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C 4902-1 : 2010
3.1
コンデンサ素子又は素子 (capacitor element)
電極部分及びこれらを絶縁する誘電体によって構成したコンデンサの最小構成単位。
3.2
コンデンサ素体又は素体
適切な個数のコンデンサ素子を集合して一体としたもの。
3.3
単器形コンデンサ (capacitor unit)
コンデンサ素体を1個の容器内に収め,線路端子を付けたもの。
3.4
集合形コンデンサ
適切な個数の単器形コンデンサを1個の共通容器又は枠に収めて1個の単器形コンデンサと同等に取り
扱えるように構成したもの。
3.5
単位コンデンサ
単器形コンデンサ及び集合形コンデンサの総称。
3.6
自己回復 (self-healing)
誘電体の一部が絶縁破壊した場合,破壊点に隣接する電極の微小面積が消滅することによって,瞬間的
にコンデンサとしての機能を復元すること。自己回復の特性を“自己回復性”という。
3.7
はく電極コンデンサ
金属はくを電極としたコンデンサ。このコンデンサは,誘電体の一部が絶縁破壊するとその機能を失い,
自己回復することはない。
3.8
蒸着電極コンデンサ
蒸着金属を電極として,自己回復することができるコンデンサ。
3.9
油入コンデンサ (oil-impregnated capacitor)
コンデンサ内部に,80 ℃において流動性がある絶縁油,又はこれと同等以上の性能をもつ液体含浸剤を
充てんしたコンデンサ。
3.10
乾式コンデンサ (dry type capacitor)
コンデンサ内部に,80 ℃において流動性のない固体含浸剤又は気体を充てんしたコンデンサ。
3.11
保安装置内蔵コンデンサ
蒸着電極コンデンサの安全性を特に増すため,コンデンサの内部に異常が生じた際,異常素子又は素体
に電圧が加わらないように切り離しできる装置を組み込んだコンデンサ。
――――― [JIS C 4902-1 pdf 6] ―――――
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C 4902-1 : 2010
3.12
保護接点付きコンデンサ
コンデンサの安全性を特に増すため,コンデンサの内部に異常が生じた際,これを検知して動作する接
点を取り付けたコンデンサ。
3.13
放電装置 (discharge device of a capacitor)
コンデンサが線路から切り離された後,その残留電荷を取り除き,実用上ゼロにするため,コンデンサ
の線路端子間若しくは母線間に接続し,又はコンデンサ中に組み込む装置。
3.14
線路端子 (line terminal)
コンデンサ素子の電極から外箱外部に導線を引き出す端子。
3.15
接地端子
コンデンサ素子の電極から絶縁した外箱を接地又は電位固定するために外箱に設けた端子。
3.16
外箱端子 (container terminal)
コンデンサ素子の電極の一つを外箱電位と共通とする構造のコンデンサにおいて,その電極を外部回路
に接続するために外箱に設けた端子。
3.17
回路電圧
コンデンサを接続する回路の公称電圧。
なお,回路電圧を公称電圧とすることによって,過電圧など不都合が生じる場合には,回路電圧を公称
電圧によらなくてもよい。
3.18
定格電圧 (rated voltage of a capacitor)
コンデンサが連続的に耐えることができる,線路端子間正弦波電圧の実効値。
3.19
定格容量 (rated output of a capacitor)
定格電圧及び定格周波数における,コンデンサの設計無効電力。
3.20
定格設備容量
コンデンサと直列リアクトルとを組み合わせた設備の,定格電圧及び定格周波数における設計無効電力。
3.21
公称設備容量
直列リアクトルによる,実効無効電力の増大を考慮しない設備容量。
注記 これは,JIS C 4902 : 1998で定格設備容量を定義する前から,一般的に使用されていた設備容
量である。
3.22
定格電流 (rated current of a capacitor)
定格容量において一つの線路端子を流れる電流の実効値。定格電圧及び定格容量から,次の式によって
――――― [JIS C 4902-1 pdf 7] ―――――
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求める。
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QN 10
単相コンデンサ : IN
UN
QN 103
三相コンデンサ : IN
3 UN
ここに, IN : 定格電流 (A)
QN : 定格容量 (kvar)
UN : 定格電圧 (V)
3.23
損失率 (capacitor losses)
コンデンサの容量値 (kvar) に対するコンデンサ損失 (kW) の比率。
3.24
周囲温度 (ambient air temperature)
コンデンサを設置する場所の空気温度。
3.25
最高周囲温度
コンデンサを支障なく使用できる周囲温度の高温側の限度。
3.26
最低周囲温度
コンデンサを支障なく使用できる周囲温度の低温側の限度。
3.27
冷却空気温度 (cooling air temperature)
コンデンサ容器から約0.1 m離れて,底から高さの2/3の位置で測定した運転中の空気温度。ただし,
コンデンサが間隔0.2 m以下で並置されている場合には,コンデンサ間の中央で測定した運転中の空気温
度。
3.28
最高許容電圧 (maximum permissible a.c. voltage of a capacitor)
