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H 3300 : 2018
表15−配管用管及び水道用銅管の寸法及び平均外径の許容差
この表は,合金番号C 1020,C 1100,C 1201,C 1220,C 1260,C 1565,C 1862,C 5010,C 5015,C 2200,C 2300,
C 2600,C 2700及びC 2800に適用する。
単位 mm
呼び径a) 寸法 平均外径の
(A) (B) 外径 肉厚 許容差c)
Kタイプb) Lタイプb) Mタイプb)
1
8 4 9.52 0.89 0.76 − ±0.03
3
10 8 12.70 1.24 0.89 0.64 ±0.03
1
15 2 15.88 1.24 1.02 0.71 ±0.03
5
− 8 19.05 1.24 1.07 − ±0.03
3
20 4 22.22 1.65 1.14 0.81 ±0.03
25 1 28.58 1.65 1.27 0.89 ±0.04
32 1 14 34.92 1.65 1.40 1.07 ±0.04
40 1 12 41.28 1.83 1.52 1.24 ±0.05
50 2 53.98 2.11 1.78 1.47 ±0.05
65 2 12 66.68 − 2.03 1.65 ±0.05
80 3 79.38 − 2.29 1.83 ±0.05
100 4 104.78 − 2.79 2.41 ±0.05
125 5 130.18 − 3.18 2.77 ±0.08
150 6 155.58 − 3.56 3.10 ±0.08
注a) 呼び径は,(A)又は(B)のいずれかを用いる。ただし,必要に応じて(A)による場合にはA,
(B)による場合にはBの記号をそれぞれの呼び径の後に付けて区分する。
b) タイプは,主として医療配管用,Mタイプは,主として水道,給水,給湯,冷温水及
び都市ガス用であり,Lタイプは,その両方の用途に用いる。
c) 平均外径の許容差とは,管の任意の断面で測った最大外径と最小外径との平均値(平均
外径)と外径との差の許容限界をいう。
6.4 直管の曲がりの許容値
直管の曲がり2) の許容値は,表16による。ただし,直管の曲がりの許容値は,外径6 mm以上90 mm
以下の直管に適用し,質別がO及びOLの管には適用しない。
なお,表16に規定する長さ以外の直管の曲がりの許容値は,受渡当事者間の協定による。
注2) 曲がりとは,基準の長さ(3 000 mmは任意の箇所とする。)に対する弧の深さをいう(図1参照)。
許容値
図1−直管の曲がり
表16−直管の曲がりの許容値
単位 mm
長さの区分 基準の長さ 許容値
1 000以上 2 000以下 全長 5
2 000を超え 2 500以下 8
2 500を超え 3 000以下 12
3 000を超え 9 000以下 3 000 12
――――― [JIS H 3300 pdf 21] ―――――
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7 試験
7.1 サンプリング
試験のサンプリング方法は,次による。
a) 分析試験の分析用試料は,鋳造時に必要量を採取する。
なお,鋳塊又は製品から採取してもよい。
b) 引張試験,硬さ試験,結晶粒度試験,押広げ試験,へん平試験,導電率試験,水素ぜい化試験及び時
期割れ試験では,合金番号,等級,質別,断面寸法の同じ管について,100本(100本の合計の質量が
2 000 kgに満たないときは2 000 kg)及びその端数を一組とし,各組から任意に1本を取り,試験片を
作る。
c) 水圧試験又は空圧試験は,製品記号及び断面寸法の同じ管について,全数の0.2 %に相当する本数を
任意に抜き取って行う。ただし,合金番号C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,C 7100,C 7150
及びC 7164の管は,全数について行う。
なお,試験は,最終熱処理前の加工のままの状態で行ってもよい。
d) 渦流探傷試験は,全数について端末不感帯を除いた全長にわたり適用する。
7.2 分析試験
化学成分の分析試験は,次による。
JIS H 1051,JIS H 1052,JIS H 1053,JIS H 1054,JIS H 1055,JIS H 1056,JIS H 1057,JIS H 1058,
JIS H 1059,JIS H 1060,JIS H 1061,JIS H 1062,JIS H 1074,JIS K 0116
ただし,JIS H 1292に規定された定量元素及び定量範囲にある化学成分の分析試験にあっては,JIS H
1292によってもよい。
なお,合金番号C 1201,C 1220,C 1260,C 1565,C 1862,C 5010及びC 5015について発光分光分析を
適用する場合は,受渡当事者間の協定による。
7.3 引張試験
引張試験は,JIS Z 2241による。試験に用いる試験片は,JIS Z 2241の11号試験片とする。ただし,11
