JIS C 5750-3-3:2008 ディペンダビリティ管理―第3-3部:適用の指針―ライフサイクル コスティング

JIS C 5750-3-3:2008 規格概要

この規格 C5750-3-3は、ライフサイクル コスティングの概念を提供し,あらゆる業種及び製品類への適用について規定。

JISC5750-3-3 規格全文情報

規格番号
JIS C5750-3-3 
規格名称
ディペンダビリティ管理―第3-3部 : 適用の指針―ライフサイクル コスティング
規格名称英語訳
Dependability management -- Part 3-3:Application guide -- Life cycle costing
制定年月日
2008年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60300-3-3:2004(IDT)
国際規格分類

ICS

21.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2008-03-20 制定日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS C 5750-3-3:2008 PDF [61]
                                                             C 5750-3-3 : 2008 (IEC 60300-3-3 : 2004)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 ライフサイクル コスティング・・・・[3]
  •  4.1 ライフサイクル コスティングの目的・・・・[3]
  •  4.2 製品ライフサイクル段階及びLCC・・・・[3]
  •  4.3 LCC解析のタイミング・・・・[4]
  •  4.4 ディペンダビリティとLCCとの関係・・・・[5]
  •  4.5 LCCの概念・・・・[7]
  •  4.6 ライフサイクル コスティング プロセス・・・・[12]
  •  4.7 不確実性及びリスク・・・・[15]
  •  5 LCCと環境問題との側面・・・・[16]
  •  附属書A(参考)コストを発生する典型的な活動・・・・[18]
  •  附属書B(参考)LCC計算及び経済的要因・・・・[21]
  •  附属書C(参考)LCC解析の事例・・・・[24]
  •  附属書D(参考)LCCモデルの開発事例・・・・[43]
  •  附属書E(参考)製品細分化構造例及び鉄道車両のためのLCC概要・・・・[49]
  •  附属書JA(参考)LCC分析の表計算の使用例・・・・[52]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 5750-3-3 pdf 1] ―――――

C 5750-3-3 : 2008 (IEC 60300-3-3 : 2004)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準
原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS C 5750の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 5750-1 第1部 : ディペンダビリティプログラム管理
JIS C 5750-2 第2部 : ディペンダビリティプログラム要素及びタスク
JIS C 5750-3-1 第3-1部 : 適用の指針−ディペンダビリティ解析手法の指針
JIS C 5750-3-2 第3-2部 : 適用の指針−フィールドからのディペンダビリティデータの収集
JIS C 5750-3-3 第3-3部 : 適用の指針−ライフサイクル コスティング
JIS C 5750-3-4 第3-4部 : 適用の指針−ディペンダビリティ要求事項仕様書作成の指針
JIS C 5750-3-5 第3-5部 : 適用の指針−信頼性試験条件及び統計的方法に基づく試験原則
JIS C 5750-3-6 第3-6部 : 適用の指針−ディペンダビリティにおけるソフトウェアの側面
JIS C 5750-3-7 第3-7部 : 適用の指針−電子ハードウェアの信頼性ストレススクリーニング
JIS C 5750-4-1 第4-1部 : リユース部品を含む製品のディペンダビリティ−機能性と試験に関する要
求事項
JIS C 5750-4-2 第4-2部 : ソフトウェアライフサイクルプロセスにおけるソフトウェアディペンダビ
リティ−適用の指針

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 5750-3-3 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 5750-3-3 : 2008
(IEC 60300-3-3 : 2004)

ディペンダビリティ管理−第3-3部 : 適用の指針−ライフサイクル コスティング

Dependability management-Part 3-3: Application guide-Life cycle costing

序文

  この規格は,2004年に第2版として発行されたIEC 60300-3-3を基に,技術的内容及び対応国際規格の
構成を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
今日,製品は高い信頼性が要求されている。製品は,環境への著しい影響がなく,その機能を安全に遂
行し,また,その耐用寿命期間をとおして,容易に保全できるようにしなければならない。製品の購買決
定は,その製品の初期コスト(取得コスト)によって影響を受けるだけでなく,更に,製品の耐用寿命期
間で予想される運用及び保全コスト(所有者コスト)並びに廃却コストによっても影響を受ける。顧客満
足度を達成するために,供給者にとっての挑戦的な目標は,顧客要求を満たし,信頼性が高い製品で,か
つ,取得コスト,所有者コスト及び廃却コストを最適化し競争力のある総コストによって製品を設計する
ことである。この最適化プロセスは,理想的には製品開発の開始時点から始めるべきであり,そして,製
品の耐用寿命期間中に発生するすべての費用を考慮するように拡張されるべきである。製品の設計及び製
造に関して行われるすべての意思決定は,その製品性能,安全性,信頼性,保全性及び保全支援の要求事
項などに影響を及ぼす。そして,その製品価格並びにそれに伴う所有者コスト及び廃却コストを最後に決
定することになる。
ライフサイクル コスティング(Life Cycle Costing)は,製品の取得コスト,所有者コスト及び廃却コスト
の総コストを評価する経済分析プロセスである。この分析は,製品設計,開発,使用及び廃却における意
思決定プロセスでの重要な入力情報を提供する。製品の供給者は,代替案の評価及びトレード オフの検討
から設計を最適化することができる。彼らは,ライフサイクル コスト(LCC: Life Cycle Cost)を最適化する
ために,様々な運用,保全及び廃却の戦略的計画及び製品の使用者を支援するための計画を評価すること
ができる。ライフサイクル コスティングは,次に示す特定の活動にかかる費用の評価にも適用できる。例
えば,特定の製品の一部を含む場合の保全の方法若しくは考え方の効果,又は製品ライフサイクル段階,
若しくはある選択された段階だけを含む場合の効果に対しても適用できる。
ライフサイクル コスティングは,基礎的な設計手法を最適化するために,製品の早期設計段階で最も有
効に適用される。しかし,それは,ライフサイクルの継続した段階において更新され,かつ,著しいコス
ト不確実性及びリスクの領域を特定するのに活用されるべきである。
製品に対するライフサイクル コスティング プロセスの正式な適用のための必要性は,一般に,契約の
要求事項に依存する。しかし,ライフサイクル コスティングは,あらゆる設計の意思決定プロセスに対し
て役に立つ入力情報を提供する。したがって,それは製品の特性及びコストを最適化するために,実行で
きる範囲を設計プロセスに統合すべきである。

