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C 8211 : 2020
せる装置。
3.3.6
過電流引外し装置(overcurrent release)
引外し装置の電流が規定値を超えたときに,時延あり又は時延なしに遮断器を開路させる引外し装置。
注記 場合によって,規定値は,電流の上昇率によってもよい。
3.3.7
反限時時延過電流引外し装置(inverse time-delay overcurrent release)
過電流の値の増加に対して,動作時間が短くなる過電流引外し装置。
注記 引外し装置の時延は,過電流の大きい値に対して一定の最低値に近付くように,設計してもよ
い。
3.3.8
直接過電流引外し装置(direct overcurrent release)
遮断器の主回路の電流によって直接付勢される過電流引外し装置。
3.3.9
過負荷引外し装置(overload release)
過負荷に対する保護を目的とした過電流引外し装置。
3.3.10
導電部(conductive part)
通常の使用時において,電気を導通させる機能をもつ部分。導電部には,電流を必ずしも通電しなくて
もよい。
3.3.11
露出導電部(exposed conductive part)
容易に人が接触可能で,通常は充電部にはなっていないが,故障したときに充電部となり得る導電部。
注記 露出導電部の例には,金属製のエンクロージャの壁,金属製の操作ハンドルなどがある。
3.3.12
端子(terminal)
外部回路への電気的接続を繰り返し行える遮断器の導電部分。
3.3.12.1
ねじ式端子(screw-type terminal)
各種のねじ又はナットを用いて直接的又は間接的に,導体の接続及び取外し,又は複数の導体の相互接
続が可能な端子。
3.3.12.2
ピラー端子(pillar terminal)
導体を孔又は空洞に差し込み,ねじの先端で締め付ける方式のねじ式端子の一種。
注記1 ピラー端子とは,締付圧力をねじの先端から直接加えるか,又はねじの軸の圧力を中間の締
付金具を介して加えるものを呼ぶ。
注記2 ピラー端子の例を,図F.1に示す。
注記3 ピラー端子には,箱形端子及びソルダレス端子を含む。
(IEC 60050-442:1984,442-06-22)
――――― [JIS C 8211 pdf 11] ―――――
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C 8211 : 2020
3.3.12.3
ねじ端子(screw terminal)
導体をねじの頭で締め付けられるねじ式端子の一種。
注記0A ねじ端子とは,締付け圧力をねじの頭で直接加えるか,又は座金,当て金,電線のばらけ防
止金具などの中間部品を介して加える端子を呼ぶ。
注記1 ねじ端子の例を,図F.2に示す。
(IEC 60050-442:1984,442-06-08)
3.3.12.4
スタッド端子(stud terminal)
導体をナットの下で締め付けるねじ式端子の一種。
注記1 スタッド端子とは,締付圧力を適切な形のナットで直接加えるか,又は座金,当て金,電線
のばらけ防止金具などの中間部品を介して加えるものを呼ぶ。
注記2 スタッド端子の例を,図F.2に示す。
(IEC 60050-442:1984,442-06-23)
3.3.12.5
サドル端子(saddle terminal)
導体を複数のねじ又はナットによって,サドルの下で締め付けるねじ式端子の一種。
注記 サドル端子の例を,図F.3に示す。
(IEC 60050-442:1984,442-06-09)
3.3.12.6
ラグ端子(lug terminal)
ねじ又はナットによって,直接的又は間接的に,導体接続用ラグ又は銅帯を締め付けるように設計した
ねじ端子又はスタッド端子。
注記1 ラグ端子の例を,図F.4に示す。
注記1A 圧着端子又は銅帯接続端子とも呼ぶ。
(IEC 60050-442:1984,442-06-16)
3.3.12.7
ねじなし端子(screwless terminal)
絶縁被覆のぎ取り以外は処理をしない導体を板ばね,くさび,偏心器(円運動を前後運動に変えるも
の),円柱形状などを用いて,直接的又は間接的に,導体の接続及び取外し,又は複数の導体の相互接続が
できる端子。
(IEC 60050-442:1984,442-06-16 修正)
3.3.12.8
差込端子(plug-in terminal)
配線の接続を取り外すことなく,電気的接続及び切り離しが可能な端子。
注記 差込端子とは,特別な工具を用いないで,固定部品又は可動部品の弾力性,ばねなどによって
電気的に接続するものを呼ぶ。
3.3.13
タッピンねじ(tapping screw)
穴にねじ込んで使用したとき,ねじ山を形成するねじ。
――――― [JIS C 8211 pdf 12] ―――――
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注記1 このねじの端部は,ねじ山の谷径によるテーパ部をもつテーパねじで構成されている。
注記2 テーパ部のねじ山数を超える十分な回転の後に,ねじが確実に形成できるように作られてい
る。