号試験片を用いることができない場合は,12A号,12B号,12C号,14B号又は14C号試験片とする。ま
た,試験片の断面積は,直接寸法を測定して求める方法又は試験片の質量から断面積を求める方法のいず
れかによって算出する。
7.4 硬さ試験
硬さ試験は,JIS Z 2244又はJIS Z 2245による。ロックウェル硬さは,管内面で測定する。
7.5 結晶粒度試験
結晶粒度試験は,JIS H 0501による。管の管軸平行断面について行う。
なお,受渡当事者間の協定によって,管の管軸直角断面について行ってもよい。
7.6 押広げ試験
押広げ試験は,管の端から適切な長さに切り取った試験片の一端に頂角60度の円すい形の工具を押し込
み,外径を表17の倍率以上となるまで押し広げ,割れの有無を目視で確認する。
――――― [JIS H 3300 pdf 22] ―――――
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表17−押広げ倍率
合金番号 外径及び肉厚の区分
外径20 mm以下で 外径20 mmを超え100 mm以下
肉厚0.5 mmを超えるもの 又は肉厚0.5 mm以下
C 1020,C 1100,C 1201,C 1220,C 1260, 1.4 1.3
C 1565,C 1862,C 5010,C 5015
C 2200,C 2300,C 2600,C 2700,C 2800 1.2 1.15
C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060, 1.25
C 7100,C 7150,C 7164
7.7 へん平試験
へん平試験は,管の端から切り取った長さ約100 mmの試験片を図2のように置いて,2枚の平板間に
挟み,平板間の距離が管の肉厚の3倍以下となるまで押しつぶし,割れの有無を目視で確認する。
D : 外径
t : 肉厚
3t : 平板間の距離
図2−へん平試験
7.8 渦流探傷試験
渦流探傷試験は,JIS H 0502による。試験は,焼なましを行う前の状態で行ってもよい。対比きずの大
きさ(ドリル穴径)は,表18による。
なお,規定外径範囲外の管の対比きずの大きさは,受渡当事者間の協定による。
表18−対比きずの大きさ(ドリル穴径)
単位 mm
外径の区分 合金番号
C 2200,C 2300,C 2600
C 1020,C 1100,C 1201,C 1220 C 4430,C 6870,C 6871,C 6872
C 1260,C 1565,C 1862,C 5010, C 2700,C 2800 C 7060,C 7100,C 7150,C 7164
C 5015
熱交換器以外 熱交換器 熱交換器以外 熱交換器
4以上 10以下 0.9 0.6 0.7 0.7 0.6
10を超え 20以下 1.0 0.6 0.8 0.8 0.6
20を超え 25以下 1.1 0.8 0.9 0.9 0.8
25を超え 30以下 1.1 0.9 0.9 0.9 0.9
30を超え 40以下 1.3 1.1 1.1 1.1 1.1
40を超え 45以下 1.5 1.2 1.3 1.3 1.2
45を超え 50以下 1.5 1.3 1.3 1.3 1.3
7.9 水圧試験
水圧試験は,次の式によって算出した圧力を用いて行う。ただし,特に圧力の指定がない限り,この圧
――――― [JIS H 3300 pdf 23] ―――――
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力は6.85 MPaを限度とする。
なお,合金番号C 1220の管を水道用配管に用いる場合の水圧試験は,JIS S 3200-1による。
2S t
P
D 8.0t
ここに, P : 試験圧力(MPa)
S : 表19に規定する材料の許容応力(N/mm2)
t : 管の肉厚(mm)
D : 管の外径(mm)
表19−材料の許容応力
単位 N/mm2
合金番号 許容応力
C 1020,C 1100,C 1201,C 1220,C 1260, 41
C 1565,C 1862,C 5010,C 5015
C 2200,C 2300,C 2600,C 2700,C 2800, 48
C 4430,C 6870,C 6871,C 6872,C 7060,
C 7100,C 7150,C 7164
注記 1 N/mm2=1 MPa
7.10 空圧試験
空圧試験は,0.4 MPa以上の空気圧力を用い,水中において保持時間5秒間以上で行う。
7.11 導電率試験
導電率試験は,JIS H 0505による。ただし,注文者が小数点以下の数値の精度を求めない場合,渦電流
式導電率計を用いてもよい。
7.12 水素ぜい化試験
水素ぜい化試験は,10 %(体積分率)以上の水素気流中において850±25 ℃で30120分間加熱した後,
研磨及びエッチングを行い,顕微鏡で75200倍に拡大し,結晶粒界を観察する。ただし,受渡当事者間
の協定によって,875 ℃を超える温度まで加熱してもよい。
7.13 時期割れ試験
