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C 9815-1 : 2013
附属書JA
(参考)
騒音レベル値とA特性音響パワーレベル値との間の換算方法
JA.1 騒音レベル値とA特性音響パワーレベル値との間の換算
この附属書は,音響パワーレベル表示への移行,及びエアコンディショナ以外の家電品の騒音レベル表
示との関連付けのため,騒音レベル値とA特性音響パワーレベル値との間の換算方法について説明する。
無響室内に一つの音源があるとき,A特性音響パワーレベル値及び無響室内任意の位置での騒音レベル
値は,次のように換算できる。
JA.1.1 点音源の場合の換算式
Q
LPA=LWA+10 log10 (JA.1)
4πr2
ここに, LPA : 無響室内任意の位置での騒音レベル[dB(A)]
LWA : 音源のA特性音響パワーレベル[dB(A)]
r : 音源と受音点との距離(m)
Q : 指向係数
指向係数は,音源の指向性によって定まる係数である。
Q=1 : 音源の全面から放射している場合(無指向性音源)
Q=2 : 音源の半球面からの放射が大きい場合
JA.1.2 線音源の場合の換算式
線音源の場合の換算式は,次による。
l
a) 音源と受音点との距離が近い r≦ のときは,式(JA.2)による。
π
Q
LPA ≒ LWA1+10log 10 (JA.2)
2πr
ここに, l : 線音源の長さ(m)
LWA1 : 音源1 m当たりのA特性音響パワーレベル[dB(A)/m]
LWA1=LWA+10×log10 l
l<
b) 音源と受音点との距離が遠い r のときは,点音源の式を用いる。
π
JA.1.3 面音源の場合の換算式
面音源の場合の換算式は,次による。
a
a) 音源と受音点との距離が近い r≦ のときは,式(JA.3)による。
2π
LPA≒LWAa+3 (JA.3)
ここに, LWAa : 短辺a×長辺bの面音源の1 m2当たりのA特性音響パワ
ーレベル[dB(A)/m2]
LWAa=LWA−10×log10 a×b
a : 面音源の短辺(m)
b : 面音源の長辺(m)
a b
b) 音源と受音点との距離が中程度2π 2
――――― [JIS C 9815-1 pdf 16] ―――――
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C 9815-1 : 2013
a
log10
LPA ≒ LWAa+10 −5 (JA.4)
r
b<
c) 音源と受音点との距離が遠い r のときは,式(JA.5)による。
2
ab
log10
LPA ≒ LWAa+10 −8 (JA.5)
r2
JA.2 代表的換算例
JA.2.1 換算式の選択
機器の大きさ及び計測位置までの距離によって,式(JA.1)から式(JA.5)を選択する必要がある。ルームエ
アコンディショナは,近距離においては面音源と考えられるため,JA.1.3の区分に従って場合分けをする
のがよい。ここで,式(JA.5)は式(JA.1)と同じく点音源からの距離減衰を表した式であり,式(JA.5)の代わ
りにより簡便な式(JA.1)を用いてもよい。
JA.2.2 ルームエアコンディショナ室外機
ルームエアコンディショナ室外機の騒音レベルは,JIS C 9612:2005において機器側面から1 m離れた垂
直面で騒音レベルが最大となる点で計測することを規定している。音源と受音点との距離が1 mなので,
機器の長辺が2 mより小さい場合には,式(JA.5)を用いるのがよい。より簡便な式(JA.1)を用い,全面から
の放射があると考えてQ=1とおけば,換算式は式(JA.6)のようになる。
LPA=LWA−11 (JA.6)
一般的なルームエアコンディショナ室外機の場合,長辺は2 m以下であり,式(JA.6)で換算できる。
JA.2.3 パッケージエアコンディショナ室外機
パッケージエアコンディショナ室外機の騒音レベルは,JIS B 8616において機器側面から1 m離れた垂
直面で騒音レベルが最大となる点で計測すると規定している。音源と受音点との距離が1 mなので,機器
の長辺が2 mより小さい場合には,式(JA.5)を用いるのがよい。より簡便な式(JA.1)を用い,全面からの放
射があると考えてQ=1とおけば,換算式は式(JA.6)のようになる。
機器の長辺が2 m以上,かつ,短辺が6.28 m未満の場合は,式(JA.4)を用い,短辺が6.28 m以上の場合
には式(JA.5)を用いるのがよい。
JA.3 換算における注意点
JA.3.1 騒音レベル値からA特性音響パワーレベル値への換算の場合
騒音レベル値からA特性音響パワーレベル値を算出する場合,距離減衰を過大評価するとA特性音響パ
ワーレベルを過大評価することになる。例えば,点音源として換算する場合,機器が大きいほど実際の距
離減衰は小さくなり,A特性音響パワーレベルを過大評価することになる。
JA.3.2 A特性音響パワーレベル値から騒音レベル値への換算の場合
A特性音響パワーレベル値から騒音レベル値を算出する場合,距離減衰を過大評価すると騒音レベルを
過小評価することになる。例えば,点音源として換算する場合,機器が大きいほど実際の距離減衰は小さ
くなり,騒音レベルを過小評価することになる。
参考文献 JIS B 8616 パッケージエアコンディショナ
JIS C 9612:2005 ルームエアコンディショナ
――――― [JIS C 9815-1 pdf 17] ―――――
C9
3
附属書JB
81
(参考)
5-
1 : 2
JISと対応国際規格との対比表
013
ISO 13261-1:1998 Sound power rating of air-conditioning and air-source heat pump equipment
JIS C 9815-1:2013 エアコンディショナ及び空気熱源ヒートポンプの定
格音響パワーレベル−第1部 : 直吹き形室外機 −Part 1: Non-ducted outdoor equipment
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
国際規 及びその内容 の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範囲 1 JISとほぼ同じ 変更 ISO規格にはない“可変能力形圧縮機をISO 13261-1:1998では,可変能力
形圧縮機を搭載したエアコンディ
搭載したもの”を含むとした。また,空
ショナ及び空気熱源ヒートポンプ
気熱源ヒートポンプの定義は,空気対空
気ヒートポンプとすることを明確にし は回転数の変化によって騒音値が
た。 変わるために,当面,対象外とし
た。しかし,日本のほとんどのエ
アコンディショナ及び空気熱源ヒ
ートポンプは,可変能力形圧縮機
を搭載してきているために,この
JISでは適用範囲に含めることと
した。
4 騒音試験に 4.1.2A − − 追加 騒音測定条件を追加。 測定の精度向上のため。
対する要求事
項
5 騒音評価手 5.5.3.1冷房試験 5.5.3.1 追加 国内で使用する機器については,JIS B国内規格と整合させた。
順 8615-1及びJIS B 8615-2に規定するT1
条件を,標準条件とした。
5.5.3.2暖房試験 5.5.3.2 追加 国内で使用する機器については,JIS B国内規格と整合させた。
8615-1及びJIS B 8615-2に規定する暖房
標準条件を,標準条件とした。
6 表示 6.1.3 6.1.3 JISとほぼ同じ 削除 ISO 4871:1996には4.2そのものが
ISO 4871:1996 には4.2はなく,規格全体
の要求事項に適合することとした。 なく,誤記であり削除修正。
――――― [JIS C 9815-1 pdf 18] ―――――
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 13261-1:1998,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除·················· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加··················国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
C9 815-
1 : 2013
3
JIS C 9815-1:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13261-1:1998(MOD)
JIS C 9815-1:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.080 : ヒートポンプ
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.120 : 換気装置.ファン.空調装置
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.20 : 機械及び設備による騒音の発生
JIS C 9815-1:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称