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G 3311 : 2016
表5−化学成分(ニッケルクロムモリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼)
単位 %
区分 種類の記号 C Si Mn P S Cu Ni Cr Mo
ニッケル SNCM220M 0.17 0.15 0.60 0.030 0.030 0.30 0.40 0.40 0.15
クロムモ 0.23 0.35 0.90 以下 以下 以下 0.70 0.60 0.25
リブデン SNCM415M 0.12 0.15 0.40 0.030 0.030 0.30 1.60 0.40 0.15
鋼 0.18 0.35 0.70 以下 以下 以下 2.00 0.60 0.30
クロムモ SCM415M 0.13 0.15 0.60 0.030 0.030 0.30 0.25 0.90 0.15
リブデン 0.18 0.35 0.90 以下 以下 以下 以下 1.20 0.25
鋼 SCM430M 0.28 0.15 0.60 0.030 0.030 0.30 0.25 0.90 0.15
0.33 0.35 0.90 以下 以下 以下 以下 1.20 0.30
SCM435M 0.33 0.15 0.60 0.030 0.030 0.30 0.25 0.90 0.15
0.38 0.35 0.90 以下 以下 以下 以下 1.20 0.30
SCM440M 0.38 0.15 0.60 0.030 0.030 0.30 0.25 0.90 0.15
0.43 0.35 0.90 以下 以下 以下 以下 1.20 0.30
表6−化学成分(ばね鋼)
単位 %
区分 種類の記号 C Si Mn P S Cu Cr V
a) a)
ばね鋼 SUP6M 0.56 1.50 0.70 0.030 0.030 0.30
0.64 1.80 1.00 以下 以下 以下
a)
SUP9M 0.52 0.15 0.65 0.030 0.030 0.30 0.65
0.60 0.35 0.95 以下 以下 以下 0.95
SUP10M 0.47 0.15 0.65 0.030 0.030 0.30 0.80 0.15
0.55 0.35 0.95 以下 以下 以下 1.10 0.25
注a) 意図的に添加してはならない。
――――― [JIS G 3311 pdf 6] ―――――
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G 3311 : 2016
6 硬さ
焼なましを行った帯鋼及び切板は,11.2によって試験を行い,その硬さは表7による。冷間圧延のまま
の帯鋼及び切板の硬さについては,受渡当事者間の協定による。
注記 冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さを,参考として附属書Aに示す。
表7−焼なまし状態の帯鋼及び切板の硬さ
ビッカース硬さ ビッカース硬さ
区分 種類の記号 区分 種類の記号
HV HV
炭素鋼 S30CM 160以下 マンガン鋼 SMn438M 200以下
S35CM 170以下 SMn443M 200以下
S45CM 170以下 合金工具鋼 SKS2M 230以下
S50CM 180以下 SKS5M 200以下
S55CM 180以下 SKS51M 200以下
S60CM 190以下 SKS7M 250以下
S65CM 190以下 SKS81M 220以下
S70CM 190以下 SKS95M 200以下
S75CM 200以下 ニッケルクロムモ SNCM220M 180以下
炭素工具鋼 SK120M 220以下 リブデン鋼 SNCM415M 170以下
SK105M 220以下 クロムモリブデン SCM415M 170以下
SK95M 210以下 鋼 SCM430M 180以下
SK85M 200以下 SCM435M 190以下
SK75M 190以下 SCM440M 200以下
SK65M 190以下 ばね鋼 SUP6M 210以下
クロム鋼 SCr420M 180以下 SUP9M 200以下
SCr435M 190以下 SUP10M 200以下
SCr440M 200以下
ニッケルクロ SNC415M 170以下
ム鋼 SNC631M 180以下
SNC836M 190以下
7 鋼質
7.1 顕微鏡組織
焼なましを行った帯鋼及び切板は,11.3によって試験を行い,網目状炭化物の残留があってはならない。
顕微鏡組織の評価基準は,必要な場合,受渡当事者間の協定による。
注記 評価基準の例として,JIS G 3507-2の付図1(球状化組織の程度)などがある。
7.2 脱炭
帯鋼及び切板は,11.4によって試験を行い,使用上有害となる程度の脱炭があってはならない。
8 外観
帯鋼及び切板は,表面が滑らかで,使用上有害となる程度の欠点があってはならない。ただし,帯鋼は,
一般に検査によって全長にわたっての欠点の検出は困難であり,また欠点を除去する機会がないため,若
干の欠点を含むことがある。
注記 欠点には,孔,ラミネーション,ひずみ,さび,きず,耳割れ,酸化皮膜などがある。
――――― [JIS G 3311 pdf 7] ―――――
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G 3311 : 2016
9 寸法及び寸法の許容差
9.1 寸法の表し方
帯鋼及び切板の寸法の表し方は,次による。
a) 帯鋼の寸法は,厚さ及び幅をミリメートルで表す。
b) 切板の寸法は,厚さ,幅及び長さをミリメートルで表す。
9.2 厚さの許容差
幅600 mm未満の帯鋼及び切板の厚さの許容差は,A及びBに区分し,表8による。注文者は,いずれ
の許容差を適用するかを指定しなければならない。幅600 mm以上の場合,帯鋼及び切板の厚さの許容差
は,受渡当事者間の協定による。
厚さを測定する位置は,縁(幅方向端部)から10 mm以上内側の任意の点とし,幅が20 mm以下の場
合は幅の中央部とする。
表8−厚さの許容差
単位 mm
厚さの許容差A 厚さの許容差B
厚さ 幅200以上 幅200以上
幅200未満 600未満 幅200未満 600未満
0.10未満 ±0.008 − ±0.012 −
0.10以上 0.15未満 ±0.010 − ±0.015 −
0.15以上 0.25未満 ±0.015 ±0.020 ±0.020 ±0.025