時期割れ試験は,アンモニア試験法によって行い,手順は次による。
a) 管から長さ75 mm以上の試験片を切り取り,脱脂し,乾燥した後,JIS K 8085に規定するアンモニア
水を等量の純水でうすめた11.8 %(質量分率)以上のアンモニア水を入れたデシケータに液面から50
100 mm離れた位置に試験片を設置し,アンモニア雰囲気中に2時間常温で保持(図3参照)した
後,試験片をデシケータから取り出す。
b) この試験片を,直ちに100 g/Lの硫酸で洗浄し,表面を研磨した後,割れの有無を目視で判定するか,
又は質別がO及びOLの管では,元の外径の5060 %まで押しつぶし(ただし,管の外径が肉厚の6
倍以下の管は,肉厚の3倍まで押しつぶし),割れの有無を目視で判定する。
――――― [JIS H 3300 pdf 24] ―――――
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図3−アンモニア試験法
7.14 浸出性能試験
水道用配管に用いる合金番号C 1220の管の浸出性能試験は,JIS S 3200-7による。
8 検査
検査は,次による。
a) 一般事項は,JIS H 0321による。
b) 外観は,5.1に適合しなければならない。
c) 化学成分は,5.2に適合しなければならない。
d) 機械的性質及びその他の性質は,5.35.11に適合しなければならない。
e) 寸法及びその許容差は,箇条6に適合しなければならない。
f) 水道用配管に用いる合金番号C 1220の管の水圧試験及び浸出性能試験は,形式検査3)として実施し,
7.9又は7.14に適合しなければならない。
注3) 形式検査とは,製品の品質が設計で示された全ての品質項目を満足するかどうかを判定する
ための検査をいう(出荷検査ではない。)。
9 表示
管には,1包装ごと,1束ごと,1巻ごと又は1製品ごとに,貼付ラベルなど適切な方法によって,次の
事項を表示しなければならない。
a) 規格番号及び製品記号(種類の記号,肉厚の許容差の記号,導電用の記号及び質別)
例 JIS H 3300 C 1020 TS-OL
JIS H 3300 C 1020 TST-OL
JIS H 3300 C 1020 TSU-OL
JIS H 3300 C 1020 TSUC-OL
b) 寸法
c) 製造番号
d) 製造業者名又はその略号
10 報告
製造業者は,受注時に注文者から要求がある場合,受渡当事者間で同意した試験及び/又は検査の成績
を記載した報告書(成績書)を注文者へ提出する。
――――― [JIS H 3300 pdf 25] ―――――
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JIS H 3300:2018の国際規格 ICS 分類一覧
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JIS H 3300:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH0500:1998
- 伸銅品用語
- JISH0501:1986
- 伸銅品結晶粒度試験方法
- JISH0502:1986
- 銅及び銅合金管のか(渦)流探傷試験方法
- JISH0505:1975
- 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
- JISH1051:2013
- 銅及び銅合金中の銅定量方法
- JISH1052:2010
- 銅及び銅合金中のすず定量方法
- JISH1053:2009
- 銅及び銅合金中の鉛定量方法
- JISH1054:2002
- 銅及び銅合金中の鉄定量方法
- JISH1055:2003
- 銅及び銅合金中のマンガン定量方法
- JISH1056:2003
- 銅及び銅合金中のニッケル定量方法
- JISH1057:1999
- 銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法
- JISH1058:2013
- 銅及び銅合金中のりん定量方法
- JISH1059:2015
- 銅及び銅合金中のひ素定量方法
- JISH1060:2002
- 銅及び銅合金中のコバルト定量方法
- JISH1061:2006
- 銅及び銅合金中のけい素定量方法
- JISH1062:2006
- 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法
- JISH1074:2020
- 銅及び銅合金中のジルコニウム定量方法
- JISH1292:2018
- 銅合金の蛍光X線分析方法
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISS3200-1:1997
- 水道用器具―耐圧性能試験方法
- JISS3200-7:2004
- 水道用器具―浸出性能試験方法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法