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H 4100 : 2015
表17−隅角の半径の許容差
指定半径mm 隅角の半径の指定部Aに対する許容差
5以下 ±0.5 mm
5を超え ±10 %
A 隅角の半径の指定部
表18−隅角の半径
単位 mm
肉厚 隅角の半径
合金グループ1a) 合金グループ2b)
5以下 0.6以下 0.8以下
5を超え 1.0以下 1.5以下
注a) 合金番号6061及び6082は,合金グループ2の値を適用する。
b) 合金グループ2の合金番号を適用する場合は,受渡当事者間の協定による。
7 試験
7.1 分析試験
化学成分の分析試験は,次に示すJISによる。
JIS H 1305,JIS H 1306,JIS H 1307,JIS H 1351,JIS H 1352,JIS H 1353,JIS H 1354,JIS H 1355,
JIS H 1356,JIS H 1357,JIS H 1358,JIS H 1359,JIS H 1360,JIS H 1361,JIS H 1362,JIS H 1363,
JIS H 1364,JIS H 1365,JIS H 1366,JIS H 1367,JIS H 1368
また,アルミニウム純度99.00 %以上の成分値の表し方は,JIS H 1351による。
なお,その他の元素の分析試験において,該当するJISがない場合は,受渡当事者間の協定による。
7.2 引張試験
引張試験は,JIS Z 2241に基づき,試験片の採取位置は,表19による。また,試験片の種類は,表20
による。
なお,試験片の採取方向は,受渡当事者間の協定がない限り,展伸加工方向に採取する。
表19−試験片の採取位置
肉厚 採取位置
mm
20を超え 40以下 試験片の軸が,形材の主部又は最大厚部の中央部にあるように採取する。
40を超え 試験片の軸が形材の表面とその中心との中央部,主部又は最大厚部の縁とその中心との
中央部にあるよう採取する。
――――― [JIS H 4100 pdf 26] ―――――
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H 4100 : 2015
表20−試験片の種類
摘要 試験片
採取箇所の肉厚 20 mm以下 5号試験片又は14B号試験片
20 mmを超え 4号試験片又は14A号試験片
4号試験片及び5号試験片がとれない場合 13B号試験片
4号試験片,5号試験片及び13B号試験片がとれ 角又は丸で可能な最大面の試験片a)又は押し出したままb)
ない場合 の断面の試験片a)(標点距離50 mm)
注a) この場合の伸びは,参考値とする。
b) 押し出したままの断面で試験片を作製する場合,原断面積S0は試験片の質量,測定した試験片の長さ及
び材料の密度から,次の式を用いて求めてもよい。
S0=(1 000×m)/(ρ×L)
ここに,S0 : 原断面積(mm2)
m : 試験片の質量(g)
L : 試験片の全長(mm)
ρ : 試験片の材料密度(g/cm3)
7.3 硬さ試験
硬さ試験は,JIS Z 2244によって行い,3か所の測定値の平均値とする。
7.4 曲げ試験
曲げ試験及び試験片は,JIS Z 2248に従い,表21によって90度曲げを行う。この場合の試験片は,押
出方向に沿って採取した1号試験片又は3号試験片とする。
表21−曲げ試験の内側半径
合金番号 質別 厚さmm 内側半径
1060 H112 3以上 16以下 厚さの1倍
6101 T6 3以上 9以下 厚さの2倍
9を超え 16以下 厚さの2.5倍
T7 3以上 13以下 厚さの1倍
13を超え 17以下 厚さの2倍
7.5 導電率試験
導電率試験は,JIS H 0505によって行う。
なお,JIS H 0505に規定された条件で,渦電流式導電率計を用いて測定してもよい。
7.6 応力腐食割れ試験
応力腐食割れ試験は,JIS H 8711又はEN 755-1によって行う。
注記 EN 755-1には,ASTM G47が引用されているため,ASTM G47は,EN 755-1と同等である。
7.7 試験試料の採取数
引張試験,硬さ試験,曲げ試験及び導電率試験は,特に注文者の要求がない限り,合金番号,製品区分,
等級,質別及び断面寸法の同じ管につき,通常,次を一組の検査ロットとし,各組から任意に1本以上を
採取し,試験片を作る。
− 1 m当たり1 kg以下のものは,1 000 kg及びその端数
− 1 m当たり1 kgを超え5 kg以下のものは,2 000 kg及びその端数
− 1 m当たり5 kgを超えるものは,3 000 kg及びその端数
――――― [JIS H 4100 pdf 27] ―――――
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H 4100 : 2015
8 検査
検査は,次による。
a) 一般事項は,JIS H 0321による。
b) 形材は,外観・寸法を検査するとともに,箇条7によって試験を行い,箇条5及び箇条6の規定に適
合したものを合格とする。
9 表示
この規格の全ての要求事項に適合した形材は,1包装ごと,一束ごと又は1製品ごとに貼付ラベルなど
適切な方法によって,次の事項を表示しなければならない。
a) 規格番号及び製品記号(記号及び質別)
例1 JIS H 4100 A6063SS-T6
b) 形材番号又は図面番号
注記 形材番号又は図面番号は,受渡当事者間で合意した形材の図面による。
c) 長さ
例2 4000
d) 製造番号,製造年月又はその略号
e) 製造業者名又はその略号
参考文献 IEC 60028,International standard of resistance for copper
ASTM G47,Standard Test Method for Determining Susceptibility to Stress-Corrosion Cracking of
2XXX and 7XXX Aluminum Alloy Products
――――― [JIS H 4100 pdf 28] ―――――
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H 4100 : 2015
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS H 4100:2015 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材 ISO 209:2007,Aluminium and aluminium alloys−Chemical composition
tubes and
ISO 6362-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,
profiles−Part 1: Technical conditions for inspection and delivery
tubes and
ISO 6362-2:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,
profiles−Part 2: Mechanical properties
tubes and
ISO 6362-4:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,
profiles−Part 4: Profiles−Tolerances on shape and dimensions
tubes and
ISO 6362-7:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,
profiles−Part 7: Chemical composition
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規格 の評価及びその内容 の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 押出加工したアル ISO 1 アルミニウム及びア 変更 JISでは,規格体系を変更し,押出国内の商取引として使用している
囲 ミニウム及びアル 6362-1 ルミニウム合金の押 ため,JISは,製品ごとに規定した。
形材だけについて規格を規定した。
