この規格ページの目次
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C 5101-1 : 2019 (IEC 60384-1 : 2016)
2.2.9
絶縁形コンデンサ(insulated capacitor)
全ての端子と外装との間に規定する電圧(定格電圧以上)が印加できるコンデンサ。
2.2.10
カテゴリ下限温度(lower category temperature)
設計上,コンデンサを連続的に使用できる最低周囲温度。
2.2.11
最高保存温度(maximum storage temperature)
コンデンサが無負荷状態で損傷しないで耐える最高周囲温度。
2.2.12
コンデンサの最高温度(maximum temperature of a capacitor)
コンデンサ外部表面の最も熱い箇所の温度。
注記 端子は,外部表面の一部になる。
2.2.13
最低保存温度(minimum storage temperature)
コンデンサが無負荷状態で損傷しないで耐える最低周囲温度。
2.2.14
コンデンサの最低温度(minimum temperature of a capacitor)
コンデンサ外部表面の最も冷たい箇所の温度。
注記 端子は,外部表面の一部になる。
2.2.15
公称静電容量,CN(nominal capacitance,CN)
通常,そのコンデンサについて示すときに指定する静電容量値。
2.2.16
耐炎性(passive flammability)
コンデンサに外部の熱源を当てることに対する燃えにくさの度合い。
2.2.17
有極性コンデンサ(polar capacitor)
電解コンデンサの中で,極性の表示に従って一方向の電圧に接続して用いるコンデンサ。
2.2.18
パルスコンデンサ(pulse capacitor)
パルス電流又はパルス電圧で用いるコンデンサ。
注記 IEC 60469に規定する用語の定義を適用している。
2.2.19
コンデンサのパルス等価回路(pulse equivalent circuit of a capacitor)
コンデンサの残留インダクタンス及び等価直列抵抗(ESR)と理想コンデンサとを直列接続で表す等価
回路。
注記 パルス動作での等価直列抵抗(ESR)は,正弦波電圧で測定した等価直列抵抗(ESR)とは一
致しないが,近似する。パルス等価直列抵抗は,パルス中の高調波での等価直列抵抗と周波数
での損失変化とによって算出できる。
――――― [JIS C 5101-1 pdf 11] ―――――
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C 5101-1 : 2019 (IEC 60384-1 : 2016)
2.2.20
定格交流負荷(rated a.c. load)
カテゴリ下限温度(2.2.10)と定格温度(2.2.24)との間の任意の温度で,コンデンサの端子に連続的に
印加してもよい最大正弦波交流負荷。
2.2.21
定格パルス負荷(rated pulse load)
カテゴリ下限温度(2.2.10)と定格温度(2.2.24)との間の任意温度でコンデンサの端子間に規定するパ
ルス繰返し周波数で印加してもよい最大パルス負荷。
2.2.22
定格リプル電流(rated ripple current)
コンデンサを規定温度で,連続的に印加できる規定周波数での最大許容交流電流の実効値。
注記 リプル電流が,コンデンサに印加するリプル電圧によって発生するため,コンデンサに印加す
る直流電圧と交流電圧のピーク値との和が,適用する定格電圧又は温度軽減電圧を超えないこ
とが望ましい。
2.2.23
定格リプル電圧(rated ripple voltage)
コンデンサを規定温度で,直流電圧に重畳して連続的に印加してもよい規定周波数での最大許容交流電
圧の実効値。
注記 コンデンサに印加した直流電圧と交流電圧のピーク値との和が,適用する定格電圧又は温度軽
減電圧を超えないことが望ましい。
2.2.24
定格温度(rated temperature)
定格電圧を連続して印加してもよい最高周囲温度。
2.2.25
定格電圧,UR(rated voltage,UR)
2.2.25.1
定格直流電圧(rated d.c. voltage)
定格温度(2.2.24)でコンデンサに連続して印加してもよい最高直流電圧。
注記 最高直流電圧は,コンデンサに印加する直流電圧と交流電圧又はパルス電圧のピーク値との和
になる。
2.2.25.2
