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K 0094 - 1994
て試料を採取する。
(b) 水槽などから採取する場合 4.1.1,4.1.2又は4.1.3によって試料を採取する。
(c) 採水装置による採取 4.2によって試料を採取する。
(4) 流量の測定 工場及び事業所では,総使用水量の把握と各生産工程別使用水量,用途別使用水量の把
握が水管理上重要である。流量は8.によって使用水量に応じて測定方法を選択して測定する。
10. 工場排水の試料採取
工場排水は工場及び事業所から放流される水であって,工場及び事業所の操業
に伴って各生産工程から排出される製品処理洗浄廃水及び冷却廃水,ボイラ廃水などを,廃水処理施設で
浄化処理した後,工場及び事業所の外に放流されている。
工場排水の水質や水量は,業種及び製品の種類,事業規模によって異なり,操業の周期変動に応じて経
時変動及び季節変動も見られるので,試料採取時期,採取頻度もこれらの条件を考慮し試験目的に応じて
選定する。
(1) 採水地点 工場又は事業所の排水口とする。排水口での試料採取が困難な場合は,同じ水質の排水が
採取できる排水路や排水管路の汚水ます,最終調節槽又は廃水処理施設の流出口などを採取地点とし
てもよい。
なお,工程ごとの廃水を試験する場合は,試験目的に合わせて採取地点を選択する。
(2) 採取時期及び採取頻度 採取時期は,通常の操業時間又は廃水処理設備の稼動時間などを考慮して選
定する。採取頻度は試験目的に合わせて設定する。
備考1. 採取時期と採取頻度は,水質変動に応じて決めるが,一般に,日間水質の試験の場合は,1
日の操業時間内に3回以上(2,3時間間隔)採取することとし,水質変動が少ない場合は,採
取回数を減らしてもよい。
週間水質の試験の場合は,週の2,3日間の日間水質を求め,これを4週間以上行う。
月間水質の測定の場合は隔月ごとに週の2,3日間の日間水質を求める。その他1,2日間
の間隔で時間帯をずらして1日1回採取する例もある。
2. 1日の平均水質を求める場合は,混合試料(コンポジット試料)にしてもよい。簡易的には1
日の操業時間内に3回以上(例えば,2,3時間間隔)試料を採取し,混ぜ合わせて混合試料
とするが,工場排水の流量変動に応じた混合比率で混ぜ合わせるのがよく,排水水質の負荷
量を求める場合は,4.2.2によって試料を採取するとよい。
試料を混ぜ合わせることによって試験に差し支える変化を生じる場合は,混合試料とする
ことはできない。
(3) 採取方法 採取は,次のとおり行う。
(a) 排水路又は排水管路から落下している場合 排水路又は排水管路などの排水口(1)から落下している
場合には,4.1.1又は4.1.2によって試料を採取する。
(b) 排水路(排水溝)又は排水管路から放流されている場合 排水路又は排水管路などの排水口(1)(2)か
ら4.1.1又は4.1.2によって試料を採取する。排水口では,水位の変動で外部の水が逆流しているこ
とがあるので注意する。
(c) 排水管の汚水ます,調節槽からの採取 4.1.2によって試料を採取する。
(d) 廃水処理施設の流出口からの採取 廃水処理施設の出口配管に試料採取弁が取り付けられている場
合には,4.3によって試料を採取する。試料採取弁が取り付けられていない場合は,4.1.1又は4.1.2
によって試料を採取する。
――――― [JIS K 0094 pdf 36] ―――――
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(e) 採水装置による採取 排水路,廃水処理施設などに採水装置が取り付けられている場合は,4.2によ
って試料を採取する(3)。
注(1) 排水路又は排水管路の放流排水であっても,途中での混合が不十分の場合は,採取位置で水質
が異なることがあるので注意する。
(2) 排水口にせきを設けて逆流を防止するとよい。
(3) 排水路及び排水管路では,途中での混合が不十分のため,採取位置によって水質が異なること
があるので,採取位置の前にせきを設けてよく混合するとよい。
(4) 流量の測定 排水の流量は工場又は事業所の操業状況及び廃水処理施設の稼動状況などによって変動
するので,排水の日間流量,月間流量などを求め,工場又は事業所の操業状況に応じて排水流量を把
握するとよい。
(a) 測定場所 通常は採取場所で行う。排水口での測定が困難な場合は,同じ排水が流れている排水管
路などで適当な測定場所を選定する。
(b) 測定方法 8.1によって排水流量と測定場所の条件に適した方法を選定して測定する。通常は8.2,
8.3,8.4又は8.5によって行うが,これらによる測定が困難な場合には,8.の備考7.又は備考8.によ
って測定する。
付表1 引用規格
JIS B 7551 フロート形面積流量計
JIS B 7553 パーシャルフリューム式流量計
JIS B 7554 電磁流量計
JIS B 8224 ボイラの給水及びボイラ水−試験方法
JIS B 8302 ポンプ吐出し量測定方法
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0550 超純水中の細菌数試験方法
JIS K 0551 超純水中の有機体炭素 (TOC) 試験方法
JIS K 0552 超純水の電気伝導率試験方法
JIS K 0553 超純水中の金属元素試験方法
JIS K 0554 超純水中の微粒子測定方法
JIS K 0555 超純水中のシリカ試験方法
JIS K 0556 超純水中の陰イオン試験方法
JIS K 0557 化学分析用の水
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8322 クロロホルム(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8953 硫酸亜鉛七水和物(試薬)
――――― [JIS K 0094 pdf 37] ―――――
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K 0094 - 1994
JIS K 8983 硫酸銅 (II) 五水和物(試薬)
