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エージング中,安定中及び測定中,ランプは,通常使用状態で取り付ける。制御装置内蔵形ランプは,
口金を上にして点灯する。
B.5.3 照明器具
照明器具は,製造されたままの状態で測定する。
照明器具の仕様において決めた実際のランプの値に近い電気特性をもち,照明器具で使用することを想
定したランプ形式の代表となるランプ,又は擬似負荷を用いて試験を行う。ランプを2本以上組み込む照
明器具の場合は,全てのランプを接続し,試験中点灯する。照明器具が2種類以上のランプを用いるよう
になっている場合,その全ての種類のランプで測定を行い,その照明器具は,それぞれの試験に合格しな
ければならない。照明器具がグロースタータを備えている場合,JIS C 7603に規定するスタータを用いる。
機械的スイッチ以外の照明制御装置及び制御装置を全く組み込んでいない白熱電球用照明器具,並びに
この規格に適合する制御装置内蔵形ランプを用いる照明器具は,要求事項に適合しているとみなし,測定
を行う必要はない。
照明器具で使用することを想定した各種類のランプ−照明器具の仕様において決めた実際のランプの値
に近い電気特性をもち,使用することを想定したランプ形式の代表となるランプ,又は疑似負荷の個別試
験で,照明器具に組み込む照明制御装置が要求事項を満たすということを証明した場合,照明器具は,こ
れらの要求事項を満足しているとみなし,測定を行う必要はない。そうでない場合は,照明器具を測定し,
適合しなければならない。
B.5.4 照明制御装置
照明制御装置の仕様において決めた実際のランプの値に近い電気特性をもち,照明制御装置で使用する
ことを想定したランプ形式の代表となるランプ,又は擬似負荷を用いて試験を行う。
照明制御装置が複数の種類のランプを対象に設計している場合,製造業者は,照明制御装置が高調波の
要求事項を満たすための回路方式及びランプ形式をカタログに記載し,照明制御装置は,回路方式及びラ
ンプ形式のそれぞれに対応する種類ごとに試験する。
B.5.5 DLT制御機器
DLT制御機器は,DLT制御装置の許容最大電力となる抵抗負荷又は照明負荷で試験する。
B.6 照明機器用独立形位相制御調光器の試験条件
位相制御調光器は,一つ以上の種類の照明機器での使用を指定している場合,各種類の照明機器の代表
サンプルで試験し,全ての場合で適合しなければならない。各々の場合,測定は,調光器の最大許容電力
の照明負荷で行う。調光器の設定は,THCが最大になると想定する位置に設定する。
調光器は,他の類似の照明機器を代表種類の公称定格以下で使用する場合,適合しているとみなす。
位相制御調光器は,白熱ランプ負荷で試験する場合,制御は,90°±5°の点弧角に設定するか,又はス
テップで制御する場合,その90°に最も近いステップに設定する。
B.7 電気掃除機の試験条件
JIS C 9335-2-2に規定するような通常動作に従い,電気掃除機の吸入口を調整する。
電力調整式掃除機は,次の3種類の運転モード(少なくとも2分間の同一時間の間隔の各々)に調節し
て試験する。
・ 最大入力電力
・ 最大入力電力の50 %±5 %,又はそれが可能でない場合(例えば,ステップでコントロールされる場
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合。),50 %に最も近いステップ。
・ 最小入力電力
最小入力電力における有効入力電力が最大有効入力電力の50 %を超える場合,上記の要求事項は,掃除
機を同一の3回間隔(最大入力電力制御調節による1回間隔,及び最小入力電力制御調節による2回間隔)
で検査することを意味する。
これらの3種類の試験を連続させる必要はない。ただし,6.3.3.4に従って適用する限度値は,3種類の
試験が連続しているように適用する。その場合,これらの3回間隔以外の高調波電流値を考慮することな
く,全ての試験観測期間は,同一の3回間隔から成り立つ。