3.3.13.1
ねじ山転造タッピンねじ(thread-forming tapping screw)
連続したねじ山をもつタッピンねじ。
注記1 このねじ山の機能は,タッピンねじが形成する穴から材料を除去するものではない。
注記2 ねじ山転造タッピンねじの一例を,図1に示す。
3.3.13.2
ねじ山切削タッピンねじ(thread-cutting tapping screw)
断続したねじ山をもつタッピンねじ。
注記1 このねじ山の機能は,タッピンねじが形成する穴から材料を取り除くことを意図している。
注記2 ねじ山切削タッピンねじの一例を,図2に示す。
3.4 操作条件に関する用語
3.4.1
閉操作(closing operation)
遮断器を開路位置から閉路位置まで移行させる操作。
3.4.2
開操作(opening operation)
遮断器を閉路位置から開路位置まで移行させる操作。
3.4.3
直接手動操作(dependent manual operation)
操作の速さ及び力が,操作者の操作に依存するような,人が直接エネルギーを加えるだけの操作。
(IEC 60050-441:1984,441-16-13)
3.4.4
間接手動操作(independent manual operation)
一連の操作中に蓄積及び引外しをする蓄積エネルギー操作で,人力がエネルギー源となるもの。その操
作の速さ及び力が操作者の操作には依存しない。
(IEC 60050-441:1984,441-16-16)
3.4.5
引外し自由遮断器(trip-free circuit-breaker)
閉動作が開始された後,閉の指令が維持されていても,自動開動作の指令によって開路位置に戻り,か
つ,そのまま開の状態を維持する可動接点をもつ遮断器。
ある電流を流して遮断を確実にするため,接点は瞬間的に閉路位置になることが必要であってもよい。
注記 (対応国際規格の注記は,許容事項であるため,本文に移した。)
3.5 特性値に関する用語
注記 特に規定しない限り,全ての電流及び電圧の値は実効値である。
3.5.1
定格値(rated value)
遮断器の動作条件に対して,製造業者が指定する値。
――――― [JIS C 8211 pdf 13] ―――――
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3.5.2
推定電流(prospective current)
遮断器の主回路を無視できるほどの小さいインピーダンスの導体で置き換えたとき,その回路に流れる
電流。
注記 推定電流とは,例えば,推定遮断電流,推定ピーク電流のように,実際の電流と同じようにみ
なす。
(IEC 60050-441:1984,441-17-01 修正)
3.5.3
推定ピーク電流(prospective peak current)
電流が流れ始める過渡期における推定電流のピーク値。
注記 この定義は,インピーダンスが瞬時に無限大からゼロに推移するような,理想的な遮断器によ
って電流が流れると仮定する。多相回路の場合で,電流が複数の異なる経路に流れる回路に対
しては,たとえ1極の電流でも,電流は全ての極に同時に流れると仮定する。
(IEC 60050-441:1984,441-17-02)
3.5.4
最大推定ピーク電流(maximum prospective peak current)
初期電流が,起こり得る最大値に達した瞬間の推定ピーク電流。
注記 多相回路の多極遮断器では,最大の推定ピーク電流は1極だけの電流を指す。
(IEC 60050-441:1984,441-17-04)
3.5.5
短絡投入容量及び短絡遮断容量(short-circuit making and breaking capacity)
遮断器が規定の条件の下で投入でき,開路時間の間,通電でき,かつ,遮断できるように設計されてい
る,実効値で表される推定電流の交流成分。
3.5.5.1
限界短絡遮断容量(ultimate short-circuit breaking capacity)
規定する試験シーケンスに従って遮断した後で,不動作電流の0.85倍の電流を規約時間の間,通電でき
る能力を規定しない遮断容量。
3.5.5.2
使用短絡遮断容量(service short-circuit breaking capacity)
規定する試験シーケンスに従って遮断した後で,不動作電流の0.85倍の電流を規約時間の間,通電でき
る能力を規定する遮断容量。
3.5.5.2A
コード短絡保護用瞬時遮断機能(instantaneous trip level for short-circuit protection of power-supply cords)
機器コードの絶縁被覆の劣化によって心線が線間接触して短絡状態になったとき,周辺可燃物の着火に
よる火災の発生を抑えるため,コードに流れる短絡電流を一定の領域以下で瞬時に遮断する機能。
3.5.6
遮断電流(breaking current)
遮断動作において,アークが発生した時点で遮断器の1極に流れる電流。交流の場合は,実効値で表す。
3.5.7
印加電圧(applied voltage)
――――― [JIS C 8211 pdf 14] ―――――
