この規格ページの目次
- 5 性能
- 5.1 保持力
- 5.2 温度上昇
- 5.3 接触抵抗
- 5.4 開閉
- 5.5 絶縁抵抗
- 5.6 耐電圧
- 5.7 耐熱
- 5.8 ねじ端子部及びリード線の接続部の強度
- 5.9 刃取付部強度
- 5.10 栓刃可動形の回動性能
- 5.11 外郭強度
- 5.12 コード引止部(コード張力緩和装置)の強度
- 5.13 コード引出部(コード屈曲性能)の強度
- 5.14 ねじなし端子の性能
- 5.15 アンモニアガス耐久性
- 5.16 引張荷重
- 5.17 防水性
- 5.18 耐燃性
- 5.19 耐湿性
- 6 構造,寸法及び材料
- 6.1 構造一般
- 6.2 端子
- 6.3 絶縁体
- JIS C 8303:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS C 8303:2007の関連規格と引用規格一覧
7
C 8303 : 2007
表2−コード付きの差込プラグ及びコードコネクタボディの定格電流
取付コードの太さ(導体公称断面積)mm20.75 1.25 2.0 3.5
接続器の定格電流 A 一般コード 7 12 15 20
耐熱コード 7又は8 14 15 20
取付コードの許容電流が表1に規定するそれぞれの接続器の定格電流よりも大きい場合で
も,接続器の定格電流は表1の値を超えてはならない。
耐熱コードは,JIS C 3306の二種ビニルコード又はJIS C 3301のゴムコードで,天然ゴム
絶縁以外のものでなければならない。
取付コードには,JIS C 3301,及びJIS C 3306に規定するもの以外の断面積のもの又は素
線径の細いものを使用する場合でも,断面積は表2による。
5 性能
5.1 保持力
刃受の保持力は,7.2によって試験したとき,差込プラグの極数及び定格電流に従い,表3に示す値以内
でなければならない。ただし,引掛形及び抜止形差込接続器には適用しない。
表3−保持力
極数 定格電流 保持力
A N
2極 15以下 10 60
20 15 60
30 20100
2極接地極付 15以下 15 60
3極 20 20100
30,50 30120
3極接地極付 15以下 20 80
20 30130
30 40150
5.2 温度上昇
刃と刃受との接触部,ねじなし端子部及び栓刃可動形の刃の温度上昇は,7.3によって試験したとき,次
に示す値以下でなければならない。
a) 刃と刃受との接触部
定格電流 15 A以下 ······ 30 ℃
定格電流 20 A以上 ······ 40 ℃
b) ねじなし端子部 ······ 35 ℃
c) 栓刃可動形の刃 ······ 35 ℃
5.3 接触抵抗
接地極の刃と刃受との間,及び接地端子とアースターミナルとの間の接触抵抗は,7.4によって試験した
とき,50 mΩ以下でなければならない。
5.4 開閉
開閉は,7.5によって試験したとき,極間短絡その他使用上有害な故障が生じてはならない。
なお,パイロットランプ付きのものは,パイロットランプが正しく点滅しなければならない。
5.5 絶縁抵抗
絶縁抵抗は,7.6によって試験したとき,開閉試験前が100 MΩ以上,開閉試験後が5 MΩ以上でなけれ
――――― [JIS C 8303 pdf 11] ―――――
8
C 8303 : 2007
ばならない。
5.6 耐電圧
耐電圧は,7.7によって試験したとき,これに耐えなければならない。
5.7 耐熱
耐熱は,7.8によって試験したとき,合成樹脂成形品又はゴム成形品が軟化,変形,膨れその他使用上有
害な異常を生じてはならない。
5.8 ねじ端子部及びリード線の接続部の強度
ねじ端子部及びリード線の接続部の強度は,7.9によって試験したとき,次による。
a) ねじ端子の場合
端子又は端子ねじは,破損などの異常が生じてはならない。
b) リード線付きの場合
リード線接続部は,破損などの異常が生じてはならない。
5.9 刃取付部強度
刃取付部強度は,7.10によって試験したとき,次による。
a) 刃をかしめ止め又はねじ止めしたもので,かつ,刃の出口が保持又は固着されていないものは,7.10 a)
によって試験したとき,刃の取付部に,破損などの異常が生じてはならない。
b) ) 以外のもので,外郭が丸形のもの,平形のもの及び刃の支持部周辺を熱硬化性樹脂のように硬い絶
縁物で覆った一体成形のものは,7.10 b) によって試験したとき,刃が取付部から脱出などの異常が生
じてはならない。
