JIS H 3300:2018 銅及び銅合金の継目無管 | ページ 2

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H 3300 : 2018
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS H 0500による。
3.1
無酸素銅
銅含有率99.96 %以上で,かつ,5.9に規定する品質(水素ぜい性)を満足する銅。
注記 酸素を含む銅は,400 ℃以上の高温で水素ぜい化する性質をもっている。この性質を利用して,
水素ぜい化試験によって銅に含まれる酸素の有無が判定できる。

4 合金名称,合金番号,等級及び種類の記号

  管の合金名称,合金番号,等級及びそれらの種類の記号は,表1による。表1の種類の記号の後に質別
を示す記号を付けて,製品記号とする(表3表6参照)。
表1−管の合金名称,合金番号,等級及びそれらの種類の記号
合金名称 合金 等級 種類の記号 特色及び用途例(参考)
番号
無酸素銅 C 1020 普通級 C 1020 T a) 電気及び熱の伝導性,展延性及び絞り加工性に優れ,溶接性,耐
特殊級 C 1020 TS a)食性及び耐候性がよい。還元性雰囲気中で高温に加熱しても水素
ぜい化を起こさない。
熱交換器,電気部品,化学工業などに用いる。
タフピッチ C 1100 普通級 C 1100 T a) 電気及び熱の伝導性に優れ,絞り性,耐食性及び耐候性がよい。
銅 特殊級 C 1100 TS a)電気部品などに用いる。
りん脱酸銅 C 1201 普通級 C 1201 T 押広げ性,曲げ性,絞り加工性,溶接性,耐食性,耐候性及び熱
特殊級 C 1201 TS 伝導性がよい。
C 1220 普通級 C 1220 T C 1220は,還元性雰囲気中で高温に加熱しても水素ぜい化を起こ
特殊級 C 1220 TS すおそれがない。
C 1201は,C 1220より電気の伝導性はよい。
熱交換器,化学工業,ガス配管などに用いる。ただし,C 1220は,
水道用及び給湯用にも使用可能。
高耐食銅 C 1260 普通級 C 1260 T 押広げ性,曲げ性,絞り加工性,溶接性,耐食性,耐候性及び熱
特殊級 C 1260 TS 伝導性がよい。特に,あり(蟻)の巣状腐食に対して,抑制効果
が高い。
高強度銅 C 1565 普通級 C 1565 T 押広げ性,曲げ性,絞り加工性,溶接性,耐食性及び耐候性がよ
特殊級 C 1565 TS く,りん脱酸銅より強度が高い。
C 1862 普通級 C 1862 T C 1565は,熱伝導性にも優れる。
特殊級 C 1862 TS C 1862は,耐熱性に優れる。
C 5010 普通級 C 5010 T C 5010及びC 5015は,延性に優れる。
特殊級 C 5010 TS 熱交換器,配管,諸機器部品,圧力容器,一般冷凍空調機器,高
圧冷媒ヒートポンプ式給湯器などに用いる。
C 5015 普通級 C 5015 T
特殊級 C 5015 TS
丹銅 C 2200 普通級 C 2200 T 色沢が美しく,押広げ性,曲げ性,絞り性及び耐候性がよい。
特殊級 C 2200 TS 化粧品ケース,給排水管,継手などに用いる。
C 2300 普通級 C 2300 T
特殊級 C 2300 TS

――――― [JIS H 3300 pdf 6] ―――――

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H 3300 : 2018
表1−管の合金名称,合金番号,等級及びそれらの種類の記号(続き)
合金名称 合金 等級 種類の記号 特色及び用途例(参考)
番号
黄銅 C 2600 普通級 C 2600 T 押広げ性,曲げ性,絞り性及びめっき性がよい。
特殊級 C 2600 TS 熱交換器,カーテンレール,衛生管,諸機器部品,アンテナなど
C 2700 普通級 C 2700 T に用いる。
特殊級 C 2700 TS C 2800は,強度が高い。
C 2800 普通級 C 2800 T 精糖装置,船舶,諸機器部品などに用いる。
特殊級 C 2800 TS
復水器用黄 C 4430 普通級 C 4430 T 耐食性がよく,特にC 6870,C 6871及びC 6872は,耐海水性がよ
銅 特殊級 C 4430 TS い。
C 6870 普通級 C 6870 T 火力及び原子力発電用復水器,船舶用復水器,給水加熱器,蒸留
特殊級 C 6870 TS 器,油冷却器,造水装置などの熱交換器などに用いる。
C 6871 普通級 C 6871 T
特殊級 C 6871 TS
C 6872 普通級 C 6872 T
特殊級 C 6872 TS
復水器用白 C 7060 普通級 C 7060 T 耐食性がよく,特に耐海水性がよく,比較的高温の使用に適する。
銅 特殊級 C 7060 TS 船舶用復水器,給水加熱器,化学工業,造水装置などに用いる。
C 7100 普通級 C 7100 T
特殊級 C 7100 TS
C 7150 普通級 C 7150 T
特殊級 C 7150 TS
C 7164 普通級 C 7164 T
特殊級 C 7164 TS
注a) 導電用の管は,種類の記号の後にCを付ける。
例 C 1020 TSC

