JIS H 3300:2018 銅及び銅合金の継目無管 | ページ 4

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H 3300 : 2018
なお,いずれの試験項目を選択するかは,受渡当事者間の協定による。

5.8 導電率

  合金番号C1020及びC1100の管は,7.11によって試験を行い,その導電率は表6による。ただし,導電
率は注文者の要求がある場合に適用する。
表6−管の導電率
合金番号 質別 製品記号 肉厚の区分 導電率(20 ℃)
mm %IACSa)
C 1020 O C 1020 T-O,C 1020 T-OL 2以下 100以上
C 1100 OL C 1020 TS-O,C 1020 TS-OL
2を超えるもの 100以上
C 1100 T-O
C 1100 TS-O
1/2H
C 1020 T-1/2H 2以下 97以上
C 1020 TS-1/2H 2を超えるもの 98以上
C 1100 T-1/2H
C 1100 TS-1/2H
H C 1020 T-H 2以下 96以上
C 1020 TS-H 2を超えるもの 97以上
C 1100 T-H
C 1100 TS-H
注a) ACSとは,国際的に採択された焼鈍標準軟銅のことで,その導電率を
100 %IACSと規定している。

5.9 水素ぜい性

  合金番号C 1020及びC 1201の管は,7.12の水素ぜい化試験を行ったとき,結晶粒界に水素ぜい化特有
の多数の気泡又は粒界分離を示す組織が生じてはならない。ただし,合金番号C 1201は,注文者の要求が
ある場合に適用する。

5.10 時期割れ性

  合金番号C 2600,C 2700,C 2800,C 4430,C 6870,C 6871及びC 6872の管は,7.13の時期割れ試験を
行ったとき,表面に割れを生じてはならない。ただし,時期割れ試験は,受渡当事者間の協定によって省
略してもよい。

5.11 浸出性能

  合金番号C 1220の管を水道用配管に用いる場合の浸出性能は,7.14の浸出性能試験を行ったとき,表7
による。
表7−水道用配管に用いる合金番号C 1220の管の浸出性能
合金番号 基準項目 単位 判定基準値
C 1220 濁度 度 2以下
色度 度 5以下
臭気 異常でないこと
味 異常でないこと
銅及びその化合物 mg/L 1.0以下

5.12 機械的性質及びその他の性質の試験項目

  管の合金番号,質別及び外径の区分ごとに適用する,5.35.11の機械的性質及びその他の性質の試験項
目を附属書Aに示す。

――――― [JIS H 3300 pdf 16] ―――――

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6 寸法及びその許容差並びに形状の許容値

6.1 寸法の指定

  直管の寸法は,外径,内径及び肉厚のうちのいずれか二つ,及び長さを,注文者が指定する。三つのう
ち,指定されなかった寸法は,必要に応じて次の式によって算出する。
D=Di+t×2
ここに, D : 外径
Di : 内径
t : 肉厚
コイル巻管の寸法は,受渡当事者間の協定による。

6.2 寸法の許容差

  管の寸法の許容差は,次による。
a) 径の許容差 管の平均径の許容差は,表8による。ただし,質別がO及びOL以外の配管用管及び水
道用銅管は,表15の平均外径の許容差による。また,熱交換器用銅合金管は,表9の外径の許容差に
よる。
表8−管の平均径の許容差a)
この表は,合金番号C 1020,C 1100,C 1201,C 1220,C1260,C 1565,C 1862,C 5010,C 5015,C 2200,C 2300,
C 2600,C 2700,C 2800,C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,C 7100,C 7150及びC 7164に適用する。
単位 mm
外径又は内径の区分 等級
普通級 特殊級
4以上 15以下 ±0.08 ±0.05
15を超え 25以下 ±0.09 ±0.06
25を超え 50以下 ±0.12 ±0.08
50を超え 75以下 ±0.15 ±0.10
75を超え 100以下 ±0.20 ±0.13
100を超え 125以下 ±0.27 ±0.15
125を超え 150以下 ±0.35 ±0.18
150を超え 200以下 ±0.50 −
200を超え 250以下 ±0.65 −
250を超え 350以下 ±0.40 %b) −
表に規定する寸法範囲外の管の平均径の許容差は,受渡当事者間の協定による。
注a) 平均径とは,管の任意の断面において測った最大外径と最小外径との平均
値,又は最大内径と最小内径との平均値であり,平均径の許容差とは,指定
された管の外径又は内径に対する平均径の許容差をいう。
b) 平均径に対する割合を示す。

