JIS F 7480:1996 規格概要
この規格 F7480は、船用配管(水,油などの)に使用する船用ゴム弁座式バタフライ弁について規定。
JISF7480 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F7480
- 規格名称
- 船用ゴム弁座式バタフライ弁
- 規格名称英語訳
- Shipbuilding -- Rubber seat butterfly valves
- 制定年月日
- 1984年11月15日
- 最新改正日
- 2017年11月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 47.020.30
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1984-11-15 制定日, 1990-07-05 確認日, 1991-02-10 改正日, 1996-11-08 改正日, 2002-05-07 確認日, 2007-09-18 確認日, 2012-10-31 確認日, 2017-11-20 確認
- ページ
- JIS F 7480:1996 PDF [13]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 7480-1996
船用ゴム弁座式バタフライ弁
Shipbuilding−Rubber seat butterfly valves
1. 適用範囲 この規格は,船用配管(水,油などの)に使用する船用ゴム弁座式バタフライ弁(以下,
バタフライ弁という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を次に示す。
JIS B 2002 バルブの面間寸法
JIS B 2004 バルブの表示通則
JIS B 2210 鉄鋼製管フランジの基準寸法
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS G 5101 炭素鋼鋳鋼品
JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品
2. 種類
2.1 種類及び形状 バタフライ弁の種類は,一般配管弁及び船体付弁の2種類とし,表1による。
弁箱形状は,ウエハ形とフランジ形とし,弁体形状は,弁体中心形及び弁体偏心形の2形状とする。
――――― [JIS F 7480 pdf 1] ―――――
2
F 7480-1996
表1
種類 呼び圧力 弁箱形状 弁体形状 呼び径の範囲
mm
一 5K ウエハ形 弁体中心形 501 200
般 10K
配
勘 弁体偏心形 801 200
弁 16K
船 5K フランジ形 弁体中心形 501 200
体 10K
付
弁 弁体偏心形 801 200
16K
備考1. ウエハ形とは,管フランジ間に通しボルトを用い,弁箱を
その間に挟み込んで使用するバタフライ弁で,弁箱にフラ
ンジがない形状をいい,またフランジ形とは弁箱端部にフ
ランジがある形状をいう。
これらの例を付図1に示す。
2. 弁体中心形とは,弁体外周が弁棒の中心と同一面上にある
形状を,弁体偏心形とは,弁体外周が弁棒で中断されない
よう,弁棒位置をシール面からずらした形状をいう。
これらの例を付図2に示す。
2.2 呼び圧力 バタフライ弁の呼び圧力は,次による。
5K,10K及び16Kとする。
2.3 呼び径 バタフライ弁の呼び径は,次による。
50,65,80,100,125,150,200,250,300,350,400,450,500,550,600,650,700,750,800, (850) ,
900,1 000, (1 100) 及び1 200mmとする。
備考 括弧を付けた大きさの呼び径のものは,なるべく使わないのがよい。
3. 使用範囲
3.1 圧力及び流体の種類 バタフライ弁の最高使用圧力及び流体の種類は,表2による。
表2
種類 呼び圧力 最高使用圧力 流体の種類
MPa 水,空気,ガス 油
一 5K 0.5 海水,ビルジ,バラスト,清水,空 潤滑油,燃料油,作動油
般 気,イナートガス,液化ガス
配
管 10K 1.0 海水,ビルジ,バラスト,清水,空気 潤滑油,燃料油,貨物油,作動油
弁 16K 1.6 海水,バラスト,清水 貨物油
船 5K 0.5 海水,清水,ビルジ,バラスト −
体
付 10K 1.0
弁 16K 1.6
3.2 温度 バタフライ弁の弁座ゴムの種類と使用温度範囲との関係は,表3による。
――――― [JIS F 7480 pdf 2] ―――――
3
F 7480-1996
表3
弁座ゴムの種類 使用温度範囲 流体の種類
記号 名称 ℃
NBR アクリル 070 海水,清水,ビルジ,バラスト,
ニトリル 液化ガス,潤滑油,燃料油,貨
ブタジエンゴム 物油,作動油
CR クロロブレンゴム 070 空気
EPDM エチレンプロピレンゴ 0120 海水,清水,イナートガス
ム
FKM ふっ素ゴム 090 貨物油
備考1. 表3以外のものについては,受渡当事者間の協議による。
2. EPDMは,潤滑油などの油類の使用は不可とする。
参考 FKMは,社団法人 日本ゴム協会規格,SRIS 3606(原料ゴムの略号)による。
参考 流速の参考値を参考表1に示す。
参考表1
単位m/s
流体 弁体形状 流速
海水,貨物油など 弁体中心形 3
弁体偏心形 6
空気,イナートガスなど 弁体中心形 30
弁体偏心形 40
備考 流体条件に適合した弁体形状を選定す
る。
4. 構造
4.1 弁箱 弁箱の構造は,次のとおりとする。
(1) 弁箱は,一般配管弁ではウエハ形,船体付弁ではフランジ形とし,配管との接続部はJIS B 2210の5K
フランジ,10Kフランジ及び16Kフランジに適合するものとする。
(2) 弁箱は,直径方向に対向する一対の軸受を設けて弁棒を支え,その一端はバルブの駆動装置を取り付
