この規格ページの目次
4
G 3114 : 2016
表4−溶接割れ感受性組成
鋼材の厚さ 溶接割れ感受性組成
mm %
50以下 0.28以下
50を超え 100以下 0.30以下
6.2 熱加工制御を行った鋼板の炭素当量及び溶接割れ感受性組成
受渡当事者間の協定によって熱加工制御を行った鋼板の炭素当量,及び受渡当事者間の協定によって炭
素当量の代わりに適用する溶接割れ感受性組成は,次による。
a) 炭素当量 炭素当量は,6.1の式(1)によって,10.1の溶鋼分析値を用いて算出し,その値は,表5に
よる。
b) 溶接割れ感受性組成 溶接割れ感受性組成は,6.1の式(2)によって,10.1の溶鋼分析値を用いて算出
し,その値は,表6による。
表5−炭素当量
単位 %
種類の記号
鋼材の厚さ
SMA490AW,SMA490BW, SMA490AP,SMA490BP,
(mm)
SMA490CW SMA490CP
50以下 0.41以下 0.40以下
50を超え 100以下 0.43以下 0.42以下
厚さ100 mmを超える鋼板の炭素当量は,受渡当事者間の協定による。
表6−溶接割れ感受性組成
単位 %
種類の記号
鋼材の厚さ
SMA490AW,SMA490BW, SMA490AP,SMA490BP,
(mm)
SMA490CW SMA490CP
50以下 0.24以下 0.24以下
50を超え 100以下 0.26以下 0.26以下
厚さ100 mmを超える鋼板の溶接割れ感受性組成は,受渡当事者間の協定による。
7 機械的性質
7.1 降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び
鋼材は,10.2の試験を行い,その降伏点又は耐力,引張強さ及び伸びは,表7による。ただし,辺が40
mm未満の形鋼及び幅が40 mm未満の平鋼の降伏点又は耐力,引張強さ及び伸びは,附属書JAによる。
――――― [JIS G 3114 pdf 6] ―――――
5
G 3114 : 2016
表7−降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び
降伏点又は耐力 引張強さ 伸び
N/mm2
鋼材の厚さa)
鋼材及び試験片の適用
種類の記号 mm
16を超 40を超 75を超 100を超 160を超
厚さ 試験片 伸び
16以下 え40以 え75以 え 100 え160以 え200以
N/mm2 mm %
下 下 以下 下 下
SMA400AW 245 235 215 215 205 195 400
SMA400AP 以上 以上 以上 以上 以上 以上 540 5以下 5号 22以上
SMA400BW 5を超え16以下 1 A号 17以上
SMA400BP 16を超え50以下 1 A号 21以上
SMA400CW 245 235 215 215 − − 40を超えるもの 4号 23以上
SMA400CP 以上 以上 以上 以上
SMA490AW 365 355 335 325 305 295 490
SMA490AP 以上 以上 以上 以上 以上 以上 610 5以下 5号 19以上
SMA490BW 5を超え16以下 1 A号 15以上
SMA490BP 16を超え50以下 1 A号 19以上
SMA490CW 365 355 335 325 − − 40を超えるもの 4号 21以上
SMA490CP 以上 以上 以上 以上
SMA570W 460 450 430 420 − − 570 16以下 5号 19以上
SMA570P 以上 以上 以上 以上 720 16を超えるもの 5号 26以上
20を超えるもの 4号 20以上
引張強さの上限は,鋼板,鋼帯及び平鋼に適用する。注文者は,形鋼についても指定してよい。
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 形鋼の場合は,厚さは,試験片採取位置の厚さとする。
7.2 シャルピー吸収エネルギー
厚さ12 mmを超える表8に示す鋼材は,10.2の試験を行い,そのシャルピー吸収エネルギーは表8によ
る。この場合,シャルピー吸収エネルギーは,3個の試験片の平均値とし,JIS G 0404の9.6(組試験の結
果の評価)によって判定する。
8 形状,寸法,質量及びその許容差
鋼材の形状,寸法,質量及びその許容差は,JIS G 3192,JIS G 3193及びJIS G 3194による。この場合,
鋼板及び鋼帯のカットエッジの場合の幅及び鋼板の長さの許容差は,特に指定がない限りJIS G 3193の許
容差Aによる。
9 外観
鋼材の外観は,JIS G 3192の箇条9(外観),JIS G 3193の箇条7(外観)及びJIS G 3194の10.(外観)
