JIS F 8523:2021の規格概要
この規格 F8523は、発信機と受信器とを電気的に接続して、主機関の操縦に関する発令又は応答を伝送する電気式エンジンテレグラフについて規定。
JISF8523 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F8523
- 規格名称
- 船用電気式エンジンテレグラフ
- 制定年月日
- 1954/03/26
- 最新改正日
- 2021/01/20
- JIS 閲覧
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 47.020.70
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- 改訂:履歴
- 1954-03-26制定日
- 1957-03-26改正日
- 1960-03-01確認日
- 1960-11-01改正日
- 1963-11-01確認日
- 1966-11-01確認日
- 1968-02-20改正日
- 1971-02-01確認日
- 1973-02-01改正日
- 1976-02-01確認日
- 1977-08-01改正日
- 1979-08-01改正日
- 1984-11-15確認日
- 1990-07-05確認日
- 1993-07-14改正日
- 1999-03-24改正日
- 2006-08-10確認日
- 2012-02-24確認日
- 2016-10-25確認日
- 2021-01-20改正日
F 8523:2021
目 次
ページ
序文 [ p.1 ]
1 適用範囲 [ p.1 ]
2 引用規格 [ p.1 ]
3 用語及び定義 [ p.1 ]
4 種類 [ p.2 ]
4.1 シンクロ式テレグラフ [ p.2 ]
4.2 ランプ式テレグラフ [ p.2 ]
5 性能 [ p.3 ]
5.1 一般 [ p.3 ]
5.2 指示精度 [ p.3 ]
5.3 制動性 [ p.3 ]
5.4 電源変動 [ p.3 ]
5.5 外被の保護性能 [ p.3 ]
5.6 絶縁抵抗 [ p.3 ]
5.7 耐電圧 [ p.3 ]
5.8 耐環境性 [ p.4 ]
6 構成 [ p.4 ]
7 構造及び形状 [ p.4 ]
7.1 一般 [ p.4 ]
7.2 各形式の構造 [ p.5 ]
7.3 発信装置及び受信装置 [ p.5 ]
7.4 信号処理装置 [ p.6 ]
7.5 音響信号器 [ p.6 ]
7.6 照明装置及びランプ式テレグラフの信号表示 [ p.6 ]
7.7 計器照明灯光度加減器 [ p.6 ]
7.8 文字板 [ p.6 ]
7.9 指針 [ p.6 ]
7.10 附属装置 [ p.6 ]
8 試験 [ p.7 ]
8.1 一般要求事項 [ p.7 ]
8.2 試験項目及び順序 [ p.7 ]
9 製品の呼び方 [ p.7 ]
10 表示 [ p.8 ]
10.1 一般 [ p.8 ]
10.2 コンパス安全距離 [ p.8 ]
F 8523:2021
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人
日本船舶技術研究協会(JSTRA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,
日本産業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS F
8523:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
F 8523:2021
船用電気式エンジンテレグラフ
Shipbuilding-Electric engine telegraphs
序文
この規格は,1954年に制定され,その後9回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1999年に
行われたが,その後の船舶環境に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,発信器と受信器とを電気的に接続して,主機関の操縦に関する発令又は応答を伝送する電
気式エンジンテレグラフについて規定する。
注記 シンクロ式テレグラフ及びランプ式テレグラフ共に共通する事項は,以下,テレグラフという。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS F 0812 船舶の航海と無線通信機器及びシステム−一般要求事項−試験方法及び試験結果要件
JIS F 8007 船用電気機器−外被の保護等級及び検査通則
JIS F 8062 船用電気設備 第201部 システム設計−一般
JIS F 8076 船用電気設備−第504部:個別規定−制御及び計装
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
エンジンテレグラフ
操だ(舵)室と機関室との間で主機の発進・停止,速度区分などを命令連絡する通信装置。発信器と受
信器とからなり,共に同一表示の文字板を用いる。
3.2
シンクロ式テレグラフ
シンクロ電機を用い,発信器と受信器とを電気的に接続して,主機関の操縦に関する発令又は応答を伝
送する電気式エンジンテレグラフ。
3.3
ランプ式テレグラフ
ハンドル,ダイヤル,押ボタン,切換スイッチなどを用い,発信器と受信器とを電気的に接続して,主
2
F 8523:2021
機関の操縦に関する発令又は応答を伝達し,その表示を白熱電球,発光ダイオードなどの点灯によって通
信を行う電気式エンジンテレグラフ。
3.4
指示精度
発信指示と受信指示との差角の割合。
3.5
制動性
発信指示と受信指示との差角をシンクロ電機の回転子において90°となるようにし,発信ハンドルを固
定して,急に電流を流したとき指示角度が一致するまでにかかる時間。
4
種類
4.1
シンクロ式テレグラフ
形式及び文字板の大きさによって,表1のとおり区分する。
表1−シンクロ式テレグラフの種類
形式
外被の
保護等級
文字板の大きさ
名称
記号
床上形
丸形
単式両面
PRB
IP22
300形
複式両面
PRD
表面形
単式片面
SRS
IP44
300形,400形
埋込形
FRS
IP5X
160形,250形
卓上形
扇形
単式両面
TSB
250形,300形
短冊形
単式片面
TAS
250形,300形,350形
TASE
300形
天井形
丸形
単式三面
CRT
IP22
150形
扇形
CST
200形
応答発信装置を含まないものは,各形式記号の次に,Nを付ける。
表1以外の外被の保護等級が必要とされる場合は,JIS F 8062の表5[保護等級に
対する最低要求(JIS F 8007による)]の規定による。
注記1 記号第1位のPは床上形,Sは表面形,Fは埋込形,Tは卓上形,Cは天井形
を示し,第2位のRは丸形,Sは扇形,Aは短冊形を示し,第3位のSは単
式片面,Bは単式両面,Dは複式両面,Tは単式三面を示し,第4位のEは
主機関の操縦機構とインターロックするものを示す。
注記2 文字板の大きさの数字は,それぞれ文字板可視部の概略寸法(mm)を示す。
注記3 文字板の大きさの“形”は省略してもよい。
4.2
ランプ式テレグラフ
形式及び文字板の大きさ,通信方式,操作方式及び表示方式によって,表2のとおり区分する。
JIS F 8523:2021の国際規格分類一覧
- 47.020.70
JIS F 8523:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- F0812
- 船舶の航海と無線通信機器及びシステム−一般要求事項−試験方法及び試験結果要件
- F8007
- 船用電気機器−外被の保護等級及び検査通則
- F8062
- 船用電気設備 第201部 システム設計−一般
- F8076
- 船用電気設備−第504部:個別規定−制御及び計装(追補1)