JIS G 3468:2016 配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管 | ページ 4

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G 3468 : 2016
JA.2.5 検査
試験の結果は,JA.2.1に適合しなければならない。
注2) 管の取引においては,腐食試験の要求指定をZ6と表記することがある。
JA.3 溶接部放射線透過試験及び検査(Z7)3)
溶接部放射線透過試験及び検査は,次による。
a) 溶接部放射線透過試験における透過写真の分類は,注文者の指定によってJIS Z 3106の附属書4表1
のきずの種別に対し,きずの分類が1類又は2類のいずれかとする。
b) 放射線透過試験の方法は,JIS Z 3106の附属書1による。この場合の透過写真の像質の種類は,A級
とする。ただし,特に必要のある場合,注文者は,透過写真の像質の種類をB級と指定してもよい。
c) 放射線透過検査は,管1本ごとに溶接部全長について行い,a) に適合しなければならない。
注3) 管の取引においては,溶接部放射線透過試験の要求指定をZ7と表記することがある。
JA.4 溶接部浸透探傷試験及び検査(Z8)4)
溶接部浸透探傷試験及び検査は,次による。
a) 溶接部浸透探傷試験における浸透指示模様は,JIS Z 2343-1によって,次のいずれにも適合しなけれ
ばならない。
1) 割れ及び線状欠陥があってはならない。
2) 円形状欠陥の合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。
3) 分散欠陥の合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。
b) 溶接部浸透探傷試験の方法は,JIS Z 2343-1による。
c) 溶接部浸透探傷検査は,管1本ごとに,通常,外面溶接部全長について行い,a) に適合しなければな
らない。
注4) 管の取引においては,溶接部浸透探傷試験の要求指定をZ8と表記することがある。
JA.5 溶接部型曲げ試験(Z9)5)
JA.5.1 溶接部型曲げ試験
溶接部型曲げ試験は,次による。
a) 管の溶接部型曲げ試験は,厚さ12 mmを超える場合及び突合せ両側溶接を行った場合には側曲げを行
う。また,厚さ12 mm以下の場合(突合せ両側溶接を行った場合を除く。)には裏曲げを行う。JIS Z
3122によって溶接部型曲げ試験を行った場合,次のいずれにも適合しなければならない。
1) 溶接部の外側に3 mm以上の割れ(縁,かどに生じる小さな割れを除く。)を生じてはならない。
2) 溶接部の外側の割れが3 mm未満の場合,割れの長さの合計が7 mmを超えてはならない。
3) 割れ及びブローホールの個数の合計が,10個を超えてはならない。
b) 試験片及び試験方法は,JIS Z 3122の5.6(試験片の形状及び寸法)及びJIS Z 3122の箇条6(試験方
法)による。
c) 供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.3による。
JA.5.2 検査
溶接部型曲げ試験の結果は,JA.5.1 a) に適合しなければならない。

――――― [JIS G 3468 pdf 16] ―――――

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G 3468 : 2016
JA.5.3 再検査
溶接部の欠陥以外の原因で試験に合格しなかった場合には,再試験を行って合否を決定してもよい。
注5) 管の取引においては,溶接部型曲げ試験の要求指定をZ9と表記することがある。
JA.6 余盛り高さ(Z10)6)
余盛り高さは次による。
a) 溶接部の余盛り高さの値は,表JA.5による。
表JA.5−余盛り高さ
単位 mm
母材の厚さ 余盛り高さ
12以下 1.5以下
12超え 25以下 2.5以下
25超え 50以下 3.0以下
b) 余盛り面は平滑で,溶着金属の厚さは,母材の厚さ以上でなければならない。
c) 余盛りは,その一部又は全部を除去してもよい。
注6) 管の取引においては,溶接部の余盛り高さの要求指定をZ10と表記することがある。
参考文献
[1] ASME/ANSI B36.19,Stainless Steel Pipe
[2] ASME/ANSI B36.10,Welded and Seamless Wrought Steel Pipe

――――― [JIS G 3468 pdf 17] ―――――

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G3
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附属書JB
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(参考)
8 : 2
JISと対応国際規格との対比表
016
JIS G 3468:2016 配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管 ISO 9330-6:1997,Welded steel tubes for pressure purposes−Technical delivery
conditions−Part 6: Longitudinally welded austenitic stainless steel tubes
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範 耐食用,低温用,高温 1 室温,低温及び高温におけ変更 JISは圧力用途を規定してい 圧力用はJIS B 8265及びJIS B
囲 用などの配管用ステ る圧力用途用及び耐食用 削除 ない。 8266に規定されているためこの規
ンレス鋼鋼管 途用オーステナイトステ 格には,規定していない。
ンレス鋼管を規定してい
る。
2 引用規