JIS K 9005 りん酸(試薬)
JIS K 9502 L (+) -アスコルビン酸(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 1703 ポリエチレンびん
JIS Z 8761 フロート形面積流量計による流量測定方法
JIS Z 8762 絞り機構による流量測定方法
JIS Z 8766 渦流量計による流量測定方法
――――― [JIS K 0094 pdf 38] ―――――
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K 0094 - 1994
JIS K 0094(工業用水・工場排水試料採取方法)及びJIS K 0550(超純水中の細菌数試験方法)
ほか2件の改正原案作成調査委員会 構成表
小委員会
氏名 所属
A B C
委員長 ◎ 並 木 博 横浜国立大学教育学部
○ ○ ○ 倉 剛 進* 工業技術院標準部繊維化学規格課
加 藤 裕 之 通商産業省立地公害局産業施設課
○ 鈴 木 繁 環境庁水質保全局水質規制課
○ 田 中 宏 明 建設省土木研究所下水道部
○ 伊 藤 裕 康 国立環境研究所化学環境部
○ 渡 部 欣 愛 国立環境研究所環境研修センター
◎ 番 匠 賢 治 工業技術院資源環境技術総合研究所
○ 田 村 誠 也 工業技術院計量研究所
○ 石 関 忠 一 横浜国立大学工学部
○ 小 倉 光 夫 神奈川県環境科学センター
○ 米 倉 茂 男 東京都鍍金工業組合
○ ◎ ○ 坂 本 勉 財団法人日本規格協会
加 山 英 男** 財団法人日本規格協会
○ 浅 田 正 三 財団法人機械電子検査検定協会
○ ○ 梅 崎 芳 美 社団法人産業公害防止協会
○ 森 田 羊 造 日本分析機器工業会[株式会社島津製作所工業計測事業部]
○ 池 田 久 幸 日本分析機器工業会(横河アナリテカルシステム株式会社技術
生産本部)
○ 田 口 富 男 日本分析機器工業会(東亜電波工業株式会社科学計測技術部)
○ 相 澤 睦 夫 日本分析機器工業会(東亜電波工業株式会社計装技術部)
○ 狩 野 久 直 日本錬水株式会社研究所
○ 松 崎 晴 美 株式会社日立製作所日立研究所
○ 中 村 忠 オルガノ株式会社研究開発本部
○ 三 輪 良 平 栗田工業株式会社研究開発本部
岩 崎 岩 次 社団法人日本工業用水協会
関係者 山 岸 幸 子 オルガノ株式会社研究開発本部
本 多 理江子 オルガノ株式会社研究開発本部
芳 賀 良 一 株式会社日立製作所日立研究所
参考人 岩 田 照 史 トキコ株式会社研究所
讃 井 洋 一 トキコ株式会社マーケティング
Jack Y. Yamamori Anatel Corporation President and CED
Paul Melanson Anatel Corporation Director of Research and Development
三 浦 正 美 伯東株式会社半導体装置事業部
事務局 佐 宗 正 雄 社団法人日本工業用水協会
飛 渡 祥 弘 社団法人日本工業用水協会
本 郷 秀 昭 社団法人日本工業用水協会
注 ◎ : 各小委員会委員長,○ : 小委員会委員
A : JIS K 0094(工業用水・工場排水の試料採取方法)小委員会
B : JIS K 0550(超純水中の細菌数試験方法)小委員会
C : JIS K 0551[超純水中の有機体炭素 (TOC) 試験方法]及びJIS K 0552(超純水の電気伝導率試験方法)小
委員会
* : 発足当初は地崎 修(現在は倉 剛進)
** : 発足当初は黒木勝也(現在は加山英男)
JIS K 0094:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.30 : 下水
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.25 : 工業用水
JIS K 0094:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7551:1999
- フロート形面積流量計
- JISB7553:1993
- パーシャルフリューム式流量計
- JISB7554:1997
- 電磁流量計
- JISB8224:2016
- ボイラの給水及びボイラ水―試験方法
- JISB8302:2002
- ポンプ吐出し量測定方法
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0101:1998
- 工業用水試験方法
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0550:1994
- 超純水中の細菌数試験方法
- JISK0551:1994
- 超純水中の有機体炭素(TOC)試験方法
- JISK0552:1994
- 超純水の電気伝導率試験方法
- JISK0553:2002
- 超純水中の金属元素試験方法
- JISK0554:1995
- 超純水中の微粒子測定方法
- JISK0555:1995
- 超純水中のシリカ試験方法
- JISK0556:1995
- 超純水中の陰イオン試験方法
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8322:2020
- クロロホルム(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8953:2008
- 硫酸亜鉛七水和物(試薬)
- JISK8983:2016
- 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
- JISK9005:2006
- りん酸(試薬)
- JISK9502:2020
- L(+)-アスコルビン酸(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ1703:1976
- ポリエチレンびん
- JISZ8761:1992
- フロート形面積流量計による流量測定方法
- JISZ8762:1995
- 絞り機構による流量測定方法
- JISZ8766:2002
- 渦流量計―流量測定方法