c) 一体成形のものは,次による。ただし,刃の支持部周辺を熱硬化性樹脂のように硬い絶縁物で覆った
一体成形のものは除く。
1) 7.10 c) 1) によって試験したとき,刃の曲げに要する力は40 N以上でなければならない。
2) 7.10 c) 2) によって試験したとき,刃の破断又はその取付部外郭が破損などの異常が生じてはならな
い。
3) 7.10 c) 3) によって試験したとき,刃は破断などの異常が生じてはならない。
5.10 栓刃可動形の回動性能
栓刃可動形のものは,7.19によって試験したとき,極間短絡その他使用上有害な故障が生じてはならな
い。
5.11 外郭強度
外郭強度は,7.11によって試験したとき,外郭の破損その他使用上有害な故障があってはならない。た
だし,外郭押圧試験はプラグ,コードコネクタボディ及びマルチタップに,振り子自重落下試験はプラグ,
コードコネクタボディ及びコード接続式マルチタップに,単体自重落下試験は差込式マルチタップに限っ
て行う。
5.12 コード引止部(コード張力緩和装置)の強度
コード付きのもの及びコードが接続できるもののコード引止部の強度は,7.12によって試験したとき,
電源コードと内部端子との接続部のずれが2 mm以下でなければならない。ただし,試験はプラグ,コー
ドコネクタボディ及びコード接続式マルチタップにだけ適用する。
5.13 コード引出部(コード屈曲性能)の強度
コード付きのもののコード引出部強度は,7.13によって試験したとき,線間短絡を生じることなく,素
線の断線率が20 %以下でなければならない。
――――― [JIS C 8303 pdf 12] ―――――
9
C 8303 : 2007
5.14 ねじなし端子の性能
ねじなし端子の性能は,7.147.17によって試験したとき,それぞれ次に適合しなければならない。
なお,試験に用いる電線は,JIS C 3307の軟銅単線とする。
二つ以上の太さ(呼び)の電線を接続する端子の場合は,最小及び最大の太さ(呼び)の電線で,それ
ぞれ別個の試験品について試験を行う。
a) 引張強度 引張強度は,7.14によって試験したとき,電線の脱出,端子部の破損その他使用上有害な
故障を生じてはならない。
b) 曲げ強度 曲げ強度は,7.15によって試験したとき,電線の脱出,端子部の破損その他使用上有害な
故障を生じることなく,5.2に適合しなければならない。
c) 端子ヒートサイクル 端子ヒートサイクルは,7.16によって試験したとき,125サイクル目の温度上
昇値は25サイクル目の温度上昇値に8 ℃を加えた値を超えてはならない。ただし,接地端子及びア
ースターミナルには,この試験は適用しない。
d) 耐過電流 耐過電流は,7.17によって試験したとき,端子部に使用上有害な故障が生じてはならない。
5.15 アンモニアガス耐久性
アンモニアガス耐久性は,7.18によって試験したとき,端子ねじその他黄銅部材に破損及びひび割れが
あってはならない。ただし,コンセント以外のものには適用しない。
5.16 引張荷重
引張荷重は,7.20によって試験したとき,外郭又はコードグリップの破損その他使用上有害な故障を生
じてはならない。
5.17 防水性
防水性は,7.21によって試験したとき,次による。
a) 防雨形のものは,充電部に浸水があってはならない。
b) 防浸形のものは,器内に浸水があってはならない。
c) 絶縁抵抗は,7.6によって試験したとき,5 MΩ以上でなければならない。
d) 耐電圧は,7.7によって試験したとき,これに耐えなければならない。
5.18 耐燃性
電源電線などと一体成形されているコードコネクタボディの耐燃性は,7.22によって試験したとき,炎
を取り去った後60秒以内に自然に消えなければならない。
5.19 耐湿性
耐湿性は,JIS C 8282-1:2007の16.3(耐湿性)によって試験したとき,次による。ただし,当面の間,
この試験は適用しない。
a) 絶縁抵抗は,7.6によって試験したとき,5 MΩ以上でなければならない。
b) 耐電圧は,7.7によって試験したとき,これに耐えなければならない。
6 構造,寸法及び材料
適否は目視によって確認する。目視で対応できない場合は,計測又は試験によって確認する。
6.1 構造一般
構造は,次による。
a) 形状が正しく丈夫でなければならない。
b) プラグの抜差しが円滑で,電気的接触が確実でなければならない。
――――― [JIS C 8303 pdf 13] ―――――
10
C 8303 : 2007
c) 通常の使用状態で,充電金属部に人が容易に触れるおそれがあってはならない。