電気掃除機が,自動的に低出力モードに復帰する一時的な高出力モードでの運転を選択する機能をもつ
場合,この高出力モードは平均値の計算から除外し,1.5秒平滑実効値高調波電流だけを評価する(6.3.3.4
参照)。
B.8 電気洗濯機の試験条件
電気洗濯機は,あらかじめ洗濯した木綿布を定格負荷となるように洗濯槽に入れて通常の洗濯サイクル
となるプログラムで測定する。木綿布は,寸法が約70 cm×70 cm,乾燥状態での質量が140 g/m2175 g/m2,
かつ,縁を1回折り返して縫っておく。布は,質量が極端に不均衡にならないように,洗濯機に詰める。
注記 1枚ずつ布を載せることが,これを達成する一つの方法である。
洗濯槽に満たす水の温度は,次のとおりとする。
・ 電熱素子を備えないが温水を供給する配管に接続するようになっている電気洗濯機では,65 ℃±
5 ℃。
・ その他の電気洗濯機では,10 ℃25 ℃。
プログラム機能がある電気洗濯機では,可能な場合,予備洗濯なしの60 ℃木綿布コースを用いる。不
可能な場合は,予備洗濯なしの通常洗濯コースを用いる。プログラム機能をもつが,そのプログラム機能
が電熱素子を制御しない場合は,最初の洗濯開始までに水温を65 ℃±5 ℃に加熱する。
プログラム機能をもたない電気洗濯機で電熱素子をもつ場合,最初の洗濯開始までに水温を90 ℃±
5 ℃に加熱する。水温が安定している場合,それ以下でもよい。
B.9 電子レンジの試験条件
電子レンジは,定格出力運転時に測定する。円筒状の硝けい(珪)酸ガラス製の容器に1 000 g±50 gの
水を負荷として入れて行う。容器は,ガラスの最大厚さが3 mm,外径が約190 mmとする。負荷は,受皿
の中央に置く。
B.10 情報技術機器(ITE)の試験条件
B.10.1 一般条件
製造業者が装着するオプション品,及び拡張スロット機能がないITE(パーソナルコンピュータを含む。)
は,出荷状態で試験する。パーソナルコンピュータ以外で,製造業者が装着するオプション品,又は拡張
スロットをもつITEは,製造業者が明示するオプション品を用いて到達できる最大消費電力となるように,
各々の拡張スロットに負荷を追加して試験する。
拡張スロットが3スロットまでのパーソナルコンピュータの試験においては,各々の拡張スロットに対
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し,最大許容電力に設定した負荷カードを全拡張スロットに付加する。3個を超える拡張スロットをもつ
パーソナルコンピュータの試験においては,3個の負荷カードを付け,更に追加の拡張スロット3個を一
つのグループとし,グループ当たり1個以上の割合で負荷カードを取り付ける(例えば,4個6個の拡張
スロットがある場合は,合計4個以上の負荷カードを付加する。7個9個の拡張スロットがある場合は,
合計5個以上の負荷カードを付加する。)。
全ての機器構成において,付加する負荷カードの使用によって,利用できる合計直流出力電力を超えて
はならない。
注記 PCI又はPCI-2のような拡張スロット用の共通負荷カードは,30 Wであるが,数値は変更され
ることもある。
ハードドライブアレイ及びネットワークサーバのようなモジュール式の機器は,最大機器構成で試験す
る。この内容は,複数のハードドライブのような,同じタイプの多数のオプション品に適用することを意
図していない。ただし,その機器構成が,使用者の機器構成の典型例である場合,又はそのように構成す
ることが異常ではない(RAIDのような)タイプの製品である場合を除く。
エミッション試験は,通常の動作条件で最大THCを発生するモードに設定した,使用者の動作状態又は
自動プログラムで行う。
装置全体,又は装置の一部が,試験中に自動的にスイッチオフとなることによって,大きな電力変動の
原因となる電力セーブモードを用いてはならない。
ITEが,製造業者が供給する電源装置,例えば,変圧器,無停電電源装置(UPS),電圧安定器などを用
いるように設計されている場合は,この規格の限度値は,商用電源系統からの入力で達成しなければなら