――――― [JIS C 5750-3-3 pdf 3] ―――――

2
C 5750-3-3 : 2008 (IEC 60300-3-3 : 2004)

1 適用範囲

  この規格は,ライフサイクル コスティングの概念を提供し,あらゆる業種及び製品類への適用について
規定する。ライフサイクル コストは,多くの関連する要素から構成されているが,この規格は,製品のデ
ィペンダビリティ(信頼性及び保全性)にかかわるコストを特に強調している。
注記 ディペンダビリティは,JIS C 5750-1の箇条3に定義されてある。
この規格は,製品の顧客(利用者)及び供給者の両者による一般的適用を意図している。それは,ライ
フサイクル コスティングの目的及び意味付けを行い,関連する一般的な手法の概要を規定する。また,プ
ロジェクトとその計画立案とを促進するため,典型的なライフサイクル コストの諸要素を明らかにする。
この一般的なガイダンスは,ライフサイクル コスト モデルの開発を含むライフサイクル コスト分析の
導入方法を提供している。また,幾つかの分かりやすい事例を概念説明のために用意している。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60300-3-3:2004,Dependability management−Part 3-3: Application guide−Life cycle costing
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
には適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8115:2000 ディペンダビリティ(信頼性)用語
注記 対応国際規格 : IEC 60050-191:1990,International Electrotechnical Vocabulary (IEV)−Chapter
191: Dependability and quality of service (MOD)
IEC 60300-3-12,Dependability management−Part 3-12: Application guide−Integrated logistic support
IEC 61703,Mathematical expressions for reliability, availability, maintainability and maintenance support
terms
IEC 62198,Project risk management−Application guidelines

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8115及びIEC 61703によるほか,次による。
3.1
ライフサイクル (life cycle)
製品の構想及び定義段階からその廃却段階までの期間。
注記1 この規格での製品のライフサイクルは,構想及び定義,設計及び開発,製造,据付け,運用
及び保全並びに廃却の各段階で構成している。
注記2 廃却を廃棄,構想を概念として使用することもある。
3.2
ライフサイクル コスティング (life cycle costing)
製品のライフサイクル全般又はその一部分のライフサイクル コストを分析及び評価する経済分析のプ
ロセス。

――――― [JIS C 5750-3-3 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
C 5750-3-3 : 2008 (IEC 60300-3-3 : 2004)
3.3
ライフサイクル コスト (life cycle cost, LCC)
ライフサイクルをとおして製品に累積されるコスト。
注記 ライフサイクル コスティング プロセスからの成果又はその詳細。LCコストとも表記する。
3.4
基準日 (base date)
コスト計算の基準として設定された共通の時点,起算日又は起算年。

4 ライフサイクル コスティング

4.1 ライフサイクル コスティングの目的

  ライフサイクル コスティングは,製品の取得コスト,所有者コスト及び廃却コストからなる総コストを
評価する経済分析プロセスである。それは,製品の全体ライフサイクルに,又はそれぞれのライフサイク
ル段階若しくはそれらの組合せに対して適用することができる。
ライフサイクル コスティングの主な目的は,製品のライフサイクルにおけるすべての段階又はその一部
における意思決定のための情報を提供することである。
LCCモデル準備のための重要な目的は,LCCにおける主要な部分を占めるかもしれないコストを明確に
すること,又はその特定の適用に当たって特別の関係があるかもしれないコストを明確にすることである。
ライフサイクルのある非常に狭い範囲においてだけ,LCCに影響を与えるかもしれないコストを明確にす
ることも等しく重要である。
ライフサイクル コスティング プロセスでの入力情報を提供する意思決定のための,より共通した形態
は,次の例示に含まれる。
− 幾つかの代替設計方式,並びにそれらの選択処理のための諸技術に関する評価及び比較
− プロジェクト及び製品の経済的実現性の評価
− コスト影響要因及びコストの効果的改善点の明示
− 製品使用範囲,運用,試験,検査,保全などの代替企画戦略の評価及び比較
− 置換,再生及び長寿命化又は老朽化装置類の廃却のための異なる幾つかの方式に関する評価及び比較
− 製品開発又は改善のために,競合する優先度の中にあるものの資金の割当て
− 適合試験の製品保証基準及びそのトレード オフの評価
− 長期的な財務計画
ライフサイクル コスティングは,統合後方支援(ILS: Integrated Logistics Support)分析への入力情報を提
供するために使用することができる。この分析に関する詳細な情報は,IEC 60300-3-12を参照。

4.2 製品ライフサイクル段階及びLCC

  ライフサイクル コスティングの考え方に必要なことは,製品ライフサイクル及びその段階で実行される
諸活動に関して基本的に理解することである。また,LCCに寄与している製品性能,安全性,信頼性,保
全性,及びその他の特性に対するこれらの諸活動の関連を理解することも必要なことである。製品の六つ
の主要なライフサイクル段階は,次による。
a) 構想及び定義
b) 設計及び開発
c) 製造
d) 据付け

――――― [JIS C 5750-3-3 pdf 5] ―――――

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  • IEC 60300-3-3:2004(IDT)

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