JIS G 0597:2017 絶対湿度一定下におけるステンレス鋼の乾湿繰返し促進腐食試験方法 | ページ 2

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8 操作条件及び手順

  試験は,図中に示す温度,相対湿度及び処理時間に設定し,図1の操作手順に従って次のとおり実施す
る。表2に操作条件,試験装置で設定する温度,相対湿度及び時間を示す。
なお,塩分付着に使用された試験溶液のうち噴霧して試料に付着せずに飛び散った試験溶液は,再使用
してはならない。また,試験中,試験槽内の圧力は大気圧に維持する。
a) 温度30±1 ℃,相対湿度(RH)90±5 %に設定した試験装置内に,試験溶液噴霧後の試験片を,噴霧
面を上にして水平に設置する。
b) その後,図1 b)の温度湿度パターンを1サイクル実施する。温度及び相対湿度は,指定された時間間
隔で直線的に変化させなければならない(図1及び表2の6参照)。
c) 試験片表面に付着している塩分を洗い流すため,水道水,蒸留水又は脱イオン水を静かに試験片にか
ける。
d) 試験片の表面から腐食生成物を取り除かないように空気(温風でもよい。)又は窒素ガスを吹き付けて,
乾燥させる。
e) 乾燥後,再度,試験溶液の噴霧を行い,表2の14の手順を所定の試験期間繰り返す。

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a) フローチャート
b) 手順図
図1−操作手順

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表2−操作条件
手順 条件
1 塩分付着処理
1) 温度 1) 室温(25±2 ℃)
2) 試験溶液 2) 箇条3に規定
3) 頻度 3) 試験開始時及び各サイクルの後
4) 付着量 4) 試験片に付着した試験溶液の量は,0.025 g/cm2
±0.002 5 g/cm2でなければならない。
2 乾燥処理 温度 相対湿度(RH)
1) (49±1) ℃ (32±5) %RH
2) (54±1) ℃ (25±5) %RH
3) (55±1) ℃ (24±5) %RH
4) (54±1) ℃ (25±5) %RH
5) (49±1) ℃ (32±5) %RH
3 湿潤処理 (30±1) ℃ (90±5) %RH
4 洗浄乾燥処理 水道水,蒸留水又は脱イオン水を用いて洗浄する。
ただし,水温は40 ℃を超えてはならない。
試験片の表面から腐食生成物を取り除かないように
空気(温風でもよい。)又は窒素ガスを吹き付けて,
乾燥させる。
5 単一暴露サイクルの長さ及び構成 “湿潤” 6時間36分
(単一暴露サイクルは24時間) “乾燥” 10時間48分
“湿潤” 6時間36分
6 単一暴露サイクル内において規定 “湿潤”から“乾燥A”まで2時間22分
条件に達するまでの時間 “乾燥A”から“乾燥B”まで1時間40分
“乾燥B”から“乾燥C”まで1時間22分
“乾燥C”から“乾燥D”まで1時間22分
“乾燥D”から“乾燥E”まで1時間40分
“乾燥E”から“湿潤”まで2時間22分
注記1 温度及び相対湿度は,指定された時間間隔で直線的に変化させなければならない(こ
の表の6参照)。連続した乾燥Aから乾燥Eは,同じ露点30 ℃の絶対湿度を与える。
注記2 温度,相対湿度及び時間の値は,試験装置の設定値を表す。

9 試験後の試験片の処理

  試験期間終了後,試験片を試験槽から取り出して洗浄する前に,腐食生成物が除去されるリスクを減ら
すため,0.5時間から1時間乾燥しなければならない。試験片を調べる前に,噴霧された溶液の残留物を表
面から注意深く除去するため,試験片を40 ℃以下の流水(水道水,蒸留水又は脱イオン水)に静かに浸
し,次に,直ちに0.2 MPa以下の圧力で噴出させた大気,窒素ガスなどの不活性ガスの気流中(25±2 ℃)
で乾燥させる。

10 試験の継続

  試験は,試験期間中は中断せずに続けることが望ましい。操作を中断する必要がある場合,中断期間は
最小限にしなければならない。
試験を中断する必要がある場合,試験片を試験槽から取り出して箇条9に規定する方法で処理し,その
後試験が再開されるまでデシケーター(温度25±2 ℃,相対湿度30 %以下)の中で保管しなければなら
ない。

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11 試験期間

  試験期間は,試験対象の材料又は製品を扱う仕様と必要性に応じ,注文者が指定する。指定されない場
合,試験期間は,受渡当事者間の協定又は試験実施者の選定による。
推奨する試験期間は,次のとおりである。
3サイクル(72時間),7サイクル(168時間),12サイクル(288時間),21サイクル(504時間)及び
42サイクル(1 008時間)

12 試験結果の表し方

  試験結果の表し方は,次の事項から選択する。
a) 腐食発生までの経過時間
b) 試験後の外観
c) IS G 0595によるレイティングナンバ(附属書D参照)
d) 表面の腐食生成物を取り除いた後の外観[腐食生成物除去方法は,JIS Z 2371の表JB.1(腐食生成物
の化学的除去方法)又はISO 8407を参照]
e) 質量の変化
f) 孔食深さ(測定方法は,受渡当事者間の協定による。)
注記 孔食深さの測定方法には,探針式接触測定法,光学顕微鏡による焦点深度法,レーザ顕微鏡
による三次元形状測定法などがある。

13 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格で試験した旨の記載 : JIS G 0597
b) 試験装置の説明
c) 試験した材料の説明
d) 試験片の寸法,形状及び表面仕上げ,並びに試験面積
e) 試験前の洗浄処理及び端部保護を含めた試験片作製の詳細
f) 試験溶液の濃度,塩分付着量及び塩分付着手順
g) 各塩分付着工程及び試験時の“乾燥”及び“湿潤”条件における温度及び相対湿度
h) 中断の頻度及び期間
i) 試験期間
j) 試験後に試験片を洗浄するために用いた方法
k) 試験結果
l) 必要な場合には,試験片の外観写真

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附属書A
(参考)
塩分付着ユニットを用いる複合サイクル試験装置(2試験槽型)
記号
1 噴霧器 11 ブロア用モーター
2 乾燥室 12 空気加熱器
3 試験片保持器 13 冷却ユニット
4 試験片トレイ 14 冷却装置
5 試験片 15 洗浄用ノズル
6 試験片移動用ローラー・試験片駆動ユニット 16 ブロワ(水滴除去用)
7 フィルター 17 排出物処理ユニット
8 ノズル駆動ユニット 18 排気ブロワ
9 ホスティングドア 19 ポンプ
10暴露試験槽
図A.1−塩分付着ユニットを用いる複合サイクル試験装置(2試験槽型)

――――― [JIS G 0597 pdf 10] ―――――

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JIS G 0597:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16539:2013(MOD)

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JIS G 0597:2017の関連規格と引用規格一覧