JIS C 60364-1:2010 低圧電気設備―第1部:基本的原則,一般特性の評価及び用語の定義 | ページ 4

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C 60364-1 : 2010 (IEC 60364-1 : 2005)
第2文字 設備の露出導電性部分と大地との関係
T : 電力系統の接地とは無関係に,露出導電性部分を大地へ直接接続する。
N : 露出導電性部分を電力系統の接地点(交流系統では,電力系統の接地点は通常では
中性点,又は中性点がない場合は,一つの線導体)へ直接接続する。
その次の文字(ある場合) 中性線及び保護導体の配列
S : 保護導体の機能を中性線又は接地側導体(又は交流系統においては接地側相)とは別
の導体で行う。
C : 中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用する(PEN導体)。
JIS C 0617-11による図31A1図31Mの記号の説明
中性線 (N);中間線 (M)
保護導体 (PE)
保護導体及び中性線の兼用 (PEN)
312.2.1 TN系統
312.2.1.1 単一電源方式
TN電力系統は,電源において1点を直接接地し,設備の露出導電性部分を保護導体によってその点へ
接続する。TN系統は,中性線及び保護導体の配列に応じ,次の3種類がある。
− TN-S系統では,系統の全体にわたって別個の保護導体を使用する(図31A1,図31A2及び図31A3参
照)。
注記 記号については,312.2の説明を参照。
注記 設備内のPEに追加の接地を施してもよい。
図31A1−系統の全体にわたって,別個の中性線及び保護導体をもつTN-S系統

――――― [JIS C 60364-1 pdf 16] ―――――

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C 60364-1 : 2010 (IEC 60364-1 : 2005)
注記 幹線及び設備内のPEに追加の接地を施してもよい。
図31A2−系統の全体にわたって,別個の接地した線導体及び保護導体をもつTN-S系統
注記 設備内のPEに追加の接地を施してもよい。
図31A3−系統の全体にわたって,接地した保護導体をもち,かつ,中性線を配線しないTN-S系統

――――― [JIS C 60364-1 pdf 17] ―――――

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C 60364-1 : 2010 (IEC 60364-1 : 2005)
− 系統の一部分で,中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用するTN-C-S系統(図31B1,図31B2
及び図31B3参照)。
注記 記号については,312.2の説明を参照。
系統の一部分で,中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用する。
注記 設備内のPEN又はPEに追加の接地を施してもよい。
図31B1−PENが設備の中で,PEと中性線とに分離したTN-C-S系統三相4線式
系統の一部分で,中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用する。
注記 幹線内のPEN及び設備内のPEに追加の接地を施してもよい。
図31B2−PENが設備の源点で,PEと中性線とに分離したTN-C-S系統三相4線式

――――― [JIS C 60364-1 pdf 18] ―――――

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C 60364-1 : 2010 (IEC 60364-1 : 2005)
系統の一部分で,中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用する。
注記 幹線内のPEN及び設備内のPEに追加の接地を施してもよい。
図31B3−PENが設備の源点で,PEと中性線とに分離したTN-C-S系統単相2線式
− 系統の全体にわたって中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用するTN-C系統(図31C参照)。
注記 記号については,312.2の説明を参照。
注記 設備内のPENに追加の接地を施してもよい。
図31C−系統全体にわたって,中性線及び保護導体の機能を一つの導体で兼用するTN-C系統

――――― [JIS C 60364-1 pdf 19] ―――――

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C 60364-1 : 2010 (IEC 60364-1 : 2005)
312.2.1.2 多電源方式
注記 この多電源方式は,EMCに備えるという独自の目的をもつTN系統のために示している。この
多電源方式は,IT系統及びTT系統については示していない。なぜならば,これらの系統はEMC
に関して両立性があるからである。
多電源方式のTN系統の部分を構成する設備の設計が不適当な場合には,幾らかの運転電流が意図しな
い経路に流れる可能性がある。これらの電流は,次の原因となる。
− 火災
− 腐食
− 電磁障害
図31Dに示す方式は,運転電流のわずかな部分が,意図しない経路を通して流れる方式である。図31D
のa) d) に示す主要な設計上の原則を,図31D下の説明に示す。
PE導体の表示は,JIS C 0446に従わなければならない。
システムのどのような拡大も,保護手段が適切に機能するように考慮しなければならない。
a) 変圧器の中性点又は発電機の星形中性点のいずれか一方は,大地へ直接接続してはならない。
b) 変圧器の中性点又は発電機の星形中性点のいずれか一方との間の連結用導体は,絶縁しなければならない。この
導体の機能は,PENと同じであるが,それを電力使用機器へ接続してはならない。
c) 電源の連結した中性点とPE間との接続は,1点だけに設けなければならない。この接続は,主開閉器盤内部に設
けなければならない。
d) 設備内のPEに追加の接地を施してもよい。
図31D−電気使用機器への別個の保護導体及び中性線をもつTN-S多電源方式

――――― [JIS C 60364-1 pdf 20] ―――――

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JIS C 60364-1:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60364-1:2005(IDT)

JIS C 60364-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 60364-1:2010の関連規格と引用規格一覧