JIS D 8301:2020 自動車及びタイヤの車外騒音測定のための試験用路面 | ページ 2

4
D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
3.3
縦断勾配及び横断勾配(gradient and cross fall)
3.3.1
縦断勾配(gradient)
走行路の進行方向に沿って測定される,高さの差と長さとの比率。パーセントで表す。
3.3.2
横断勾配(cross fall)
走行路の横断方向に沿って測定される,高さの差と長さとの比率。パーセントで表す。
3.4
伝ぱ領域(propagation area)
走行路の両側にある試験路面の一部(図1参照)。
3.5
走行路(drive lane)
車両が走行する試験路面の一部(図1参照)。
3.6
剛性(stiffness)
垂直力と変位との比率。
3.7
密粒度アスファルトコンクリート(dense asphalt concrete)
連続粒度の骨材とアスファルトとの混合物(EN 13108-1参照)。
3.8
平均プロファイル深さ,MPD(mean profile depth)
100 mmの基準長ごとに算出した,最大ピークを通った水平線とプロファイルとの高さ差の平均値(ISO
13473-1の3.5.4参照)。

4 試験路面の要求事項

4.1 寸法及び形状

4.1.1  寸法
試験路面は,走行路及び伝ぱ領域の二つの領域で構成する。試験路面の寸法は,図1及び表1に従わな
ければならない。

――――― [JIS D 8301 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
P
R=50 m
10 m
C C'
10 m
ls la 10 m 10 m la
P'
ls 施工準備区間
la 伝ぱ領域外の走行路延長区間
CC' 走行路の中心線
PP' マイクロホンライン
R 自由音場領域の半径
ドット部 伝ぱ領域
網掛け部 走行路
図1−試験路面の寸法
走行路は,laの長さを含み少なくとも3.0 mの幅をもち,PP' 線の前後に位置する。laの値は,表1に規
定する。
表1−走行路延長区間の最小長さ
記号 基準点(JIS D 1024-1で定義する基準点)と前車軸
タイヤ,乗用車,二輪車及び貨物車の試験
との距離が10 mを超えるリアエンジン車両の試験
la 10 m 20 m a)
注a) 20 mは,この要求事項の目的に従って,JIS D 1024-1に定義された試験路の出口側(BB')においてだけ
必要である。
安定した施工作業を行うため,少なくとも片側に施工準備区間lsの最小長さは60 mがよい。
伝ぱ領域は,走行路の中心線から少なくとも10 m,かつ,PP' 線の両側に少なくとも10 mなければなら
ない。
試験路の中心から半径50 mの範囲は,塀,岩,橋又は建物のような大きな反射物があってはならない。
注記 半径50 m圏外の建物でも,それら建物からの反射の焦点が試験路に集中するときは,大きな影
響を与える可能性がある。
4.1.2 形状
a) 走行路 走行路は,次の要求事項を満足しなければならない。

――――― [JIS D 8301 pdf 7] ―――――

6
D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
− 試験路面の適合審査においては,EN 13036-7によって直定規で測定した凹凸量が,横断方向で3 mm
以下,縦断方向で2 mm以下とする。
− 試験路面の定期検査においては,EN 13036-7によって直定規で測定した凹凸量が,横断方向で5 mm
以下,縦断方向で5 mm以下とする。
− 適合審査においては,水平面からの偏差が横断方向で最大1.0 %(図2参照),縦断方向で最大0.5 %。
マイクロホンラインを起点とした走行路両側において,la区間の終点から更に10 m延長した区間も
凹凸量の要求事項を満足することが望ましい。
b) 伝ぱ領域 伝ぱ領域は,次の要求事項を満足しなければならない。
− EN 13036-7によって直定規で測定した凹凸量が20 mm以下。
− 片側又は両側を走行路より低くすることができる。適切な機器で測定した横断勾配は,2.0 %以下(図
2参照)。
勾配は,排水が可能なように設計したほうがよい。
伝ぱ領域
伝ぱ領域
最大2%
水平面
水平面 最大1 % %
最大1.0 最大2.0%
最大2.0%
最大2 % 走行車線
走行路
伝ぱ領域
伝ぱ領域
水平面
水平面 最大1 % %
最大1.0
最大2 % %
最大2.0 最大2.0
最大2
% %
走行車線
走行路
伝ぱ領域
伝ぱ領域 伝ぱ領域
伝ぱ領域
水平面 最大1.0%
最大1 %
最大1.0 %
水平面 最大1 %
最大2 %%
最大2.0 最大2 % %
最大2.0
走行路
走行車線
伝ぱ領域
伝ぱ領域 伝ぱ領域
伝ぱ領域
最大1.0 % : 走行路の横断勾配許容値
最大2.0 % : 伝ぱ領域の横断勾配許容値
図2−伝ぱ領域の横断勾配
− 伝ぱ領域と走行路との間の段差又は不連続量は,0 mm20 mmとする(図3参照)。
注記 伝ぱ領域が走行路より高くなる段差又は不連続は,許されていない。

