JIS H 8503:1989 めっきの耐磨耗性試験方法 | ページ 3

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(3) ゴム輪を摩擦輪取付軸に取り付けたとき,はめあわせ精度が良く,がたがなく,面ぶれが生じないも
のとする。ただし,面ぶれはダイヤルゲージで測定して,±0.05mm以下とする。
10.4 試料 試料は4.によって調製されたものを用いるが,その形状は直径120mmの円形のものを標準と
し,中央に直径約6mmの穴を開ける。
10.5 試験条件 試験条件は,めっきの性能又は用途などが多岐にわたるので,一定の条件は設定し得な
いが,推薦し得る条件を表4に示す。
表4 試験条件
(平成2年12月31日まで適用)
試験荷重 研磨紙粒度
種類 参考
kgf [{N}] #
1 1.0 [{9.8}] 240320 工業用クロムなどの硬いめっき
2 0.5 [{4.9}] 3201000 その他のめっき
10.6 操作
10.6.1 摩擦輪の準備 新しい一組の所定の研磨紙2枚を,それぞれ2個の試験用ゴム輪の円周に沿ってち
ょうど1回転するよう,正確にかつ滑らかに巻き付け,これを試験用摩擦輪とし,10.3.3(3)によってそれ
ぞれの摩擦輪取付軸の所定箇所に正しく取り付ける。
10.6.2 試料の取付け 4.によって調製した試料の質量を化学はかりで測定(14)した後,試験面を上にして回
転盤の試料取付箇所に正確に固定する。試験に際して,薄板などで平面が保たれない場合は,試料固定枠
をもって正確に固定する必要がある。
10.6.3 摩擦輪取付軸におもりを取り付け規定の試験荷重とし,これを試験面に降ろして載せる。
磨耗粉吸取装置を準備し,その吸込口を試験面より3±0.2mm上方に調整してセットする。吸取装置の
吸引する風量が,表3の規定値となるように吸取装置の目盛を設定して,それを作動させる。
試料と摩擦輪の関係位置が,3.2の規定に保たれていることを確認して磨耗試験装置の運転を開始する。
回転盤の回転速度は60±2rpmとする。
試験に用いる研磨紙は,試料が100回転するごとに新品と交換する。
10.6.4 試験は,明らかに磨耗質量が測定できるまで,又は素地が露出するまで行う。
10.7 判定方法
10.7.1 書量変化をもって判定する方法 耐磨耗性は,次式によって算出する。
N
WR
w1w2
ここに, WR : 耐磨耗性(回/mg)
w1 : 試験前の試料の質量 (mg)
w2 : 試験後の試料の質量 (mg)
N : 試験回転数(回)

――――― [JIS H 8503 pdf 11] ―――――

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10.7.2 素地の露出を終点として判定する方法 耐磨耗性は,定められた試験回転数内において,素地が露
出したかどうかを目視によって調べる(6)。
10.8 記録 記録は,次の項目を記録する。
(1) 試験方法
(2) 試料の種類
(3) 試料の作製条件
(4) 使用研磨紙の種類及び粒度
(5) 試験荷重
(6) 試験回転数