定格交流電圧(rated a.c. voltage)
定格温度(2.2.24)及び規定する周波数でコンデンサに連続して印加してもよい最高実効交流電圧。
2.2.25.3
定格パルス電圧(rated pulse voltage)
定格温度(2.2.24)でコンデンサに連続して印加してもよい規定パルス波形をもつパルス電圧のピーク値。
2.2.26
逆電圧(reverse voltage)
極性とは逆方向にコンデンサの端子に印加する電圧。
注記 逆電圧は,有極性コンデンサだけに適用している。
――――― [JIS C 5101-1 pdf 12] ―――――
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C 5101-1 : 2019 (IEC 60384-1 : 2016)
2.2.27
自己回復(self-healing)
誘電体の局部的な絶縁破壊後,コンデンサの電気的特性が,瞬時的かつ本質的に破壊前の値に戻る過程。
2.2.28
形状(style)
一般に幾つかの異なる構造的な分類を含んでもよい寸法的な要素に基づく品種(2.2.39)の細分類。
2.2.29
サブファミリ(subfamily)
電子部品において,ファミリ(2.2.7)の中で類似の技術的方法で製造する部品群。
2.2.30
表面実装用コンデンサ(surface mount capacitor)
小さな寸法で端子の種類又は形状が,ハイブリッド回路及びプリント配線板での使用に適した固定コン
デンサ。
2.2.31
サージ電圧比(surge voltage ratio)
カテゴリ温度範囲(2.2.4)の任意温度でコンデンサの端子間に,規定する時間印加できる最高瞬間電圧
を定格電圧(2.2.25)又は温度軽減電圧(2.2.36)のうちの適切な電圧で除した値。
2.2.32
誘電正接(損失角の正接),tan δ(tangent of loss angle,tan δ)
規定周波数の正弦波電圧でのコンデンサの電力損失をコンデンサの無効電力で除した値。
2.2.33
静電容量の温度特性(temperature characteristics of capacitance)
カテゴリ温度範囲(2.2.4)内の規定する温度範囲での静電容量値の最大変化。
注記1 この用語は,主に,静電容量の変化が,直線又は非直線にかかわらず温度の関数として正確
及び精密に表すことができないコンデンサに適用する。
注記2 通常は,基準温度20 ℃の静電容量に対する静電容量値の変化を百分率(%)で表す。
2.2.34
静電容量の温度係数,α(temperature coefficient of capacitance,α)
規定温度範囲内の測定温度による静電容量変化率。
注記1 この用語は,静電容量の変化が,直線又は直線に近く,温度の関数として正確及び精密に表
すことができるコンデンサに適用する。
注記2 通常,ケルビン当たりの百万分率(10−6/K)で表す。
2.2.35
温度サイクルによる静電容量のずれ(temperature cyclic drift of capacitance)
規定する温度サイクルの間又は終了後,室温で得る静電容量の不可逆的な変化の最大値。
注記1 この用語は,静電容量の変化が,直線又は直線に近く,温度の関数として正確及び精密に表
すことができるコンデンサに適用する。
注記2 通常,基準温度20 ℃での静電容量に対する静電容量変化を百分率(%)で表す。
――――― [JIS C 5101-1 pdf 13] ―――――
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C 5101-1 : 2019 (IEC 60384-1 : 2016)
2.2.36
温度軽減電圧(temperature derated voltage)
定格温度(2.2.24)とカテゴリ上限温度(2.2.41)との間の任意の温度で,コンデンサに連続して印加し
てもよい最高電圧。
注記 2.3.6参照。
2.2.37
温度上昇(temperature rise)
交流,パルス又は充放電の動作状態で,コンデンサの損失に起因する,周囲温度に対するコンデンサの
温度の上昇。
2.2.38
時定数,τ(time constant,τ)
絶縁抵抗値と静電容量値との積。
注記 時定数は,通常,秒(s)で表す。
2.2.39
品種(type)
品質認証試験又は品質確認検査で,同一グループ化できるような類似の設計仕様及び類似の製造技術を
もっている部品群。
注記1 これらの部品群は,一般に,一つの個別規格で取り扱う。
