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JIS H 8502:1999 規格概要
この規格 H8502は、めっき及びそれを施したものの耐食性試験方法について規定。
JISH8502 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H8502
- 規格名称
- めっきの耐食性試験方法
- 規格名称英語訳
- Methods of corrosion resistance test for metallic coatings
- 制定年月日
- 1982年11月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60068-2-42:1982(MOD), IEC 60068-2-43:1976(MOD), ISO 10062:1991(MOD), ISO 4540:1980(MOD), ISO 4541:1978(MOD), ISO 8407:1991(MOD), ISO 8565:1992(MOD), ISO 9227:1990(MOD), ISO/DIS 14993:1998(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 25.220.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 金属表面処理 2021
- 改訂:履歴
- 1982-11-01 制定日, 1988-07-01 改正日, 1993-08-01 確認日, 1999-08-20 改正日, 2004-01-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS H 8502:1999 PDF [51]
H 8502 : 1999
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS H 8502-1988は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許権,実用新案権,又は出願公開後の実
用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について責任をもたない。
JIS H 8502には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) 海塩粒子量の測定方法
附属書2(規定) 二酸化鉛法による硫黄酸化物量の測定方法
附属書3(規定) アルカリろ紙による硫黄酸化物量及び窒素酸化物量の測定方法
附属書4(規定) 局部的腐食率及び全体的腐食率によるめっきの耐食性評価方法
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS H 8502 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 8502 : 1999
めっきの耐食性試験方法
Methods of corrosion resistance test for metallic coatings
序文 この規格は,1.適用範囲の備考に示す対応国際規格を元に,対応する部分についてはこれらの対応
国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には規
定されていない規定項目を追加及び対応国際規格の規定内容(二酸化硫黄試験方法,硫化水素試験方法,
混合ガス試験方法)を一部変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,めっき及びそれを施したものの耐食性試験方法について規定する。
なお,めっきとは,電気めっき,無電解めっき,気相めっき(1)及び溶融めっきなどをいう。
注(1) 気相めっきとは,真空蒸着,スパッタリング,イオンプレーティング,化学蒸着などをいう。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 4540 : 1980 Metallic coatings−Coatings cathodic to the substrate−Rating of electroplated test
specimens subjected to corrosion tests
ISO 4541 : 1978 Metallic and other non-organic coatings−Corrodkote corrosion test (CORR test)
ISO 8407 : 1991 Corrosion of metals and alloys−Removal of corrosion products from corrosion test
specimens
ISO 8565 : 1992 Metals and alloys−Atmospheric corrosion testing−General requirements for field
tests
ISO 9227 : 1990 Corrosion tests in artificial atmospheres−Salt spray tests
ISO 10062 : 1991 Corrosion tests in artificial atmosphere at very low concentrations of polluting gas
(es)