による。
なお,SMA570W及びSMA570Pの鋼板の溶接補修は,事前に注文者の承諾を得た場合に適用する。
――――― [JIS G 3114 pdf 7] ―――――
6
G 3114 : 2016
表8−シャルピー吸収エネルギー
種類の記号 試験温度a) シャルピー吸収 試験片及び
エネルギー 試験片採取方向
℃ J
SMA400BW 0 27以上 Vノッチ
SMA400BP 圧延方向b)
SMA400CW 0 47以上
SMA400CP
SMA490BW 0 27以上
SMA490BP
SMA490CW 0 47以上
SMA490CP
SMA570W −5 47以上
SMA570P
注文者は,この表の規定値以上のシャルピー吸収エネルギー値を指定してもよい。
注a) 受渡当事者間の協定によって,これらの試験温度より低い温度で試験を行う場
合は,その試験温度に置き換えてもよい。
b) 受渡当事者間の協定によって,圧延方向に対して直角方向での試験を行う場合
には,注文者の承認があれば,圧延方向試験を省略してもよい。
10 試験
10.1 分析試験
分析試験は,次による。
a) 分析試験の一般事項 分析試験の一般事項及び溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化
学成分)による。
b) 分析方法 溶鋼分析方法は,JIS G 0320による。
10.2 機械試験
10.2.1 機械試験の一般事項
機械試験の一般事項は,JIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。ただし,供
試材の採り方はJIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とし,試験片の数及び採取位置は,
次による。
a) 引張試験片の数 引張試験片の数は,次による。
1) 鋼板及び平鋼 同一溶鋼に属し,最大厚さが最小厚さの2倍以内のものを一括して一組とし,引張
試験片を1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超えるときは,引張試験片を2個採取する。
この場合,鋼板1枚で50 tを超えるときは,引張試験片の数は,鋼板1枚から1個とする。
2) 鋼帯及び鋼帯からの切板 同一溶鋼に属し,同一厚さのものを一括して一組とし,引張試験片を1
個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超えるときは,引張試験片を2個採取する。
3) 形鋼 同一溶鋼及び同一断面形状に属し,最大厚さが最小厚さの2倍以内のものを一括して一組と
し,引張試験片を1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超えるときは,引張試験片を2個採
取する。
4) 熱処理を行った鋼材 熱処理を行った鋼材の試験片の数は,同一溶鋼に属し,同一熱処理条件ごと
に,1),2) 及び3) による。
b) 衝撃試験片の数 熱処理を行わない鋼材は,同一溶鋼に属する鋼材について,熱処理を行った鋼材は,
――――― [JIS G 3114 pdf 8] ―――――
7
G 3114 : 2016
同一溶鋼及び同一熱処理条件に属する鋼材について,その最大厚さの鋼材から供試材1個を採り,こ
れから試験片を圧延方向に3個採取する。ただし,形鋼は同一断面形状ごとによる。
c) 引張試験片の採取位置 引張試験片の採取位置は,JIS G 0416の附属書A(供試材及び試験片の採取
位置)による。ただし,鋼板,鋼帯及び平鋼の幅方向の試験片の中心は,幅の縁から幅の1/4又はそ
れに近い位置とする。
d) 衝撃試験片の採取位置 衝撃試験片の採取位置は,JIS G 0416の附属書A(供試材及び試験片の採取
位置)による。ただし,鋼板,鋼帯及び平鋼の幅方向の試験片の中心は,幅の縁から幅の1/4又はそ
れに近い位置とする。鋼板の板厚方向採取位置は,厚さ28 mm以下についてはJIS G 0416の図A.11
(鋼板,鋼帯及び平鋼−衝撃試験片の採取位置)のa) とし,厚さ28 mm超えについてはJIS G 0416
の図A.11(鋼板,鋼帯及び平鋼−衝撃試験片の採取位置)のb) とする。試験片が所定の位置から採
れない場合には,それに近い位置とする。
10.2.2 試験片
引張試験片及び衝撃試験片は,次による。
a) 引張試験片は,JIS Z 2241の1 A号,4号,5号又は14B号試験片による。
b) 衝撃試験片は,JIS Z 2242のVノッチ試験片による。この場合,試験片切欠部の切欠きの長さ方向は,
圧延面に垂直とする。
10.2.3 試験方法
