JIS C 8284:2019 電気アクセサリ―家庭用及びこれに類する用途のケーブルリール | ページ 3

                                                                                              9
C 8284 : 2019
試験鋼線には,関係する部分との接触を示す電圧が40 V以上50 V以下の電気表示器を付ける。
8.2 感電に対して保護する部分は,適切な機械的強度をもたなければならない。また,通常の使用で緩
まないようにねじ又は同等の方法で確実に固定しなければならない。
適否は,目視検査並びに箇条21及び箇条23の試験によって判定する。

9 接地装置

  この箇条は,接地用端子をもつケーブルリールに適用する。
9.1 可触金属部を基礎絶縁だけによって充電部から絶縁したケーブル交換形ケーブルリールの場合は,
次による。
− 接地用端子は,箇条10の要求事項に適合しなければならない。
− 接地用端子は,通電用端子の近くに配置しなければならない。
− 可とうケーブルの交換中に内部接続が緩まないようにするために,接地用端子と可触金属部との内部
接続は,可とうケーブルの接続とは無関係でなければならない。
− (コンセントをクラス0機器用プラグが挿入できないタイプとする対応国際規格の規定を削除した。)
9.2 接地用端子の全ての部分は,それらの部分と接地用導体の銅,又はそれらの部分と接触する他の金
属との接触に起因する腐食の危険がないものでなければならない。ねじ又はナットが黄銅製,箇条26に適
合するめっきした鋼又は同等の耐食性をもつ他の金属製である場合には,接地用端子のボディは,金属フ
レーム又は外郭の一部でない限り,黄銅又は同等の耐食性をもつ他の金属製でなければならない。
9.3 接地用端子のボディがアルミニウム又はアルミニウム合金製のフレーム又は外郭の一部である場合
には,銅とアルミニウム又はアルミニウム合金との接触に起因する腐食の危険を避ける対策を講じなけれ
ばならない。
箇条26の試験に耐えるめっきした鋼製のねじ及びナットは,黄銅製と同等の耐腐食性をもつ金属製とみ
なし,推奨する。
9.4 絶縁故障の場合に充電部となるおそれのある可触金属部は,接地用端子に永久的かつ確実に接続し
なければならない。
この要求事項については,ベース又はカバー固定用の小ねじ及びこれに類するものは,絶縁故障の場合
に充電部となるおそれのある部分とはみなさない。
9.5 接地接続は,カバーの固定ねじの緩み,カバーの不注意な取付けなどを含めて,通常の使用で発生
するあらゆる状態の下で,有効で確実なものでなければならない。
9.19.5の要求事項に対する適否は,目視検査によって判定する。
9.6 外部可とう導体を接続することを意図した接地用端子は,ケーブル止めが不良となった場合,接地
用導体接続部に張力が加わるのは,通電線接続部の後であり,応力が過大な場合であっても,通電線が切
れた後に接地用導体が切れるように,接地用導体のたるみに対する十分な空間をもった設計でなければな
らない。
適否は,次の試験によって判定する。
通電線がケーブル止めから対応する端子へ可能な最短経路で通るように,可とうケーブルをケーブルリ
ールに接続する。
通電線を適正に接続した後,接地用導体の線心を接地用端子まで通して,適正な接続に必要な長さより
も8 mm長くして切断する。
次いで,接地用導体を接地用端子に接続する。それから,ケーブルリールのカバーを元どおり取り付け

――――― [JIS C 8284 pdf 11] ―――――

10
C 8284 : 2019
て適正に固定したときに,接地用導体の余長分を収納できなければならない。
9.7 ケーブルリールの内部接地回路は,あらゆる接合部,接点及びこれに類するものを含めて,電気抵
抗が低くなければならない。
適否は,箇条21に規定する試験の後に行う次の測定によって判定する。
無負荷電圧が12 V以下の交流電源を用い,ケーブルの定格電流の1.5倍又は25 Aのいずれか大きい方
に等しい電流を接地回路に流す。
電圧降下を測定し,電流及びその電圧降下から抵抗値を算出する。
抵抗値は,0.05 Ω以下でなければならない。
9.8 可触部が基礎絶縁だけによって充電部から絶縁したケーブルリールの場合,電源可とうケーブル接
続用の接地用端子とケーブルリールの可触金属部との間の接続は,電気抵抗が低くなければならない。
適否は,箇条21に規定する試験の後に行う次の測定によって判定する。
無負荷電圧が12 V以下の交流電源を用い,ケーブルの定格電流の1.5倍又は25 Aのいずれか大きい方
に等しい電流を接地回路に流す。電圧降下を測定し,電流及びその電圧降下から抵抗値を算出する。
抵抗値は,0.1 Ω以下でなければならない。
9.9 スリップリングのようなケーブルリールの内部可動接地極は,9.9.1及び9.9.2による。
9.9.1 電源側可とうケーブルの接地導体用端子と出力側の可とうケーブル又はコンセントの接地用端子
との間の可動接地接点は,二重にしなければならない。
一方はスリップリング又は同等に有効な極でなければならないが,他方は金属製の玉軸受,平軸受又は
これに類するものとすることができる。
9.9.2 電源側可とうケーブルの接地導体用端子とケーブルリールの可触金属部との間の可動接地極は,二
重にしなければならない。それぞれを金属製の玉軸受,平軸受又はこれに類するものとすることができる。