d) 開閉(プラグの抜差し)のとき,アークによって短絡又は地絡を生じるおそれがあってはならない。
e) 金属部の外郭(箱,ふた)などをもち,これにアークが達するおそれがあるものは,その部分に絶縁
物の裏打ちなどを施していなければならない。
f) 電線又はコードの貫通孔の部分は,電線又はコードを損傷するおそれがあってはならない。
g) 導電金具及び取付金具は,容易に緩みを生じない方法で堅固に取り付けてあるか,又は機能に影響し
ないように金具の動く範囲を有効に制限していなければならない。
h) ねじ,リベットなどで締め付けて通電する部分は,使用状態で収縮するおそれがある絶縁物を導体間
に挟んで同時に締め付けてはならない。ただし,絶縁物が収縮しても接触不良を生じるおそれがない
ようにしたものは,この限りでない。
i) コードを接続するものは,端子とコードとの接続部にはコードの張力が直接加わらないようにコード
の端末処置のできる空間があるか,又は適切な張力緩和装置を備えていなければならない。
j) 端子ねじのねじが作用している山数は,2以上とする。
k) 通常の使用状態で,ふたが脱落するおそれがあってはならない。
なお,ねじ込み式のものは,ねじの作用している山数が1以上とする。
l) 人が触れるおそれがある表面及び露出形(造営材などの表面に取り付けるもの)の台の裏面の充電金
属部は,それぞれの面から3 mm以上沈め,65 ℃で軟化しない絶縁性耐水質の混和物(硫黄を除く。)
を適量,容易に脱落しないように詰めていなければならない。ただし,台の裏側の充電金属部が取付
面と空間6 mm以上,沿面10 mm以上の距離があるものは,混和物を詰めなくてもよい。
m) 連用形のコンセント(図A. 31図A. 33参照)と取付枠との取付部は,コンセントを堅固に取り付け
ることができる構造でなければならない。
n) プラグ及びコードコネクタボディは,手に持って容易に抜き差しができるような大きさで,滑り止め
がなければならない。
o) 接地極をもつものは,これに該当するプラグを差し込んだとき接地極の刃が他の刃より早く接触しプ
ラグを抜くときは遅く開路する構造でなければならない。
p) 一体成形によるマルチタップは,刃受部を軟質の熱可塑性樹脂(軟質塩化ビニルなど)で直接固着し
てはならない。
q) 折曲刃(図A. 1,図A. 9参照)の器体側の端部(刃受に差し込まれない側)は,L字形に折り曲げる
などして,器体から抜け出さないように固着していなければならない。
r) 端子の代わりに口出線をもつものは,次による。
1) 口出線は,JIS C 3307,JIS C 3306,JIS C 3301,JIS C 3312,JIS C 3342,JIS C 3612などの規定に
適合した電線若しくはコード,又はこれらと同等以上のものでなければならない。
2) 端子と電線又はコードとの接続部は,かしめ止め,溶接などで確実に接続されていなければならな
い。
s) 栓刃可動形のものは,可動範囲内を円滑に回動し電気的接触が確実でなければならない。
6.2 端子
電線又はコードを接続する端子,端子ねじ及びねじなし端子は,次による。
a) 口出線付き又はコード付きのものを除き,端子は,定格電流に応じた太さの電線又はコードを容易に,
かつ,確実に接続できる構造でなければならない。
b) 端子ねじの頭部で直接電線又はコードを締め付けるもの(以下,巻締ねじ端子という。)の端子ねじ
――――― [JIS C 8303 pdf 14] ―――――
11
C 8303 : 2007
は,大頭丸平小ねじ(図B.1)であるか,又はこれと同等以上の締付け効果があるものでなければな
らない。ただし,接地極用端子ねじは,溝付六角頭小ねじ(図B.2)であるか,又はこれと同等以上
の締付け効果がある溝付小ねじでなければならない。
c) 端子ねじは黄銅製のものでなければならない。ただし,定格電流30 A以上の端子ねじで直接通電を目
的としない端子ねじ(接地端子ねじは除く。)は,JIS H 8610に規定する2級以上のめっきを施した鋼
製のものであってもよい。鋼製の場合は,JIS C 8306:1996の17.(2)(塩化アンモニウム試験)に適合
しなければならない。
d) 端子ねじの太さ(呼び)は,定格電流に従い,表4の値以上のものである。ただし,接地極の端子ね
じは,M4以上(定格電流が15 A以下のものはM3.5以上)とする。
表4−端子ねじの太さ(呼び)
定格電流 A 10,12,15 20 30 50
端子ねじの太さ(呼び) 巻締ねじ端子の場合 M4 a) M4 M4.5 M5
