JIS K 0550:1994 超純水中の細菌数試験方法 | ページ 2

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又は標準液体培地で十分に潤うように,M-TGE液体培地又は標準液体培地を加える(通常2ml程度
でよい。)。
(b) 3.3の操作を行ったろ過器から,ピンセットを用いてろ過材を外して,(a)の小形ペトリ皿の吸収パ
ッドの上に,ろ過面を上にして密着させる。この際,ろ過材と吸収パッドとの間に気泡が残らない
ように注意する。
(c) 小形ペトリ皿にふたをし,逆さにして培養器に入れ,36±1℃で24±2時間培養する。
(d) 培養後,ピンセットを用いて,培地からろ過材を取り出し,小形ペトリ皿に入れた染色液中に約1
分間浸した後,ろ紙(JIS P 3801に規定するもの。)上で風乾する。
(e) 双眼実体顕微鏡を用いてろ過材上に発生した集落(青い色を呈した)を計数する。
(f) 次の式によって試料1l中の短時間培養での細菌数を算出する。
1000
a=n
V
ここに, a : 短時間培養での細菌数(個/l)
n : ろ過材上の集落数(個)
V : 試料 (ml)
備考2. 試料容器に試料を採取した場合には,3.の備考1.によって孔径0.45 ゃ を捕集
し,試料が試料容器に入れられている場合には,3.の備考2.によって試料の適量 (500ml1l)
を孔径0.45 ろ過材に細菌を捕集する。引き続いて希釈水2030mlず
つでろ過材とろ過器を2,3回洗浄する。ろ過材をピンセットで取り出し,(5)の(a)(f)の操作
を行い,試料1l中の短時間培養での細菌数を算出する。
4.2 長時間培養での細菌数試験 細菌を捕集したろ過材を標準寒天培地又はM-TGE寒天培地上に密着
して25±1℃で5日間細菌を培養し,ろ過材上に形成した集落を計数して,長時間培養での細菌数を試料
1l中の個数で表示する。
(1) 試薬 試薬は,次のものを用いる。
(a) 水 A2又はA3の水 この試験に用いる試薬及び培地の調製にはこの水を用いる。
(b) 希釈水 4.1(1)(b)による。
(c) 染色液 4.1(1)(c)による。
(d) 標準寒天培地(2) ペプトン(カゼインのパンクレアチン水解物のペプトンを用いる。)5g,酵母エキ
ス2.5g,JIS K 8824に規定するD(+)−グルコース1.0g及びJIS K 8263に規定する寒天(粉末に
したもの)15gを水1lに加え,加熱して溶かし,滅菌後のpHが7.0±0.1になるように調節する(3)。
次に,三角フラスコに移し入れ,4.1(3)(b)の高圧蒸気滅菌を約15分間行うか,4.1(3)(c)の蒸気滅菌
を行い,冷暗所に保存する。
(e) -TGE寒天培地(2) ペプトン(カゼインのパンクレアチン水解物のペプトンを用いる。)10.0g,肉
エキス6.0g,JIS K 8824に規定するD(+)−グルコース2.0g及びJIS K 8263に規定する寒天(粉
末にしたもの)15gを水1lに加え,加熱して溶かし,滅菌後のpHが7.0±0.1になるように調節す
る(3)。次に,三角フラスコに移し入れ,4.1(3)(b)の高圧蒸気滅菌を約15分間行うか,4.1(3)(c)の蒸
気滅菌を行い,冷暗所に保存する。
(2) 器具及び装置 器具及び装置は,次のとおりとする。
(a) メスシリンダー 容量1001 000mlのもの。口部をアルミニウムはくで覆い,4.1(3)(a)の乾熱滅菌
又は4.1(3)(b)の高圧蒸気滅菌をしておく。

