JIS C 4412:2021 低圧蓄電システムの安全要求事項 | ページ 2

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C 4412 : 2021

この規格の対象範囲低電圧配電系統スタンドアロン方式蓄電システム

                                       半導体電力変換装置
分電盤
蓄電池a)
入力 出力
負荷機器
注a) リチウム二次電池の場合,蓄電池−マネジメントユニットを含む。
図0A−スタンドアロン方式の概略図
3.3
系統連系方式
系統に連系して,分電盤などを介して設備の配線を通じて電力供給を行う方式
注釈1 系統連系方式の概略図を図0Bに示す。
注釈2 蓄電システムと分電盤との間の入出力配線は,単一系統の場合も,入力と出力とが分かれた複
数系統の場合もある。
この規格の対象範囲
商用電力系統
系統連系方式蓄電システム

半導体電力変換装置解列箇所蓄電池a)交流出力分電盤

                     入出力用端子                                              負荷機器
交流入力
系統連系保護装置
a) 解列箇所が蓄電システム外部にある系統連系方式の概略図(交流入出力の例)
図0B−系統連系方式の概略図

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C 4412 : 2021
この規格の対象範囲
商用電力系統
系統連系方式蓄電システム
半導体電力変換装置
解列箇所
蓄電池a)
交流出力
分電盤
入出力用端子 負荷機器
交流入力
系統連系保護装置
b) 解列箇所を蓄電システムの内部に備えた系統連系方式の概略図(交流入出力の例)
注a) リチウム二次電池の場合,蓄電池−マネジメントユニットを含む。
図0B−系統連系方式の概略図(続き)
3.4
プラグ接続形
タイプAプラグ接続形機器又はタイプBプラグ接続形機器のいずれかの機器
3.5
ダイレクトプラグイン機器
機器を用いるとき,電源コードを用いず,電源プラグが機器のエンクロージャの一部を構成している機

注釈1 この構造によって,コンセントに機器の質量が加わる。
3.6
可搬形機器
通常,使用者が日常的に持ち運ぶことを意図した可動形機器
3.7
可動形機器
質量が18 kg以下で固定しない機器,又は意図した用途に使用するために操作者が移動することを容易
にする車輪,キャスタ,その他の手段をもった機器
3.8
熟練者
機器から生じる可能性のあるリスクを認識し,危険を回避できる,関連する教育及び経験をもつ人
注釈1 熟練者は,アクセス制限区域に立ち入ることが可能である。
3.9
技能者
機器から生じる可能性のあるリスクを認識し,危険を回避できるように熟練者によって適切に忠告又は
監督される人

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注釈1 技能者は,アクセス制限区域に立ち入ること可能である。
3.10
一般人
熟練者でも技能者でもない人
注釈1 一般人は,危険を特定する訓練を受けていないため,アクセス制限区域に立ち入ることはでき
ない。しかし,一般人は,機器にアクセスしたり,機器に近づいたりすることがある。このた
め,故意に危険を生じさせず,通常及び単一故障状態において,一般人が危険な部品にアクセ
スできないよう措置する。
3.11
危険電圧
制限電流回路又はTNV-1回路のいずれの要求事項も満足しない回路内に存在するピーク42.4 V又は直
流60 Vを超える電圧
注釈1 制限電流回路はJIS C 62477-1:2017の4.4.5.4に規定されているように“保護インピーダンスに
よる保護”という文脈で理解される。
3.12
危険エネルギー
電位差2 V以上の部分における,60秒以上継続して240 VA以上取出し可能な電力レベル,又は(例え
ば,1個以上のコンデンサからの)20 J以上の蓄積エネルギーレベル
3.13
常用電源
通常は電力会社から供給し,場合によっては需要家の発電によって供給する外部電源
3.14
バイパス
蓄電システムに対して側路を成す電力経路
3.15
低インピーダンス経路
ケーブル,開閉装置,保護装置,フィルタなど,無視できるようなインピーダンスである電路
注釈1 低インピーダンス電路に含まれるこれらの装置は,短絡状態で電流制限特性をもつことがある。
注釈2 例えば,ヒューズ,過電流遮断器,変圧器,リアクトルなど。
3.16
バックフィード
蓄積エネルギー運転状態で,かつ,常用電源が供給されていない状態で,蓄電システム内部の電圧又は
エネルギーの一部が直接又は漏れ電流経路を介して入力端子に発生する状態
3.17
バックフィード保護
スタンドアロン方式において,バックフィードによる感電の危険を低減するための保護
3.18
蓄積エネルギー運転状態