その他の締付方式の端子の場合 M3.5 M4 M4.5 M5
注a) コードだけを取り付けるものでは10 A,12 A及び15 AはM 3.5でもよい。
e) 端子ねじは部品の取付けに兼用してはならない。ただし,電線,コードの取付け・取外しのとき,部
品の取付けが緩むおそれがないものは,この限りではない。
f) アースターミナル用端子ねじを指で締めるものは,指で十分に締められ,かつ,容易に緩まない構造
でなければならない。
g) ねじなし端子は,次による。
1) 器具の定格は,20 A以下とする。
2) 電線の導体(以下,導体という。)に有害な損傷を与えることなく,十分な圧力で金属体の間に導体
が支持される構造でなければならない。
3) 導体を,直接端子へ正しく,かつ,容易に差し込むことによって接続ができる構造でなければなら
ない。また,指示された長さの導体を十分に差し込んだとき,器具の機能又は端子部分に有害な影
響を及ぼすおそれがない構造でなければならない。
4) 導体の取外しが容易に手でできる構造でなければならない。この場合,日常使用されるドライバな
どの簡単な工具を補助として用いるのはよいが,この工具の使用によって端子その他に有害な影響
を与えるおそれがない構造でなければならない。
5) 2本以上の導体を一つの端子に接続するものは,各導体を個々に接続支持及び取外しができる構造
でなければならない。ただし,導体の取外しは各導体を一括して同時にできるものであってもよい。
6) 接続に必要な導体の長さは,それぞれの器具に明りょうに表示しなければならない。
h) コード付きに用いるコード又はケーブルは,JIS C 3301,JIS C 3306,JIS C 3312,JIS C 3342若しく
はJIS C 3612の各規定に適合するもの,又はこれらと同等以上のものでなければならない。
i) 送り端子は,器具定格に相当する電線(直径が1.6 mm以上の単線,又は導体断面積が2 mm2以上の
より線)が接続できる構造でなければならない。
6.3 絶縁体
絶縁体は,次による。
a) 通常の使用状態における温度に耐えるものでなければならない。
b) これに接触又は近接した部分の温度に十分耐え,かつ,吸湿性が少ないものでなければならない。
電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和37年通商産業省令第85号)の1項の別表第四又は2項
――――― [JIS C 8303 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS C 8303:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8303:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0205-1:2001
- 一般用メートルねじ―第1部:基準山形
- JISB0205-2:2001
- 一般用メートルねじ―第2部:全体系
- JISB0205-3:2001
- 一般用メートルねじ―第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
- JISB1012:1985
- ねじ用十字穴
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC3301:2000
- ゴムコード
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC3307:2000
- 600Vビニル絶縁電線(IV)
- JISC3312:2000
- 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
- JISC3342:2012
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)
- JISC3612:2002
- 600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線
- JISC8375:1992
- 大角形連用配線器具の取付枠
- JISC8425:1984
- 屋内配線用合成樹脂線ぴ(樋)
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH3110:2018
- りん青銅及び洋白の板及び条
- JISH8610:1999
- 電気亜鉛めっき