――――― [JIS K 0550 pdf 6] ―――――

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(b) ピンセット 3.2(2)による。
(c) 双眼実体顕微鏡 4.1(3)(b)による。
(d) ろ過器(分離形) 4.1(3)(c)による。
(e) ペトリ皿 内径約80mmで浅形のもの。ガラス製のものを使用するときは,硫酸紙などで包んで
4.1(3)(a)の乾熱滅菌をしておく。又はJIS K 0950に規定するプラスチック製滅菌シャーレの90。
(f) 培養器(ふ卵器) JIS T 1702に規定するもので,25±1℃に調節できるもの。
(g) 乾熱滅菌器 4.1(3)(g)による。
(h) 高圧蒸気滅菌器 4.1(3)(h)による。
(i) 平圧蒸気滅菌器 4.1(3)(i)による。
(3) 器具などの滅菌操作 滅菌操作は,次のとおり行う。
(a) 乾熱滅菌 4.1(3)(a)による。
(b) 高圧蒸気滅菌 4.1(3)(b)による。
(c) 蒸気滅菌 4.1(3)(c)による。
(d) 火炎滅菌 4.1(3)(d)による。
(4) 消毒操作 消毒操作は,4.1(4)の消毒操作による。
(5) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 標準寒天培地又はM-TGE寒天培地を水浴中で加熱して溶かした後,その1520mlを無菌的にペト
リ皿に加える。水平な状態で放置し,培地を固まらせる(5)。
(b) 3.3の操作を行ったろ過器から,ピンセットを用いてろ過材を外して,(a)のペトリ皿の培地上にろ
過面を上にして密着させる。このときろ過材と培地の間に気泡が入らないように注意する。
(c) ペトリ皿にふたをして,逆さにして培養器に入れ,25±1℃で5日間培養する。
(d) 培養後,4.1(5)(d)及び(e)の操作を行う。
(e) 次の式によって試料1 汎 の長時間培養での細菌数を算出する。
1000
a=n
V
ここに, a : 長時間培養での細菌数(個/l)
n : ろ過材上の集落数(個)
V : 試料 (ml)
注(5) 通常,2030分間放置して乾燥させる。
備考3. M-TGE寒天培地の代わりにM-TGE液体培地(又は標準寒天培地の代わりに標準液体培地)
を用いてもよい。この場合には,次のように操作する。
4.1(5)の(a)(c)の操作に準じて培養温度を25±1℃とし5日間培養した後,4.2(5)の(d)以降
の操作を行って試料1l中の長時間培養での細菌数を算出する。
4. 試料容器に試料を採取した場合には,3.の備考1.によって孔径0.45 正 し,試
料が試料容器に入れられている場合には,3.の備考2.によって試料の適量 (500ml1l) を孔
径0.45 ろ過材に細菌を捕集する。引き続いて希釈水2030mlずつで
ろ過材とろ過器を2,3回洗浄する。ろ過器を外しろ過材をピンセットで取り出し,以下(5)
の(a)(e)の操作を行って試料1l中の長時間培養での細菌数を算出する。
5. 結果の表示 次の項目を表示することとする。

――――― [JIS K 0550 pdf 7] ―――――

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(1) 試験値
(2) 使用した培地及び試験方法の種類
(3) 試料採取日時及び試験日時
付表1 引用規格
JIS B 9922 クリーンベンチ
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0557 化学分析用の水
JIS K 0950 プラスチック製滅菌シャーレ
JIS K 8102 エタノール (95) [エチルアルコール (95)](試薬)
JIS K 8263 寒天(試薬)
JIS K 8824 D(+)−グルコース(試薬)
JIS K 8897 メチレンブルー(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS T 1702 ふ(孵)卵器
JIS T 7322 医療用高圧蒸気滅菌装置
JIS T 7324 医療用小形高圧蒸気滅菌器
関連規格 JIS K 1106 液化二酸化炭素(液化炭酸ガス)
JIS K 1107 高純度窒素
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8295 グリセリン(試薬)
JIS K 8470 L-システイン塩酸塩一水和物(試薬)
JIS K 8631 チオグリコール酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8659 でんぷん(溶性)(試薬)
JIS K 8983 硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JIS K 9017 りん酸水素二カリウム(試薬)

――――― [JIS K 0550 pdf 8] ―――――

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参考
この参考は,本体の規定に関する事柄を,本体に準じる形で補足したものであって規定の一部ではない。
1. 嫌気性細菌数試験 細菌を捕集したろ過材をGAM液体培地,M-HPC培地又はSCD培地のいずれか
を含んだ吸収パッドに密着し,嫌気性状態で36±1℃,72±2時間培養し,ろ過材上に形成された集落を計
数して嫌気性細菌数を試料1l中の個数で表示する。
(1) 試薬 試薬は,次のものを用いる。
(a) 水 本体4.(1)(a)による。
(b) 染色液 本体4.1(1)(b)による。
(c) 窒素 JIS K 1107に規定する高純度窒素 2級
(d) AM液体培地(1) ペプトン10.0g,ダイズペプトン3.0g,プロテオーゼペプトン10.0g,消化血清
末13.5g,酵母エキス5.0g,肉エキス2.2g,肝臓エキス末1.2g,JIS K 8241に規定するD(+)−グ
ルコース3.0g,JIS K 9007に規定するりん酸二水素カリウム2.5g,JIS K 8150に規定する塩化ナト
リウム3.0g,JIS K 8659に規定するでんぷん(溶性)5.0g,JIS K 8470に規定するL-システイン塩
酸塩一水和物0.3g及びJIS K 8631に規定するチオグリコール酸ナトリウム(メルカプト酢酸ナトリ
ウム)0.3gを水1lに加え,加熱して溶かし,滅菌後のpHが7.3±0.1になるように調節する(2)。三
角フラスコに移し入れ,本体4.1(3)(b)の高圧蒸気滅菌を約15分間行うか,4.1(3)(c)の蒸気滅菌を行
い,冷暗所保存する。
(e) -HPC液体培地(1) ペプトン2.0g,ゼラチン2.5g,JIS K 8295に規定するグリセリン1mlを水100ml
に加え,加熱して溶かし,滅菌後のpHが7.0±0.1になるように調節する(2)。三角フラスコに移し
入れ,本体4.1(3)(b)の高圧蒸気滅菌を約15分間行うか,4.1(3)(c)の蒸気滅菌を行い,冷暗所保存す
る。
(f) CD液体培地(1) カゼイン製のペプトン17.0g,大豆製のペプトン5.0g,JIS K 9017に規定するり
ん酸水素二カリウム2.5g,JIS K 8824に規定するD(+)−グルコース2.5g及びJIS K 8150に規定
する塩化ナトリウム5.0gを水1lに加え,加熱して溶かし,滅菌後のpHが7.0±0.1になるように調
節する(2)。三角フラスコに移し入れ,本体4.1(3)(b)の高圧蒸気滅菌を約15分間行うか,4.1(3)(c)の
蒸気滅菌を行い,冷暗所保存する。
注(1) 本体4.の注(2)による。
(2) 本体4.の注(3)による。
備考1. 本体4.の備考1.による。
(2) 器具及び装置 器具及び装置は,次のとおりとする。
(a) ピンセット 本体の3.1(2)による。
(b) 双眼実体顕微鏡 本体の4.1(2)(b)による。
(c) ろ過器(分離形) 本体の4.1(2)(c)による。
(d) 吸収パッド 本体の4.1(2)(d)による。
(e) 小形ペトリ皿 本体の4.1(2)(e)による。
(f) 嫌気性容器 小形ペトリ皿を収容し,内部を嫌気性状態に保持(3)して培養を行う密閉容器。
(g) 培養器 JIS T 1702に規定するもので,嫌気性培養器を収容し,35±1℃に調節できるもの。

