9
C 61280-2-9 : 2010 (IEC 61280-2-9 : 2002)
附属書A
(参考)
信号スペクトル幅による信号レベル測定の誤差
序文
この附属書は,本体の規定を補足するものであって,規定の一部ではない。
各チャネルのスペクトル幅は,次のような理由によってCWレーザより広がっている。
− レーザチャープ
− 信号伝送のための強度変調
− 誘導ブリユアン散乱を抑圧するための変調(SBS)
− 自己位相変調(SPM)
− 相互位相変調
一般に,外部変調を使用する高密度波長分割多重システムでは,レーザチャープは要因ではない。SBS
抑圧及びSPMによる広がりは,通常2.5 Gbit/s以上の伝送速度における信号変調による広がりに比べ小さ
い。
図A.1及び図A.2は,それぞれ10 Gbit/s及び2.5 Gbit/sの伝送速度で強度変調されたレーザについて計
算したスペクトラムを示している。変調は,ワード長27−1のNRZ(非ゼロ復帰)PRBS(擬似ランダム
ビットパターン)である。光フィルタ及び電気フィルタの特性値を,表A.1に示す。参考までに,分解能
帯域幅0.1 nmにおける典型的なOSAのフィルタ特性も示す。
信号パワーの一部がOSAに取り込めないため,測定した信号パワーに誤差が生じる。図A.3及び図A.4
は,それぞれ10 Gbit/s及び2.5 Gbit/sの伝送速度に対する誤差の大きさを示す。
表A.1−信号パワーレベル誤差を決定するためのシミュレーションに使用するフィルタ特性
変調速度 10 Gbit/s 2.5 Gbit/s
電気フィルタ帯域幅 30 GHz 7.5 GHz
光フィルタ帯域幅 0.64 nm 0.36 nm
――――― [JIS C 61280-2-9 pdf 11] ―――――
10
C 61280-2-9 : 2010 (IEC 61280-2-9 : 2002)
注記 0.64 nmの帯域フィルタを通した10 Gbit/s,27−1擬似ランダムビットパターン信号のパワースペ
クトラムには,OSAの0.1 nm分解能帯域幅内に取り込めないパワーが多く存在する。
図A.1−0.64 nmの帯域フィルタを通した擬似ランダムビットパターン信号のパワースペクトラム例
注記 0.36 nmの帯域フィルタを通した2.5 Gbit/s,27−1擬似ランダムビットパターン信号のパワ
ースペクトラムには,OSAの0.1 nm分解能帯域幅外のパワーがほとんど存在しない。
図A.2−0.36 nmの帯域フィルタを通した擬似ランダムビットパターン信号のパワースペクトラム例
――――― [JIS C 61280-2-9 pdf 12] ―――――
11
C 61280-2-9 : 2010 (IEC 61280-2-9 : 2002)
図A.3−10 Gbit/s変調信号の分解能帯域幅対信号パワー誤差
図A.4−2.5 Gbit/s変調信号の分解能帯域幅対信号パワー誤差
信号パワー測定における誤差を最小にするには,十分な広さの分解能帯域幅を選択するのが望ましい。
表A.2は,誤差が0.1 dB未満となる分解能帯域幅の値を示す。
表A.2−信号パワーの誤差が0.1 dB未満となる分解能帯域幅
変調速度 10 Gbit/s 2.5 Gbit/s以下
分解能帯域幅 ≧0.2 nm ≧0.09 nm
――――― [JIS C 61280-2-9 pdf 13] ―――――
12
C 61280-2-9 : 2010 (IEC 61280-2-9 : 2002)
附属書B
(参考)
参考文献
序文
この附属書は,参考文献について記載するものであって,規定の一部ではない。
[1] ITU-T Recommendation G.692:1998, Optical interfaces for multichannel systems with optical amplifiers
[2] ITU-T Recommendation G.959.1:2008, Optical transport networks physical layer interfaces
[3] IEC 62129:2006, Calibration of optical spectrum analyzers
[4] ITU-T Recommendation G.694.1:2002, Spectral grids for WDM applications: DWDM frequency grid
JIS C 61280-2-9:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61280-2-9:2002(IDT)
JIS C 61280-2-9:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.20 : 光ファイバ接続装備