JIS E 6102:2015 鉄道車両―交流主電動機 | ページ 5

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E 6102 : 2015
附属書C
(参考)
騒音測定及び限度
C.1 騒音測定
騒音測定が必要な場合,使用者がその測定を指定し,注文の主電動機のうちから1台について,次のよ
うに実施する。ただし,使用者が受け入れれば,以前に製造された同等の主電動機について,この附属書
の試験方法に基づいて試験された記録によって,騒音測定の要件を満たしているとみなしてもよい。
a) 主電動機によって発生する音圧レベルの測定及び音響パワーレベルの計算は,C.1 c) の代替方法のい
ずれかが適用されない限り,C.5及びC.6に従って行わなければならない。
b) 最大音響パワーレベル及び純音の補正は,C.7及びC.8に示す。
c) 音響パワーレベルを決定するために,JIS Z 8732,JIS Z 8733,JIS Z 8734,JIS Z 8736-1,JIS Z 8736-2,
ISO 3743-1又はISO 3743-2のいずれかを用いてもよい。
d) IS Z 8733で要求される環境条件を満たすことができない場合,特に,ISO 3746又はISO 3747で指
定された,シンプルだが精度の低い方法を使用することができる。ただし,測定の不正確さに対する
補正をISO 3746又はISO 3747に従って施さない場合には,表C.1の補正値を2 dB増加させて適用す
る。
e) 定格負荷条件の下で試験をする場合,JIS Z 8736-1又はJIS Z 8736-2の方法が望ましい。しかし,負
荷機及び補助装置が音響的に隔離されたり,又は試験環境外に配置されている場合,他の方法を用い
てもよい。
C.2 用語及び定義
この附属書で用いる主な用語及び定義は,次による。
C.2.1
音圧レベル(sound pressure level)
次の式で表す音圧レベル。
p
Lp 20 log10
p0
ここに, Lp : 音圧レベル(dB)
p : 測定した音圧( 懿
p0 : pと同じように表した基準音圧( 懿
p0=20 愀
C.2.2
騒音レベル(sound level)
JIS C 1509-1に準拠する騒音計から読み取った騒音レベル。
C.2.3
騒音スペクトル(noise spectrum)
周波数範囲で表した音圧レベル分布を示すスペクトル。スペクトルは,使用した分析装置のバンド幅特
性に左右される。

――――― [JIS E 6102 pdf 21] ―――――

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C.2.4
帯域音圧レベル(band pressure level)
指定された周波数帯域に対し,その帯域内に含まれる騒音エネルギーに対応する実効音圧レベル。
C.2.5
音響パワーレベル(sound power level)
次式で表す音響パワーレベル。
W
Lw 10 log10
W0
ここに, Lw : 音響パワーレベル(dB)
W : 測定した音響パワー(pW)
W0 : Wと同じように表した基準音響パワー(pW)
W0=1(pW)
C.2.6
規定の測定位置(precribed path)
測定位置及び測定点は,この附属書の図に示した位置。
C.2.7
等価半球(equivalent hemisphere)
rSと表し,測定位置及び測定点を想定した電動機を取り巻く仮定半球。
C.3 試験条件
C.3.1 電動機の状態
主電動機から,その取付部へ伝ぱ(播)する振動又は試験室のほかの場所への振動は,試験室の音圧レ
ベルに影響を与えることがあるため,例えば,適切に設計した弾性支持装置の上に主電動機を取り付けて,
そのような影響が最小になるようにする。
主電動機は全てのカバーも所定位置に取り付けた完備品とするが,その他の装置とは一切結合しない。
主電動機は,本来組み合わせるべき歯車装置なしで試験する。別置きの送風機で送風する強制通風主電動
機は,その正規の冷却風量で試験するが,送風機自体の騒音が測定結果に影響しないよう配置する。
C.3.2 運転条件
主電動機は,定格速度で無負荷運転するか,又は可変速式であれば,運転上の最高速度で無負荷運転を
行う。複数の特定速度で運転するように設計されている主電動機は,その各々の速度で試験する。両方向
に回転できる主電動機は,両回転方向で試験する。
C.3.3 暗騒音
各測定値は暗騒音,すなわち,測定点における試験中の主電動機以外のあらゆる騒音の影響を補正する。
暗騒音には,試験装置の騒音も含む。
主電動機が試験中でないとき,試験中のときと同じ測定点で,それぞれのオクターブバンドごとに暗騒
音を測定する。
騒音の測定は,測定値と暗騒音との差が,少なくとも10 dB以上となる条件にて行われなければならな
い。暗騒音との差が10 dB未満の場合は,表C.1の補正を適用する。

