JIS C 61558-2-9:2008 変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性―第2-9部:白熱電球のクラスIIIハンドランプ用変圧器の個別要求事項 | ページ 2

4
C 61558-2-9 : 2008
変圧器を定格周波数における定格入力電圧に接続し,定格出力電圧で定格出力の半分及び交流電流の場
合は定格力率を与えるようなインピーダンスを用いて負荷したとき,出力電圧は5 %を超えて定格値と異
なってはならない。

12 無負荷出力電圧

  無負荷出力電圧は,JIS C 61558-1の箇条12によるほか,次による。
12.101 無負荷出力電圧は,直列に接続するように意図していない独立の出力巻線を直列に接続した場合
でも,交流50 V又はリプルフリーの直流120 V以下でなければならない。
12.102 無負荷出力電圧と負荷時出力電圧との差が大きくてはならない。
12.101及び12.102の要求事項の適否は,JIS C 61558-1の5.4に規定する周囲温度で,変圧器を定格周波
数における定格入力電圧に接続したときの無負荷出力電圧を測定することによって判定する。
この項で測定した無負荷出力電圧 (Uno-load) と箇条11の試験期間中に測定した負荷時出力電圧 (Uload)
との差は,後者の電圧の百分率で表したとき,表101の値以下でなければならない。
注記 百分率は次のように定義する。
Uload
Uno - load
100
Uload
表101−白熱電球用クラスIIIハンドランプの変圧器における出力電圧の差
変圧器の定格出力 無負荷出力電圧と負荷出力電圧との割合
VA %
− 63 VA以下 7.5
− 63 VAを超え630 VA以下 5.0
− 630 VAを超え 2.5

13 短絡電圧

  短絡電圧は,JIS C 61558-1の箇条13による。

13 A 2次短絡電流特性

  2次短絡電流特性は,JIS C 61558-1の箇条13Aによる。

14 温度上昇

  温度上昇は,JIS C 61558-1の箇条14による。

15 短絡及び過負荷に対する保護

  短絡及び過負荷に対する保護は,JIS C 61558-1の箇条15による。

16 機械的強度

  機械的強度は,JIS C 61558-1の箇条16による。

17 じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護

  じんあい,固形物及び水分の有害な侵入に対する保護は,JIS C 61558-1の箇条17による。

――――― [JIS C 61558-2-9 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
C 61558-2-9 : 2008

18 絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流

  絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流は,JIS C 61558-1の箇条18による。

19 構造

  構造は,JIS C 61558-1の箇条19によるほか,次による。ただし,19.1及び19.16は,この規格による。
19.1 入出力回路は,相互を電気的に分離し,またその構造は,直接又は他の金属部を介して間接的にこ
れらの回路間にいかなる接続も生じない構造でなければならない。
適否は,箇条18及び箇条26を考慮して,検査及び測定によって判定する。
19.1.1 入出力巻線間の絶縁は,19.1.3の要求事項に適合する場合を除き,二重絶縁又は強化絶縁で構成し
なければならない。さらに,次を適用する。
− クラス0I変圧器又はクラスI変圧器については,入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間
の絶縁は,基礎絶縁で構成しなければならない。
− クラスII変圧器の場合,入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間の絶縁を,二重絶縁又は強
化絶縁で構成しなければならない。
19.1.2 中間金属部(例えば,鉄心)を本体に接続せずに入出力巻線間に配置する変圧器については,中間
金属部と入力巻線との間,又は中間金属部と出力巻線との間の絶縁は,少なくとも基礎絶縁で構成しなけ
ればならない。
注記 少なくとも基礎絶縁によって入力巻線又は出力巻線から,又は本体から分離していない中間金
属部は,関連部分に接続されているとみなす。
さらに,次を適用する。
− クラス0I変圧器又はクラスI変圧器については,中間金属部を介した入出力巻線の間の絶縁は,二
重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
− クラスII変圧器の場合,中間金属部を介した入出力巻線間の絶縁は,二重絶縁又は強化絶縁で構成し
なければならない。中間金属部を介した入力巻線と本体との間及び出力巻線と本体との間の絶縁は,
二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。
19.1.3 プラグによって商用電源に接続することを意図していないクラス0I変圧器又はクラスI変圧器
については,入出力巻線間の絶縁は,次の条件を満たす場合には,二重絶縁又は強化絶縁の代わりに基礎
絶縁と保護スクリーンとで構成してもよい。
− 入力巻線と保護スクリーンとの間の絶縁は,基礎絶縁(入力電圧について定格の)に関する要求事項
に適合しなければならない。
− 保護スクリーンと出力巻線との間の絶縁は,基礎絶縁(出力電圧について定格の)の要求事項に適合
しなければならない。
− 他に特に規定されない限り,保護スクリーンは,入力巻線の少なくとも全幅いっぱいを覆う金属はく
又は巻線形スクリーンで構成しなければならず,またすき間又は孔があってはならない。
− 保護スクリーンが入力巻線の全幅を覆わない場合,その領域の二重絶縁を確実にするために,更に,
粘着テープ又は同等品を使用しなければならない。
− 保護スクリーンが金属はくでできている場合,各層は互いに絶縁していなければならない。1巻きだ
けしかない場合には,最低3 mmの絶縁した重ね合せ(オーバーラップ)をしなければならない。
− 巻線形スクリーンのワイヤ及び保護スクリーンの口出し線は,絶縁破壊が生じた場合に,口出しが破
壊される前に過負荷保護装置が回路を確実に開くようにするために,少なくとも過負荷保護装置の定