10 端子及び終端接続部

10.1 ケーブル非交換形ケーブルリールは,はんだ処理,溶接,圧着又は同等に効果的な再使用不能の接
続部をもつ終端接続部を備えていなければならない。
はんだ処理した可とう導体を圧着して行う接続は,圧着部がはんだ処理部以外でなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
10.2 ケーブル交換形ケーブルリールは,外部銅導体用のねじ端子を備えていなければならない。
導体を端子に締め付ける手段は,端子を所定位置に保持し,又は端子の回転を防止してもよいが,他の
部品を固定する役目をしてはならない。
内部接続部は,外部可とうケーブルの接続から独立していなければならない。
注記 内部接続部は,外部可とうケーブルを交換したときに内部配線の導体が端子内の適正位置を維
持する場合には,独立しているとみなされる。
適否は,目視検査によって判定する。
10.3 外部銅導体用のねじ端子
10.3.1 ケーブルリールは,表1に規定する公称断面積の銅導体を適切に接続できる端子をもたなければな
らない。

――――― [JIS C 8284 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
C 8284 : 2019
表1−導体の公称断面積
定格電流 硬い(単線又はより線)銅導体 可とう銅導体
公称断面積 最大導体径 公称断面積 最大導体径
A mm2 mm mm2 mm
16 A以下の可搬形ケーブルリール − − 0.75 以上 1.5 以下 1.8
10 A以下の固定形ケーブルリール 1以上2.5以下 2.2 0.75 以上 1.5 以下 1.8
1.5以上2×2.5以下
10 Aを超え16 A以下の固定形ケーブル 2.2 1 以上 1.5 以下 1.8
リール
適否は,目視検査並びに絶縁物を除去した硬いより線及び可とう導体の端を整形した後の最大の導体の
挿入によって判定する。
導体のむき出した端は,過度の力を加えずに,締付ユニットの穴に完全に入らなければならない。
10.3.2 ねじ端子は,特別な前処理なしに導体を接続できなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
注記 “特別な前処理”という用語は,導体の素線のはんだ付け,ケーブルラグの使用,アイレット
の形成などを含むが,端子に差し込む前の導体の整形又は端を束ねるための可とう導体のねじ
りは含まない。
10.3.3 ねじ端子は,適切な機械的強度をもたなければならない。導体を締め付けるためのねじ及びナット
は,ISOメートルねじ部又は同等のピッチのねじ部及び機械的強度をもたなければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
10.3.4 ねじ端子は,耐食性でなければならない。23.5に適合する金属製のボディをもつ端子は,この要求
事項に適合しているとみなす。
鉄材製の端子については,箇条26の試験を適用する。
10.3.5 ねじ端子は,締付手段を締めたり,緩めたりを繰り返しても端子が緩まず,内部導体に応力が加わ
らず,かつ,沿面距離及び空間距離が箇条24に規定する数値未満に下がらないように固定しなければなら
ない。
適否は,23.1の試験の後に目視検査によって判定する。
注記1 端子は,2本のねじで固定するか,顕著な遊びがないように1本のねじでくぼみに固定する
か,又は他の適切な手段によって緩まないようにすることができる。
注記2 他のロック手段のない封止用コンパウンドでの被覆は,十分とはみなさない。ただし,自硬
性樹脂を使用して通常の使用でねじりがかからない端子をロックすることができる。
10.3.6 ねじ端子は,過度に損傷することなく導体を締め付ける設計でなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
まず,表1に規定する最小断面積の導体,次に最大断面積の導体を用いて,締付ユニットに適切な数の
導体を取り付ける。
表2のトルクで締付ねじ又はナットを締める。