――――― [JIS H 3300 pdf 17] ―――――

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表9−熱交換器用銅合金管の外径の許容差
この表は,熱交換器用銅合金管として用いる合金番号C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,C 7100,C 7150
及びC 7164に適用する。
単位 mm
外径の区分 等級
普通級 特殊級
肉厚の区分1.1以下 肉厚の区分1.1を
超えるもの
5以上 10以下 0 0 0
−0.15 −0.10 −0.10
10を超え 20以下 0 0 0
−0.25 −0.20 −0.17
20を超え 30以下 0 0 0
−0.40 −0.30 −0.22
30を超え 50以下 0 0 0
−0.60 −0.40 −0.30
表に規定する寸法範囲外の熱交換器用銅合金管の外径の許容差は,受渡当事者間の協
定による。
b) 肉厚の許容差 管の肉厚の許容差は,表10又は表11による。ただし,内径指定の場合は,内径に肉
厚の2倍を加算した寸法を外径とし,表10又は表11を適用する。また,熱交換器用銅合金管として
用いる合金番号C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,C 7100,C 7150及びC 7164の肉厚の許容
差は,±10 %とする。
なお,許容差を(+)側だけ又は(−)側だけに指定する場合は,表10又は表11の数値の2倍と
する。この場合,上側又は下側の許容差は0とする。また,許容差を(+)側だけに指定した場合は,
種類の記号の後にTを,(−)側だけに指定した場合は,Uを付ける。
表10−管の肉厚(普通級)の許容差
単位 mm
外径の区分 肉厚の区分
0.25以上 3を超え
0.4を超え 0.6を超え 0.8を超え 1.4を超え 2を超え 4を超え 7を超え
5.5を超え
0.4以下 0.6以下 0.8以下 1.4以下 2以下 3以下 4以下 5.5以下 7以下 るものa)
4以上 15以下 ±0.06 ±0.07 ±0.10 ±0.13 ±0.15 ±0.18
15を超え 25以下 ±0.07 ±0.08 ±0.10 ±0.15 ±0.18 ±0.20 ±0.30 ±0.40 ±0.45
25を超え 50以下 ±0.09 ±0.11 ±0.15 ±0.18 ±0.20 ±0.30 ±0.40 ±0.45 ±8 %
50を超え 100以下 ±0.15 ±0.18 ±0.22 ±0.25 ±0.30 ±0.40 ±0.45 ±8 %
100を超え 175以下 ±0.22 ±0.25 ±0.30 ±0.35 ±0.42 ±0.45 ±9 %
175を超え 250以下 ±0.30 ±0.35 ±0.40 ±0.45 ±0.50 ±9 %
250を超え 300以下 ±0.40 ±0.45 ±0.45 ±0.50 ±10 %
300を超え 350以下 ±0.50 ±0.50 ±0.60 ±12 %
表に規定する寸法範囲外の管の肉厚の許容差は,受渡当事者間の協定による。
注a) 肉厚の区分が7 mmを超えるものの百分率表示は,肉厚に対する割合を示す。