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C 4412 : 2021
全ての電力を蓄電池から供給している蓄電システムの定常運転状態
注釈1 蓄積エネルギー運転状態は,次の条件で運転している状態をいう。
a) 交流入力電源が入力されていない,又は指定する許容範囲から外れている。
b) 負荷が蓄電システムの定格で指定する範囲内である。

4 危険防止措置

4.1 一般事項

  次の規定とともに,JIS C 62477-1:2017の4.1を適用する。
JIS C 6950-1:2016の1.5.1,1.5.2,1.5.3,1.5.4,1.5.5,1.5.6,1.5.7及び1.5.8の規定を適用する。また,
コンポーネントは,関連する部品規格と同等の規格などに適合したものでもよい。
蓄電池としてリチウム二次電池を用いる場合は,JIS C 8715-2:2019に適合したものを用いなければなら
ない。

4.2 故障及び異常状態

  JIS C 62477-1:2017の4.2を適用する。

4.3 短絡及び過負荷保護

4.3.1 一般事項
次の規定とともに,JIS C 62477-1:2017の4.3.1を適用する。
第2段落及び第5段落に次の文章を追加する。
ただし,Icc及び/又はIcwを指定する代わりに,国内の配線規則に基づく短絡保護デバイス及びケーブ
ル径を表示してもよい。この場合,6.2の“国内の配線規則に基づく短絡保護デバイスの定格電流及び定格
遮断容量並びにケーブル径”の表示によって,適合性を確認する。
JIS C 62477-1:2017の4.3.1の注記2の次の段落の“ただし,次の場合は,過電流保護の設置又は指定の
いずれも必要ない。”の細別として,次を追加する。
− 太陽電池モジュールからの入力回路の場合
4.3.2 入力短絡電流耐量及び出力短絡電流能力の仕様
4.3.2.1 一般事項
JIS C 62477-1:2017の4.3.2.1を適用する。
4.3.2.2 入力ポートにおける条件付短絡電流(Icc)の定格仕様
次の規定とともに,JIS C 62477-1:2017の4.3.2.2を適用する。
第2段落に,次の文章を追加する。
5.2.4.4の試験は,“出力ポート”を“入力ポート”に読み替えて行う。

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4.3.2.3 出力短絡電流能力
次の規定とともに,JIS C 62477-1:2017の4.3.2.3を適用する。
この細分箇条は,出力ポートが系統連系している場合,適用しない。
4.3.2.4 入力/出力共用ポート
JIS C 62477-1:2017の4.3.2.4を適用する。
4.3.3 短絡協調(バックアップ保護)
JIS C 62477-1:2017の4.3.3を適用する。
4.3.4 複数の保護デバイスによる保護
JIS C 62477-1:2017の4.3.4を適用する。
4.3.5 入力ポートの短時間耐電流,Icw
JIS C 62477-1:2017の4.3.5を適用する。
4.3.6 蓄電池の保護
蓄電システムの内蔵(一体形)又は外部の蓄電池は,故障電流及び過電流から保護しなければならない。
4.13に規定するような開閉機能をもつ過電流保護デバイスは,蓄電池の近くに配置しなければならず,
次の要求事項を適用する。
a) 蓄電池によって発生する故障電流を遮断するために,過電流保護デバイスは,次を満たさなければな
らない。
− 想定する故障電流より大きい電流定格を必要としない。
− 想定する最大故障電流を遮断するように設計されている。
b) 蓄電池,過電流保護デバイス及び蓄電システムを接続するケーブルの定格は,次を満たさなければな
らない。
− 蓄積エネルギー運転状態時の蓄電システムが必要とする最大電流
− 想定する最大故障電流
想定する最大故障電流は,完全に充電した蓄電池の出力で決定しなければならない。
上記のa)及びb)への適合性は,適用する蓄電池を考慮して提供された(又は設置用に指定された)保護
デバイス及びケーブルの特性の調査によって確認する。
注記 ケーブルの電流定格の指針は,IEC 60287-1-1に規定されている。

4.4 感電に対する保護

4.4.1 一般事項
JIS C 62477-1:2017の4.4.1を適用する。
4.4.2 判定電圧クラス

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JIS C 4412:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62909-1:2017(MOD)

JIS C 4412:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4412:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称