JIS H 1333:1999 マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法 | ページ 3

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H 1333 : 1999
B : 7.4.1c)3)で分取した試料溶液の量 (ml)
8. 原子吸光法(B法)
8.1 要旨 試料を塩酸,過酸化水素及びふっ化水素酸で分解した後,溶液を原子吸光光度計の空気・ア
セチレンフレーム中に噴霧し,その吸光度を測定する。
8.2 試薬 試薬は次による。
a) 塩酸
b) ふっ化水素酸
c) マグネシウム 99.99% (m/m) 以上で,亜鉛を含まないもの。
d) 過酸化水素
e) 塩化マグネシウム溶液 マグネシウム [99.99% (m/m) ] 1.0gを1mgのけたまではかり取り,ビーカー
(300ml) に移し入れ,時計皿で覆い,水50mlを加えた後,塩酸20mlを少量ずつ加えて分解する。反
応が穏やかになったら過酸化水素を5滴加え,5分間煮沸する。常温まで冷却した後,時計皿の下面
及びビーカーの内壁を水で洗浄し,時計皿を取り除く。溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて
移し入れ,水で標線まで薄める。
f) 標準亜鉛原液 (1mgZn/ml) 標準亜鉛原液の作成は,次のいずれかによる。
1) 亜鉛 [99.99% (m/m) ] 1.000gを0.1mgのけたまではかり取り,ビーカー (500ml) に移し入れ,時計
皿で覆い,塩酸25mlを少量ずつ加えて分解し,さらに加熱して完全に分解する。常温まで冷却し
た後,時計皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗浄し,時計皿を取り除く。溶液を1 000mlの全量
フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて標準亜鉛原液とする。
2) あらかじめ1 000℃で1時間加熱した後,デシケーター中で室温まで放冷した酸化亜鉛1.260gを
0.1mgのけたまではかり取り,ビーカー (500ml) に移し入れ,時計皿で覆い,塩酸25mlを加えて
溶解する。常温まで冷却した後,時計皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗って時計皿を取り除き,
溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて標準亜鉛原液とする。
g) 標準亜鉛溶液A (50 最一 準亜鉛原液[f) ]を使用の都度,必要量だけ水で正確に20倍に薄めて
標準亜鉛溶液Aとする。
h) 標準亜鉛溶液B (20 最一 準亜鉛原液[f) ]を使用の都度,必要量だけ水で正確に50倍に薄めて
標準亜鉛溶液Bとする。
8.3 試料はかり取り量 試料はかり取り量は,1.00gを1mgのけたまではかる。
8.4 操作
8.4.1 試験溶液の調製 試験溶液の調製は,次のいずれかの手順によって行う。
a) 試料中の亜鉛含有率が0.1% (m/m) 以上1.0% (m/m) 未満の場合
1) 試料をはかり取って,ビーカー (300ml) に移し入れる。
2) 水約50mlを加え,時計皿で覆い,塩酸20mlを少量ずつ加えて分解する。反応が穏やかになったら
過酸化水素5滴を加え,加熱して試料を完全に分解する。ふっ化水素酸を2滴加え,加熱を続けて
5分間煮沸する。
3) 常温まで冷却した後,時計皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗浄し,時計皿を取り除く(5)。
4) 溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄める。
5) 溶液を10.0m1分取し,500mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
b) 試料中の亜鉛含有率1.0% (m/m) 以上6.0% (m/m) 以下の場合