――――― [JIS K 0550 pdf 9] ―――――

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(h) 乾熱滅菌器 本体の4.1(2)(g)による。
(i) 高圧蒸気熱滅菌器 本体の4.1(2)(h)による。
(j) 平圧蒸気熱滅菌器 本体の4.1(2)(i)による。
注(3) 嫌気性状態に保つには,ガス発生方式又はスチールウール−二酸化炭素封入方式がある。
参考 ガス発生方式のものは,Gas Pakジャー,ガスジャーなどの名称で市販されている。
(3) 器具などの滅菌操作 本体の4.1(3)による。
(4) 消毒操作 本体の4.1(4)による。
(5) 細菌の捕集 細菌の捕集は,次のとおり行う。
(a) 本体3.3の(1)(6)の操作を行う。
(b) 窒素を流したクリーンベンチ内で,ろ過器内のろ液を出口側から注射器で吸引して(4)抜き取った後,
直ちに試験を行う。直ちに試験ができない場合には,ろ過材をろ過器に装着したまま嫌気性容器に
入れ,嫌気性とした後,15℃の暗所に保存し,9時間以内に試験する。
注(4) クリーンベンチを使用しない場合には,ろ過器の入口側に0.45 アフィルターを
取り付け,窒素気流中で吸引する。
(6) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) ピンセットを用いて,吸収パッドを1枚ずつ小形ペトリ皿に入れ,吸収パッドが,GAM液体培地,
M-HPC液体培地又はSCD液体培地で十分に潤うように,GAM液体培地,M-HPC液体培地又はSCD
液体培地を加える(通常2ml程度でよい。)。
(b) 窒素気流中で(5)の操作で細菌を捕集したろ過材をろ過器から,ピンセットを用いて取り外し,(a)
の小形ペトリ皿の吸収パッドの上にろ過面を上にして密着させる。この際,ろ過材と吸収パッドと
の間に気泡が残らないように注意する。
(c) 小形ペトリ皿にふたをし,逆さにして嫌気性容器に入れ,嫌気状態(5)にした後,培養器に入れて36
±1℃で72±2時間培養する。
(d) 培養後,本体の4.1(5)(d)及び(e)の操作を行う。
(e) 次の式によって試料1l中の嫌気性の細菌数を算出する。
1000
a=n
V
ここに, a : 嫌気性の細菌数(個/l)
n : ろ過材上の集落数(個)
V : 試料 (ml)
注(5) ガス発生方式又はスチールウール−二酸化炭素封入方式によって嫌気状態にする。スチールウ
ール−二酸化炭素封入方式を用いる場合には,次による。
嫌気性容器の容量3lにつきスチールウール10gをとり,約45℃に加熱した酸性硫酸銅(II)溶
液500ml中に数分間浸す。これを取り出し手早く水分を除いてペトリ皿に入れ,嫌気性容器に
入れる。嫌気性容器の内部の空気を排気口から真空ポンプで吸引除去する。次に,二酸化炭素
[JIS K 1106に規定する液化二酸化炭素(液化炭酸ガス)の1種]を封入する。
酸性硫酸銅(II)溶液は,次のように調製する。
JIS K 8983に規定する硫酸銅(II)五水和物2.3g及びポリオキシエチレン (20) ソルビタンモノ
オレアート0.8gをとり,水約900mlに加え,加熱して溶かす。冷却後,硫酸 (1mol/l) を加えて
pHを約1.5に調節し,水で1lとする。

――――― [JIS K 0550 pdf 10] ―――――

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JIS K 0550:1994の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0550:1994の関連規格と引用規格一覧