JIS C 8284:2019 電気アクセサリ―家庭用及びこれに類する用途のケーブルリール | ページ 7

                                                                                             29
C 8284 : 2019
注記2 全空間距離の計算では,幅1 mm未満の空間距離は無視する。

25 絶縁物の耐過熱性,耐炎性及び耐トラッキング性

25.1 耐過熱性及び耐炎性
電気的効果のために熱応力にさらされるおそれがあり,劣化するとケーブルリールの安全性を損なうお
それがある絶縁物製の部分は,異常な熱又は火によって過度な影響を受けてはならない。
適否は,次のグローワイヤ試験によって判定する。
次の条件の下でJIS C 60695-2-10及びJIS C 60695-2-11に従ってグローワイヤ試験を行う。
− 固定形ケーブルリールの通電部及び接地回路部分を所定位置に保持するために必要な絶縁物製の部分
については,850 ℃の温度で試験を行う。
− 可搬形ケーブルリールの通電部及び接地回路部分を所定位置に保持するために必要な絶縁物製の部分
については,750 ℃の温度で試験を行う。
− 通電部及び接地回路部分を所定位置に保持するために必要でない絶縁物製の部分については,それら
が通電部及び接地回路部分と接触していても,650 ℃の温度で試験を行う。
規定する試験を同一の試験品の複数の箇所で行わなければならない場合には,前の試験によって生じた
劣化が後で行う試験の結果に影響しないように注意する。
ワッシャといった小さな部分については,この細分箇条の試験は適用しない。
セラミック材製の部分については,試験を行わない。
注記 グローワイヤ試験は,規定する試験条件の下で電気的に加熱した試験ワイヤが絶縁物部分を発
火させないことを確認するため,又は規定する条件の下で加熱した試験ワイヤによって発火す
るおそれのある絶縁物製の部分が,炎若しくは供試部分からティシュペーパで覆った松材の板
に落下する燃焼部分若しくは溶滴によって延焼することなく限られた時間しか燃焼しないこと
を確認するために実施する。
可能な場合には,完全なケーブルリールを試験品として使用する。
完全なケーブルリールを使用して試験を行うことができない場合には,試験用にケーブルリールから適
切な部分を切り取って使用する。
試験は,1個の試験品を使用して行う。
疑義のある場合,更に2個の試験品を使用して試験を繰り返す。
グローワイヤ試験を1回行う。
試験中,試験品は,その意図する使用のうち,供試面を垂直位置にするなどして最も不利となるように
置く。
加熱素子又は赤熱素子が試験品と接触する可能性のある意図する使用条件を考慮して,グローワイヤの
先端を試験品の規定する表面に適用する。
次のいずれかの場合,試験品は,グローワイヤ試験に合格したものとみなす。
− 目に見える炎及び持続的な赤熱がない。
− 試験品の炎及び赤熱がグローワイヤを外してから30秒以内に消える。
ティシュペーパの発火又は板の焼け焦げがあってはならない。
25.2 耐トラッキング性
IPコードがIPX0を超えるケーブルリールに対し,充電部及び接地回路を支持又は接する絶縁部品は,
耐トラッキング性がなければならない。

――――― [JIS C 8284 pdf 31] ―――――

30
C 8284 : 2019
適否は,JIS C 2134に従って判定する。
セラミック製部品は,試験しない。
可能であれば15 mm×15 mm以上の試験品の平らな表面を水平の位置に置く。
試験する材料は,30±5秒の滴下間隔で試験溶液Aを使用して,保証トラッキング指数175に合格しな
ければならない。
合計50滴の滴が落下しないうちに電極間にフラッシュオーバ又は破壊が生じてはならない。

26 耐食性

  鉄部分は,さびに対する適切な保護がなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
脱脂剤に10分間浸せきして,供試部分から全てのグリースを除去する。次に,供試部分を温度20±5 ℃
の10 %塩化アンモニウム水溶液に10分間浸せきする。
乾燥せずに,滴を振り落としただけで,供試部分を温度20±5 ℃の水蒸気で飽和した箱の中に10分間
入れる。
温度100±5 ℃の恒温槽で供試部分を10分間乾燥した後,表面に腐食の痕跡があってはならない。
注記1 シャープエッジのさびの痕跡及びこすると取れる黄ばんだ膜は無視する。
小さなスプリング及びこれに類するもの並びに摩擦にさらされる非可触部分については,グリース層が
さびに対する十分な保護となる。
そうした部分については,グリース膜の有効性に疑問がある場合にだけ試験を行うが,このとき事前に
グリースを除去せずに試験を行う。
注記2 試験用に規定する液体を使用するときには,その蒸気の吸入を防止するために適切な対策を
講じることが望ましい。

27 EMC要求

27.1 イミュニティ
ケーブルリールは,電子的妨害に影響を受けない。したがって,イミュニティの試験は必要でない。
ケーブルリールに組み込んだ電子部品がある場合は,関連したEMC要求に従わなければならない。
注記 グローランプ(例えば,ネオン表示管及び類似のもの)は,ここでいう電子部品とはみなさな
い。
27.2 エミッション
ケーブルリールは,過度の電磁放射をしない。したがって,エッションの試験は必要でない。
ケーブルリールに組み込んだ電子部品がある場合は,関連したEMC要求に従わなければならない。
注記 グローランプ(例えば,ネオン表示管及び類似のもの)は,ここでいう電子部品とはみなさな
い。

――――― [JIS C 8284 pdf 32] ―――――

                                                                                             31
C 8284 : 2019
単位 mm
特定の許容範囲のない寸法に関する許容範囲 :
0
角度 : ( −10°)
長さ寸法 : 25 mm以下 : (0−0.05)
25 mmを超え : ±0.2 mm
試験指の材料 : 例えば調質鋼
この試験指の二つの関節は,一つの方向にだけ角度90+10°0まで曲げることができる。
ピン及び溝を使用する方式は曲げ角度を90°に制限するための可能な方式の一つにすぎない。そのため,これらの
細部の寸法及び許容範囲は図には示されていない。実際の設計では許容範囲(+10°0)で90°の曲げ角度を確保しなけれ
ばならない。
図1−標準試験指

――――― [JIS C 8284 pdf 33] ―――――

32
C 8284 : 2019
単位 mm
ゲージを校正するには,剛性鋼線に
対して1 Nの押し力をその軸方向に
加える。ゲージ内部スプリングの特性
はこの力を加えたときに表面A−A'
が表面B−B'と事実上同一の高さに
なるようなものでなければならない。
図2−強化保護をもつケーブルリールの充電部の非可触性を確認するためのゲージ

――――― [JIS C 8284 pdf 34] ―――――

                                                                                             33
C 8284 : 2019
単位 mm
図3−導体の損傷を確認するための配置
図4−衝撃試験器

――――― [JIS C 8284 pdf 35] ―――――

次のページ PDF 36

JIS C 8284:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61242:1995(MOD)
  • IEC 61242:1995/Amendment 1:2008(MOD)
  • IEC 61242:1995/Amendment 2:2015(MOD)

JIS C 8284:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8284:2019の関連規格と引用規格一覧