33
H 1111 : 2014
1.2) 溶液の一部を,ICP発光分光分析装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波長396.153 nmにおける
発光強度を測定する。ただし,試料溶液の発光強度と比較して空試験液の発光強度が著しく低い
場合には,a) 1)で作成した検量線を用いてもよい。
なお,精度及び真度を確認してあれば,他の波長を用いてもよい。高次のスペクトル線が使用
可能な装置では,高次のスペクトル線を用いてもよく,また,バックグラウンド補正機構が付い
ている装置では,バックグラウンド補正機構を用いてもよい。
2) 硝酸と酒石酸との混酸による調製を行った場合
2.1) アルミニウム標準液[11.2.2 j)]06.0 mL(アルミニウムとして0600 μg)を段階的に数個の
100 mLの全量フラスコにとり,混酸B[11.2.2 f)]で標線まで薄める。
2.2) 溶液の一部を,ICP発光分光分析装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,波長396.153 nmにおける
発光強度を測定する。ただし,試料溶液の発光強度と比較して空試験液の発光強度が著しく低い
場合には,a) 2)で作成した検量線を用いてもよい。
なお,精度及び真度を確認してあれば,他の波長を用いてもよい。高次のスペクトル線が使用
可能な装置では,高次のスペクトル線を用いてもよく,また,バックグラウンド補正機構が付い
ている装置では,バックグラウンド補正機構を用いてもよい。
11.2.7 計算
11.2.4 b)及び11.2.5で得た発光強度と,11.2.6で作成した検量線とからアルミニウム量を求め,試料中の
アルミニウム含有率を,次の式によって算出する。
A1 ( A2 A3 )
Al 100
m
ここに, Al : 試料中のアルミニウム含有率[%(質量分率)]
A1 : 試料溶液中のアルミニウム検出量(g)
A2 : 空試験液中のアルミニウム検出量(g)
A3 : 11.2.6 a) 1.1)又は11.2.6 a) 2.1)でとった亜鉛溶液中に含まれる
アルミニウムの量(g)
m : 試料はかりとり量(g)
――――― [JIS H 1111 pdf 36] ―――――
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H 1111 : 2014
H1
3
附属書JA
11
(参考)
1 : 20
JISと対応国際規格との対比表
14
JIS H 1111:2014 亜鉛地金分析方法 ISO 714:1975 Zinc−Determination of iron content−Photometric method
ISO 3815-2:2005 Zinc and zinc alloys−Part 2: Analysis by inductively coupled plasma
optical emission spectrometry
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格と
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
国際規 及びその内容 の技術的差異の理由
格番号 及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 亜鉛地金中の鉛,鉄,カ ISO 1 亜鉛及び亜鉛合金中 削除 ISO規格では,亜鉛地金についてはJISと ISO/TC 18は,2005
ドミウム,すず,銅及び 3815-2 の鉛,鉄,カドミウム, 同じ6成分を規定しており,亜鉛合金につ年から実質的な活動
アルミニウムの6成分の すず,銅,アルミニウ いては,マグネシウムを加えた7成分を規を休止しているため,
定量方法を規定 ム及びマグネシウム ISOへの提案はでき
定している。したがって,規格の適用対象
の7成分の定量方法 ない状況である。
の差によるもので,技術的な差異はない。
を規定
警告 − − − 追加 JISとして必要な警告を追加した。技術的
差異はない。
2 引用規格
− − ISO 3 用語及び定義 削除 JISでは分析方法の定義は不要のため,削
3815-2 ICP発光分光分析法 除した。実質的な差異はない。
を規定
3 一般事項 JIS K 0050など4規格を − − − 追加 JISとして必要な一般事項を規定した。
引用
4 分析用試料の 4.1 試料の採り方 ISO − ISO 20081を引用 追加/ JISとして必要な事項を追加するととも
採り方,取扱い 4.2 試料の取扱い方 3815-2 削除 に,不要な事項を削除した。技術的差異は
方及びはかり方 4.3 試料のはかり方 軽微である。
5 分析値のまと 5.1 分析回数 ISO 8.4 結果の計算 追加 JISとして必要な事項を追加した。
め方 5.2 分析値の表示 3815-2
――――― [JIS H 1111 pdf 37] ―――――
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H 1111 : 2014
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格と
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
国際規 及びその内容 の技術的差異の理由
格番号 及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
6 鉛定量方法
6.1 定量方法の a) 原子吸光分析法 − − − 追加 ISO規格では,ICP発光分光分析法だけが 国内では,ICP発光分
区分 b) CP発光分光分析法 光分析法(ISO法に一
規定されているが,定量方法の区分は規定
c) 水酸化鉄共沈分離原 していない。JISでは,各定量方法の区分致)が主流となってお
子吸光分析法 を追加した。 り,今後も使用実績が
d) 水酸化鉄共沈分離 増加すると考えられ
ICP発光分光分析法 る。従来法(JIS独自
6.2 原子吸光分 − − − 追加 JISでは,この定量方法を追加した。 法)については,国内
析法 の使用実績,分析設備
6.3 ICP発光分光6.3.2 試薬 − − − 追加 JISでは,塩酸と硝酸との混酸による試料などを勘案してJIS
分析法 溶液の調製に用いる試薬を追加した。 に残した。
ISO 5.5 亜鉛 変更 JISでは,金属の純度,試薬の量,全量フただし,ISO/TC 18