――――― [JIS C 8284 pdf 13] ―――――

12
C 8284 : 2019
表2−ねじ及びナットを試験するためのトルク
ねじの呼び径 トルクN・m
mm I II
2.8以下 0.2 0.4
2.8を超え 3.0以下 0.25 0.5
3.0を超え 3.2以下 0.3 0.6
3.2を超え 3.6以下 0.4 0.8
3.6を超え 4.1以下 0.7 1.2
4.1を超え 4.7以下 0.8 1.8
4.7を超え 5.3以下 0.8 2.0
列Iは,締めたときにねじが穴から突き出ない場合の頭なしねじ,及びねじの径よりも幅の広い刃をも
つドライバでは締めることができないねじに適用する。
列IIは,ドライバで締めるねじ並びにドライバ以外の手段で締めるねじ及びナットに適用する。
各導体について,図3に示すように配置して,次の試験を行う。
1本の導体の端を表3に規定する機器下の高さ(h)に配置した平板の適切なサイズのブッシングに通す。
ブッシングの中心線が,水平面の締付ユニットの中心と同心で,直径75 mmの円を描くように,そのブッ
シングを水平面に配置し,平板を毎分10±2回転の速さで回転させる。
締付ユニットの口とブッシングの上面との間の距離は,表3の高さの±15 mm以内でなければならない。
ブッシングは,絶縁導体の固着,ねじり又は回転を防止するために注油してもよい。
表3に規定するおもりを導体の端からつるす。試験時間は15分とする。
試験中に,導体が締付ユニットから抜け落ちたりしてはならない。また,締付ユニットの近くで切れた
り,導体がその後の使用を損なうような損傷を受けてはならない。
表3−導体の損傷を確認する配置のブッシング穴径,高さ及び導体のおもり(図3参照)
導体断面積 ブッシング 高さ 導体に対する
穴径b) h a) おもり
mm2 mm mm kg
0.75 6.5 260 0.4
1.0 6.5 260 0.4
1.5 6.5 260 0.4
2.5 9.5 280 0.7
注a) 高さhの許容範囲 : ±15 mm
b) ブッシング穴径が固着なしに導体を収容できるほど大きくない場合に
は,次に大きな穴サイズをもつブッシングを使用することができる。
端子に追加のねじり及び引張力を加えない。
この試験中に,単線又はより線の素線が端子から抜け出したり,端子のところで切れてはならない。
10.3.7 ねじ端子は,導体を金属面間で確実に締め付ける設計でなければならない。
適否は,目視検査及び次の試験によって判定する。
まず,表1に規定する最小断面積の導体,次に最大断面積の導体を用いて,端子に適切な数の導体を取
り付ける。
表2の該当列のトルクの3分の2に等しいトルクで締付ねじ又はナットを締める。
急激に力を加えることなく,各導体に表4に規定する引張力を導体スペースの軸方向に1分間加える。

――――― [JIS C 8284 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
C 8284 : 2019
表4−引張力
断面積 mm2 0.75 1.0 1.5 2.5
引張力 N 30 35 40 50
注記 10.3.6及び10.3.7の試験については,次によることができる。
a) ケーブルリールから分離した締付ユニットを試験する。
b) 製造業者が別の締付ユニットを提供する。
締付装置が2本又は3本の導体用である場合には,各導体に連続して適切な引張力を加える。この試験
中に,端子内で導体が顕著に動いてはならない。
10.3.8 ねじ端子は,締付ねじ又はナットを締めている間に硬い単線及びより線又は可とう導体の素線が抜
け落ちない設計又は配置でなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
表1に規定する最大断面積をもつ適切な導体を端子に取り付ける。
2本又は3本の導体をまとめて入れることを意図した端子は,許容する数の導体を取り付けて判定する。
端子には,JIS C 3662又はJIS C 3663に従った導体を取り付ける。
端子の締付装置に差し込む前に,硬い単線又はより線を真っすぐにする。さらに,硬いより線は,ほぼ
元の形状に戻る程度でねじってもよく,可とう導体は,長さ約2 cmに一様なねじりの完全な巻きが一つあ
るように一方向にねじる。
できれば締付ユニットの反対側から導体がちょうど突き出るまで,素線が最も抜け出しそうな位置に,
導体を締付ユニットに差し込む。
表2の該当列に規定するトルクの3分の2に等しいトルクで締付ねじを締める。
可とう導体については,反対方向に前と同様にねじった新しい導体を使用して試験を繰り返す。
この試験の後,導体の素線が締付ユニットから抜け出してはならない。
10.3.9 接地用端子の締付ねじ又はナットは,偶然に緩まないように適切にロックしなければならない。ま
た,工具を使用せずに緩めることが可能であってはならない。
適否は,手による試験によって判定する。
注記 IEC 60999に示す端子の設計は,この要求事項に適合する弾力性をもつ。

11 可とうケーブル及びその接続

11.1 ケーブルリールには,JIS C 3662又はJIS C 3663に適合した,オーディナリータフゴムシースコー
ド(タイプ60245 IEC 53)又はライトビニルシースコード(タイプ60227 IEC 52)以上のグレードの可と
うケーブルを付けなければならない。
着脱式可とうケーブルは,IEC 60884-2-7に従った延長コードセットでなければならず,かつ,箇条11
の他の要求事項に関連する規格に従わなければならない。
7.3.2に従って表示するような延長コードセットの1本以上をケーブルリールと一緒に使用者に提供しな
ければならない。
11.1.1 ケーブルの最小サイズは,ケーブルリールに組み込んだプラグ又は保護装置の最低定格に基づかな
ければならず,特に次による。
− 6 A以下 : 0.75 mm2以上
− 10 A : 1.0 mm2以上

――――― [JIS C 8284 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS C 8284:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61242:1995(MOD)
  • IEC 61242:1995/Amendment 1:2008(MOD)
  • IEC 61242:1995/Amendment 2:2015(MOD)

JIS C 8284:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8284:2019の関連規格と引用規格一覧