3 種類及 オーステナイト系12 4.1 オーステナイト系12種類 追加 JISはオーステナイト・フェラISO規格がJISに包含されるので
び記号 種類及びオーステナ を規定している。 変更 イト系を追加している。 問題ない。
イト・フェライト系3
種類を規定している。
4 製造方 製造方法として溶接 5.2 細分箇条に分けて溶接方 追加 JISは熱処理なしを認めてい JISとして必要な内容を規定して
法 方法,熱処理及び端面 5.3.1 法,熱処理及び端面を規定変更 るが,ISO規格では熱処理は必いる。
を規定している。 8.2 している。 須としている。
5 化学成 オーステナイト系12 6.1 オーステナイト系12種類 変更 JISはオーステナイト・フェラISO規格とJISとの整合が必要で
分 種類及びオーステナ の化学成分を規定してい 追加 あり,現状のままとする。
イト系を追加している。オース
イト・フェライト系3 る。 テナイト系の成分は,他のJIS
種類の化学成分を規 と整合しており,ISO規格とは
定している。 若干異なる。
6 機械的 引張強さ,耐力及び伸 6.2.1 引張強さ,耐力,伸び,衝削除 JISは衝撃値,へん平性及び押JISでは圧力用を規定していない
性質 びを規定している。 9.9.2.1 撃値,へん平性及び押し広 し広げ性を規定していない。 ため衝撃値及び押し広げ性を削除
げ性を規定している。 しており,現状のままとする。

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
7 水圧試 水圧試験特性又は非 9.5 水圧試験特性又は非破壊 追加 JISは注文者が水圧試験圧力 JISとして必要な内容を追加して
験特性及 破壊試験特性のいず 試験特性のいずれかを適 を指定してよいことを追加し いる。
び非破壊 れかを適用する。 用する。 ている。
試験特性
8.1 寸法 管の寸法及び質量を 7.1 管の外径,厚さ及び質量は変更 JISとISO規格とは寸法体系 寸法体系の変更は市場の混乱を招
及び単位 規定している。 ISO 4200及びISO 1127か が異なる。 くため現状のままとする。
質量 ら選択することを規定し
ている。
8.2 寸法 管の外径,厚さ及び長 7.3.1 管の外径,厚さ及び長さの変更 JISの許容差はISO規格に比 寸法許容差の変更は市場の混乱を
許容差 さの許容差を規定し 7.3.2 許容差を規定している。 べ同等又は厳しい値となって 招くため現状のままとする。
ている。 いる。
8.3 溶接 自動アーク溶接の溶 8.1.8 自動アーク溶接の溶接ビ 変更 JISとISO規格とはビード高 JISは特別品質規定と合わせて二
ビード高 接ビード高さを規定 ード高さを規定している さが異なる。 つの許容差を規定している。
さ している。
9 外観 外観について規定し 8.1 外観及び健全性について 一致
ている。 規定している。
10 特別品 特別品質規定を規定 − 規定なし。 追加 JISとして必要な内容を追加 国内の商取引で使用されているた
質規定 している。 している。 め,JISとして規定している。
11.1 分析 分析試験を規定して 9.3 分析試験を規定している。 一致
試験 いる。
11.2 機械 引張試験及び溶接部 9.4 試験片の採取方法及び形 変更 JISとISO規格とは試験項目, JISとして必要な内容を規定して
試験 引張試験を規定して 9.9.2 状を規定している。 追加 試験片形状及び試験頻度が異 いる。
いる。 9.9.3.2 削除 なる。
11.3 水圧 試験方法を規定して 9.9.7 水圧試験及び非破壊試験 削除 JISは非破壊試験を1種類, JISとして必要な内容を規定して
試験及び いる。 を規定している。 ISO規格は3種類を規定して いる。
非破壊試 いる。

G3 468 : 2016
2

――――― [JIS G 3468 pdf 19] ―――――

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G 3468 : 2016
G3
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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格番号
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 番号 の評価
16
12 検査及 検査及び再検査を規 9.9 試験方法及び結果 : 試験方削除 JISは試験方法と結果とを分 規格体系が異なっている。
び再検査 定している。 法と結果とを同時に規定 けて規定している。
している。
9.11 再検査 : 再検査の方法を規一致
定している。
13 表示 表示する事項を規定 10.1 表示する事項を規定して 削除 JISでは,製造方法を表す記号表示事項の変更は市場の混乱を招
している。 いる。 変更 く。
及び寸法,特別品質規定の指定
追加 を表す記号の表示が追加され
ている。表示する事項はISO
規格が多い。
14 報告 報告について規定し 9.1 報告について規定してい 変更 検査文書の種類をJISは1種 JISとして必要な内容を規定して
ている。 る。 類,ISO規格は4種類としてい いる。
る。
附属書JA 特別品質規定として6 6.2.2 細分箇条として5項目を 追加 JISは余盛り高さの規定を追 JISとして必要な内容を規定して
(規定) 項目を附属書として 9.9.8 規定している 加している。 いる。
特別品質 規定している。 9.9.6
規定 9.9.8.1
9.9.8.1
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 9330-6:1997,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS G 3468:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9330-6:1997(MOD)

JIS G 3468:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3468:2016の関連規格と引用規格一覧