この規格ページの目次
- JISD1036 規格全文情報
- まえがき
- pdf 目次
- 二輪自動車−惰行試験によるシャシダイナモメータへの走行抵抗の設定方法
- 序文
- 1. 適用範囲
- 2. 引用規格
- 3. 定義
- 3.1 走行抵抗 (running resistance) (F)
- 3.2 基準速度 (reference speed) (V0)
- 3.3 指定速度 (specified speed) (Vi)
- 3.4 整備質量 (motorcycle kerb mass) (Mk)
- 3.5 基準質量 (motorcycle reference mass) (M)
- 4. 試験二輪車,ダイナモ及び計器類
- 5. 測定値の精度及び測定機器の性能
- 6. 路上試験の一般要件
- 6.1 試験路
- 6.2 気象条件
- 6.3 試験二輪車
- 6.4 惰行試験時のライダ及びライダの乗車姿勢
- 7. 走行抵抗の測定
- JIS D 1036:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS D 1036:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS D 1036:2003の関連規格と引用規格一覧
JIS D 1036:2003 規格概要
この規格 D1036は、JIS D 0109で定義する,二輪自動車の走行抵抗の測定方法及びその値を用いてシャシダイナモメータへの負荷の設定方法について規定。
JISD1036 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D1036
- 規格名称
- 二輪自動車―惰行試験によるシャシダイナモメータへの走行抵抗の設定方法
- 規格名称英語訳
- Motorcycles and mopeds -- Road load setting on chassis dynamometer by coastdown method
- 制定年月日
- 1963年12月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 11486:1993(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 43.140
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 自動車 I 2020, 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 1963-12-01 制定日, 1966-11-01 確認日, 1970-02-01 確認日, 1973-02-01 確認日, 1975-11-01 改正日, 1978-11-01 確認日, 1982-03-01 改正日, 1987-01-01 確認日, 1993-02-01 確認日, 1994-02-01 改正日, 2000-11-20 確認日, 2003-11-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS D 1036:2003 PDF [27]
D 1036 : 2003
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人 自動車技
術会 (JSAE)/財団法人 日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS D 1036:1994は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11486:1993,Two-wheeled
motorcycles―Fuel consumption measurements―Chassis dynamometer setting by coastdown methodを基礎として
用いた。
JIS D 1036には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS D 1036 pdf 1] ―――――
D 1036 : 2003
pdf 目次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 3.1 走行抵抗 (running resistance) (F)・・・・[1]
- 3.2 基準速度 (reference speed) (V0)・・・・[1]
- 3.3 指定速度 (specified speed) (Vi)・・・・[2]
- 3.4 整備質量 (motorcycle kerb mass) (Mk)・・・・[2]
- 3.5 基準質量 (motorcycle reference mass) (M)・・・・[2]
- 4. 試験二輪車,ダイナモ及び計器類・・・・[2]
- 5. 測定値の精度及び測定機器の性能・・・・[2]
- 6. 路上試験の一般要件・・・・[2]
- 6.1 試験路・・・・[2]
- 6.2 気象条件・・・・[2]
- 6.3 試験二輪車・・・・[3]
- 6.4 惰行試験時のライダ及びライダの乗車姿勢・・・・[3]
- 7. 走行抵抗の測定・・・・[3]
- 7.1 一般要件・・・・[4]
- 7.2 惰行時間法・・・・[4]
- 7.3 減速度法・・・・[7]
- 8. シャシダイナモメータへの走行抵抗の設定方法・・・・[8]
- 8.1 試験準備・・・・[8]
- 8.2 ダイナモへの慣性質量の設定方法・・・・[9]
- 8.3 目標惰行時間の算出・・・・[9]
- 8.4 ダイナモ制動力の設定・・・・[9]
- 8.5 走行抵抗設定の記録・・・・[10]
- 9. 等価慣性質量による簡易設定法・・・・[10]
- 9.1 テーブル法による走行抵抗の設定・・・・[11]
- 9.2 テーブル法で設定した走行抵抗の検証・・・・[12]
- 9.3 走行抵抗設定の記録・・・・[13]
- 附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表・・・・[18]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS D 1036 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 1036 : 2003
二輪自動車−惰行試験によるシャシダイナモメータへの走行抵抗の設定方法
Motorcycles and mopeds―Road load setting on chassis dynamometer by coastdown method
序文
この規格は,1993年に第1版として発行されたISO 11486 : 1993,Two-wheeled motorcycles―Fuel
consumption measurements―Chassis dynamometer setting by coastdown methodを翻訳し,技術的内容を変更し