5 品質

5.1 外観

  管の外観は,仕上げが良好かつ均一で,直管の場合は,使用上有害な欠陥があってはならない。ただし,
コイル巻管の場合は,使用上有害な欠陥に明瞭にマークすることによって使用時に排除することができる
ため,使用上有害な欠陥を含んでもよい。
使用上有害な欠陥の基準は,製造業者の判断による。ただし,注文者から特に要求がある場合の欠陥の
基準は,受渡当事者間の協定による。

5.2 化学成分

  管は,7.2によって試験を行い,その化学成分は表2による。
表2−管の化学成分
単位 %
合金 Cu Pb Fe Sn Zn Al As Mn Ni P Si Co Zr Cu+Fe+
番号 Mn+Ni
C 1020 99.96 − − − − − − − − − − − − −
以上
C 1100 99.90 − − − − − − − − − − − − −
以上

――――― [JIS H 3300 pdf 7] ―――――

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H 3300 : 2018
表2−管の化学成分(続き)
単位 %
合金 Cu Pb Fe Sn Zn Al As Mn Ni P Si Co Zr Cu+Fe+
番号 Mn+Ni
C 1201 99.90 − − − − − − − − 0.004 − − − −
以上 以上
0.015
未満
C 1220 99.90 − − − − − − − − 0.015 − − − −
以上
0.040
C 1260 99.50 − − − − − − − − 0.20 − − − −
以上 0.40
C 1565 99.90 − − − − − − − − 0.020 − 0.040 − −
以上
0.040 0.055
C 1862 99.40 − − 0.07 0.02 − − − 0.02 0.046 − 0.16 − −
以上 0.12 0.10 0.06 0.21
0.062
C 5010 99.20 − − 0.58 − − − − − 0.015 − − − −
以上 0.72
0.040
C 5015 99.00 − − 0.58 − − − − − 0.004 − − 0.04 −
以上 0.72 0.08
0.015
C 2200 89.0 0.05 0.05 − 残部a) − − − − − − − −
91.0 以下 以下
C 2300 84.0 0.05 0.05 − 残部a) − − − − − − − − −
86.0 以下 以下
C 2600 68.5 0.05 0.05 − 残部a) − − − − − − − − −
71.5 以下 以下
C 2700 63.0 0.05 0.05 − 残部a) − − − − − − − − −
67.0 以下 以下
C 2800 59.0 0.10 0.07 − 残部a) − − − − − − − − −
63.0 以下 以下
C 4430 70.0 0.05 0.05 0.9 残部a) − 0.02 − − − − − − −
73.0 以下 以下 1.2 0.06
C 6870 76.0 0.05 0.05 − 残部a) 1.8 0.02 − − − − − − −
79.0 以下 以下 2.5 0.06
C 6871 76.0 0.05 0.05 − 残部a) 1.8 0.02 − − − 0.20 − − −
79.0 以下 以下 2.5 0.06 0.50
C 6872 76.0 0.05 0.05 − 残部a) 1.8 0.02 − 0.20 − − − − −
79.0 以下 以下 2.5 0.06 1.0
C 7060 − 0.02 1.0 − 0.50 − − 0.20 9.0 − − − − 99.5以上
以下 1.8 以下 1.0 11.0
C 7100 − 0.02 0.50 − 0.50 − − 0.20 19.0 − − − − 99.5以上
以下 1.0 以下 1.0 23.0
C 7150 − 0.02 0.40 − 0.50 − − 0.20 29.0 − − − − 99.5以上
以下 1.0 以下 1.0 33.0
C 7164 − 0.02 1.7 − 0.50 − − 1.5 29.0 − − − − 99.5以上
以下 2.3 以下 2.5 32.0
注a) 表中で成分値を規定する元素以外を残部とし,残部は分析しない。
なお,残部にはZn以外の分析しない元素が含まれる。