――――― [JIS E 6102 pdf 22] ―――――

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表C.1−暗騒音の補正
単位 dB
電動機騒音と暗騒音との差 測定した値から差し引かれるデシベル値
3 3
45 2
69 1
3 dBの補正を適用するときは,括弧内に補正したレベルを記録することが望ましい。
一般的に,暗騒音との差が3 dB未満である場合は,測定値に信頼性がないため測定する意味がない。
C.4 測定器
C.4.1 等級
騒音計は,JIS C 1509-1に規定するクラス1(精密騒音計相当)に準拠するものを使用することが望まし
い。ただし,JIS C 1509-1に規定するクラス2(普通騒音計相当)を使用してもよい。騒音分析に使用さ
れるフィルタは,JIS C 1514に規定する“クラス1”とするのがよい。
C.4.2 測定装置の校正
可聴周波数の全帯域特性のチェック及び必要な調整は,騒音測定直前に行い,測定終了後に再チェック
する。さらに,検定試験室における詳細な校正は,最低2年ごとに1回実施するのがよい。
C.4.3 測定器及び観察者の位置
反響が原因となる測定誤差を減らすために,マイク位置は,測定増幅器,又はフィルタからは0.3 m以
上,観察者からは1 m以上の距離をおく。
電動機の騒音に指向性がある場合,若干反響のある場所で測定した結果は,概略値の騒音測定とみなす
のがよい。
C.5 測定方法
C.5.1 方法
あらゆる種類の電動機の騒音測定は,図C.1又は図C.2に示した規定の測定位置で行う。
電動機の最大長さ寸法lが0.25 m以上(ただし,軸部は除く。)ある電動機の測定位置は,電動機表面
から1 mの位置に置く。
lが0.25 m未満の場合は,電動機表面からの距離dは,4l1 mとするが,0.25 mより小さくしてはなら
ない。
横軸形電動機の場合,規定の測定位置hは,床面と平行な軸中心高さ又は地上から0.25 mのいずれか高
い方の位置とする(図C.1参照)。
縦軸形電動機の場合,規定の測定位置hは,電動機高さHの1/2の高さの床面に平行な面位置とする。
ただし,0.25 mよりも低くしない(図C.2参照)。
どの電動機の場合にも,垂直面にある規定の測定位置は,軸中心を通る面である。
C.5.2 測定位置
規定の測定位置は,図C.1及び図C.2に示す。その中にある5点の基準測定点及びその点から1 mごと
の各点を測定位置とする。
C.5.3 決定すべき物理量

――――― [JIS E 6102 pdf 23] ―――――

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C.5.1の測定位置から,それぞれの測定点で,次の物理量を決める。
a) B(A)で表す騒音レベル
b) 平たん特性に設定した騒音計又は平たん特性に設定できない場合は,Cスケール補正にセットした騒
音計の125 Hz4 000 Hzのオクターブバンドの音圧レベル。

――――― [JIS E 6102 pdf 24] ―――――

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a) 縦断面上の測定位置
b) 横断面上の測定位置
(床面からの高さhの位置)
単位 m
l d
≧0.25 1
<0.25 4l≦d≦1
d>0.25
h : 軸心高さ,又は0.25 mのいずれか高い方
X : 基準測定点
0 : その他の測定点(基準測定点から1 mピッチの測定点)
a,b : 主電動機中心から測定点までの距離
c : 主電動機中心から測定点までの距離にhを加えた距離
l : 主電動機の最大長さ寸法(ただし,軸端部は除く。)
d : 主電動機表面からの距離
図C.1−横軸形主電動機の測定位置及び測定点

――――― [JIS E 6102 pdf 25] ―――――

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JIS E 6102:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60349-2:2010(MOD)

JIS E 6102:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 6102:2015の関連規格と引用規格一覧