この規格ページの目次
14
G 3106 : 2020
附属書JC
(規定)
熱間押出形鋼の品質規定
JC.1 適用
この附属書は,建築部材及び鋼矢板·鋼管矢板に使用する継手部材などに用いる特殊形状の熱間押出形
鋼の品質を規定する。
なお,熱間押出形鋼は,受渡当事者間の協定によって適用する。
JC.2 種類の記号及び適用寸法
熱間押出形鋼は,10種類とし,その種類の記号及び適用寸法は,表JC.1による。
表JC.1−熱間押出形鋼の種類の記号及び適用寸法
種類の記号 適用寸法
SM400A 厚さ : 5 mm以上
SM400B 辺又は高さ : 250 mm以下
SM400C
SM490A
SM490B
SM490C
SM490YA
SM490YB
SM520B
SM520C
JC.3 製造方法
熱間押出形鋼は,熱間押出しによって,鍛錬成形比4以上に成形する。
JC.4 化学成分
熱間押出形鋼は,11.1の試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。
JC.5 機械的性質
JC.5.1 引張試験片及び衝撃試験片の採取位置
熱間押出形鋼の引張試験片及び衝撃試験片の採取位置は,受渡当事者間の協定による。ただし,厚さ方
向採取位置は,次による。
a) 引張試験片の厚さ方向採取位置 4号引張試験片の厚さ方向採取位置は,厚さの1/4の位置とする。
ただし,厚さの1/4の位置から採れない場合には,それに近い位置とする。
――――― [JIS G 3106 pdf 16] ―――――
15
G 3106 : 2020
b) 衝撃試験片の厚さ方向採取位置 衝撃試験片の厚さ方向採取位置は,JIS G 0416の図A.3(形鋼-衝撃
試験片のフランジ厚さ方向の採取位置)とする。
JC.5.2 降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び
熱間押出形鋼は,11.2の形鋼の試験を行い,その降伏点又は耐力,引張強さ及び伸びは,表7及び表JB.1
の形鋼による。ただし,熱間押出形鋼の形状によって1A号試験片が採取できない場合は,1A号試験片に
代えて5号試験片としてもよい。熱間押出形鋼の伸びの規定値は,表JC.2による。
表JC.2−熱間押出形鋼の伸び
種類の記号 伸び
厚さ 試験片 %
mm
SM400A 5以下 5号 23以上
SM400B 5を超え 16以下 1A号 18以上
SM400C 5号 29以上
16を超え 50以下 1A号 22以上
5号 35以上
40を超えるもの 4号 24以上a)
SM490A 5以下 5号 22以上
SM490B 5を超え 16以下 1A号 17以上
SM490C 5号 27以上
16を超え 50以下 1A号 21以上
5号 33以上
40を超えるもの 4号 23以上a)
SM490YA 5以下 5号 19以上
SM490YB 5を超え 16以下 1A号 15以上
5号 24以上
16を超え 50以下 1A号 19以上
5号 30以上
40を超えるもの 4号 21以上a)
SM520B 5以下 5号 19以上
SM520C 5を超え 16以下 1A号 15以上
5号 24以上
16を超え 50以下 1A号 19以上
5号 30以上
40を超えるもの 4号 21以上a)
注a) 厚さ100 mmを超える鋼板の伸びは,厚さ25 mm又はそ
の端数を増すごとに,この表の伸びの規定下限値から1を
減じる。ただし,減じる限度は,3とする。
JC.5.3 シャルピー吸収エネルギー
表8に示す記号の種類で,厚さ12 mmを超える熱間押出形鋼は,11.2の試験を行い,そのシャルピー吸
収エネルギーは,表8による。ただし,試験片採取方向は,押出方向とする。この場合,シャルピー吸収
エネルギーは,3個の試験片の平均値とし,JIS G 0404の9.6(組試験の結果の評価)によって判定する。
――――― [JIS G 3106 pdf 17] ―――――
16
G 3106 : 2020
JC.6 形状,寸法及びその許容差
熱間押出形鋼の形状は,注文者の指定による。ただし,製造できない形状については,受渡当事者間の
協定によって注文者が形状変更を指定する。
注記 熱間押出形鋼は,主に建築工事標準仕様書,港湾工事共通仕様書などの技術基準に基づいた設計
図書に記載された部材として用いられる。
熱間押出形鋼の形状及び寸法の許容差は,表JC.3による。
表JC.3−形状及び寸法の許容差
単位 mm
区分 許容差
辺,高さ及び厚さ 50未満 ±1.5
50以上 100未満 ±2.0
100以上 200未満 ±3.0
200以上 ±4.0
長さ 7 m以下 +40
0
7 m超 プラス側許容差は,長さ1 m又はその端
数を増すごとに上記プラス側許容差に5
mmを加える。
マイナス側許容差は,0 mmとする。