けることができる十分な強度をもつ構造とする。
4.2 弁体 弁体の構造は,次のとおりとする。
(1) 弁体は,弁棒に対し中心形又は偏心形とし,全開時において流体の流れ方向と平行になるようにする。
その適用区分は表1による。
(2) 弁体は,バルブの最高使用圧力に対し十分な強度がある構造とする。
4.3 弁棒 弁棒は,弁体に加わる圧力,温度及び流体抵抗に耐え,バルブ駆動装置との結合が確実なも
のとする。
4.4 弁座ゴム 弁座ゴムの構造は,次のとおりとする。
(1) 弁座ゴムは,弁箱又は弁体に設け,船内で容易に交換できる構造とする。
(2) 弁座ゴムは,弁体の開閉動作及び流体の流れなどによって,離脱,はく離,過度のひずみなどがなく,
正常な閉止能力を保持するものとする。
4.5 弁体及び弁棒の結合 弁体及び弁棒の結合は,キー,テーパピン,テーパボルトなどによって強力
に固定され緩むことがなく,バルブの開閉操作力が確実に伝達されるものとする。
――――― [JIS F 7480 pdf 3] ―――――
4
F 7480-1996
4.6 弁箱の弁棒貫通部 弁箱の弁棒貫通部は,弁体及び弁棒に加わる圧力に十分耐えるものとし,確実
な気密構造とする。
4.7 駆動装置 駆動装置の構造は,次のとおりとする。
(1) 駆動装置は手動式とし,その種類はレバー式,ギヤー式及びハンドル中心形とすることが望ましい。
これらの適用区分は表4による。
表4
単位mm
種類 呼び圧力 駆動装置の種類及び適用する呼び径の範囲
レバー式 ギヤー式 ハンドル中心形
一
般 5K 50200 501 200 50600
配 10K
管
弁 16K − 801 200 −
船 5K 50200 501 200 50600
体
付 10K
弁
16K − 801 200 −
備考 レバー式,ギヤー式及びハンドル中心形の概略外形の例を付図3に
示す。
(2) 駆動装置は,的確に作動してバタフライ弁の開閉が,一人の力で操作できるものとする。
(3) 開閉は,ハンドル車又はレバーによって行い,計画された“開”又は“閉”の位置で弁体が行き過ぎ
ることがないようストッパを設ける。ハンドル車による場合は,ハンドル車を時計方向に回したとき
弁体が閉じる方向に,レバーによる場合は,弁体とレバーとの動きは同一になるようにすることが望
ましい。
(4) 中間開度で使用するバタフライ弁には,弁開度各位置で振動,衝撃,流れなどによって緩むことがな
いロック装置を設けるのがよい。ただし,駆動装置そのものがロック機能をもつ場合は,この限りで
はない。
(5) 駆動装置には,バタフライ弁の開度が分かる装置を設ける。
(6) 駆動装置は,バタフライ弁の開閉に必要な操作力に対し,十分な強度をもつものとする。
5. 材料 バタフライ弁の材料は,次による。
(1) 弁箱の材料は,耐食性及び耐久性を考慮し,表5のとおりとする。
表5
種類 弁箱材料
一般配管弁 JIS G 5501のFC200と品質が同等以上
船体付弁 JIS G 5101のSC450と品質が同等以上
参考 弁体の材料を,流体の種類及び用途に応じ,参考表2に示す。
――――― [JIS F 7480 pdf 4] ―――――
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F 7480-1996
参考表2
主な用途 流体の種類 参考
弁体材料
一般配管弁 作動油,潤滑油,清水,貨物油,JIS G 5502のFCD450
燃料油,空気
海水,ビルジ,バラスト,イナ JIS G 5121のSCS13
ートガス,液化ガス JIS G 5101のSC450と品質が同等以上
船体付弁 又はJIS G 4051のS25C
海水,清水,ビルジ,バラスト
(2) 弁座材料の組合せは,表6による。
なお,金属製弁座の弁座面は,流体によって腐食されにくい材料又はステンレス鋼盛り金,クロム
めっきなどを施したものとする。
表6
組合せの種類 弁箱側弁座 弁体側弁座
I 金属 ゴム
II ゴム 金属
(3) 弁座ゴムの材料は,表3に記載された合成ゴムであって,使用流体,圧力及び温度に対し十分な耐久
力をもち,膨潤性,硬度,物理的性質などに著しい変化がないようなものとする。
(4) 弁棒の材料は,JIS G 4303のSUS304,SUS403又はSUS431と品質が同等以上とする。
(5) 弁体と弁棒を結合するために使用するキー,テーパピン,テーパボルトなどの材料は,弁体と品質が
同等以上のものとする。
(6) その他の部品の材料は,使用条件に適したものとする。
6. 寸法 バタフライ弁の寸法は,次による。
(1) バタフライ弁の面間寸法は,表7のとおりとする。
――――― [JIS F 7480 pdf 5] ―――――
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JIS F 7480:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.30 : 配管システム
JIS F 7480:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB2002:1987
- バルブの面間寸法
- JISB2004:1994
- バルブの表示通則
- JISB2210:1984
- 鉄鋼製管フランジの基準寸法
- JISF7400:2015
- 船用弁及びコックの検査通則
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG5101:1991
- 炭素鋼鋳鋼品
- JISG5121:2003
- ステンレス鋼鋳鋼品
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISG5502:2001
- 球状黒鉛鋳鉄品