JIS D 9418:2008 自転車―フリーホイール及び小ギヤ

JIS D 9418:2008 規格概要

この規格 D9418は、主にJIS D 9111に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるフリーホイール及び小ギヤについて規定。

JISD9418 規格全文情報

規格番号
JIS D9418 
規格名称
自転車―フリーホイール及び小ギヤ
規格名称英語訳
Bicycles -- Free wheels and hub cogs
制定年月日
1960年12月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 10230:1990(MOD), ISO 6697:1994(MOD), ISO 6698:1989(MOD)
国際規格分類

ICS

43.150
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1960-12-01 制定日, 1963-03-01 改正日, 1966-03-01 確認日, 1968-06-01 改正日, 1971-07-01 確認日, 1974-04-01 確認日, 1977-03-01 確認日, 1979-01-01 改正日, 1983-10-01 確認日, 1987-02-01 改正日, 1993-02-01 改正日, 1998-10-20 確認日, 2001-11-20 改正日, 2008-03-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS D 9418:2008 PDF [24]
                                                                                   D 9418 : 2008

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類・・・・[2]
  •  4 部品名称・・・・[2]
  •  5 形状及び寸法・・・・[2]
  •  6 強度・・・・[2]
  •  6.1 フリーホイール・・・・[2]
  •  6.2 小ギヤ・・・・[2]
  •  7 硬さ・・・・[3]
  •  8 構造・・・・[3]
  •  8.1 フリーホイール・・・・[3]
  •  8.2 小ギヤ・・・・[3]
  •  9 試験方法・・・・[4]
  •  9.1 フリーホイールの強度・・・・[4]
  •  9.2 小ギヤの強度・・・・[4]
  •  9.3 硬さ・・・・[4]
  •  9.4 フリーホイールの振れ・・・・[4]
  •  9.5 フリーギヤ及びスプロケットのがた・・・・[4]
  •  9.6 玉当たり部の耐摩耗性・・・・[5]
  •  10 外観・・・・[5]
  •  11 製品の呼び方・・・・[5]
  •  12 表示・・・・[5]
  •  附属書A(規定)ねじの呼び1.375-24のねじ・・・・[11]
  •  附属書B(規定)自転車用炭素鋼球・・・・[14]
  •  附属書C(参考)ISO 10230 自転車-スプラインハブ及び普通小ギヤ-はめあい寸法・・・・[16]
  •  附属書D(参考)ISO 6697 自転車-ハブ及びフリーホイール-組立寸法・・・・[17]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS D 9418 pdf 1] ―――――

D 9418 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人自転車産
業振興協会(JBPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によって,JIS D 9418:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS D 9418 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 9418 : 2008

自転車−フリーホイール及び小ギヤ

Bicycles−Free wheels and hub cogs

序文

  この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 6697,1989年に第2版として発行されたISO 6698,
及び1990年に第1版として発行されたISO 10230を基に,対応する部分(形状及び寸法)については対応
国際規格を翻訳し,技術的内容を一部変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格にはない規
定項目(部品名称,強度,硬さ,構造,形状及び寸法など)を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,主にJIS D 9111に規定する一般用自転車及び幼児用自転車に用いるフリーホイール及び小
ギヤについて規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6697:1994,Cycles−Hubs and freewheels−Assembly dimensions
ISO 6698:1989,Cycles−Screw threads used to assemble freewheels on bicycle hubs
ISO 10230:1990,Cycles−Splined hub and sprocket−Mating dimensions
(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示
す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部 : 基準山形
注記 対応国際規格 : ISO 68-1:1998,ISO general purpose screw threads−Basic profile−Part 1 : Metric
screw threads (IDT)
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部 : 全体系
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部 : ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部 : 基準寸法
JIS B 0209-1 一般用メートルねじ−公差−第1部 : 原則及び基礎データ
注記 対応国際規格 : ISO 965-1:1998,ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1 :
Principles and basic data (IDT)

――――― [JIS D 9418 pdf 3] ―――――

2
D 9418 : 2008
JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部 : 一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は
めあい区分)
JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部 : 構造体用ねじの寸法許容差
JIS B 0225 自転車ねじ
JIS B 1801 伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン
JIS B 7721 引張・圧縮試験機−力計測系の校正・検証方法
JIS B 7726 ロックウェル硬さ試験−試験機の検証
JIS D 9111 自転車−分類及び諸元
JIS D 9417 自転車用チェーン
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法

