JIS H 1062:2006 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法 | ページ 5

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H 1062 : 2006
ッケル,マンガン及びビスマスの量と10 mgのけたまで等しくなるように,それぞれ数個はかり
とり,数個のビーカー(200 mL)にそれぞれ移し入れる。
2.2) 9.4.1のb) 及びc) の手順に従って操作した後,この溶液10.0 mLを数個の100 mLの全量フラスコ
に分取し,標準亜鉛溶液A[9.2 n)]010.0 mL(亜鉛として010 mg)を段階的に加えるイット
リウム溶液[9.2 m)]を正確に10 mL加え,塩酸(1+9)で標線まで薄める。
2.3) 溶液の一部をICP発光分光装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波長206.191 nmにおける亜鉛の
発光強度及び371.030 nmにおけるイットリウムの発光強度を試料と並行して同時に測定し,亜鉛
の発光強度とイットリウムの発光強度との比を求め,得た発光強度比と亜鉛量との関係線を作成
し,その関係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。

9.7 計算

 計算は,次のいずれかによる。
a) 9.4.1 d) の操作を行わない場合 9.4.2及び9.5で得た発光強度と9.6 a) 1) で作成した検量線とから亜鉛
量を求め,試料中の亜鉛含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2 A3
Zn
m
ここに, Zn : 試料中の亜鉛含有率[%(質量分率)]
A1 : 試料溶液中の亜鉛検出量(g)
A2 : 空試験液中の亜鉛検出量(g)
A3 : 9.6 a) 1) ではかりとった銅[9.2 e)],すず[9.2 f)],鉛[9.2 g)],
アルミニウム[9.2 h)],鉄[9.2 i)],ニッケル[9.2 j)],マン
ガン[9.2 k)]及びビスマス[9.2 l)]中に含まれる亜鉛の合
量(g)
m : 試料はかりとり量(g)
b) 9.4.1 d) の操作を行う場合 9.4.2及び9.5で得た発光強度又は発光強度比と9.6 b) の1) 又は2) で作
成した検量線とから亜鉛量を求め,試料中の亜鉛含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2 A3 10
100
Zn 100
m 10
100
ここに, Zn : 試料中の亜鉛含有率[%(質量分率)]
A1 : 分取した試料溶液中の亜鉛検出量(g)
A2 : 分取した空試験液中の亜鉛検出量(g)
A3 : 9.6 b) 1) 1.1) 又は2) 2.1) ではかりとった銅[9.2 e)],すず[9.2
f)],鉛[9.2 g)],アルミニウム[9.2 h)],鉄[9.2 i)],ニッ
ケル[9.2 j)],マンガン[9.2 k)]及びビスマス[9.2 l)]中に
含まれる亜鉛の合量(g)
m : 試料はかりとり量(g)

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H1
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0
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
62 : 2006
JIS H 1062 : 2006 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法 ISO 4740 : 1985,銅及び銅合金−亜鉛の定量法−原子吸光法
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項
国際 目ごとの評価及びその内容 的差異の理由及び今後の対策
規格 表示箇所 : 本体
番号 表示方法 : 点線の下線又は側線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1. 適用範囲 ISO
銅及び銅合金(伸銅品,形銅,鋳物 1 銅合金中の亜鉛の原子MOD/追加 ISO規格にない鋳物関係を JISの定量方法は,鋳物関係
4740
用銅地金及び銅鋳物)中の亜鉛定量 吸光法による定量方法 追加。 にも適用可能であることを明
方法について規定。 を規定。ただし,鉛含 ISO規格の方法以外の試験記。
有率10 %(質量分率) 方法を追加。 4. の (V) と同様。
以上のものを除く。
2. 引用規格 JIS H 1012 2 ISO 1811-1 MOD/変更 JISからの引用事項は,対 −
ISO 1811-2 応国際規格の該当事項と同
等である。
JIS K 8005 − MOD/追加 − ISO規格が規定しない試験方
法の追加による。
3. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS H − − MOD/追加 JISは,通則を引用し,分 JISは,分析一般につき規定。
1012による。 析一般の共通事項を規定。基本的な相違はない。
4. 定量方法のa) イオン交換分離エチレンジアミ − − MOD/追加 ISO規格による方法以外の 定量方法は,濃度範囲,対応
区分 ン四酢酸二水素二ナトリウム滴定法 定量方法を追加。 設備の有無などから適切な方
1.023.0 %(質量分率) 法を選択すべきである。した
b) トリオクチルアミン抽出原子吸 − − MOD/追加 がって,従来から規定されて
光法 いたJISの定量方法を追加し
0.000 020.000 2 %(質量分率) た。四つの定量方法を状況に
c) 原子吸光法(塩酸・硝酸分解法) − − MOD/追加 応じていずれかを選択して使
0.011.0 %(質量分率) 用できる。
d) 原子吸光法(硝酸・ふっ化水素 1 0.0016.0 %(質量分 IDT JISの定量方法をISO規格へ
酸・ほう酸分解法) 率) 追加する提案は,当面行わな
0.0016.0 %(質量分率) い。

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H 1062 : 2006
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項
国際 目ごとの評価及びその内容 的差異の理由及び今後の対策
規格 表示箇所 : 本体
番号 表示方法 : 点線の下線又は側線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
4. 定量方法のe) CP発光分光法 − ISO規格には規定され MOD/追加
区分(続き) 0.0120.0 %(質量分率) ていない。
5. イオン交換この試験方法の,要旨,試薬,器具, − − MOD/追加 − 4. の (V) と同様。
分離エチレン 試料はかりとり量,操作,空試験及
ジアミン四酢 び計算を規定。
酸二水素二ナ
トリウム滴定

6. トリオクチこの試験方法の,要旨,試薬,試料 − − MOD/追加 − 4. の (V) と同様。
ルアミン抽出 はかりとり量,操作,空試験,検量
原子吸光法 線の作成及び計算を規定。
7. 原子吸光法この試験方法の,要旨,試薬,試料 − − MOD/追加 − 4. の (V) と同様。
(塩酸・硝酸 はかりとり量,操作,空試験,検量
分解法) 線の作成及び計算を規定。
8. 原子吸光法8.1要旨 3 MOD/変更 規格構成を変更した。 ISO規格の操作を理解しやす
(硝酸・ふっ 8.2試薬 4 試薬規定に,ISO規格にな い規格構成に変更したが,技
化水素酸・ほ 8.3試料はかりとり量 5 装置 い銅を追加。 術の基本的内容は変更してい
う酸分解法) 8.4操作 6 試料採取 ISO規格の検量線の作成 ない。
8.5空試験 7 操作 は,規定内容に矛盾がある
8.6検量線の作成 7.1標準溶液の調製 ので,検量線によるように
7.2試験溶液の調製 変更。
7.3吸光度の測定
7.4空試験
8.7計算 8 結果の表し方
− 9 試験報告書
H1
9. ICP発光分 試料を塩酸と硝酸との混酸で分解 − − MOD/追加 − 4. の (V) と同様。
06
光法 し,溶液をICP発光分光装置のアル
2 : 2
ゴンプラズマ中に噴霧し,その発光
0
強度を測定する。
06
2

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JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
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備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
: 2
― IDT·················· 技術的差異がない。
00
― MOD/追加········· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
6
― MOD/変更········· 国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD··············· 国際規格を修正している。

JIS H 1062:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4740:1985(MOD)

JIS H 1062:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 1062:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISH1012:2001
銅及び銅合金の分析方法通則
JISK8005:2014
容量分析用標準物質