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C 8211 : 2020
遮断器を投入する直前の電圧で,遮断器の1極の端子間に存在する電圧。
注記 この定義は単極遮断器に適用する。多極遮断器の場合,印加電圧は,遮断器の電源側端子間の
電圧である。
3.5.8
回復電圧(recovery voltage)
電流遮断後,遮断器の1極の端子間に存在する電圧。
注記1 この電圧は,二つの連続する期間からなっている。第1の期間は過渡電圧が存在する期間で
あり,第2の期間は電力周波数による電圧,又は定常状態の回復電圧だけが存在する期間で
ある。
注記2 この定義は,単極遮断器に適用する。多極遮断器の場合は,回復電圧は遮断器の電源側端子
間の電圧である。
(IEC 60050-441:1984,441-17-25 修正)
3.5.8.1
過渡回復電圧(transient recovery voltage)
過渡特性が生じている期間の回復電圧。
注記 過渡電圧は,回路の特性及び遮断器の特性によって,振動,非振動,又はこれらの組合せとな
る。過渡電圧には,多相回路の中性点の電圧シフトも含まれる。
(IEC 60050-441:1984,441-17-26)
3.5.8.2
商用周波回復電圧(power-frequency recovery voltage)
過渡電圧現象が収束後の回復電圧。
(IEC 60050-441:1984,441-17-27)
3.5.9
開路時間(opening time)
閉路位置にある遮断器の主回路の電流が過電流引外し装置の動作値に達した瞬間から,アークを発生す
る接点が全ての極において開離するまでの時間。
注記 開路時間は,一般には動作時間とみなす。厳密にいえば,動作時間は引外し指令が出て引外し
機構が復帰できなくなった瞬間から開離を開始するまでの時間に適用する。
3.5.10 アーク時間に関する用語
3.5.10.1
単極のアーク時間(arcing time of a pole)
アークが発生した瞬間からアークが消滅するまでの時間。
(IEC 60050-441:1984,441-17-37 修正)
3.5.10.2
多極遮断器のアーク時間(arcing time of a multipole circuit-breaker)
最初のアークが始まった瞬間から全極のアークが最終的に消滅するまでの時間。
(IEC 60050-441:1984,441-17-38)
3.5.11
遮断時間(break time)
遮断器の開路時間の始まりからアーク時間の終わりまでの時間。
――――― [JIS C 8211 pdf 15] ―――――
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JIS C 8211:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60898-1:2015(MOD)
JIS C 8211:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.120 : 電気付属部品 > 29.120.50 : ヒューズ及びその他過電流保護装備
JIS C 8211:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC2134:2007
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2134:2021
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2809:2014
- 平形接続子
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC3307:2000
- 600Vビニル絶縁電線(IV)
- JISC3662-3:2003
- 定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第3部:固定配線用シースなしケーブル
- JISC3664:2007
- 絶縁ケーブルの導体
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-30:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60664-1:2009
- 低圧系統内機器の絶縁協調―第1部:基本原則,要求事項及び試験
- JISC60695-2-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC8201-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則
- JISC8201-2-2:2011
- 低圧開閉装置及び制御装置―第2-2部:漏電遮断器
- JISC8222:2004
- 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
- JISC8222:2021
- 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
- JISC8306:1996
- 配線器具の試験方法