コンデンサの端子間に連続して印加しても実用上支障を生じない定格周波数の電圧限度。瞬間的過電圧
は含まないが,電源電圧の変動による過電圧を含む。
注記 “実用上支障を生じない”とは,寿命を著しく短縮するほどに至らないことをいい,性能など
は,必ずしも定格状態における規定値と合致しなくてもよい。
3.29
%リアクタンス
コンデンサリアクタンスに対するリアクトルリアクタンスの比を%で表したもの。
3.30
最大許容電流 (maximum permissible a.c. current of a capacitor)
コンデンサの端子間に連続して流しても実用上支障を生じない合成電流の実効値の限度。最大許容電流
には,次のような過電流を含む。
− 回路の高調波電流によって増加する電流
− 最大許容過電圧以下の一時的な過電圧によって増加する電流
――――― [JIS C 4902-1 pdf 8] ―――――
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− 定格容量に対するプラス誤差に起因して増加する電流
3.31
受渡検査 (routine tests)
出荷前にすべてのコンデンサに対して行う検査。
3.32
形式検査 (type tests)
代表するコンデンサに対し,コンデンサが指定された要求に合致しているかを判定するための検査。
3.33
使用者 (purchaser)
コンデンサの使用者,発注者,購入者又はそれらの総称。
4 使用状態
4.1 標準使用状態
標準使用状態は次のとおりとし,特に指定がない限り,コンデンサはこの状態で使用する。
a) 最高周囲温度 最高周囲温度は,表1による。
表1−最高周囲温度
単位 ℃
温度種別 最高周囲温度 24時間平均の最高温度 1年間平均の最高温度
A 40 35 25
B 50 45 35
注記1 温度種別Aは主として屋外使用のものに適用し,閉鎖配電盤内で使用す
る場合は,温度種別Bを適用するのがよい。
注記2 コンデンサを設置すると周囲温度に影響を与える場合には,その冷却空
気温度は,この表の値より5 ℃を超過しないようにするのが望ましい。
b) 最低周囲温度 最低周囲温度は,−20 ℃又は−5 ℃とする。
なお,最低周囲温度−5 ℃は,主として屋内使用のものに適用する。
c) 相対湿度 屋内使用時の相対湿度は,85 %以下とする。
d) 標高 標高は,1 000 m以下とする。
4.2 特殊使用状態
特殊使用状態とは,4.1に規定する標準使用状態以外,及び次のいずれかの状態をいう。特殊使用状態の
場合,使用者は製造業者にあらかじめその旨を指定しなければならない。
a) 急激な温度変化を受ける頻度の高い場所で使用する場合。
b) 著しい潮風を受ける場所で使用する場合。
c) 著しい湿潤な場所で使用する場合。
d) 過度のじんあいのある場所で使用する場合。
e) 爆発性,可燃性,腐食性及びその他有害ガスのある場所又は同ガスの襲来のおそれのある場所で使用
する場合。
f) 異常な振動又は衝撃を受ける場所で使用する場合。
g) 水蒸気又は油蒸気中で使用する場合。
h) その他の特殊な条件下で使用する場合。
――――― [JIS C 4902-1 pdf 9] ―――――
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5 過負荷使用条件
過負荷使用条件は,次による。
a) 最高許容電圧 最高許容電圧は,表2による。ただし,1.15倍を超える電圧の印加は,コンデンサの
寿命を通じて200回を超えてはならない。
表2−最高許容電圧及び許容時間
電圧倍数 許容印加時間
1.10 24時間のうち12時間以内
1.15 24時間のうち30分以内
1.20 5分以内
1.30 1分以内
b) 最大許容電流 最大許容電流は,定格電流の130 %とする。ただし,容量の実測値が容量の許容差の
範囲内でプラス側のものは,その分だけ更に過電流が増加してもよい。
6 種類
種類は,表1の温度種別のほか,素子,構造,相数及び保安装置内蔵コンデンサ又は保護接点付きコン
デンサによって分け,表3による。
表3−コンデンサの種類
構造 はく電極コンデンサ蒸着電極コンデンサ
素子種別
記号 NH SH
単器形又は集合形 単器形コンデンサ,集合形コンデンサ
構造種別
油入式又は乾式 油入コンデンサ,乾式コンデンサ
相数の別 単相コンデンサ,三相コンデンサ
保安装置又は保護接点 保安装置内蔵,保護接点付き
7 定格
7.1 定格電圧
定格電圧は,リアクタンス6 %の直列リアクトルによる電圧上昇を考慮して,次のとおりとする。
a) 三相コンデンサの定格電圧は次の式によって算出し,表4による。
U
UN
1 L/ 100
ここに, UN : 定格電圧 (V)
U : 回路電圧 (V)
L : 組み合わせて使用する直列リアクトルの%リアク
タンス。L=6とする。
表4−三相コンデンサの定格電圧
単位 V
回路電圧 3 300 6 600 11 000 22 000 33 000 66 000 77 000
定格電圧 3 510 7 020 11 700 23 400 35 100 70 200 81 900
b) 単位コンデンサをY結線する場合の定格電圧は,次の式によって算出し,表5による。
U/ 3 U/ 3 1
UN 又は UN
1 L/ 100 1 L/ 100 2
――――― [JIS C 4902-1 pdf 10] ―――――
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JIS C 4902-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧
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- 銘板の設計基準