JIS C 62841-3-10:2021 手持形電動工具,可搬形電動工具並びに芝生用及び庭園用電動機械の安全性―第3-10部:可搬形切断機の個別要求事項 | ページ 2

           4
C 62841-3-10 : 2021

7 分類

  分類は,JIS C 62841-1:2020の箇条7による。

8 表示及び取扱説明書

  表示及び取扱説明書は,次によるほか,JIS C 62841-1:2020の箇条8による。
8.1 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
電動工具には,出力スピンドルの定格無負荷速度も表示しなければならない。
8.2 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
電動工具には,次の安全警告も表示しなければならない。
“ 警告 必ず保護メガネを着用して下さい”,又はISO 7010の記号M004若しくは次の安全標識
目の保護記号は,防音保護具,防じんマスクなどの他の個人用保護具を追加するなどの修正をしてもよ
い。
8.3 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
電動工具には,次の追加情報も表示しなければならない。
− といしの直径D
− 電動工具には,浮出し矢印,彫込み矢印又はこれらと同等の印を消えない方法によって,回転方向を
表示しなければならない。
8.14.1 追加(“安全説明書の全て”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
切断機は,8.14.1.101の追加の安全性に関する警告を記載しなければならない。この部分は,“一般的な
電動工具の安全性に関する警告”とは別に印刷してもよい。
8.14.1.101の全ての警告について,“切断ユニット”という用語は,製造業者の指示によって,別の適切
な用語に置き換えてもよい。
追加
8.14.1.101 切断機のための安全性に関する警告
切断機のための安全性に関する警告は,次を記載しなければならない。
a) 切断機の安全警告
1) 自分自身及び周囲の人は,回転といしの平面上から離れて下さい。破損したといしの破片又は誤っ
てといしに触れることから作業者を保護するため,ガードを使用して下さい。

――――― [JIS C 62841 pdf 6] ―――――

                                                                                             5
C 62841-3-10 : 2021
2) お使いの電動工具には,繊維補強といし又はダイヤモンド切断といしだけを使用して下さい。取扱
説明書で指定するといし以外の先端工具を使用すると,安全に作業できずけがをするおそれがあり
ます。
3) といしは,最高許容回転数が,電動工具に表示する定格速度以上のものを使用して下さい。といし
の最高許容回転数を超えて使用すると,破損して飛び散りけがをするおそれがあります。
4) といしは,推奨する用途にだけ使用して下さい。例えば,切断といしの側面で研磨しないで下さい。
繊維補強といしは,外周で切断することを目的としています。これらのといしの側面に力を加える
と,といしが飛び散りけがをするおそれがあります。
5) フランジは,取扱説明書に従って,といしに適した直径をもち損傷のないものを必ず使用して下さ
い。適切なフランジを使用しないと,といしが飛び散りけがをするおそれがあります。
6) といしの外径及び厚さは,取扱説明書で指定する範囲のものを使用して下さい。不適切な寸法のと
いしを使用すると,適切にガードできずけがをするおそれがあります。
7) といし及びフランジのアーバ寸法は,電動工具のスピンドルに適合するものを使用して下さい。電
動工具のスピンドルに合わない軸穴のあるといし又はフランジは,バランスが崩れ,過度に振動し,
制御不能になる場合があります。
8) 損傷したといしは,使用しないで下さい。毎回使用前に,といしに欠け及びひびがないかを点検し
て下さい。電動工具又はといしを落とした場合,損傷がないか点検するか,又は損傷していないと
いしに交換して下さい。といしの点検及び取付け後,自分自身及び周囲の人は,回転といしの平面
上から離れ,電動工具を最大無負荷回転数で規定する時間試運転して下さい。損傷したといしは,
通常,この試験中に破損します。
9) 事業者の方へ
先端工具の取替え,又は取替え時の試運転は,法及び規則で定める特別教育を受けた人に行わせ
て下さい(関連法令 : 労働安全衛生規則 第三十六条,労働安全衛生法 第五十九条,及び安全衛生
特別教育規程 第二条より抜粋)。
研削といしについては,その日の作業を開始する前には1分間以上,研削といしを取り替えたと
きには3分間以上試運転をしなければならない(関連法令 : 労働安全衛生規則 第二編 安全基準 第
一章 機械による危険の防止 第百十八条より抜粋)。
10) 個人用保護具を着用して下さい。用途に応じて,保護面,安全ゴーグル又は安全メガネを適用して
下さい。必要に応じて,防じんマスク,防音保護具,手袋,及びといし又は加工物の小さな切削粉
を止めることのできる作業用エプロンを着用して下さい。安全ゴーグル又は安全メガネは,といし
又は加工物の小さな破片切削粉から目を保護できるものを使用して下さい。防じんマスク又は呼吸
用保護具は,作業によって発生した粉じんの通過を阻止できるものを使用して下さい。過度な騒音
に長時間さらされると,難聴になる可能性があります。
11) 周囲の人が,作業エリアから十分な距離を保てるようにして下さい。作業エリアに立ち入る人は,
必ず保護具を着用して下さい。加工物の破片又は破損したといしが広い範囲に飛び散り,けがをす
るおそれがあります。
12) 電源コードは,回転しているといしに接触しないようにして下さい。電源コードが回転といしに触
れると,電源コードが切れたり,又は巻き込まれたりして,回転中のといしに手又は腕が巻き込ま
れるおそれがあります。
13) 電動工具の通気孔は,定期的に掃除して下さい。モータのファンが製品内部に粉じんを吸引して,
粉末状の金属が堆積すると,感電又は短絡の原因となることがあります。
14) 可燃物の近くで電動工具を使用しないで下さい。木材などの可燃物の上に置いた状態で,電動工具

