この規格ページの目次
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G 0556 : 2014
地きず番号4に属するもの 1個
三段(直径35 mm,長さ63.6 mm)の仕上面に
地きず番号3に属するもの 2個
地きず番号4に属するもの 2個
各段の各地きず番号の地きずの数を,次の式によって100 mm×100 mmの面積に換算する。
100 100
n N
.314 d l
ここに, n : 100 mm×100 mmの面積に換算した地きずの数
N : 観察した実際の地きずの数
d : 地きずを観察した段の直径
l : 地きずを観察した段の長さ
各段の各地きず番号の換算した地きずの数の計算結果は,次のようになる。
一段仕上面に,
地きず番号2に属するもの : 0.8個
100 100
n 1 8.0
.314 66 636.
二段仕上面に,
地きず番号2に属するもの : 2.1個
地きず番号3に属するもの : 2.1個
地きず番号4に属するもの : 1.1個
三段仕上面に,
地きず番号3に属するもの : 2.9個
地きず番号4に属するもの : 2.9個
注記 被検面積が著しく大で,換算個数が,例えば,0.04以下となるときは,これを
0.0とする。
観察結果は,次のように表す。
I−(2×0.8)
II−(2×2.1+3×2.1+4×1.1)
III−(3×2.9+4×2.9)
2) 地きずの総長さと総数を表示する場合 各段の地きずの総換算個数と地きずの長さの総和とを順に
表示し,次に最大地きず長さの属する地きず番号を括弧内に表示する(例2参照)。
なお,地きず長さの総和は,“各地きず番号に属する地きず総換算個数”に“地きず番号”を乗じ
たものの総和とする。
例2 例1と同じ地きずがある場合の計算及び表示 :
各段の仕上面の地きずの総換算個数は,
一段仕上面 : 0.8個
二段仕上面 : 2.1+2.1+1.1=5.3個
三段仕上面 : 2.9+2.9=5.8個
地きず長さの総和は,
――――― [JIS G 0556 pdf 6] ―――――
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G 0556 : 2014
一段仕上面 : 0.8×2=1.6 mm
二段仕上面 : 2.1×2+2.1×3+1.1×4=14.9 mm
三段仕上面 : 2.9×3+2.9×4=20.3 mm
最大地きず番号は,
一段仕上面 : 地きず番号2
二段仕上面 : 地きず番号4
三段仕上面 : 地きず番号4
観察結果は,次のように表す。
I−0.8−1.6−(2)
II−5.3−14.9−(4)
III−5.8−20.3−(4)
3) 地きずの分布を表示する場合 各段ごとの地きずの位置に“−”を記入し,その上に地きず番号を
記入した展開図を添付する(例3参照)。
例3 例1の地きず分布の展開図の例を,図2に示す。
図2−地きず分布の展開図の例
c) 必要ある場合は,供試材の鍛錬成形比を付記する。鍛錬成形比の表示は,JIS G 0701による。
6 青熱破壊試験方法
青熱破壊試験方法を用いる場合は,附属書JAによる。
7 磁粉探傷試験方法
磁粉探傷試験方法を用いる場合は,附属書JBによる。
8 試験報告書
試験報告書が必要な場合には,受渡当事者間の協定のない限り,少なくとも次の項目を含む。
a) この規格で試験された旨の記述 : JIS G 0556
b) 試験片の識別
c) 材料の種類(分かっている場合)
d) 適用した試験方法
e) 試験片の採取位置及び採取方向(分かっている場合)
f) 試験結果
――――― [JIS G 0556 pdf 7] ―――――
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G 0556 : 2014
附属書JA
(規定)
青熱破壊試験方法
この附属書は,ISO 3763:1976,Wrought steels−Macroscopic methods for assessing the content of non-metallic
inclusionsに規定されている青熱破壊試験方法を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成したものであ
る。
JA.1 原理
青熱破壊試験方法は,青熱焼戻しを受けた破壊面において,目に見える非金属介在物の全数及び分布を
決定するものである。この破壊は,製品の鍛造又は圧延長手方向に沿って行う。介在物は,通常白い糸状
として現れる。