て作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,JIS D 0109で定義する,二輪自動車(以下,二輪車という。)の走行抵抗の測
定方法及びその値を用いてシャシダイナモメータ(以下,ダイナモという。)への負荷の設定方法について
規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 11486 : 1993, Two-wheeled motorcycles―Fuel consumption measurements―Chassis dynamometer
setting by coastdown method (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 0109 二輪自動車用語
備考 備考 ISO 3833 : 1977, Road vehicles Types Terms and definitionsからの引用事項は,この規格
の該当事項と同等である。
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS D 0109によるほか,次による。
3.1 走行抵抗 (running resistance) (F)
二輪車が試験路を走行する際に受ける抵抗。
備考 走行抵抗は,転がり抵抗及び空気抵抗からなる。惰行試験で測定する場合は,二輪車の車輪と
同時に回転する動力伝達部分等の摩擦力も転がり抵抗に含まれる。
3.2 基準速度 (reference speed) (V0)
ダイナモへ走行抵抗を設定する際に用いる二輪車の走行速度。その
値は,ダイナモタイプと試験内容によって決定する。
参考 一点設定タイプ等のダイナモへの基準速度の設定使用例としてはECE(国連欧州経済委員会)
――――― [JIS D 1036 pdf 3] ―――――
2
D 1036 : 2003
の法規では50 km/h,また,EPA(米国環境保護局)の法規では65 km/hとなる。
3.3 指定速度 (specified speed) (Vi)
試験路上で走行抵抗を測定するために指定された二輪車の走行速度。
3.4 整備質量 (motorcycle kerb mass) (Mk)
走行に必要な点検及び整備を行い,燃料を指定容量の90 %
以上充てんした状態の二輪車の質量。通常,標準装備(工具,キャリア,風防,保護装置など)を含む。
3.5 基準質量 (motorcycle reference mass) (M)
二輪車の整備質量に法定の乗員質量を加算した質量。
4. 試験二輪車,ダイナモ及び計器類
この試験に用いる二輪車(以下,試験二輪車という。),ダイナモ
及び計器類の仕様は,走行抵抗測定方法又はダイナモへの走行抵抗設定方法によって付表1.1,付表1.2,
付表1.3又は付表2から選択し,ここで指定される項目を付表中に記録する。
5. 測定値の精度及び測定機器の性能
走行抵抗測定又はダイナモへの走行抵抗設定に用いる機器及び測
定値の精度は,表1による。
表 1 測定値の精度及び測定機器の性能
測定項目 精度 分解能
試験二輪車の質量 ±1 % 1.4 kg
気象 風速 ±10 % 0.1 m/s
風向き − 5°
気温 − 2K
気圧 − 0.2 kPa
走行 速度 ±1 % 0.45 km/h
抵抗 惰行速度の間隔 ±1 % 0.10 km/h
惰行時の時間 ±0.5 % 0.01 s
惰行時の減速度 ±1 % 0.002 6 m/s2
走行抵抗値 ±2 % −
6. 路上試験の一般要件
6.1 試験路
試験路は,両方向に走ることができ,不連続な防風板などがない平たんで直線の乾燥路と
する。その全長は,助走区間と測定区間とを加え,停止するのに十分な長さとする。測定区間の路面の傾
斜は,2 m以上離れたどの2点間でも0.5 %以下とする。
6.2 気象条件
走行抵抗の測定中の気象条件は,表2による。
表 2 走行抵抗測定時の気象条件
項 目 基準値
最大風速 3 m/s 以下
瞬間最大風速 5 m/s 以下
風
試験路に平行方向の平均風速 3 m/s 以下
試験路に垂直方向の平均風速 2 m/s 以下
相対湿度 95 % 以下
風の状態は,随時,観察又は記録する。気圧及び気温は,走行抵抗測定の開始時及び終了時の平均値を
求める。これら測定値は,付表1.1に記録する。
なお,気象条件の標準状態は,表3とする。この標準値は,走行抵抗測定値の標準状態への換算に用い,
その詳細は7.2.3 c),7.3.3 c) に規定する。
――――― [JIS D 1036 pdf 4] ―――――
3
D 1036 : 2003
表 3 気象の標準状態
項 目 標 準 値
風速 0 m/s
気圧 (p0) 100 kPa
気温 (T0) 293 K
相対空気密度 (d0) 0.919 7
空気質量(ρ0) 1,189 kg/m3
式 (1) によって計算する試験時の相対空気密度と,標準状態の空気密度との差は,±7.5 %以内であるこ
とが望ましい。
参考 気温で278308 K,気圧では91104 kPaを満たしていれば±7.5 %の範囲となる。
pe To
de do (1)
po Te
ここに, de : 試験時の相対空気密度
pe : 試験路における平均大気圧 (kPa)
Te : 試験路における平均気温 (K)
6.3 試験二輪車
試験二輪車は,次による。
6.3.1 点検,整備及び慣らし運転 法定及び二輪車製造業者が指定する方法による。
なお,法定テストを対象に実施する場合の整備状況などの記録は,法定の必要事項を付表1.1,付表1.2,
付表1.3又は付表2の備考欄に記載する。
参考 点検及び整備の方法,使用する燃料,潤滑油の性状などに関する情報は,法定及び二輪車製造
業者が指定している。
6.3.2 測定機器 速度計,時間計,記録計などは,可能な限り小形で軽量なものを装着し,車輪への荷重
配分の影響及び空気抵抗の増加を最小にする。
6.3.3 質量の記録 試験二輪車の整備質量,乗員(以下,ライダという。)質量及び測定機器の積載質量
を測定し,総和と個々の値を付表1.1に記録する。
6.4 惰行試験時のライダ及びライダの乗車姿勢
6.4.1 ライダ
a) ライダは,体に合った保護具(つなぎ,ヘルメット,ブーツ,手袋など)を着用する。
b) ライダの身長は,保護具を含み1.75±0.05 mとする。
c) ライダの質量は,保護具を含み75±5 kgとする。
6.4.2 乗車姿勢
a) ライダは,シートに正しく座り,フットレスト上に足を置く。
b) 両手はハンドルバーを握り,腕を軽く曲げた状態で普通に伸ばしておく。
c) ライダは,測定中a) 及びb) の乗車姿勢を維持し,試験二輪車を正しくコントロールする。
d) ライダの乗車状態は,必要によって,付表1.1の備考欄へ記録するか,又は写真を添付する。
7. 走行抵抗の測定
走行抵抗の測定は,試験路で試験二輪車を惰行させたときの惰行時間から走行抵抗
を求める方法(以下,惰行時間法という。)又は減速度から走行抵抗を求める方法(以下,減速度法という。)
による。
――――― [JIS D 1036 pdf 5] ―――――
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