――――― [JIS C 62841 pdf 7] ―――――

           6
C 62841-3-10 : 2021
を使用しないで下さい。切断時の火花で可燃物に引火する可能性があります。
15) 冷却液を必要とするといしは,使用しないで下さい。水又は他の冷却液を使用すると,重大な感電
の原因となることがあります。
注記 上記の注意事項は,液体システムでの使用を目的として特別に設計された電動工具には適
用しない。
b) キックバック及び関連警告 キックバックは,回転するといしが挟み込まれたり又は引っ掛かったり
したときに生じる急激な反応です。挟み込み又は引っ掛かりによって,回転するといしが急速に停止
し,制御を失った切断ユニットが作業者に向かって上方に跳ね返ります。
例えば,繊維補強といしが加工物によって挟み込み又は引っ掛かった場合,挟み込んだ場所にある
といしのエッジが材料の表面に食い込み,といしが乗り上げたり反発したりする可能性があります。
このような条件下では,繊維補強といしが破損する可能性もあります。
キックバックは,電動工具の誤った操作によって発生するため,次に示す適切な予防措置を講じる
ことで回避することができます。
1) 電動工具を確実に握り,身体及び腕を固定して,キックバック力に抵抗できるようにする。適切な
予防措置を講じた場合,作業者は,上向きのキックバック力を制御できます。
2) 回転するといしの線上に身体を合わせないで下さい。キックバックが発生すると,切断ユニットが
作業者に向かって上方に跳ね返ります。
3) チェーン刃,ウッドカービングブレード,外周のセグメント間の隙間が10 mmを超えるダイヤモン
ドといし,又はのこ刃を取り付けないで下さい。このような刃は,キックバックが頻繁に発生し,
制御不能になります。
4) といしをかみ込ませたり,又は過度の圧力をかけたりしないで下さい。指定する寸法を超える加工
物の切断は,行わないで下さい。過負荷で切断すると,といしの負荷が増し,ねじれ又は拘束が発
生しやすくなり,キックバックが発生したり,といしが破損したりするおそれがあります。
5) といしが材料に食い込んで回転しない場合,又は何らかの理由で切断を中断している場合は,電動
工具のスイッチを切り,といしが完全に停止するまで切断ユニットを動かないように保持して下さ
い。といしが動いている間に,切断箇所からといしを外そうとすると,キックバックが発生する場
合があります。といしが拘束している場合,拘束の原因を調査し,取り除いて下さい。
6) 加工物内では,切断操作を再開しないで下さい。加工物の外でといしを全速力にし,再度切断部に
慎重に挿入して下さい。電動工具を加工物内で切断を再開すると,といしが拘束したり,乗り上げ
たり,キックバックが発生することがあります。
7) テーブルの幅よりも長い加工物を切断する場合は,といしの挟み込み及びキックバックの可能性を
最小限に抑えるように,加工物を支持して下さい。長い加工物は,自重でたわむことがあるので,
切断線付近の加工物の下,及び加工物の両端付近を支えて下さい。
8.14.2 追加[細別a)の8)の後に,次を追加し適用する。]
101) 使用できる附属品(ダイヤモンドといし又は繊維補強といし),といしの直径,といしの厚さ,及
び内径に関する情報
ダイヤモンドといしを使用する場合は,次のものを使用することを指示
− 外周の研磨リムが連続した,又は外周のセグメントのそれぞれの隙間が10 mm以下のもの
− 外周にセグメントがあるものは,セグメント間のリーディングチップのすくい角がマイナスの
もの
注記101 すくい角がマイナスのものは,図102の記号4を参照。

――――― [JIS C 62841 pdf 8] ―――――

                                                                                             7
C 62841-3-10 : 2021
102) 繊維補強といしを使用する場合は,使用できる“繊維補強といし”の説明又は形式
103) 常時,切断機を安定した水平な場所で使用することの指示,及び作業台などで使用する場合の切
断機の固定方法の指示
104) 直角及び最大傾斜角度での最大切断能力に関する情報
追加[細別b)の8)の後に,次を追加し適用する。]
101) ブロッタが繊維補強といしに附属している場合,ブロッタを適切に使用するための指示
102) 附属品の取付け,適切なフランジの使用,といしの使用及び手入れに関する指示。リバーシブル
フランジの場合,フランジを適切に取り付けるための指示
103) 上記a)の101)に従って,指示に規定している様々な種類の全てのといしの使用に関する作業者へ
の指示
104) 加工物の固定及び支持方法の指示
105) 個人用防護具の着用に関する指示
− 防音保護具
− といしを取り扱うときの手袋
追加[細別c)の7)の後に,次を追加し適用する。]
101) 附属品の保管及び取扱いに関する指示

