JIS C 62853:2020 ディペンダビリティ マネジメント―マネジメント及び適用の手引―オープンシステムディペンダビリティ(開放系総合信頼性)

JIS C 62853:2020 規格概要

この規格 C62853は、オープンシステムがオープンシステムディペンダビリティを達成するように,システムライフサイクルに対して課される要求事項に関する手引について規定。

JISC62853 規格全文情報

規格番号
JIS C62853 
規格名称
ディペンダビリティ マネジメント―マネジメント及び適用の手引―オープンシステムディペンダビリティ(開放系総合信頼性)
規格名称英語訳
Dependability management -- Guidance for management and application -- Open systems dependability
制定年月日
2020年9月23日
最新改正日
2020年9月23日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 62853:2018(IDT)
国際規格分類

ICS

21.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-09-23 制定
ページ
JIS C 62853:2020 PDF [77]
                                                                  C 62853 : 2020 (IEC 62853 : 2018)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 オープンシステムディペンダビリティ・・・・[7]
  •  4.1 オープンシステム・・・・[7]
  •  4.2 オープンシステム特有のディペンダビリティ課題・・・・[8]
  •  4.3 目標・・・・[9]
  •  4.4 オープンシステムディペンダビリティの達成・・・・[9]
  •  4.5 適応力及びフォールトトレランスとの関係・・・・[10]
  •  5 適合性・・・・[10]
  •  6 オープンシステムディペンダビリティを達成するためのプロセスビュー・・・・[11]
  •  6.1 概要・・・・[11]
  •  6.2 合意形成プロセスビュー・・・・[12]
  •  6.3 説明責任遂行プロセスビュー・・・・[18]
  •  6.4 障害対応プロセスビュー・・・・[29]
  •  6.5 変化対応プロセスビュー・・・・[39]
  •  附属書A(参考)オープンシステムディペンダビリティをもつライフサイクルモデルの例・・・・[52]
  •  附属書B(参考)ディペンダビリティケースのテンプレート例・・・・[56]
  •  附属書C(参考)スマートグリッド・・・・[66]
  •  参考文献・・・・[74]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 62853 pdf 1] ―――――

           C 62853 : 2020 (IEC 62853 : 2018)

まえがき

  この規格は,産業標準化法第14条第1項の規定に基づき,認定産業標準作成機関である一般財団法人
日本規格協会(JSA)から,産業標準の案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,経済産業
大臣が制定した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実用新案権に関わる確認に
ついて,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 62853 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
C 62853 : 2020
(IEC 62853 : 2018)

ディペンダビリティ マネジメント−マネジメント及び適用の手引−オープンシステムディペンダビリティ(開放系総合信頼性)

Dependability management-Guidance for management and application- Open systems dependability

序文

  この規格は,2018年に第1版として発行されたIEC 62853を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
オープンシステムとは,その境界,機能及び構造が時間とともに変化し,様々な視点に応じて異なった
認識及び記述のされ方をするシステムである。オープンシステムのディペンダビリティは,実環境で長期
的に運用されるシステムのライフサイクルに関して鍵となる属性である。オープンシステムディペンダビ
リティとは,期待されるサービスを要求されたときに要求されたように提供できるよう,目的,目標,環
境及び実際のパフォーマンスの変化に対応し,利害関係者の説明責任を継続的に維持する,というオープ
ンシステムの能力である。アベイラビリティ,信頼性,保守性及び支援性を含め,ディペンダビリティ属
性の概念自体は,オープンシステムについても従来のシステムと変わらない。しかし,オープンシステム
では,単独でシステム又はそのリスクを完全に理解する利害関係者はいない,という文脈でこれらの属性
を考える。
オープンシステムは,常にマルウェアによる攻撃にさらされているため,セキュリティは特に重要であ
る。また,オープンシステムは,その生涯を通じて継続的に変化するので,その設計プロセス(例えば,
製品開発のスパイラルモデルでモデル化されるもの)は,システムの全存続期間を通じて一定程度の活動
を継続する。
この規格は,IEC 60300-1の示すディペンダビリティ マネジメントをオープンシステムに関して詳細化
するものであり,オープンシステムのディペンダビリティ マネジメントのための追加的手引を提供する。
この規格は,四つのプロセスビューを用いてオープンシステムディペンダビリティの手引を提供する。
各プロセスビューは,システムのライフサイクルを記述するためのものとしてJIS X 0170:2020で規定さ
れているプロセス,アクティビティ及びタスクから連関するものを選択し,組み合わせている。
− 変化対応プロセスビュー
− 説明責任遂行プロセスビュー
− 障害対応プロセスビュー
− 合意形成プロセスビュー