ISO/DIS 14993 : 1998 Corrosion of metals and alloys−Accelerated corrosion testing involving cyclic
exposure to salt mist, dry and wet conditions
IEC 60068-2-42 : 1982 Basic environmental testing procedure−Part 2 : Tests. Test Kc : Sulfur dioxide
test for contacts and connections
IEC 60068-2-43 : 1976 Basic environmental testing procedure−Part 2 : Tests. Test Kd :
Hydrogen-sulphide test for contacts and connections
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 7952 大気中の二酸化硫黄自動計測器
JIS H 0211 ドライプロセス表面処理用語
JIS H 0400 電気めっき及び関連処理用語
――――― [JIS H 8502 pdf 2] ―――――
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H 8502 : 1999
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0103 排ガス中の硫黄酸化物分析方法
JIS K 0104 排ガス中の窒素酸化物分析方法
JIS K 8116 塩化アンモニウム(試薬)
JIS K 8142 塩化鉄 (III) 六水和物(試薬)
JIS K 8145 塩化銅 (II) 二水和物(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8355 酢酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS H 0211及びJIS H 0400によるほか,次による。
a) 屋外暴露試験 (outdoor exposure test)屋外で,試験片を暴露台上に置き,大気環境の下にさらして行
う試験。
屋外で,大気環境の下に直接暴露して行う屋外暴露試験。
b) 直接暴露試験 (direct outdoor exposure test)
屋外で,大気環境の下で雨雪及び日射から遮へいさ
c) 遮へい(蔽)暴露試験 (sheltered exposure test)
れた条件で行う屋外暴露試験。
d) 連続噴霧試験 (continuous spray test) 腐食液を連続的に噴霧した雰囲気に試験片をさらして行う試
験。
中性の塩化ナトリウム溶液を用いて行う連続噴霧試験。
e) 中性塩水噴霧試験 (neutral salt spray test)
f) 酢酸酸性の塩化ナトリウム溶液を用いて
酢酸酸性塩水噴霧試験 (acetic acid salt spray test, ASS test)
行う連続噴霧試験。
酢酸酸性の塩化ナトリウム溶液
g) キャス試験 (CASS test, copper-accelerated acetic acid salt spray test)
に塩化第二銅(II)二水和物を添加した溶液を用いて行う連続噴霧試験。
自然環境に近似し,かつ,促進する目的で,腐食液の噴霧,乾燥,湿潤
h) サイクル試験 (cyclic test)
の雰囲気を繰り返して行う試験。
i) 中性の塩化ナトリウム溶液の噴霧,乾燥,
中性塩水噴霧サイクル試験 (cyclic neutral salt spray test)
湿潤の雰囲気で行うサイクル試験。
j) 中性の塩化ナトリウム溶液に硝酸及び硫酸
人工酸性雨サイクル試験 (cyclic artificial acid rain test)
などを加えた人工酸性雨液の噴霧,乾燥,湿潤の雰囲気で行うサイクル試験。
試験片にコロードコート泥を塗布し,乾燥後,湿気
k) コロードコート試験 (corrodkote corrosion test)
槽内に放置して行う試験。
l) 腐食ガスの雰囲気に,試験片をさらして行う試験。
ガス腐食試験 (pollutioning gas corrosion test)
二酸化硫黄ガスの雰囲気で行うガス腐食試験。
m) 二酸化硫黄ガス試験 (sulfur dioxide gas test)
硫化水素ガスの雰囲気で行うガス腐食試験。
n) 硫化水素ガス試験 (hydrogen sulfide gas test)
――――― [JIS H 8502 pdf 3] ―――――
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H 8502 : 1999
塩素ガスの雰囲気で行うガス腐食試験。
o) 塩素ガス試験 (chlorine gas test)
二酸化硫黄,硫化水素,二酸化窒素又は塩素ガスの混合ガス
p) 混合ガス試験 (mixed pollution gas test)
の雰囲気で行うガス腐食試験。
4. 試験方法の種類 試験方法の種類は,次による。
a) 屋外暴露試験方法
1) 直接暴露試験方法
2) 遮へい暴露試験方法
b) 連続噴霧試験方法
1) 中性塩水噴霧試験方法
2) 酢酸酸性塩水噴霧試験方法
3) キャス試験方法
c) サイクル試験方法
1) 中性塩水噴霧サイクル試験方法
2) 人工酸性雨サイクル試験方法
d) コロードコート試験方法