――――― [JIS H 3300 pdf 18] ―――――

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表11−管の肉厚(特殊級)の許容差
単位 mm
外径の区分 肉厚の区分
0.25以上 0.4を超え 0.6を超え 0.8を超え 1.4を超え 2を超え 3を超え
0.4以下 0.6以下 0.8以下 1.4以下 2以下 3以下 4以下
4以上 15以下 ±0.03 ±0.05 ±0.06 ±0.08 ±0.09 ±0.10
15を超え 25以下 ±0.04 ±0.05 ±0.06 ±0.09 ±0.10 ±0.13 ±0.15
25を超え 50以下 ±0.06 ±0.08 ±0.09 ±0.10 ±0.13 ±0.18
50を超え 100以下 ±0.10 ±0.13 ±0.15 ±0.18 ±0.20
表に規定する寸法範囲外の管の肉厚の許容差は,表10を適用する。
c) 真円度 管の真円度1) は,表12による。配管用管及び水道用銅管は,特殊級を適用する。ただし,
質別がO及びOLの管,コイル巻きした管,熱交換器用銅合金管並びに肉厚0.4 mm未満の管には適
用しない。外径又は肉厚のいずれか一方が指定されていない場合は,次の式によって外径又は肉厚を
求め,外径に対する肉厚の比率を算出する。
D=Di+t×2
ここに, D : 外径
Di : 内径
t : 肉厚
注1) 管の真円度とは,管の任意の断面において測った長径と短径との差の外径に対する割合をい
う。
表12−管の真円度
肉厚/外径の比率の区分 等級
普通級 特殊級
0.01以上 0.03以下 外径の3 %以下 外径の1.5 %以下
0.03を超え 0.05以下 外径の2 %以下a) 外径の1.0 %以下b)
0.05を超え 0.10以下 外径の1.5 %以下a) 外径の0.8 %以下b)
0.10を超えるもの 外径の1.5 %以下a) 外径の0.7 %以下b)
表に示した寸法範囲外の管の真円度は,受渡当事者間の協定による。
注a) 計算値が0.1 mm以下の場合は,0.1 mmとする。
b) 計算値が0.05 mm以下の場合は,0.05 mmとする。
d) 長さの許容差 直管の指定された長さに対する許容差は,表13による。ただし,熱交換器用銅合金直
管の長さの許容差は,表14による。
なお,表13及び表14に規定する長さを超える寸法の直管の長さの許容差は,受渡当事者間の協定
による。

――――― [JIS H 3300 pdf 19] ―――――

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表13−直管の長さの許容差
この表は,合金番号C 1020,C 1100,C 1201,C 1220,C 1260,C 1565,C 1862,C 5010,C 5015,C 2200,C 2300,
C 2600,C 2700及びC 2800,並びに熱交換器用銅合金直管以外のC 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,C 7100,
C 7150及びC 7164に適用する。
単位 mm
長さの区分 外径の区分
25以下 25を超え100以下 100を超えるもの
600以下 +2 0 +3 0 +3 0
600を超え 1800以下 +3 0 +3 0 +6 0
1800を超え 4200以下 +6 0 +6 0 +6 0
4200を超え 9000以下 +10 0 +10 0 +10 0
表14−熱交換器用銅合金直管の長さの許容差
この表は,熱交換器用銅合金直管として用いる合金番号C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,C 7100,C 7150
及びC 7164に適用する。
単位 mm
長さの区分 許容差
9 000以下 +5 0
9 000を超え 18 000以下 +10 0
18 000を超え 30 000以下 +15 0

6.3 配管用管及び水道用銅管の寸法及び平均外径の許容差

  質別がO及びOL以外の配管用管及び水道用銅管の寸法及び平均外径の許容差は,表15による。

――――― [JIS H 3300 pdf 20] ―――――

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JIS H 3300:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 3300:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISH0321:1973
非鉄金属材料の検査通則
JISH0500:1998
伸銅品用語
JISH0501:1986
伸銅品結晶粒度試験方法
JISH0502:1986
銅及び銅合金管のか(渦)流探傷試験方法
JISH0505:1975
非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
JISH1051:2013
銅及び銅合金中の銅定量方法
JISH1052:2010
銅及び銅合金中のすず定量方法
JISH1053:2009
銅及び銅合金中の鉛定量方法
JISH1054:2002
銅及び銅合金中の鉄定量方法
JISH1055:2003
銅及び銅合金中のマンガン定量方法
JISH1056:2003
銅及び銅合金中のニッケル定量方法
JISH1057:1999
銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法
JISH1058:2013
銅及び銅合金中のりん定量方法
JISH1059:2015
銅及び銅合金中のひ素定量方法
JISH1060:2002
銅及び銅合金中のコバルト定量方法
JISH1061:2006
銅及び銅合金中のけい素定量方法
JISH1062:2006
銅及び銅合金中の亜鉛定量方法
JISH1074:2020
銅及び銅合金中のジルコニウム定量方法
JISH1292:2018
銅合金の蛍光X線分析方法
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISS3200-1:1997
水道用器具―耐圧性能試験方法
JISS3200-7:2004
水道用器具―浸出性能試験方法
JISZ2241:2011
金属材料引張試験方法
JISZ2244:2009
ビッカース硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2016
ロックウェル硬さ試験―試験方法
JISZ2245:2021
ロックウェル硬さ試験―試験方法