――――― [JIS H 1333 pdf 11] ―――――

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1) )の1)4)の手順に従って操作する。
2) 溶液5.0mlを分取し,1 000mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
8.4.2 吸光度の測定 8.4.1のa)5)又はb)2)で得た溶液の一部を,水を用いてゼロ点を調整した原子吸光
光度計の空気・アセチレンフレーム中に噴霧し,波長213.9nmにおける吸光度を測定する。
8.5 空試験 空試験は,次のいずれかによる。
a) 試料を用いないで,試料と同じ操作を試料と並行して行う。
b) 試料の代わりにマグネシウム[8.2c) ]0.5gを1mgのけたまではかり取り,試料と同じ操作を試料と並行
して行う。
8.6 検量線の作成 検量線の作成は,次のいずれかの手順によって行う。
a) 8.4.1a)によって試料溶液を調製する場合
1) 7個の100mlの全量フラスコに塩化マグネシウム溶液[8.2e) ]20mlを取り,標準亜鉛溶液B[8.2h) ]を表
6に従って段階的に加えた後,水で標線まで薄める。
表6 標準亜鉛溶液Bの添加量
標準亜鉛溶液B[8.2h) ]の添加量 亜鉛の量 対応する試料中の亜鉛含有率
ml 最 % (m/m)
0 0 0
1.0 20 0.1
3.0 60 0.3
5.0 100 0.5
7.0 140 0.7
9.0 180 0.9
10.0 200 1.0
2) 溶液の一部を,水を用いてゼロ点を調整した原子吸光光度計の空気・アセチレンフレーム中に噴霧
し,波長213.9nmにおける吸光度を試料と並行して測定し,得た吸光度と亜鉛量との関係線を作成
し,その関係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。
b) 8.4.1b)によって試料溶液を調製する場合
1) 7個の100mlの全量フラスコに塩化マグネシウム溶液[8.2e) ]5mlを取り,標準亜鉛溶液A[8.2g) ]を表
7に従って段階的に加えた後,水で標線まで薄める。
表7 標準亜鉛溶液Aの添加量
標準亜鉛溶液A[8.2g) ]の添加量 亜鉛の量 対応する試料中の亜鉛含有率
ml 最 % (m/m)
0 0 0
1.0 50 1.0
2.0 100 2.0
3.0 150 3.0
4.0 200 4.0
5.0 250 5.0
6.0 300 6.0
2) 溶液の一部を,水を用いてゼロ点を調整した原子吸光光度計の空気・アセチレンフレーム中に噴霧
し,波長213.9nmにおける吸光度を試料と並行して測定し,得た吸光度と亜鉛量との関係線を作成
し,その関係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。
8.7 計算 計算は,次のいずれかによる。
a) 8.4.1a)によって試料溶液を調製した場合 8.4.2及び8.5で得た吸光度と8.6a)2)で作成した検量線とか

――――― [JIS H 1333 pdf 12] ―――――

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ら亜鉛量を求め,試料中の亜鉛含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2
Zn 100
10
m
500
ここに, Zn : 試料中の亜鉛含有率 [% (m/m) ]
A1 : 分取した試料溶液中の亜鉛検出量 (g)
A2 : 分取した空試験液中の亜鉛検出量 (g)
m : 試料はかり取り量 (g)
b) 8.4.1b)によって,試料溶液を調製した場合 8.4.2及び8.5で得た吸光度と8.6b)2)で作成した検量線と
から亜鉛量を求め,試料中の亜鉛含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2
Zn
5
m
1000
ここに, Zn : 試料中の亜鉛含有率 [% (m/m) ]
A1 : 分取した試料溶液中の亜鉛検出量 (g)
A2 : 分取した空試験液中の亜鉛検出量 (g)
m : 試料はかり取り量 (g)
JIS改正原案委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 藤 沼 弘 東洋大学工学部
(委 員) 村 上 徹 朗 工学院大学
大河内 春 乃 東京理科大学
俣 野 宣 久 川崎製線株式会社
村 山 拓 己 通商産業省基礎産業局非鉄金属課
大 嶋 清 治 工業技術院標準部
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会
井 川 洋 志 昭和電工株式会社千葉事業所
久留須 一 彦 古河電気工業株式会社横浜研究所分析技術センター
水 砂 博 文 住友電気工業株式会社研究開発部特性評価センター
坂 本 敏 正 株式会社神戸製鋼所アルミ・銅事業本部
冨 田 百合男 宇部興産株式会社建設資材事業本部
鈴 木 通 中央工産株式会社野田工場
(事務局) 井 波 隆 夫 社団法人軽金属協会技術開発部
(現 社団法人アルミニウム協会)

JIS H 1333:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1783:1973(MOD)
  • ISO 4194:1981(MOD)

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