ミニウム合金の形 ISO 出棒・管・形材につい追加 “JIS H 4000,JIS H 4040及びJIS H
適用範囲となる断面形状を明確に
材について規定 6362-2 て,化学成分,機械的 4080に規定する断面形状と異なる するため,適用範囲に規定した。
ISO 性質,寸法許容差,検 もの全てに適用する”と規定した。
6362-4 査及び引渡しの技術
ISO 的条件などをパート
6362-7 ごとに規定
2 引用規
格
3 用語及 形材の定義を規定 ISO 3.3 変更
対称断面は,棒,線, 対称断面はISO規格と同じ。 国内の実情に合わせて,JISとして
び定義 6362-1 管,板及び条の断面形 ただし,規格を適用する断面形状 規定した。
H4
状とは,異なる均一な を,適用範囲に規定した。
10
断面をもち,直線又は
0 : 2
コイルの形状で供給
01
される展伸材と規定
5
8
――――― [JIS H 4100 pdf 29] ―――――
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H 4100 : 2015
H4
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際規格 の評価及びその内容 の理由及び今後の対策
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番号
: 2
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 の評価
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4 合金番 合金番号を33種類 − − − 追加 国内の商取引で使用されているた
等級,記号,特性及び用途例を追加
号,等級 に分類し,その合 した。 め,JISとして規定する。
及び記号 金番号,等級,記
号,特性及び用途
例を規定(表1)
5 品質 5.2 化学成分 ISO 209 4 72種類の合金につい 変更 ISO規格に規定された38種類の合 国内での生産実績のあるものに限
形材33種類の化学 ISO て規定 金のうち,3種類を追加したが,35定して追加する。JISへの追加を見
成分を規定 6362-7 種類は国内での製造及び使用実績 送った合金については,今後の商取
がない合金については,JISへの追引などによって製造及び使用実績
加を見送った。 が確認された場合,JISへの追加を
検討する。
追加 日本独自合金番号3021及び6101を 製造実績があり,JISとして規定す
追加した。 る。また,登録をISOに提案する。
5.3 機械的性質 ISO 5 押出棒・管・形材の機削除 JISは,形材に限定して規定 国内の商取引及び使用状況に合わ
次の機械的性質を 6362-2 械的性質を規定 せた。
規定 追加 国内の製造実績に合わせて,JISと
押出材における,押出後の固溶状態
表3 押出形材の機 保持のための冷却条件の適用対象 して規定する。
械的性質 を追加した。
表4 合金番号6063
の機械的性質
5.5 導電率 − − − 追加 合金番号1060及び6101に限定して 国内の商取引で使用されている合
合金番号1060及び 導電率を規定した。 金番号1060及び6101に対して,JIS
6101の導電率値を として規定する。
規定(表5) ISO 6.2.6 試験方法にて,合金番変更 技術的差異はない。
品質の箇条に規定した。さらに,導
6362-1 号7075の検査ロット 電率をIACS%で規定した。
判定を規定
5.6 応力腐食割れ ISO 5.7 合金番号7075の応力 変更 試験方法に関する記載を変更した。 技術的差異はない。
性 6362-1 6.2.6 腐食割れ性を規定
――――― [JIS H 4100 pdf 30] ―――――
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JIS H 4100:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 209:2007(MOD)
- ISO 6362-1:2012(MOD)
- ISO 6362-2:2014(MOD)
- ISO 6362-4:2012(MOD)
- ISO 6362-7:2014(MOD)
JIS H 4100:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.15 : 非鉄金属管
JIS H 4100:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH0001:1998
- アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH0505:1975
- 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
- JISH1305:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
- JISH1306:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
- JISH1307:1993
- アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
- JISH1351:1972
- アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
- JISH1352:2007
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
- JISH1353:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
- JISH1354:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
- JISH1355:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
- JISH1356:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
- JISH1357:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
- JISH1358:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
- JISH1359:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
- JISH1360:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
- JISH1361:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
- JISH1362:1994
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
- JISH1363:2003
- アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
- JISH1364:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
- JISH1365:2003
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
- JISH1366:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
- JISH1367:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法
- JISH1368:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法
- JISH8711:2000
- アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2248:2006
- 金属材料曲げ試験方法