――――― [JIS H 3300 pdf 8] ―――――

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H 3300 : 2018

5.3 機械的性質

  管は,7.3及び7.4によって試験を行い,その機械的性質(引張強さ,伸び及び硬さ)は表3による。た
だし,圧力容器用高強度銅管及び銅合金管は,表3及び最小耐力を規定する表4による。
硬さは注文者の要求がある場合に適用し,硬さを適用する場合は,引張強さ及び伸びは適用しない。た
だし,圧力容器用高強度銅管及び銅合金管は,引張強さ,耐力及び伸びは適用しない。
なお,表に規定する寸法範囲外の管の機械的性質は,受渡当事者間の協定による。
表3−管の機械的性質
合金 質別 製品記号 外径の 引張試験 硬さ試験a)
番号 区分 肉厚の 引張強さ 伸び 肉厚の ビッカー ロックウェル硬さc)
区分 区分 ス硬さ HR30TS HR15TS HRFS
又は 又は 又は
mm mm N/mm2 % mm HVb) HR30TW HR15TW HRFW
C 1020 O C 1020 T-O 4以上 0.25 以上
205以上40以上 0.25 以上69以下 − 60以下 50以下
C 1020 TS-O 100以下 30 以下 30 以下
OL C 1020 T-OL 4以上 0.25 以上
205以上40以上 0.25 以上73以下 − 65以下 55以下
C 1020 TS-OL 100以下 30 以下 30 以下
1/2HC 1020 T-1/2H 4以上 0.25 以上
245325 − 0.25 以上70110 3060 − −
100以下
C 1020 TS-1/2H 25 以下 25 以下
H C 1020 T-H 4以上 0.25 以上
315以上 − 0.25 以上
100以上 55以上 − −
C 1020 TS-H 25以下 3 以下 3 以下
25を超え 0.9 以上 − − − − − −
50以下 4 以下
50を超え 1.5 以上 − − − − − −
100以下 6 以下
C 1100 O C 1100 T-O 5以上 0.5 以上
205以上 40以上 − − − − −
C 1100 TS-O 250以下 30 以下
1/2HC 1100 T-1/2H 5以上 0.5 以上
245325 − 0.5 以上 70110 3060 − −
250以下
C 1100 TS-1/2H 25 以下 25 以下
H C 1100 T-H 5以上 0.5 以上
275以上 − 0.5 以上 88以上 − − 80以上
C 1100 TS-H 100以下 6 以下 6 以下
6を超え 265以上 − 6 を超え 83以上 − − 75以上
10 以下 10 以下
C 1201 O C 1201 T-O 4以上 0.25 以上
205以上40以上 0.25 以上69以下 − 60以下 50以下
C 1220 C 1201 TS-O 250以下 30 以下 30 以下
C 1220 T-O
C 1220 TS-O
OL C 1201 T-OL 4以上 0.25 以上
205以上40以上 0.25 以上73以下 − 65以下 55以下
C 1201 TS-OL 250以下 30 以下 30 以下
C 1220 T-OL
C 1220 TS-OL
1/2HC 1201 T-1/2H 4以上 0.25 以上
245325 − 0.25 以上70110 3060 − −
C 1201 TS-1/2H
250以下 30 以下 30 以下
C 1220 T-1/2H
C 1220 TS-1/2H