ない。
B.10.2 外部電源又は外部バッテリ充電器を用いるITEのエミッション測定に対する選択条件
外部電源又は外部バッテリ充電器を用いるITEに対しては,製造業者は,次のいずれかを選択してもよ
い。
・ B.10.1に従って機器全体を試験する。
・ 外部電源又は外部バッテリ充電器の直流出力側に抵抗負荷を付加した状態で,6.3.2に従って,交流入
力電力及び高調波エミッションを測定することによって機器を試験する。ただし,抵抗負荷を付加し
たとき,負荷両端のリプル電圧(peak-to-peak値)は,直流出力電圧値の5 %以下とする。
抵抗負荷は,有効消費電力が外部電源又は外部バッテリ充電器の定格直流出力電力に等しくなるような
抵抗値でなければならない。定格出力電力値が入手できない場合には,有効消費電力が外部電源又は外部
バッテリ充電器に表示されている定格直流出力電圧に定格直流出力電流を乗じた値に等しくなるような抵
抗値でなければならない。
上記の負荷条件で,6.3.2に従って測定した外部電源又は外部バッテリ充電器の交流入力電力が,75 W
以下の場合には,箇条7で規定するように,これ以上の試験なしで,規格に適合しているとみなす。
B.11 調理機器の試験条件
B.11.1 電磁誘導加熱式のホブ及びホットプレート
電磁誘導加熱式のホブ及びホットプレートは,室温で水を最大容量の約半分を入れ,かつ,各々の加熱
調理領域の中心にスチール鍋を置いて稼動する。各々の加熱調理領域は,次の二つの手順で別々に試験す
る。
a) 数秒間,あらかじめ様々な制御モード(過給モードを含む。)で予備運転する。出力を段階的に調整し
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て,最も高いTHCが得られる状態を決定する。出力を段階的に調整できない場合は,制御レンジをお
よそ10等分して,最も高いTHCが得られる状態を決定する。
b) 高調波エミッション限度値との比較は,a)で求めた制御モードで行う。試験観測期間は,表4による。
測定手順は,6.3.2による。
鍋の底面の直径は,加熱調理領域の直径以上とする。この要求事項を満たしている最も小形で標準的な
調理用容器を使用する。
標準的な調理用容器の接触面の直径は,110 mm,145 mm,180 mm,210 mm及び300 mmである。
容器底部は,凹面で,かつ,周囲温度(20±5)℃における直径の0.6 %より多く,平たん(坦)さから
逸脱してはならない。
曲がった底(例えば,中華鍋の底)をもつ容器の用途がある加熱調理領域は,ホブとともに提供する容
器,又は製造業者が推奨する容器で測定する。
結合して一緒に制御可能な並んでいる加熱調理領域は,別々に測定する。
加熱調理領域を自動的に形成する多くの小さなコイルの加熱調理領域は,300 mmの直径の容器で試験
する。容器は,中央の加熱調理領域に置く。
B.11.2 電磁誘導加熱式以外のホブ及びホットプレート
複数の加熱調理領域を備えている機器のため,6.3.2で規定する測定は,個々の加熱調理領域で別々に実
施する。
加熱調理領域は,最大のTHCの発生を予想した制御設定で操作する。水で満たした適切なパン又はポッ
トを,加熱ヒータ部に置く。
B.12 エアコンディショナの試験条件
エアコンディショナの入力電力を電子装置で制御して,適切な空気温度を得るためにファン又はコンプ
レッサ電動機の回転速度を変化させる場合,高調波電流は,次の条件で動作が定常状態になった後,測定
する。
・ 温度制御は,冷房モードでは最低値に,暖房モードでは最高値に設定する。
・ 試験時の周囲温度は,冷房モードでは30 ℃±2 ℃,暖房モードでは15 ℃±2 ℃とする。暖房モード
において,より高い温度で定格電力に達する場合,エアコンディショナは,その周囲温度で試験する。
ただし,18 ℃以下の温度で行う。周囲温度は,機器の室内ユニット及び屋外ユニットの吸気の温度と
して定義する。
熱が周囲の空気とではなく,例えば,水などのその他の媒体と交換される場合,全ての設定及び温度は,