JA.2 適用製品
青熱破壊試験方法は,広範囲の鍛造及び圧延製品に適用できる。一般に試験は,半製品で行う。
JA.3 試験片のサンプリング及び準備
JA.3.1 サンプリング
試験片は,その厚さが鍛造又は圧延長手方向に平行になるように,熱間若しくは冷間のこぎり(鋸)切
断又はガス切断にて採取する。その厚さは,製品の寸法による(例えば,520 mm)が,一般に10 mm
が望ましい。
ガス切断を用いるときには,破壊が確実に熱影響帯の外側で起きるようにするために,注意しなければ
ならない。試験片の数及び位置は,受渡当事者間の協定による。
JA.3.2 準備
試験片は,試験片の破壊をしやすくするため,主要な面(すなわち,製品の鍛造又は圧延長手方向に垂
直な面)の一方の中央に,溝を付けてもよい。溝の形状は,特に規定しないが,その深さは,試験片の残
存厚さがJA.3.1に決めた条件に合うようにしなければならない。
JA.4 手順
必要によって焼きならし処理をした後,試験片は,試験開始時に青熱ぜい性温度(300350 ℃)に空気
中で加熱した後破壊するか,又は室温で破壊した後二つの断片を青熱ぜい性温度まで加熱しなければなら
ない。
受渡当事者間の合意がある場合は,試験片を焼入焼戻ししてもよい。
試験片の壊れた二つの部分の一方に生じた破面は,肉眼又は10倍以下の拡大鏡を用いて観察しなければ
ならない。
JA.5 結果
JA.5.1 試験方法
試験は定性的に行ってもよく,又は受渡当事者間の協定によって,定量的に行ってもよい。
――――― [JIS G 0556 pdf 8] ―――――
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G 0556 : 2014
JA.5.2 定性試験
定性試験は,図JA.1の10個の標準図と比較することによって行わなければならない。
図JA.1と関連して評価する際に,断面内の介在物の位置,例えば,中心,表面,又は一様な分布かを含
まなければならない。
JA.5.3 定量試験
定量試験は,介在物を数え,そして次のパラメータの一つ(又は両方)を用いて行わなければならない。
− 長さ
− 厚さ
選ばれたパラメータに従って,介在物の分布は表JA.1又は表JA.2によって表さなければならない。
JA.5.4 結果の評価
得られた結果を評価する方法は,受渡当事者間の協定による。
JA.6 注意事項
比較試験を行う場合は,類似の熱間圧延を受けた製品で行う。また,介在物はある硬さ範囲ではっきり
と現れる。したがって,軟鋼に対しては,試験片の前処理(焼戻しをしない硬化処理)を行うことが望ま
しい。
線状フェライト又は糸状炭化物を含む鋼を試験する場合,それらが糸状介在物と混同するかもしれない
ので,注意しなければならない。
――――― [JIS G 0556 pdf 9] ―――――
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G 0556 : 2014
長さ1 mm超えの介在物なし
少ない極短の線状痕
数個の極短の線状痕
少ない極短の線状痕及び少ない短い線状痕
数個の短い線状痕
数個の短い線状痕及び極短の線状痕
数個の短い線状痕及び1個の長い線状痕
少ない長い線状痕及び少ない極短の線状痕
数個の長い線状痕
数個の長い厚い線状痕
図中の用語の説明
極短の線状痕 : 12.5 mmの線状痕 少ない : 3個以下
短い線状痕 : 2.5 mm超え,5 mm以下の線状痕 数個の : 3個超え
長い線状痕 : 5 mm超えの線状痕 厚い : 0.5 mm超え
図JA.1−青熱破壊試験方法の標準図
――――― [JIS G 0556 pdf 10] ―――――
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JIS G 0556:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3763:1976(MOD)
JIS G 0556:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.040 : 金属の試験 > 77.040.99 : その他の金属試験方法
JIS G 0556:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISG0701:1957
- 鋼材鍛錬作業の鍛錬成形比の表わし方
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方