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G 1257-12-2 : 2013
なお,溶液中に二酸化けい素などの残さがない場合は,このろ過操作を省略してもよい。
d) 硫酸(1+1)5 mLを加え,穏やかに加熱し,僅かに塩類が析出し始めたらビーカーを低温部に移し,
引き続き加熱蒸発して硫酸の白煙を発生させる。室温まで放冷した後,塩酸(1+1)10 mLを加え,
少し加熱して塩類を溶解する。
7.2 鉛の抽出分離
7.1 d) で得た溶液に,L(+)-アスコルビン酸溶液1)(5.6)10 mLを加えてよく振り混ぜた後,約5分間放
置する。溶液を分液漏斗(100 mL)に少量の水を用いて移し入れ,よう化カリウム溶液(5.5)10 mLを加
え,水で液量を約50 mLとする。TOPO-4-メチル-2-ペンタノン溶液(5.8)を正確に10 mL加え,30秒間
激しく振り混ぜ,静置して二層に分離した後,下層の水相を捨て,有機相を乾いたろ紙(5種A)を用い
て栓付き容器にろ過する。
7.3 吸光度の測定
7.2で得た有機相の一部を,4-メチル-2-ペンタノンを用いてゼロ点を調節した原子吸光分析装置のアセチ
レン・空気フレーム中に噴霧し,鉛中空陰極ランプ又は鉛無電極放電ランプから放射される波長283.3 nm
の光の吸光度を測定する。
8 空試験
9.1で調製する,鉛標準液(5.10)添加量ゼロの検量線用溶液(ゼロメンバー)を空試験液とし,9.2で
得る,ゼロメンバーを抽出した有機相の吸光度を,空試験液の吸光度とする。
9 検量線の作成
9.1 検量線用溶液の調製
7個のビーカー(200 mL)を準備し,それぞれに鉄(5.4)1.000 gをはかりとって移し入れ,時計皿で覆
う。次に,表1に従って鉛標準液(5.10)をそれぞれに正確に加える。以下,7.1のb) d) の手順に従っ
て,試料と同じ操作を試料と併行して行って検量線用溶液を調製する。
表1−検量線用溶液への鉛標準液添加量
鉛含有率 鉛標準液(5.10)の添加量
質量分率(%) mL
0.000 5以上 0.010以下 0,1,2,4,6,8,10
9.2 検量線の作成
9.1で調製した検量線用溶液の各液について,7.2及び7.3の手順に従って試料溶液と同じ操作を試料溶
液と併行して行い,得た吸光度と添加した鉛量との関係線を作成し,その関係線を,原点を通るように平
行移動して検量線とする。
10 計算
7.3及び箇条8で得た吸光度を,9.2で作成した検量線を用いて鉛量に変換し,試料中の鉛含有率を,次
の式によって算出する。
m1 m0 m02
Pb 100
m
――――― [JIS G 1257-12-2 pdf 6] ―――――
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G 1257-12-2 : 2013
ここに, Pb : 試料中の鉛含有率[質量分率(%)]
m1 : 試料溶液中の鉛検出量(g)
m0 : 空試験液中の鉛検出量(g)
m02 : 鉄(5.4)1 g中の鉛量(g)
[鉄(5.4)中の鉛含有率(質量分率)が0.000 05 %未満
で,値が特定されていない場合は,鉛量を0とする。]
m : 試料はかりとり量(g)
11 許容差
許容差は,表2による。
表2−許容差
単位 質量分率(%)
鉛含有率 室内再現許容差 室間再現許容差
0.000 5以上 0.010以下 f (n)×[0.010 2×(Pb)+0.000 05] f (n)×[0.017 6×(Pb)+0.000 08]
許容差計算式中のf (n) は,JIS Z 8402-6の表1(許容範囲の係数)による。nの値は,室内再現許
容差の場合は同一分析室内における分析回数,室間再現許容差の場合は分析に関与した分析室数で
ある。また,(Pb) は,許容差を求める鉛定量値の平均値[質量分率(%)]である。
注記 これらの許容差は,鉛含有率(質量分率)0.000 5 %以上0.010 %未満の試料を用い,共同実験
した結果から求めたものである。
JIS G 1257-12-2:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 1257-12-2:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG1257-0:2013
- 鉄及び鋼―原子吸光分析方法―第0部:一般事項
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方