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G 4312 : 2019
10.2.2 供試材の採り方
供試材は,同一溶鋼及び同一熱処理条件の板又は帯ごとに1個を採取する。
10.2.3 試験片の数
引張試験,硬さ試験及び曲げ試験の各試験片の数は,供試材1個から各試験片1個とする。
10.2.4 試験片
引張試験片,硬さ試験片及び曲げ試験片は,次による。
a) 引張試験片は,JIS Z 2241の4号試験片,10号試験片又は13B号試験片のいずれかを用いる。
なお,これらの試験片に代えて14A号試験片,14B号試験片又は5号試験片を用いることができる。
b) 硬さ試験片は,引張試験片又は曲げ試験片の一部を用いることができる。
c) 曲げ試験片は,JIS Z 2248の1号試験片又は3号試験片を用いる。
10.2.5 試験方法
引張試験,硬さ試験及び曲げ試験の方法は,次による。
なお,曲げ試験は省略できる1)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,試験を行わなければなら
ない。
注1) 試験は,製造業者の判断によって省略できるが,曲げ性は,規定を満足しなければならないこ
とを意味する。
a) 引張試験方法は,JIS Z 2241による。ただし,試験温度は,23±5 ℃とし,マルテンサイト系以外の
引張強さの測定については,試験片平行部のひずみ速度又は平行部の推定ひずみ速度が0.006 6
0.013 4 s−1になるような引張速度を用いる。
b) 硬さ試験方法は,次のいずれかによる。ただし,試験温度は,23±5 ℃とする。
1) IS Z 2243-1
2) IS Z 2244
3) IS Z 2245
c) 曲げ試験方法は,JIS Z 2248による。ただし,試験温度は,23±5 ℃とする。
10.3 その他の試験
注文者は,高温引張試験を要求することができる。ただし,この場合の試験方法は,JIS G 0567による。
11 検査
板及び帯の検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 機械的性質は,箇条6に適合しなければならない。
d) 表面仕上げは,箇条7に適合しなければならない。
e) 形状及び寸法は,箇条8に適合しなければならない。
f) 外観は,箇条9に適合しなければならない。
g) 10.3に規定する試験を実施した場合は,受渡当事者間の協定によって合意した合否判定基準に適合し
なければならない。
12 表示
検査に合格した板及び帯には,板については1枚ごと又は1結束ごとのいずれかに,帯については1結
――――― [JIS G 4312 pdf 26] ―――――
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G 4312 : 2019
束ごとに次の項目を表示する。ただし,受渡当事者間の協定によって,項目の一部を省略してもよい。
a) 種類の記号
b) 寸法
c) 許容差及び板の平たん度の最大値の記号(許容差の記号B,C,ET,ST又はEW,及び板の平たん度
の最大値の記号EFによったものについては,これを表示する。)
d) 表面仕上げの記号
e) 熱処理の記号(固溶化熱処理を省略した場合,圧延ライン上で固溶化熱処理を行った場合,析出硬化
系の場合及びSUH660及びSUH661の場合に限る。)
f) 製造業者名又はその略号
g) 溶鋼番号又は検査番号
13 報告
製造業者は,注文者から報告の要求がある場合は,検査文書を注文者に提出しなければならない。検査
文書には電送など電子媒体も含める。ただし,検査文書の種類は,注文時に特に指定がない場合,JIS G 0415
の5.1(検査証明書3.1)による。
――――― [JIS G 4312 pdf 27] ―――――
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G 4312 : 2019
附属書JA
(参考)
耐熱鋼板及び耐熱鋼帯の熱処理条件
表JA.1−オーステナイト系の熱処理条件
単位 ℃
種類の記号 熱処理
固溶化熱処理 時効処理
SUH309 1 0301 150 急冷 −
SUH310 1 0301 180 急冷 −
SUH330 1 0301 180 急冷 −
SUH660 965995 急冷 700760×16 h 空冷又は徐冷
SUH661 1 1301 200 急冷 780830× 4 h 空冷又は徐冷
SUS302B-HR 1 0101 150 急冷 −
SUS304-HR 1 0101 150 急冷 −
SUS309S-HR 1 0301 180 急冷 −
SUS310S-HR 1 0301 180 急冷 −
SUS316-HR 1 0101 150 急冷 −
SUS316Ti-HR a) 9201 150 急冷 −
SUS317-HR 1 0101 150 急冷 −
SUS321-HR a) 9201 150 急冷 −
SUS347-HR a) 9801 150 急冷 −
SUSXM15J1-HR 1 0101 150 急冷 −
注a) US316Ti-HR,SUS321-HR及びSUS347-HRについては,注文者が安定化熱処理を指定
することがある。この場合の熱処理温度は,850930 ℃が用いられる。
表JA.2−フェライト系の熱処理条件
単位 ℃