9 充電部への近接に対する保護

  充電部への近接に対する保護は,JIS C 62841-1:2020の箇条9による。

10 始動

  始動は,JIS C 62841-1:2020の箇条10による。

11 入力及び電流

  入力及び電流は,JIS C 62841-1:2020の箇条11による。

12 温度上昇

  温度上昇は,JIS C 62841-1:2020の箇条12による。

13 耐熱性及び耐火性

  耐熱性及び耐火性は,JIS C 62841-1:2020の箇条13による。

14 耐湿性

  耐湿性は,JIS C 62841-1:2020の箇条14による。

――――― [JIS C 62841 pdf 9] ―――――

           8
C 62841-3-10 : 2021

15 耐腐食性

  耐腐食性は,JIS C 62841-1:2020の箇条15による。

16 変圧器及び関連回路の過負荷保護

  変圧器及び関連回路の過負荷保護は,JIS C 62841-1:2020の箇条16による。

17 耐久性

  耐久性は,JIS C 62841-1:2020の箇条17による。

18 異常運転

  異常運転は,次によるほか,JIS C 62841-1:2020の箇条18による。
18.8 安全重要機能をもつ電子回路
置換(表4を,次に置き換え適用する。)
表4−要求する性能レベル
安全重要機能(SCF)のタイプ及び目的 最低性能レベル(PL)
電源スイッチ−意図しないオンを妨げる。 18.6.1の故障条件で評価したとき,安全重要機能
(SCF)が損なわれてはならない。
電源スイッチ−要求時にオフが可能である。 18.6.1の故障条件で評価したとき,安全重要機能
(SCF)が損なわれてはならない。
18.3の試験に合格する全ての電子回路 レベルc
スピンドルの速度が定格速度(無負荷)の120 % レベルc
を超えることを防止するための過速度防止
規定する方向に回転する。 レベルb
21.18.2.3で要求するロックオフ機能 レベルb
箇条18に規定する最高温度限界の超過防止 レベルa
23.3で要求する自己復帰の防止 レベルa

19 機械的危険

  機械的危険は,次によるほか,JIS C 62841-1:2020の箇条19による。
19.1 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
ホイールガードに対しては,この要求事項は適用せず,19.101を適用する。
19.6 置換(19.6全てを,次に置き換え適用する。)
電動工具は,通常使用の下で過剰な速度が発生しないように設計しなければならない。電動工具の回転
数は,いかなる使用条件下においても定格無負荷速度を超えてはならない。
適否は,電動工具を5分間運転した後,目視検査及び速度を測定することによって判定する。無負荷速

――――― [JIS C 62841 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS C 62841-3-10:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62841-3-10:2015(MOD)
  • IEC 62841-3-10:2015/CORRIGENDUM 1:2016(MOD)

JIS C 62841-3-10:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 62841-3-10:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISC2809:2014
平形接続子
JISC2814-2-1:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-1部:ねじ形締付式接続器具の個別要求事項
JISC2814-2-2:2009
家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第2-2部:ねじなし形締付式接続器具の個別要求事項
JISC3010:2019
電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
JISC4908:2007
電気機器用コンデンサ
JISC5101-14:2014
電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
JISC60664-1:2009
低圧系統内機器の絶縁協調―第1部:基本原則,要求事項及び試験
JISC61558-1:2019
変圧器,リアクトル,電源装置及びこれらの組合せの安全性―第1部:通則及び試験
JISC61558-2-16:2012
入力電圧1 100V以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安全性―第2-16部:スイッチモード電源装置及びスイッチモード電源装置用変圧器の個別要求事項及び試験
JISC61558-2-4:2012
入力電圧1 100V以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安全性―第2-4部:絶縁変圧器及び絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験
JISC61558-2-6:2012
入力電圧1 100V以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安全性―第2-6部:安全絶縁変圧器及び安全絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験
JISC6575:1975
電子機器用筒形ヒューズ
JISC7550:2011
ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
JISC7709-1:1997
電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
JISC8280:2011
ねじ込みランプソケット
JISC8280:2021
ねじ込みランプソケット
JISC8283-1:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
JISC8283-3:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第3部:スタンダードシート及びゲージ
JISC8300:2019
配線器具の安全性
JISC8702-1:2009
小形制御弁式鉛蓄電池―第1部:一般要求事項,機能特性及び試験方法
JISR6211-15:2014
といし―寸法―第15部:定置型又は可搬型切断機における切断といし