――――― [JIS C 61558-2-9 pdf 7] ―――――

6
C 61558-2-9 : 2008
格電流に対応した断面積をもたなければならない。
− 口出し線は,保護スクリーンにはんだ付けするか,同等に確実な方法で固定しなければならない。
注記 この項に関しては,“巻線”という用語は,内部回路を含まない。
巻線の構造の例を,JIS C 61558-1の附属書Mに示す。
19.1.4 入出力回路を電気的に接続するコンデンサを変圧器に付けてはならない。
19.16 可搬形変圧器にはIP24以上の保護等級が必要である。
19.101 出力巻線と保護接地との間に接続があってはならない。
19.102 出力巻線と本体との間に接続があってはならない。
適否は,検査によって判定する。
19.103 外部配線接続用入出力端子は,導体の挿入点間で測定した距離が25 mm以上になるように配置し
なければならない。その距離を障壁によって達成する場合,障壁は絶縁材料製で,変圧器に永久的に固定
しなければならない。
適否は,検査及び中間金属部を無視した測定によって判定する。
19.104 定格出力が630 VA以下の可搬形変圧器は,クラスIIでなければならない。

20 部品

  部品は,JIS C 61558-1の箇条20による。

21 内部配線

  内部配線は,JIS C 61558-1の箇条21による。
22 電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード
電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコードは,JIS C 61558-1の箇条22によるほか,次によ
る。
22.5 JIS C 61558-1の22.5によるほか,次による。
保護等級がIPX0以外の変圧器の電源コードは,通常のポリクロロプレンのシース付きコード(コード
分類60245 IEC 57)と同等以上の分類のものでなくてはならない。

23 外部導体用端子

  外部導体用端子は,JIS C 61558-1の箇条23による。

24 保護接地接続

  保護接地接続は,JIS C 61558-1の箇条24による。

25 ねじ及び接続部

  ねじ及び接続部は,JIS C 61558-1の箇条25による。

26 沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離

  沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離は,JIS C 61558-1の箇条26による。ただし,表13,表
C.1及び表D.1の欄1)(基礎絶縁)は,適用しない。

――――― [JIS C 61558-2-9 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
C 61558-2-9 : 2008

27 耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性

  耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 61558-1の箇条27による。

28 耐腐食性

  耐腐食性は,JIS C 61558-1の箇条28による。

――――― [JIS C 61558-2-9 pdf 9] ―――――

8
C 61558-2-9 : 2008
附属書
附属書は,JIS C 61558-1の附属書によるほか,次による。
附属書C
(規定)
沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離 材料グループII
沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離 材料グループIIは,JIS C 61558-1の附属書Cによる。
ただし,表C.1の欄1)は,適用しない。
附属書D
(規定)
沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離 材料グループI
沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離 材料グループIは,JIS C 61558-1の附属書Dによる。
ただし,表D.1の欄1)は,適用しない。
参考文献
参考文献は,JIS C 61558-1の参考文献による。

――――― [JIS C 61558-2-9 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 61558-2-9:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61558-2-9:2002(MOD)

JIS C 61558-2-9:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61558-2-9:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC2811:1995
工業用端子台
JISC2814-2-1:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-1部:ねじ形締付式接続器具の個別要求事項
JISC2814-2-2:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-2部:ねじなし形締付式接続器具の個別要求事項
JISC4003:2010
電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
JISC5101-14:2014
電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
JISC60068-2-32:1995
環境試験方法―電気・電子―自然落下試験方法
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC60695-10-2:2018
耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
JISC6575:1975
電子機器用筒形ヒューズ
JISC8269-2:2016
低電圧ヒューズ―第2部:専門家用ヒューズの追加要求事項(主として工業用ヒューズ)―標準化されたヒューズシステムA~K
JISC8269-2-1:2000
低電圧ヒューズ―第2-1部:専門家用ヒューズの追加要求事項(主として工業用のヒューズ)―第I章~第V章:専門家用標準ヒューズの例
JISC8283-2-3:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-2-3:2021
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8285-1:2007
工業用プラグ,コンセント及びカプラ―第1部:通則