JIS F 7218:1996 船用筒形サイトグラス

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
                                                                             F 7218-1996

船用筒形サイトグラス

Shipbuilding−CylindricaI sight glasses

1. 適用範囲 この規格は,船の機関部における水管系及び潤滑油管系に使用する筒形サイトグラス(以
下,サイトグラスという。)について規定する。
    備考 この規格の引用規格を,次に示す。
    JIS B 0207 メートル細目ねじ
    JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
    JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
    JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
    JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
    JIS H 5111 青銅鋳物
    JIS K 6717 メタクリル樹脂成形材料
2. 構造,形状及び寸法 サイトグラスの構造,形状及び寸法は,付図1のとおりとし,本体肉厚aの許
                %とする。
容差は,15
         10
3. 材料 サイトグラスの材料は,次のとおりとする。
(1) 本体は,JIS G 5501のFC200とする。
(2) その他の部品の材料は,付表1によるのがよい。
4. 検査 サイトグラスの検査は,JIS F 7400の規定によって,次の(1)(5)について行う。
(1) 材料検査
(2) 外観検査
(3) 寸法検査
(4) 組立検査
(5) 水圧検査 試験圧力0.15 MPaで行う。
5. 製品の呼び方 サイトグラスの呼び方は,規格の名称若しくは規格番号及び呼び径又は略号による。
  なお,呼び径25 mmのものの例を,次に示す。
    例1. 船用筒形サイトグラス25
    例2. JIS F 7218-25

――――― [JIS F 7218 pdf 1] ―――――

2
F 7218-1996
    例3.
6. 表示 サイトグラスの本体上部フランジの外面に,次の事項を表示する。
(1) 呼び径
    例  25
(2) 流れ方向の矢印
(3) 製造年月又はその略号
(4) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS F 7218 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
                                                                                    F 7218-1996
                                             付図1
                                                                                    単位 mm
   呼   d    d1   H              フランジ             H1   a   ねじの呼び 筒形グラス    参考
   び                 D      ボルト穴     ボルト  t               d3      L   d2   t1  計算質量
   径                     中心円 数  h    のねじ                                         (kg)
                           の径           の呼び
                            C
    25   25  20.5  90  95    75   4   12 M 10    14  20    −   M48×2    63  36  4     1.67
    32   32  27   100 115    90   4   15 M 12    16  22    −   M60×2    69  45  4.5   2.67
    40   40  35   100 120    95   4   15 M 12    16  22    −   M68×2    69  52  4.5   2.80
    50   50  45   115 130   105   4   15 M 12    16  22    −   M76×2    84  61  5     3.30
    65  65   53  160 155    130   4   15 M 12    18  54    10  M100×2    96  83  6     5.56
    80  80   66  180 180    145   4   19 M 16    18  60    10  M110×2   110  92  6.5   8.87
   100 100   85  210 200    165   8   19 M 16    20  65    12  M130×2   134  110 7.5  11.6
   125 125  110  245 235    200   8   19 M 16    20  65    12  M165×3   169 140 10    15.8
   150 150  128  310 265    230   8   19 M16     22  95    12  M195×3   204 168 11    23.3
   200 200  175  380 320    280   8   23 M 20    24  110   14  M240×3   259 210 13    36.1
   備考1. フランジは,JIS B 2210の呼び圧力5 Kの規定による。
       2. d3部のねじは,JIS B 0207の規定による。

――――― [JIS F 7218 pdf 3] ―――――

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F 7218-1996
                                             付表1
              部品番号   部品名称                        材料
                 1      本体        JIS G 5501のFC200
                 2      ふた        JIS H 5111のBC6
                 3      筒形グラス  JIS K 6717のメタクリル樹脂成形材料
                 4      ガスケット  JIS F 7102の350 SJR又はこれと同等以上の品質のもの
              備考 部品名称で太字のものの材料は,3.(1)に規定する材料を示す。
                                  原案担当作業委員会 構成表
                                 氏名                              所属
   (委員長)             瀧 口 知 義       住友重機械工業株式会社船舶海洋鉄構事業部追浜造船所
                          魚 谷 明 彦       財団法人日本海事協会
                          奥 村 吉 男       日本郵船株式会社
                          森 下 道 雄       石川島播磨重工業株式会社船舶海洋事業本部艦艇事業部
                          若 林 邦 夫       川崎重工業株式会社船舶事業本部
                          三 島 慎次郎      NKK総合エンジニアリング事業部津製作所
                          猪 野 義 隆       日立造船株式会社船舶・防衛事業本部
                          山 口 秀 夫       三井造船株式会社千葉造船工場
                          鈴 木 博 己       三菱重工業株式会社神戸造船所
                          大和田 克 行      大和器材工業株式会社
   (事務局)             久 保 明 博       財団法人日本船舶標準協会