0.25以上 0.40未満 ±0.020 ±0.025 ±0.025 ±0.035
0.40以上 0.60未満 ±0.025 ±0.030 ±0.035 ±0.040
0.60以上 0.90未満 ±0.030 ±0.040 ±0.045 ±0.050
0.90以上 1.20未満 ±0.040 ±0.050 ±0.055 ±0.060
1.20以上 1.60未満 ±0.050 ±0.060 ±0.060 ±0.070
1.60以上 2.10未満 ±0.055 ±0.070 ±0.075 ±0.080
2.10以上 3.00未満 ±0.065 ±0.080 ±0.080 ±0.090
3.00以上 4.00未満 ±0.080 ±0.090 ±0.090 ±0.100
4.00以上 6.00未満 ±0.085 ±0.095 ±0.100 ±0.110
6.00以上 8.00以下 ±0.090 ±0.100 ±0.110 ±0.120
9.3 幅の許容差
帯鋼及び切板の幅の許容差は,表9による。厚さ0.25 mm未満の場合又は幅600 mm以上の場合,帯鋼
及び切板の幅の許容差は,受渡当事者間の協定による。
表9−幅の許容差
単位 mm
幅の許容差
厚さ 幅200以上
幅200未満 600未満
0.25以上 0.60未満 ±0.15 ±0.25
0.60以上 1.20未満 ±0.20 ±0.30
1.20以上 4.00未満 ±0.25 ±0.40
4.00以上 8.00以下 ±0.30 ±0.50
――――― [JIS G 3311 pdf 8] ―――――
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G 3311 : 2016
9.4 長さの許容差
切板の長さの許容差は,表10による。
表10−長さの許容差
単位 mm
長さの許容差
長さ
幅200未満 幅200以上
2 000未満 +5 +10
0 0
2 000以上 +10 +15
0 0
10 横曲がり
帯鋼及び切板の横曲がりは,注文者の要求のある場合に適用する。
横曲がりは,任意の長さ2 000 mmにつき4 mm以下とし,帯鋼の両端1 000 mmには適用しない。ただ
し,幅80 mm未満の場合,横曲がりは受渡当事者間の協定による。
なお,長さが2 000 mm未満の切板の横曲がりは,次の式による。
2
C2 ≦ l2 / l1C1
ここに, C2 : 横曲がり(mm)
C1 : 4 mm
l2 : 切板の長さ(mm)
l1 : 2 000 mm
横曲がりの測定は,図1による。
図1−横曲がり
11 試験
11.1 分析試験
11.1.1 一般事項
帯鋼及び切板の化学成分は,溶鋼分析による。ただし,注文者の要求がある場合は,製品分析による。
分析試験の一般事項はJIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
11.1.2 分析用試料の採り方
分析用試料の採り方は,次による。
a) 溶鋼分析 溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
b) 製品分析 製品分析用試料の採り方は,JIS G 0321の箇条4(分析用試料採取方法)による。
――――― [JIS G 3311 pdf 9] ―――――
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G 3311 : 2016
11.1.3 分析方法
溶鋼分析は,JIS G 0320によって行い,製品分析は,JIS G 0321によって行う。
11.2 硬さ試験
11.2.1 供試材の採り方及び試験片の数
硬さ試験の供試材は,同一溶鋼,同一熱処理ロット及び同一寸法ごとに1個採り,供試材1個から試験
片1個を採取する。
11.2.2 試験方法
試験方法は,JIS Z 2244による。
11.3 顕微鏡組織試験
11.3.1 供試材の採り方及び試験片の数
顕微鏡組織試験の供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.1による。
11.3.2 試験方法
被検面を倍率400倍の顕微鏡で観察する。
11.4 脱炭層深さの測定
11.4.1 供試材の採り方及び試験片の数
脱炭層深さ測定用の供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.1による。
11.4.2 測定方法
測定方法は,JIS G 0558の6.1(顕微鏡による測定方法)による。
なお,受渡当事者間の協定によって,脱炭層深さの測定を省略してもよい。
12 検査及び再検査
12.1 検査
検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 硬さは,箇条6に適合しなければならない。
d) 鋼質は,箇条7に適合しなければならない。
e) 外観は,箇条8に適合しなければならない。
f) 寸法は,箇条9に適合しなければならない。
g) 形状は,箇条10に適合しなければならない。
12.2 再検査
硬さ試験で合格とならなかった帯鋼及び切板は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合
否を決定してもよい。
13 表示
検査に合格した帯鋼及び切板は,1包装ごとに次の事項を表示する。ただし,受渡当事者間の協定によ
って,識別が可能な範囲でその一部を省略してもよい。
なお,質量については出荷ロットごとに表示してもよい。
a) 種類の記号
b) 寸法(帯鋼の場合は,厚さ及び幅。切板の場合は厚さ,幅及び長さ。)
――――― [JIS G 3311 pdf 10] ―――――
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JIS G 3311:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 3311:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0321:2017
- 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0558:2007
- 鋼の脱炭層深さ測定方法
- JISG0558:2020
- 鋼の脱炭層深さ測定方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法