――――― [JIS D 8301 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
走行路
20 mm
伝ぱ領域
許容段差 ≦ 20 mm 0 mm
走行路
伝ぱ領域
20 mm以下でも許容されない段差
図3−伝ぱ領域−段差又は不連続量

4.2 伝ぱ領域の路面特性

  315 Hz1 600 Hzの1/3オクターブバンドごとの吸音率の平均値は,10 %以下でなければならない。吸
音率は,5.3によって測定する。
測定位置及び測定点数を4.4に示す。

4.3 走行路の路面特性

  走行路の路面は,次を満足しなければならない。
a) 密粒度アスファルトコンクリートである。
b) 吸音率は,5.3によって測定し,315 Hz1 600 Hzの全ての1/3オクターブバンドにおいて8 %以下で
ある。
c) 最大骨材粒径は,8 mm(許容範囲は6.3 mm10 mm)である。
d) 表層の厚さは,30 mm以上である。
e) PDは,ISO 13473-1によって測定し,0.5 mm±0.2 mmである。
f) 骨材の目標とする粒度曲線は,図4に示す範囲内である。
g) 表層又は表層以外の層で,全混合物質量の1 %以下であるアスファルト改質材を除き,弾性材料(ゴ
ム,ポリウレタンなど)を使用しない。

――――― [JIS D 8301 pdf 9] ―――――

8
D 8301 : 2020 (ISO 10844 : 2014)
通過質量分率 %%
通過質量分率
ふるいの目開き mm
図4−粒度曲線の範囲
注記1 ENDTは,検証のための十分な結果が得られるまでは,この規格の規定に含めない。ポリマ改
質アスファルト(PmB)は,高い温度での走行を許容し,路面摩耗を減らす。
注記2 粒度曲線の範囲は,対応国際規格において図4の曲線で記載しており,数字で示されていな
い。附属書JBの範囲を参考にするとよい。

4.4 適合性試験

a) 各要求事項の路面特性は,次の場合に評価しなければならない。
1) 適合審査時(表2参照)
2) 定期検査時(表2参照)
b) 全ての測定は,次の図(図5参照)のとおりに,各々の車輪通過部において走行路の全長(l)に沿っ
て実施する。
c) 吸音率,テクスチャ及び形状の測定点の始めの点は,PP' 線の近くで任意に選択し,他の測定点は走
行路全てをカバーするように中央線と同軸上ではない5 mの間隔で配置する。
注記 l=40 mの場合は,測定点は8区間となる。
d) 試験路面の施工後 4個のコアを採取し,これらの試料からふるい分け粒度試験を行わなければなら
ない。採取位置は,可能である場合には,走行路の施工準備区間の車輪通過部の外側,かつ,10 m間
隔とする。
注記 現場で採取したコアでは粒度試験用試料として足りない場合には,施工時にアスファルトフ
ィニッシャから必要量採取してもよい。

――――― [JIS D 8301 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS D 8301:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10844:2014(IDT)

JIS D 8301:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 8301:2020の関連規格と引用規格一覧