――――― [JIS C 62853 pdf 3] ―――――

           2
C 62853 : 2020 (IEC 62853 : 2018)
これらのプロセスビューのアシュアランスを与えるディペンダビリティケースは,利害関係者がオープ
ンシステムディペンダビリティを達成するに当たって,次の点で極めて重要になる。
− 各々の責任の境界について理解し合意すること
− 実施に関する説明責任を割り当てること
− 変化を善良に管理すること
この規格の対象読者は,システムの利用者,所有者及び顧客から,オープンシステムディペンダビリテ
ィ要求事項充足のアシュアランスに関与し責任をもつ組織までと幅広い。組織には,全ての種類及び全て
の規模の公共·民間の団体(法人,政府機関,企業,非営利団体など)が含まれる。

1 適用範囲

  この規格は,オープンシステムがオープンシステムディペンダビリティを達成するように,システムラ
イフサイクル(以下,“ライフサイクル”という。)に対して課される要求事項に関する手引について規定
する。
この規格は,IEC 60300-1の適用に際してオープンシステムの特徴に対処するために必要となる変更点
を詳述することでIEC 60300-1を詳細化している。詳細は,ライフサイクルのプロセスを定めるJIS X
0170:2020に基づくプロセスビューとして定められる。
この規格は,製品,システム,プロセス又はサービスのライフサイクルに適用可能である。製品などに
関わる要素には,ハードウェア,ソフトウェア,人的側面又はそれらの組合せが考えられる。
オープンシステムは,殊更攻撃にさらされるものであるため,オープンシステムにとってセキュリティ
は特に重要である。
この規格は,オープンシステムのディペンダビリティを向上させるために利用することが可能である。
期待される成果がオープンシステムに特化したプロセスビューによって達成されることのアシュアランス
を提供するためにも利用することが可能である。組織が,オープンシステムにおけるディペンダビリティ
目標を達成するために必要となるアクティビティ及びタスクを定義する際の助けともなる。アクティビテ
ィ及びタスクには,ディペンダビリティに関するコミュニケーション,ディペンダビリティのアセスメン
ト及びライフサイクルを通してのディペンダビリティの評価が含まれる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62853:2018,Open systems dependability(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こと
を示す。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格のうち,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その
後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)
を適用する。
JIS X 0170:2020 システムライフサイクルプロセス
注記 対応国際規格における引用規格 : ISO/IEC/IEEE 15288:2015,Systems and software engineering

――――― [JIS C 62853 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
C 62853 : 2020 (IEC 62853 : 2018)
−System life cycle processes
JIS Z 8115 ディペンダビリティ(総合信頼性)用語
注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60050-192,International Electrotechnical Vocabulary−
Part 192: Dependability
IEC 60300-1,Dependability management−Part 1: Guidance for management and application

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS Z 8115による。
なお,IEC及びISOは,標準化に使用するための用語データベースを次のアドレスに維持している。
− IEC Electropedia : http://www.electropedia.org/
− ISO Online browsing platform : https://www.iso.org/obp
3.1
説明責任(accountability)
決定及び活動に関して,組織の統治機関,規制当局及びより広義にはその利害関係者に対して,責任の
ある対応をとれる状態
注釈1 説明責任には,一般に社会に対して責任のある対応をとれることが含まれる。
注釈2 ISO 26000:2010[1]の記載 : 説明責任によって,経営層はその組織の支配権をもつ人々に対して
説明する義務を負い,また,その組織は法規制に関し,規制当局に対して説明する義務を負う。
また,組織の決定及び活動が社会及び環境に与える全体的な影響の説明責任とは,組織が自ら
の決定及び活動によって影響を受ける人々及び一般に社会に対して,報告を行う義務が,その
影響及び状況の性質によって変わることを意味している。
注釈3 ISO 15489-1:2001[2]の定義 : 個人,組織及び集団はその行動に対する責任をもち,その行動を他
の人々に説明することを要求され得るという原則
(出典 : ISO 26000:2010の2.1を一部変更し,注釈1,注釈2及び注釈3を追加)
3.2
アシュアランスケース(assurance case)
最上位の主張(又は主張の集まり)は成り立つ,という論旨を支えるためにつくられた,理由付けら
れ,監査可能な成果物であって,主張を支える系統的な議論並びに議論の根拠となる証拠及び明示的な仮
定を含むもの
注釈1 アシュアランスケースは,次のものとそれらとの間の関連付けを含む。
− 性質についての一つ以上の主張
− 証拠及び仮定から論理的に主張を導く議論
− 主張を支持する議論の根拠となる一式の証拠,及び場合によっては,仮定
− 最上位の主張の選択及び推論の方法の選択を正当とする事由
注釈2 アシュアランスケースは,“システム,サービス又は組織は明確に定義された用途,環境及び期
間において,意図どおりに働く”ということを論旨とする,理由付けられ,説得力があり,一
式の証拠で支えられた議論として理解することが可能である。
(出典 : ISO/IEC 15026-1:2013[3]の3.1.3を一部変更し,注釈2を追加)

――――― [JIS C 62853 pdf 5] ―――――

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JIS C 62853:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62853:2018(IDT)

JIS C 62853:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 62853:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8115:2019
ディペンダビリティ(総合信頼性)用語

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