3815-2 5.8 亜鉛溶液 ラスコの容量など一部を修正するととも は,2005年から実質
5.9 標準液 に,市販の標準液の使用を可とした。 的な活動を休止して
5.10 アルミニウム標準液 削除 JISでは,アルミニウム標準液及び内部標いるため,JIS独自法
5.11 内部標準液 準液を削除した。技術的差異はない。 については,ISOへの
6.3.3 試料はかりとり量 ISO 7.1 試料はかりとり量 変更 提案はできない状況
JISでは,試料はかりとり量を5 gに変更し
3815-2 た。技術的差異はない。 である。
6.3.4 操作 ISO 7.2 試料溶液の調製 追加 JISでは,試料溶液の調製方法などを詳細
3815-2 8.2 に規定した。
変更/ JISでは,試薬の量及び全量フラスコの容
削除 量を変更するとともに,内部標準液の添加
を削除した。技術的差異はない。
8.2 発光強度の測定 変更 ISO規格では,内標準法を採用しているが,
JISでは,発光強度法を採用した。共同実
験結果から両法に差がないことが確かめ
られているので,技術的差異はない。
H1
6.3.5 空試験 − − − 追加 ISO規格では,空試験の方法が規定されて
11
いないので,JISでは追加した。
1 : 2014
3
――――― [JIS H 1111 pdf 38] ―――――
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H 1111 : 2014
H1
3
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格と
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
1
国際規 及びその内容 の技術的差異の理由
1
1
格番号 及び今後の対策
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
01
及び題名 番号 の評価
4
6.3 ICP発光分光6.3.6 検量線の作成 ISO 8.2 検量線 追加 JISでは,空試験用検量線の作成を新たに
分析法(続き) 3815-2 追加し,試料用検量線及び空試験用検量線
の具体的な作成方法を明記した。
変更 JISでは,試薬の量及び全量フラスコの容
量を変更した。技術的差異はない。
削除 JISでは,内部標準液の添加を削除した。
技術的差異はない。
6.3.7 計算 − − − 追加 JISでは,計算式の技術的一般事項及び計
算式を追加した。
6.4 水酸化鉄共 − − − 追加 JISでは,この定量方法を追加した。
沈分離原子吸光
分析法
6.5 水酸化鉄共 − − − 追加 JISでは,この定量方法を追加した。
沈分離ICP発光
分光分析法
7 鉄定量方法
7.1 定量方法の a) 1,10-フェナントロリ − − − 追加 ISO規格では,ICP発光分光分析法及びス
区分 ン吸光光度法 ルホサリチル酸吸光光度法が規定されて
b) スルホサリチル酸吸 いるが,定量方法の区分は規定していな
光光度法 い。JISでは,各定量方法の区分を追加し
c) 原子吸光分析法 た。
d) CP発光分光分析法
7.2 1,10-フェナ − − − 追加 JISでは,この定量方法を追加した。
ントロリン吸光
光度法
7.3.2 試薬
7.3 スルホサリチ ISO 4.6 鉄標準液 追加 JISでは,市販の標準液を追加した。
ル酸吸光光度法 714
7.4 原子吸光分 − − − 追加 JISでは,この定量方法を追加した。
析法
――――― [JIS H 1111 pdf 39] ―――――
37
H 1111 : 2014
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格と
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
国際規 及びその内容 の技術的差異の理由
格番号 及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
7.5 ICP発光分光7.5.2 試薬 − − − 追加 JISでは,塩酸と硝酸との混酸による試料
分析法 溶液の調製に用いる試薬を追加した。
ISO 5.5 亜鉛 変更 JISでは,金属の純度,試薬の量,全量フ
3815-2 5.8 亜鉛溶液 ラスコの容量など一部を修正するととも
5.9 標準液 に,市販の標準液の使用を可とした。
5.10 アルミニウム標準液 削除 JISでは,アルミニウム標準液及び内部標
5.11 内部標準液 準液を削除した。技術的差異はない。
7.5.3 試料はかりとり量 ISO 7.1 試料はかりとり量 変更 JISでは,試料はかりとり量を5 gに変更し
3815-2 た。技術的差異はない。
7.5.4 操作 ISO 7.2 試料溶液の調製 追加 JISでは,分解後の調製方法などを詳細に
3815-2 8.2 規定した。
変更/ JISでは,試薬の量及び全量フラスコの容
削除 量を変更するとともに,内部標準液の添加
を削除した。技術的差異はない。
8.2 発光強度の測定 変更 ISO規格では,内標準法を採用しているが,
JISでは,発光強度法を採用した。共同実
験結果から両法に差がないことが確かめ
られているので,技術的差異はない。
7.5.5 空試験 − − − 追加 ISO規格では,空試験の方法が規定されて
いないので,JISでは追加した。
7.5.6 検量線の作成 ISO 8.2 検量線 追加 JISでは,空試験用検量線の作成を新たに
3815-2 追加し,試料用検量線及び空試験用検量線
の具体的な作成方法を明記した。
変更 JISでは,試薬の量及び全量フラスコの容
量を変更した。技術的差異はない。
削除 JISでは,内部標準液の添加を削除した。
技術的差異はない。
H1
7.5.7 計算 − − − 追加 JISでは,計算式の技術的一般事項及び計
11
1
算式を追加した。
: 2014
3
――――― [JIS H 1111 pdf 40] ―――――
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JIS H 1111:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3815-2:2005(MOD)
- ISO 714:1975(MOD)
JIS H 1111:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.120 : 非鉄金属 > 77.120.60 : 鉛,亜鉛,すず及びそれらの合金