――――― [JIS H 8503 pdf 12] ―――――

                                                        図5 平板回転磨耗試験機の一例
H8 503-
19
1
8
3
9

――――― [JIS H 8503 pdf 13] ―――――

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図6 図7
11. 両輪駆動磨耗試験法(アムスラ式磨耗試験法)
11.1 要旨 図8に示すような装置によって,試料と摩擦輪の間に荷重を加え,乾式又は湿式のもとで,
10%の滑り率を付与した転がり摩擦又はしゅう動摩擦を行い,めっきの耐磨耗性を調べる試験方法である。
11.2 試験装置 この試験に必要な装置は,試料取付軸,被動軸,回転機構,潤滑油滴下器,摩擦運動設
定機構,荷重機構,摩擦回転数読取器などによって構成され,次の条件を満たさなければならない。
(1) 試料取付軸及び被動軸 試料取付軸及び被動軸は,平行かつ水平に保ち,試料及び摩擦輪を確実に固
定できること。
(2) 試料回転機構 試料回転機構は,試料取付軸の回転数が常に一定(200回/min)のもので,試料回転
方向は,摩擦面において磨耗粉が落下する方向にしなければならない。
また,付加荷重によって回転数が変化してはならない。
(3) 潤滑油滴下器 潤滑油滴下器は,湿式の試験を行うときに使用するもので,一定量の潤滑油が滴下で
きるものでなければならない。
(4) 摩擦運動設定機構
(4.1) 転がり摩擦 転がり摩擦は,駆動軸と被動軸に取り付ける小歯車と大歯車の組合せにより,被動軸
の回転数が180回/minになるように設定できること。
また,試料取付軸と駆動軸の回転方向と回転数は同じであること。
(4.2) しゅう動摩擦 しゅう動摩擦は,駆動軸の小歯車が容易に取り外しができ,被動軸に回転止めを取
り付け,被動軸を固定できるものでなければならない。
(5) 荷重機構 荷重機構は,試料と摩擦輪の間に100gf [{0.98N}] から30kgf [{294N}] の荷重を任意に加える
ことができるものであること。(平成2年12月31日まで適用)
(6) 摩擦回転数読取器 摩擦回転数読取器は,試料取付軸の回転数を明確に知ることができるものである
こと。
11.3 試料及び摩擦輪 試料は,4.によって調製されたものを用いるが,その標準寸法は外径 内
径 厚さ10mmとする。
摩擦輪の材質は,それぞれ製品の使用環境を配慮して適宜選定する。
11.4 試験条件 試験条件は,めっきの性能又は用途などが多岐にわたるので,一定の条件は設定し得な
いが,推薦し得る試験荷重を表5に示す。

――――― [JIS H 8503 pdf 14] ―――――

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表5 試験荷重
(平成2年12月31日まで適用)
潤滑剤
種類 参考
無 有
100300gf
1 − 金めっき
[{0.982.94N}]
200gf2kgf 215kgf
2 銀めっき
[{1.9619.6N}] [{19.6147N}]
210kgf 520kgf
3 工業用クロムなどの硬いめっき
[{19.698N}] [{49196N}]
11.5 操作
11.5.1 試料の質量を化学はかりで測定するか,又はめっき厚さを厚さ測定器によって測定する。
11.5.2 試料を試料取付軸に,摩擦輪を被動軸に固定する。
11.5.3 転がり磨耗試験の場合は,試料取付軸に小歯車を,被動軸に大歯車を取り付け,試料取付軸と被動
軸との回転数の比を200対180とすることによって,試料と摩擦輪との間に10%の滑り率を付与した転が
り摩擦条件を設定する。
11.5.4 しゅう動磨耗試験の場合は,駆動軸に小歯車を付けず,被動軸に回り止めを取り付け,しゅう動摩
擦条件を設定する。
11.5.5 潤滑油を用いる場合は,潤滑油滴下器を用い,潤滑油滴下速度を設定する。
また,グリースを用いる場合は,試料面にグリースを塗布する。
11.5.6 試験は,磨耗しためっきの質量又はめっき厚さが明らかに測定できるまで行う。
11.5.7 試験終了後,試料表面を潤滑剤を用いた場合は,適当な溶剤(3)を浸した柔らかい布で清浄にし,潤
滑剤を用いない場合は,柔らかい布で清浄にした後,磨耗しためっきの質量を求めるか,又はめっき厚さ
を測定する。
11.6 判定方法 耐磨耗性は,重量法又は厚さ測定法によって,次の式によって算出する。
N N
WR 又は WR
w1w2 t1t2
ここに, WR : 耐磨耗性(回/mg)又は(回/ (17)
w1 : 試験前の試料の質量 (mg)
w2 : 試験後の試料の質量 (mg)
t1 : 試験前の試料のめっき厚さ (
t2 : 試験後の試料のめっき厚さ (
N : 摩擦回転数(16)(回)
注(17) 摩擦回転数から摩擦距離を求める場合には,次の式によって算出する。
10%滑り摩擦の場合
l=0.04× N×0.1
連動軸固定によるしゅう動摩擦の場合
l=0.04× N
ここに, l : 摩擦距離 (m)
0.04 : 試料の直径 (m)
0.1 : 滑り率
N : 回転数(回)

――――― [JIS H 8503 pdf 15] ―――――

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JIS H 8503:1989の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 8503:1989の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISH0400:1998
電気めっき及び関連処理用語
JISK6301:1995
加硫ゴム物理試験方法
JISR6111:2005
人造研削材
JISR6111:2020
人造研削研磨材
JISR6252:2006
研磨紙