その機器が定格入力電力で動作するように設定する。
エアコンディショナのコンプレッサの可変速駆動にパワーエレクトロニクス素子(例えば,ダイオード,
位相制御器,サイリスタなど)を含まない場合は,高調波電流の限度値に対して試験を行う必要はない。
B.13 JIS C 9335-2-14に規定するちゅう房機器の試験条件
JIS C 9335-2-14に規定するようなちゅう房機器は,それ以上の試験を行わなくても,この規格の高調波
限度値に適合するとみなす。
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B.14 専門家用でないアーク溶接装置の試験条件
試験は,周囲温度20 ℃30 ℃で行う。試験は,周囲温度のアーク溶接電源を用いて開始する。アーク
溶接電源は,標準負荷に接続する。定格最大電流I2max及び表B.1による標準負荷電圧で動作する。最初の
熱サイクルは2.5分間以下である短いサイクルの装置の場合,10回の熱サイクル,又は最初の熱サイクル
が2.5分間を超える長いサイクルの装置の場合,一つの全熱サイクルとする。多重プロセスのアーク溶接
電源は,最も高い入力電流になるプロセスを用いて試験を行う。標準負荷,I2max,I2及びU2の定義は,JIS
C 9300-1による。
表B.1−アーク溶接装置の試験のための標準負荷
溶接プロセス 負荷電圧
V
被覆電極による手棒アーク溶接 U2=(18+0.04 I2)
ティグ溶接 U2=(10+0.04 I2)
ミグ,マグ及びフラックス入りワイヤアーク溶接 U2=(14+0.05 I2)
プラズマ切断 U2=(80+0.4 I2)
B.14A 電動工具の試験条件
電動工具の測定条件は,次による。
a) 電子式速度制御を用いない機器及び変速機能をもたない電子式速度制御を用いる機器 定格電圧で
定格負荷となる入力で測定する。
b) 変速機能をもつ電子式速度制御を用いる機器 定格電圧で90°±5°の点弧角となるように設定し,
負荷電流は,点弧角90°±5°での無負荷電流と定格電流との中央値に設定し,測定する。
B.15 専門家用機器でない高圧洗浄機の試験条件
電子制御式を除いたJIS C 9335-2-79に規定するような高圧洗浄機は,通常動作に従って調整する。
出力調整可能な高圧洗浄機は,次の3種類の運転モード(2分間以上の同一時間の間隔の各々)に調節
して試験する。
・ 最大入力電力
・ 最大入力電力の50 %±5 %,又はそれが可能でない場合(例えば,ステップでコントロールされる場
合。),50 %に最も近いステップ。
・ 最小入力電力
注記 最小入力電力における有効入力電力が最大有効入力電力の50 %を超える場合,上記の要求事項
は,高圧洗浄機を同一の3回間隔(最大入力電力制御調節による1回間隔,及び最小入力電力
制御調節による2回間隔)で検査することを意味する。
これらの3種類の試験を連続させる必要はない。ただし,6.3.3.4に従って適用する限度値は,間隔が連
続的のように実施する。また,試験時間外の高調波電流を考慮しなくてもよく,試験は,連続していると
みなして限度値を適用する。それぞれ2分間以上の同一時間で,上記の3種類の運転モードで試験しても
よい。
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JIS C 61000-3-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61000-3-2:2018(MOD)
JIS C 61000-3-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.100 : 電磁両立性(EMC) > 33.100.10 : エミッション
JIS C 61000-3-2:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60050-161:1997
- EMCに関するIEV用語
- JISC7603:2004
- 蛍光ランプ用グロースタータ