直角度 最大辺長さが100 mm以下 1.6以下
最大辺長さが100 mm超 3.0以下
曲がり 長さの0.5 %以下a)
受渡当事者間の協定によって,この表に規定する全許容差範囲と同一の範囲でプラス側又
はマイナス側に移動してもよい。ただし,プラス側に移動した許容値の下限値はゼロを上回
ってはならず,マイナス側に移動した許容値の上限値は,ゼロを下回ってはならない。
注a) 上下及び左右の曲がりに適用する。
JC.7 外観
熱間押出形鋼の外観は,JIS G 3192の箇条9(外観)による。
JC.8 検査
熱間押出形鋼の検査は,箇条12による。
JC.9 再検査
熱間押出形鋼の再検査は,箇条13 a),b)による。
JC.10 表示
熱間押出形鋼の表示は,箇条14による。
――――― [JIS G 3106 pdf 18] ―――――
17
G 3106 : 2020
JC.11 報告
熱間押出形鋼の報告は,箇条15による。
参考文献
[1] JIS G 0801 圧力容器用鋼板の超音波探傷検査方法
[2] JIS G 0901 建築用鋼板及び平鋼の超音波探傷試験による等級分類及び判定基準
――――― [JIS G 3106 pdf 19] ―――――
18
G 3106 : 2020
附属書JD
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 3106 ISO 630-1:2011,ISO 630-2:2011,ISO 630-3:2012,(MOD)
a) ISの b) 対応国際 c) 箇条ご d) ISと対応国際規格との技術的差 e) ISと対応国際規格との
箇条番 規格の対 との評 異の内容及び理由 技術的差異に対する今
号 応する箇 価 後の対策
条番号
1 ISO 630-3 変更 JISは,棒鋼を含んでいない。 棒鋼は,他のJISによって規
1 定されている。
3 ISO 630-1 削除 JISは,国内の製造方法に対
ISO規格は,normalized-rolledを用語と
3 応している。
して規定しているが,JISには,そのよ
うな概念がないため,削除している。
追加 JIS独自鋼材のための用語及び定義をJISは,国内の製造方法に対
追加している。 応している。
4 ISO 630-3 変更 取引慣行の差異。
JISは引張強さを,ISO規格は降伏点を
6 鋼種名としている。
5 ISO 630-3 変更 JISの規定内容が,ほぼ盛り
5元素については,JISの規定を満足し
6 ている。 込まれている。
6 ISO 630-3 変更 JISは,国内の製造方法に対
ISO規格では,焼入焼戻しについては,
6 ISO 630-4で規定している。 応している。
7 ISO 630-1 追加 Ceqは,ISO規格ではIIWの式,JISで JISの提案によって,PCMの
6 は独自の式を規定している。 規定が盛り込まれた。
ISO 630-3
6
8.1 ISO 630-3 変更 内容的には,同じものを規定している。 JISは,国内の技術基準に従
6 っており,現状のままとす
る。
8.2 ISO 630-1 変更 JISとISO規格とでは,温度及びエネ JISの提案によって,類似の
4 ルギーの規定値が若干異なる。 規定になってきている。
ISO 630-3
6
9 ISO 630-1 変更 JISとISO規格とでは,寸法及び形状 取引慣行の差異であり,現状
6 の詳細な規定が,異なっている。 を維持する。
10 ISO 630-1 変更 ISO規格は,表面きず除去部の局部的JISは,より厳格な規定であ
6 り,現行のままとする。
な板厚不足を認めているが,JISは認め
ていない。
11.1 ISO 630-1 変更 分析方法は,JISを引用している。 JISは,溶鋼分析の方法につ
9 いて規定している。
11.2 ISO 630-3 変更 JISとISO規格とで,試験単位が若干 JISの提案によって,類似の
8 規定になってきている。
異なる。試験片の採取位置は整合して
いる。
13 ISO 630-1 追加 JISは,再試験の規定に,受渡当事者間
取引慣行の差異であり,現状
7.3 の協定を追加している。 を維持する。
14 ISO 630-1 追加 ISO規格は,溶鋼番号を表示しない。取引慣行の差異であり,現行
10 を維持する。
また,寸法表示に対して,明確な規定が
ない。
――――― [JIS G 3106 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS G 3106:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.01 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け一般