種類の記号 焼なまし
SUH21 780950 急冷又は徐冷
SUH409 780950 急冷又は徐冷
SUH409L 780950 急冷又は徐冷
SUH446 780880 急冷
SUS405-HR 780830 急冷又は徐冷
SUS410L-HR 700820 急冷又は徐冷
SUS430-HR 780850 急冷又は徐冷
SUS430J1L-HR 8001 050 急冷
SUS436J1L-HR 8001 050 急冷
表JA.3−マルテンサイト系の熱処理条件
単位 ℃
種類の記号 焼なまし
SUS403-HR 約750 急冷又は800900 徐冷
SUS410-HR 約750 急冷又は800900 徐冷
――――― [JIS G 4312 pdf 28] ―――――
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G 4312 : 2019
表JA.4−析出硬化系の熱処理条件
種類の記号 熱処理
種類 記号 条件
SUS630-HR 固溶化熱処理 S 1 0201 060 ℃ 急冷
析出硬化処理 H900 470490 ℃ 空冷
H1025 540560 ℃ 空冷
H1075 570590 ℃ 空冷
H1150 610630 ℃ 空冷
SUS631-HR 固溶化熱処理 S 1 0001 100 ℃ 急冷
析出硬化処理 RH950 955±10 ℃に10分間保持,室温まで空冷,24時間以内に−73±6 ℃
に冷却し8時間保持,510±10 ℃に60分間保持後空冷
TH1050 760±15 ℃に90分間保持,1時間以内に15 ℃以下に冷却し30分間
保持,565±10 ℃に90分間保持後空冷
――――― [JIS G 4312 pdf 29] ―――――
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G 4312 : 2019
G4
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附属書JB
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(参考)
2 : 2
JISと対応国際規格との対比表
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JIS G 4312:2019 耐熱鋼板及び鋼帯 ISO 4955:2016,Heat-resistant steels
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 耐熱鋼板及び耐熱鋼 1 高温ガス及び550 ℃を 変更 JISでは,板及び帯だけについて規JISは,棒及び線については,別
帯について規定。 上回る温度域での耐性 定している。 の規格JIS G 4311で規定してお
が要求される耐熱鋼,耐 り,規格体系が異なることから,
クリープ鋼,耐熱合金及 適用範囲は現状のままとする。
び耐クリープ合金−板,
帯,棒,形鋼,線材,半
製品及び鍛造品につい
て規定。
3 種類の記 板及び帯の28種類の 6 変更
オーステナイト系,フェ JISとISO規格とで記号表記が異な 各国は,それぞれの記号体系をも
号 記号及び分類を規 ライト系,マルテンサイ る。 ち,それらはその市場に定着して
定。 ト系及び析出硬化系の いる。ISO/TS 4949:2016は,各国
分類を規定。 それぞれの記号体系に従うことを
7 31種類の記号を記載。 認めていることから現状のままと
する。
4 製造方法 熱間圧延及び冷間圧 7 熱間圧延及び冷間圧延 変更 JISでは,板及び帯について規定しJISは,棒及び線材については,
延後の板及び帯の処 の板及び熱間圧延の棒, ている。 別の規格JIS G 4311で規定してお
理方法を規定。 形鋼,線材,半製品,及 り,現状のままとする。
び鍛造品の処理方法を
規定。
――――― [JIS G 4312 pdf 30] ―――――
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JIS G 4312:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4955:2016(MOD)
JIS G 4312:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 4312:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0321:2017
- 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0567:2012
- 鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法
- JISG0567:2020
- 鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2243-1:2018
- ブリネル硬さ試験―第1部:試験方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2248:2006
- 金属材料曲げ試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方