――――― [JIS H 3300 pdf 9] ―――――

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H 3300 : 2018
表3−管の機械的性質(続き)
合金 質別 製品記号 外径の 引張試験 硬さ試験a)
番号 区分 肉厚の 引張強さ 伸び 肉厚の ビッカー ロックウェル硬さc)
区分 区分 ス硬さ HR30TS HR15TS HRFS
又は 又は 又は
mm mm N/mm2 % mm HVb) HR30TW HR15TW HRFW
C 1201 H C 1201 T-H 4以上 0.25 以上
315以上 − 0.25 以上
100以下 55以上 − −
C 1220 C 1201 TS-H 25以下 3 以下 3 以下
C 1220 T-H 25を超え 0.9 以上 − − − − −
C 1220 TS-H 50以下 4 以下
50を超え 1.5 以上 − − − − −
100以下 6 以下
100を超え 2 以上 275以上 − − − − − −
200以下 6 以下
200を超え 2.5 以上
255以上 − − − − − −
350以下 8 以下
C 1260 O C 1260 T-O 4以上 0.25 以上
230以上40以上 0.25 以上73以下 − 65以下 55以下
C 1260 TS-O 250以下 30 以下 30 以下
OL C 1260 T-OL 4以上 0.25 以上
230以上40以上 0.25 以上75以下 − 67以下 60以下
C 1260 TS-OL 250以下 30 以下 30 以下
1/2HC 1260 T-1/2H 4以上 0.25 以上
260370 − 0.25 以上70130 3070 − −
250以下
C 1260 TS-1/2H 25 以下 25 以下
H C 1260 T-H 4以上 0.25 以上
350以上 − 0.25 以上
100以上 55以上 − −
C 1260 TS-H 25以下 3 以下 3 以下
25を超え 0.9 以上 − − − − −
50以下 4 以下
50を超え 1.5 以上
315以上 − − − − − −
100以下 6 以下
C 1565 O C 1565 T-O 4以上 0.15 以上
240以上35以上 0.15 以上73以下 − 65以下 −
C 1565 TS-O 250以下 30 以下 30 以下
1/2HC 1565 T-1/2H 4以上 0.15 以上
270350 − 0.15 以上70120 3065 − −
250以下
C 1565 TS-1/2H 25 以下 25 以下
3/4HC 1565 T-3/4H 4以上 0.15 以上
295420 − 0.15 以上75150 3575 − −
250以下
C 1565 TS-3/4H 25 以下 25 以下
H C 1565 T-H 4以上 0.15 以上
400以上 − 0.15 以上
100以上 55以上 − −
C 1565 TS-H 25以下 3 以下 3 以下
25を超え 0.15 以上 0.15 以上
51以下 4 以下 4 以下
51を超え 0.3 以上
350以上 − − − − − −
100以下 6 以下
C 1862 O C 1862 T-O 4以上 0.15 以上
270以上30以上 0.15 以上
110以下 − 80以下 −
C 1862 TS-O 250以下 30 以下 30 以下
1/2HC 1862 T-1/2H 4以上 0.15 以上
305385 − 0.15 以上75150 3575 − −
250以下
C 1862 TS-1/2H 25 以下 25 以下
3/4HC 1862 T-3/4H 4以上 0.15 以上
325470 − 0.15 以上80165 4080 − −
250以下
C 1862 TS-3/4H 25 以下 25 以下

――――― [JIS H 3300 pdf 10] ―――――

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JIS H 3300:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 3300:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISH0321:1973
非鉄金属材料の検査通則
JISH0500:1998
伸銅品用語
JISH0501:1986
伸銅品結晶粒度試験方法
JISH0502:1986
銅及び銅合金管のか(渦)流探傷試験方法
JISH0505:1975
非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
JISH1051:2013
銅及び銅合金中の銅定量方法
JISH1052:2010
銅及び銅合金中のすず定量方法
JISH1053:2009
銅及び銅合金中の鉛定量方法
JISH1054:2002
銅及び銅合金中の鉄定量方法
JISH1055:2003
銅及び銅合金中のマンガン定量方法
JISH1056:2003
銅及び銅合金中のニッケル定量方法
JISH1057:1999
銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法
JISH1058:2013
銅及び銅合金中のりん定量方法
JISH1059:2015
銅及び銅合金中のひ素定量方法
JISH1060:2002
銅及び銅合金中のコバルト定量方法
JISH1061:2006
銅及び銅合金中のけい素定量方法
JISH1062:2006
銅及び銅合金中の亜鉛定量方法
JISH1074:2020
銅及び銅合金中のジルコニウム定量方法
JISH1292:2018
銅合金の蛍光X線分析方法
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISS3200-1:1997
水道用器具―耐圧性能試験方法
JISS3200-7:2004
水道用器具―浸出性能試験方法
JISZ2241:2011
金属材料引張試験方法
JISZ2244:2009
ビッカース硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2016
ロックウェル硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2021
ロックウェル硬さ試験―試験方法