e) ガス腐食試験方法
1) 二酸化硫黄ガス試験方法
2) 硫化水素ガス試験方法
3) 塩素ガス試験方法
4) 混合ガス試験方法
5. 試験片 試験片は,次による。
5.1 試験片の取扱い 試験片の取扱いは,素手で行わず,手袋を用いる。
5.2 試験片の採取 試験片は,製品の有効面から採取するか又は製品そのものとする。ただし,製品に
ついて試験又は判定が困難な場合には,これに代わる試験片によってもよい。
なお,試験片は,製品を代表(2)(3)できるものでなければならない。
5.3 試験片の大きさ 試験片の大きさは,150×70mm又は100×100mmが望ましい。ただし,受渡当事
者間の協定によって,他の大きさの試験片を用いてもよい。
5.4 試験前の処理
a) 試験片は,汚れに応じて適切な溶剤(4)でよくぬぐうか,又は水でぬらした脱脂綿に酸化マグネシウム
若しくは沈降性炭酸カルシウムの微粉末を付けて,試験面をよくこすり(5),水洗後,清浄な布又は吸
取紙で水分をふき取る。
b) 試験片の切口,端面など試験面でない部分の素地露出部は,試験条件下で安定な皮膜(6)を施して保護
しなければならない。
c) クロスカット試験を行う必要がある場合には,注(7)による。
注(2) 素材の組成,製造条件及びめっき前の仕上げの状態が,製品と同様であることが望ましい。
(3) 前処理及びめっきは,製品と同一の浴及び同一の条件で行い,作業条件の影響が試験片に反映
するように,製品と同時に行うことが望ましい。
(4) エタノール,ベンジン,揮発油などの使用が望ましい。
――――― [JIS H 8502 pdf 4] ―――――
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H 8502 : 1999
(5) めっき後に,化成処理(例えば,亜鉛めっき上のクロメート処理),塗装などを施したものは,
この処理は避けたほうがよい。
(6) 電気絶縁テープなどを使用するとよい。
(7) 試験片の約半分に,図1に示すように,バイト又はダイヤモンドカッタなどで長さ50mmの2
本のきずを約70°の角度で交差させてX状にきずを付ける。刃先は,試験面に対して3545°
の範囲の一定角度に保持し,きずは,深さ及び切り口の寸法は常に一定にすることが望ましい。
図1 きずのつけ方
6. 屋外暴露試験方法
6.1 直接暴露試験方法
6.1.1 要旨 屋外で,暴露台上に試験片を置き,大気環境の下に直接さらして,めっきの耐食性を調べる
試験方法である。
6.1.2 暴露敷地の条件 暴露敷地は,次の条件を満たしていなければならない。
a) 原則として,天候の影響をすべて受けるところ。
b) 暴露台周辺の植物やかん(灌)木の高さは,0.2m以下とする。
c) 暴露台周辺で植物生育用に薬品が散布されている場所は避ける。
6.1.3 暴露場所 暴露場所は,次の条件を満たしていなければならない。
a) 試験片の定期的な観察及び気象因子測定ができる場所。
b) 盗難,損傷,その他の干渉に対して安全対策が施されている場所。
6.1.4 暴露台 暴露台は,次による。
a) 架台の主要材料は,アルミニウム合金,木又は適切な防せいを施した鋼とし,堅ろうに作られていな
ければならない。
b) 暴露角度は南面で仰角で3045°とする。ただし,試験の目的によっては,例えば,北面で垂直など
の他の方位及び角度としてもよい。
c) 地表面は,そこからの放射の影響のないように適切な方法で覆う。
d) 暴露面下端部の地表面からの高さは,0.5m以上とする。
6.1.5 試験片の取付け 試験片の取付けは,試験片相互が接触したり,影響し合ったりしないようにしな
ければならない。
――――― [JIS H 8502 pdf 5] ―――――
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JIS H 8502:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60068-2-42:1982(MOD)
- IEC 60068-2-43:1976(MOD)
- ISO 10062:1991(MOD)
- ISO 4540:1980(MOD)
- ISO 4541:1978(MOD)
- ISO 8407:1991(MOD)
- ISO 8565:1992(MOD)
- ISO 9227:1990(MOD)
- ISO/DIS 14993:1998(MOD)
JIS H 8502:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.40 : 金属被覆
JIS H 8502:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7952:2004
- 大気中の二酸化硫黄自動計測器
- JISH0211:1992
- ドライプロセス表面処理用語
- JISH0400:1998
- 電気めっき及び関連処理用語
- JISK0101:1998
- 工業用水試験方法
- JISK0103:2011
- 排ガス中の硫黄酸化物分析方法
- JISK0104:2011
- 排ガス中の窒素酸化物分析方法
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8142:2018
- 塩化鉄(III)六水和物(試薬)
- JISK8145:2018
- 塩化銅(II)二水和物(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方