試験セットアップ

――――― [JIS C 4411-2 pdf 25] ―――――

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JIS C 4411-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62040-2:2016(MOD)

JIS C 4411-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4411-2:2019の関連規格と引用規格一覧