3 種類

  フリーホイール及び小ギヤの種類は,次による。
a) フリーホイール及びチェーンの呼び フリーホイールの種類は,普通フリーホイール及び多段フリー
ホイールとする。さらに,使用するチェーンの呼びによって区分し,表1による。
表1−チェーンの呼び
呼び 使用するチェーンの呼び
3/32 1/2×3/32
1/8 1/2×1/8
b) 小ギヤ 小ギヤの種類は,普通小ギヤ及び多段小ギヤとする。さらに,使用するチェーンの呼びによ
って区分し,表1による。

4 部品名称

  フリーホイール及び小ギヤの部品名称を,図2図5及び表6に示す。

5 形状及び寸法

  フリーホイール及び小ギヤの形状の例及び主な寸法の例を,図2図5及び表6に示す。寸法のうち許
容差の記入がない寸法は,推奨寸法とする。ただし,ねじはJIS B 0225の規定によるもののほかは,JIS B
0205-1JIS B 0205-4によるものとし,その許容限界寸法及び公差は,JIS B 0209-1JIS B 0209-3に規定
する公差域クラスの6H/6g以上とする。
なお,フリーホイールをハブに取り付ける部分のねじは,JIS B 0225のBC1.37とする。ただし,受渡当
事者間の協定によって,附属書Aのねじの呼び1.375-24のねじを用いてもよい。

6 強度

6.1 フリーホイール

  フリーホイールの強度は,9.1の試験を行ったとき,フリーギヤ,スプロケット,つめ,ラチェット,そ
の他の部分が破損してはならない。

6.2 小ギヤ

  小ギヤの強度は,9.2の試験を行ったとき,小ギヤの各部が破損してはならない。

――――― [JIS D 9418 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
D 9418 : 2008

7 硬さ

  フリーホイール及び小ギヤの各部の硬さは,9.3によって試験を行ったとき,表2の規定に適合しなけれ
ばならない。
表2−各部の硬さ
部品名及び箇所 硬さ (HRA)
フリーギヤ 72以上
歯数16以下 70以上
スプロケットの歯
歯数16を超えるもの 65以上
多段フリーホイールのギヤ台 72(又は35 HRC)以上
小ギヤの歯 70以上
つめ 7582
中子,ねじぶたの玉当たり部 65以上

8 構造

8.1 フリーホイール

  フリーホイールの構造は,次による。
a) 各部の結合は,確実でなければならない。
b) フリーホイールは,工具などを使用してハブから取外しができる構造でなければならない。
c) ねじぶたは,使用中容易に緩み及び締まることがない構造でなければならない。
d) 回転は,円滑で異常音があってはならない。
e) 歯底部の横振れ及び縦振れは,9.4によって測定したとき,表3及び表4による。
表3−普通フリーホイールの振れ
単位 mm
区分 中子を固定し,フリーギヤを
フリーギヤを停止し,中 両測定値の和
回転させた場合 子を回転させた場合
歯底部の横振れ 0.3以下 0.3以下 0.5以下
歯底部の縦振れ 0.3以下 0.3以下 0.5以下
表4−多段フリーホイールの振れ
単位 mm
区分 歯数 中子を固定し,スプロケットスプロケットを停止し, 両測定値の和
を回転させた場合 中子を回転させた場合
歯底部の横振れ 917 0.3以下 0.3以下 0.5以下
1826 0.4以下 0.4以下 0.7以下
27以上 0.5以下 0.5以下 0.8以下
f) フリーギヤ又はスプロケットのがたは,9.5によって測定したとき,0.3 mm以下とする。
g) フリーホイールの玉当たり部の耐摩耗性は,9.6に規定する毎分250回転の速度で50 000回空転した
とき,玉当たり部に玉の直径の25 %以上の光沢面,くぼみ,その他有害な欠点を生じてはならない。
h) フリーギヤ及びスプロケットの歯先には,面取りが施されていなければならない。
i) フリーホイールに用いる鋼球は,附属書Bで規定する鋼球又はこれと同等以上のものとする。

8.2 小ギヤ

――――― [JIS D 9418 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS D 9418:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10230:1990(MOD)
  • ISO 6697:1994(MOD)
  • ISO 6698:1989(MOD)

JIS D 9418:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 9418:2008の関連規格と引用規格一覧