引張試験及び衝撃試験の方法は,次による。
a) 引張試験方法は,JIS Z 2241による。
b) 衝撃試験方法は,JIS Z 2242による。
注記 この規格に規定する以外の試験として,受渡当事者間の協定によってJIS G 0801(圧力容器用
鋼板の超音波探傷検査方法),JIS G 0901(建築用鋼板及び平鋼の超音波探傷試験による等級分
類及び判定基準)などの非破壊試験が行われることがある。この場合,事前に試験片の採り方,
試験方法,合否判定基準などについて,受渡当事者間で協定される。
11 検査
検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条4に適合しなければならない。
c) 炭素当量又は溶接割れ感受性組成は,箇条6に適合しなければならない。
d) 機械的性質は,箇条7に適合しなければならない。
e) 形状,寸法及び質量は,箇条8に適合しなければならない。
f) 外観は,箇条9に適合しなければならない。
12 再検査
再検査は,次による。
a) 引張試験で合格にならなかった鋼材は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって,再試験を行って合否を
決定してもよい。
b) 衝撃試験が,JIS G 0404の9.6(組試験の結果の評価)で合格とならなかった鋼材は,JIS G 0404の
9.8(再試験)によって,再試験を行って合否を決定してもよい。
――――― [JIS G 3114 pdf 9] ―――――
8
G 3114 : 2016
c) 機械試験で合格とならなかった鋼材は,熱処理又は再熱処理を行った後,改めて機械試験を行い,合
否を決定してもよい。
13 表示
検査に合格した鋼材は,鋼材ごと又は1結束ごとに,次の項目を適切な方法で表示する。ただし,受渡
当事者間の協定によって,製品識別が可能な範囲で項目の一部を省略してもよい。
a) 種類の記号及び5.2の熱処理の記号
注記 注文者側での識別のために,注文書又は受渡当事者間の協定で決められた付記記号を末尾に
追加して表示することがある。
b) 溶鋼番号又は検査番号
c) 寸法。寸法の表示は,JIS G 3192の箇条4(寸法の表し方及び表示),JIS G 3193の箇条3(寸法の表
し方)及びJIS G 3194の4.(寸法の表し方)による。
d) 結束ごとの数量又は質量(鋼板及び鋼帯の場合)
e) 製造業者名又はその略号
14 報告
製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404の箇条13(報告)によ
る。ただし,注文時に特に指定がない場合,検査文書の種類はJIS G 0415の表1(検査文書の総括表)の
記号3.1(検査証明書3.1)とする。
なお,表2の注a) による場合は,成績表に添加元素の含有率を付記する。また,炭素当量又は溶接割れ
感受性組成が適用された場合は,それらの計算式に含まれる合金元素の含有率を報告しなければならない。
――――― [JIS G 3114 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS G 3114:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 630-5:2014(MOD)
JIS G 3114:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.01 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け一般
JIS G 3114:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0416:2014
- 鋼及び鋼製品―機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
- JISG3192:2014
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3192:2021
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3193:2019
- 熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3194:1998
- 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3194:2020
- 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法