注記2 数種類の個別規格で規定する部品は,場合によっては,同じ品種のものとして取り扱っても
よい。
2.2.40
非絶縁形コンデンサ(uninsulated capacitor)
全ての端子と外装との間に規定する電圧(定格電圧以上)が印加できないコンデンサ。
2.2.41
カテゴリ上限温度(upper category temperature)
設計上,コンデンサを連続的に使用できる最高周囲温度。
2.2.42
外観の損傷(visible damage)
コンデンサの意図する使用目的を損なうような外観上の損傷。
2.3 推奨値及び追加技術的要求事項
2.3.1 一般事項
各品種別通則は,サブファミリに適切な推奨値を規定する。公称静電容量は,2.3.2も参照する。
2.3.2 公称静電容量の推奨値
公称静電容量の推奨値は,JIS C 60063に規定するE標準数列から選定する。
2.3.3 定格電圧の推奨値
定格電圧の推奨値は,JIS Z 8601に規定するR10標準数列の10n倍(nは,整数とする。)である。
R10標準数列 : 1.0,1.25,1.6,2.0,2.5,3.15,4.0,5.0,6.3,8.0
2.3.4 定格交流負荷
定格交流負荷は,次のように周波数帯域によって表すことができる。
a) 低周波帯域における定格交流電圧
――――― [JIS C 5101-1 pdf 14] ―――――
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C 5101-1 : 2019 (IEC 60384-1 : 2016)
b) 高周波帯域における定格交流電流
c) 中間周波帯域における定格無効電力(var)
上記の周波数と無効電力との関係を,図1に示す。
特殊な品種のコンデンサでは,上記の特性の一つ以上を規定することが必要な場合がある。
この規格の適用範囲内のコンデンサは,通常,周波数50 Hz60 Hzで無効電力500 var未満である。低
周波数は,周波数50 Hz60 Hz,100 Hz120 Hz又は400 Hzとしてもよい。電圧は,周波数50 Hz60 Hz
で定格交流電圧600 V(実効値)までとしてもよい。ただし,フィルタ,送信機又はコンバータ回路用の
コンデンサでは,広帯域周波数での電力及び無効電力10 kvar以下,かつ,高周波数における定格交流電
圧1 000 V(実効値)以下での動作を要求される場合がある。
図1−周波数と無効電力との関係
2.3.5 定格パルス負荷
定格パルス負荷は,次の事項で表すことができる。
a) μF当たりのピーク電流又はdu/dt(V/μs)
b) 充電時間と放電時間との相対的な時間
c) 電流
d) ピーク電圧
e) ピーク逆電圧
f) パルス繰返し周波数
g) 最大有効電力
これらのパラメータは,パルスの周期で決定する。
間欠パルスの場合には,デューティサイクルを規定することが望ましい。ランダムパルスの場合には,
規定時間内の総回数を規定することが望ましい。
実効パルス電流は,IEC 60469:2013の3.2.17.5によって算出することが望ましい。間欠パルス又はラン
ダムパルスの場合には,時間間隔は最大温度上昇に見合うように選定することが望ましい。
2.3.6 温度軽減電圧
定格温度とカテゴリ上限温度との間の温度で電圧依存性及び/又は温度依存性に関する情報は,適用で
きる場合,下位規格に規定することが望ましい(図2参照)。
――――― [JIS C 5101-1 pdf 15] ―――――
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JIS C 5101-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60384-1:2016(IDT)
JIS C 5101-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 5101-1:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5005-2:2010
- 品質評価システム―第2部:電子部品及び電子パッケージのための抜取検査方式の選択及び活用(統計的工程品質限界の評価手順)
- JISC60062:2019
- 抵抗器及びコンデンサの表示記号
- JISC60063:2018
- 抵抗器及びコンデンサの標準数列
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般
- JISZ8601:1954
- 標準数